島に上陸した彼らブルーコスモス分隊は目撃の始末の為島の捜索、並びに排除を目的にしていた。
「人数は不明だがこの島は小さい為二手に分かれるぞ、一つは、島の森林、もう一つは海岸か岸から、もう一つは森林から捜索を始めた彼らは警戒しながら突き進む。
「今回の作戦は早く終わりそうだ」
「そうか?……コーディネーターでないのは残念だがな」
「二人とも?今は作戦行動中よ、まぁでも言いたいことは分かるわ。今回は目撃者の排除だし、あの一機だけだから楽ではあるわね……お喋りは終わりよ」
「「了解」」
楽……か、随分舐められたもんだなぁ───あぁ……本当に。
反吐が出る
コーディネーターを殺す事に躊躇はなく、子供だろうと女だろうと命を奪い、拷問にかけ、自分たちが上なんだと思い込み人を人と思わない連中。彼らの中にも家族や大切なものを奪われ復讐に走った者もいるだろう、経緯はどうであれ決して超えてはならぬ一線を越えてしまった。
レッドフードは彼らの度を超えた所業を知っていた。任務の為に乗り込んだ彼女が目にした部屋には凌辱と嗜虐、更に磔にされた子供の死体………加えて研究所には人体実験ときたもんだ。
三人は森林に入り辺りを捜索しながら痕跡を辿が一向に見つからない………と思っていたようだが。
「なあ、この痕跡だけど…………隠す気ないのか?」
「堂々としているな……この方角だと海岸か、おい………あれ?」
「どうした?」
「………いや何でもない、気のせいだ。他の奴らも先に行っている頃だろうから合流して始末しよう」
「了解」
そして男二人は痕跡を追いながら仲間と合流するため歩き出していった。
ガサ……ガサガサ……
少し離れた場所で先程まで二人と行動していた女兵士は──。
「〜〜〜〜!!?〜〜〜!!〜〜」
両肩の関節を外され顎すら砕かれ喋れなくされており、彼女は片手で首を掴まれ持ち上げられていた。必死に抵抗するが………それも叶わず恐怖で涙を流す。
「…………………悪いなお嬢ちゃん」
「!!?」
ゆっくりと手に力が入り、その女兵士は目か血走り……そして。
ゴキュッバギッ!!
「ッ!!」
骨がへし折れる音が静かに鳴り、少し痙攣しながらゆっくりと崩れ絶命……それを無造作に投げ捨て残りの二人を追跡した。
一方で海岸から捜索していた兵士達はと言うと──
「が5げごバボ!!!」
「なんだ……何なんだ!!どこからぁぁぁぁぁぉぉぉぉぉぉ!!!?」
「海から離れろ!!引きずり込まれッ!!!」
カガリのとレッドフードが連れてきたベアッガイが合流しその兵士達を襲撃していた。と言ってもそこは海───即ちベアッガイのテリトリーだった為に彼らは最も苦しい溺死をプレゼントしていた………作戦名は。
作戦名·強制!!!竜宮城へようこそぉ!!
簡単に言えば海に近付いてきたターゲットを投げ縄で捕まえて、強制的に海の底に引きずり込むだけのシンプル作戦だ。
勿論潜水艦で来たならそいつらも仲間外れにはしない………皆仲良く
海岸の始末は任せて、オレは引き続き残りの敵を見つけては静かに……そう悟られずにナイフを突き立て、首をへし折り……。
「いたぞ!撃て!!」
「そらバレるか……」
通信妨害な上に仲間が減っていったらそら気付くわ。それから幾度も銃撃戦を繰り広げたが、何故アスランやカガリが来ないのか───そう誰もが思うだろう?。
「ベアッガイに指示して睡眠薬を入れさせてました!ハハハハハハ!!」
ガキどもがいたら流石に邪魔くさいし?一人の方が何かと
「糞が!!化物が
次々と仲間が殺され反撃するが木々が生い茂る上にこの暗闇、何より木を盾にしながら人とは思えぬ速さで移動している為まったく弾が当たらない。
「はっ……自分より弱い奴を殺して楽しでるお前らは屑だな、だから何時までたっても──」
「ひ!?……だっ黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
その兵士は図星を突かれたのか、その先を言わせたいと銃を乱射するが一人……また一人と始末されていき──。
「じゃあな」
「糞がぁぁぁ!!!ガべ!!?」
頭をナイフで刺され膝から座り込むように死んでいった。森林だけでも十二人……見張っていたベアッガイからの報告では後から増員で来ているため全て合わせて───二十人か。
(こりゃ……ちと大変そうだな)
オレは血を拭いながらポケットから通信機を取り出し……。
「……この近くの海域に母艦がまだ居る筈だろうからそれを始末しといてくれ、終わったらもう護衛はもういい……先にオーブに戻っていいぞ」
『……………宜しいので?』
「構わんさ、付き合わせて悪いな。それと此処の座標もアークエンジェルに送っといてくれ」
『…………』
そして何も 言わず通信が切れ、オレは再び残りの
島から数kmほど離れた場所で小型の潜水艇が回収されており、それは地球連合軍ダニロフ級イージス艦であった。島に上陸させる際は自動操縦の潜水艇で送り込んでいたようだ。
「潜水艇回収、収容しました」
「島に派遣した部隊からの定時報告」
「派遣された部隊からの連絡なし、生命反応………ロストしました」
「…………任務失敗と判断し直ちに帰投する」
「よろしいのですか?」
「この程度の任務も遂行できないものに価値はない。それに派遣しようにも人員もいないしな……撤収する」
「──了解」
たかがこの程度で失敗とは……盟主の顔に泥を塗るとは情けない。帰ったら教官連中は全員死刑に──
PPPPPPPPPP
「何事だ!」
突如警報が鳴り響き緊張が走る。
「海中からモビルスーツ反応確認!」
「モビルスーツだと?追尾されてたのか!」
今回の作戦ではここからさらに離れていた、輸送にも最新鋭の潜水艇でレーダーにも索敵は不可能のはず!。
なんとかせねば!こんな簡単な任務に失敗し全滅など笑い者もいいところだ!!。
「直ぐに迎撃する、どこからだ!!敵の数は!!?」
「モビルスーツは1!場所は…………本艦の真下です」
「な──今直ぐ爆雷投下!!エンジン始動!!直ぐに移動し……!!」
最後を言う瞬間、艦橋にいた兵士らは光の中に包まれ蒸発しイージス艦は爆発しながら海底に沈んでいった。
『……………任務完了、帰投する』
月明かりが差し込む夜の小さな戦闘は終わり、日が昇った頃に薬が切れたのかアスランとカガリが目を覚ます。
「ん……ん〜!っはぁ」
「ん?……目が覚めたかカガリ」
「ふぁ…あぁ、なんかよく眠れたよ」
「ほら、コーヒー淹れたからお前も飲めよ」
「ん……」
カガリはレトルトのコーヒーを手に取り軽い朝食をとっていると、イージスから通信が入りアスランはそれに気付き通信していた……どうやら仲間がもうすぐ此処に来るらしい。
「良かったな……迎えが来て」
「ああ、そうだな……お前のところも迎えが来たようだぞ?」
アスランがそう言いながらベアッガイを見ながらそう言うと──。
「………キラに伝言があるなら伝えるぞ?」
カガリはアスランに気を使ってキラの事を言うが……アスランは首を横に振る。
「必要ない。………もう行けよ、一緒にいてもお互いに良いことは無い」
「あぁ……分かったよ」
荷物を纏めて歩き出し島の反対側に続く道へと歩き出すが……カガリは突如足を止めてアスランの方へと振り向いた。
「アスラン!!」
「……?」
「ありがとう!───またな!!」
カガリはそう言って手を振り、そして彼女は走り去っていった。
またな……かアイツ、また会えると思っているのか?また……会えるか。
「ああ……また…な」
アスランはカガリの姿が見えなくなるまでその場を留まり続け、その後は機体に乗り込み迎えに来たニコルの乗った輸送機に乗って基地に戻って行った。
◆◆◆
暫く歩き続け反対側の海岸に到着すると、既にアークエンジェルが到着しキラのストライクがスカイグラスパーを持ち上げ回収をし終えているところだった。
「お~い!カガリ、迎えに来たぜい」
するとレッドフードがカガリを見つけ手を振りながら歩み寄って来た。
「遅いぞまったく!!」
「へいへい……
「………何のことだ?」
どうやらアスランの事を隠しているようだが………まぁいいか。
「いんや?なんもねぇよ、スカイグラスパーの回収は済んだから艦に乗ってろ、事の経緯はマリュー達にも話せよ?」
「ああ、そうさせてもらうさ………心配かけたな」
「んーーーー?何だ何だいきなり、珍しいじゃねえか女みたいにしおらしくなりやがって」
「私はお·ん·な·だ!!!!」
「そうだったそうだった♪アハハハ!」
レッドフードは笑いながらアークエンジェルに戻り、カガリも後を追うと。
「まったく……(ん?)」
階段を登る途中、レッドフードから僅かながら血の匂いが漂い、靴に血が僅かに付着していた。なぜと思い一瞬聞こうとするが………なぜだろうかそれを聞く事が出来なかった。
アークエンジェルへ乗り込み私は皆から何があったのかを話した。帰投時に黒いスカイグラスパーに襲われた事、それらを撃墜してやった事とかな………それを聞いた整備班の連中は。
マードック
「クッタバレェェェェェェェェ!!!!!」
整備班
「「「「『クッタバレェェェェェェェェ!!!!!!( ゚д゚ )クワッ!!』」」」」
「な!!?お…落ち着けお前ら!!な?あの黒い連中は私がもう倒し……」
マードック
「コ〜ロ〜セ〜ェェェェェェェェ!!!!!」
整備班
「「「「『コ〜ロ〜セ〜ェェェェェェェェ!!!!!!( ゚д。 )クワッ!!』」」」」
事情を知ったマードック整備班はスカイグラスパーよりも仲間のカガリが危うく殺されかけたと言う事に大ッ変ご立腹だったらしく、彼らは直ぐに格納庫へ走り出しスクラップ寸前のスカイグラスパーを魔改造に取り掛かった。
「………止めるべきか?」
「無理よ……一度ああなると曹長は止まらないわ、それよりもカガリさんはちゃんと体を休めておきなさいね?」
「マリューの言うとうりだな、暫くは休んどけ……後キサカさんよ──今回罰ゲーム無いからな?準備万端な格好で申し訳な──「ちっ」舌打ちすな」
オレはカガリ達と別れてからデッキて一人ものふけっていると、そこへキサカがやって来て何も言わず静かにオレの隣に座り暫く互いに沈黙していた──すると。
「……カガリが無事で良かった、しかしその襲った連中……やはりブルーコスモスか?」
先に口を開いたのはキサカだった。コイツにだけベアッガイの視界共有──端末からそれらを観ることができ、カガリが連れているベアッガイを通じて監視していた、勿論アスランの事も知っているがキサカはその事についても問い詰めなかった。
「まぁ……な。あの格好からして精鋭だった筈が、今回のはただの口封じ、相手が一人だからと若い連中を送り込んだんだろ?運が良かったのか悪かったのか……」
死体処理していた時に分かったが……殆どが20前半だった。まったく胸糞悪いにも程がある。
「そうか、本当なら俺の役目なのだが……今回ばかりはお前に苦労をかけてしまってばかりだ」
「はっ!今更何いってんだ……奴ら既に見境がなくなってる連中だぜ?お前だけじゃ無理だっちゅうに」
このランボーめ、幾らアイツの護衛でも限界があるに決まっているだろが。
「それと先程連絡があってな、着き次第モルゲンレーテのドッグに向かう。ストライクと強奪された機体の戦闘データを持っているのを聞きつけたエリカが早く来いとかなり急かされている」
「エ〜リ〜カ〜かぁぁ……アイツ」
「………どうした?そんな苦虫噛んだ顔して」
「昔の話だ……アイツ、まだ腹にガキがいた時にな……ちょっとオレかやんちゃしちまってエリカの逆鱗に触れちまった時があったんだよ」
「??……殴られたのか」
「うんにゃ………怒りのジャパニーズオーシャンサイクロンスプレックスホールドを完璧にやられてなぁ、そのいきよいでついでに出産もしたぐらいだ」
「出産はついでか?アイツ凄いと思ってたがまさか使い手が身近にいたとは…」
「あれ以来キレると必ずやってくるからまったく困るぜ!あのババァ!!」
(なら怒らせるような事をしなければいいのでは?)
キサカはレッドフードとエリカがどういった関係なのかはあまり詮索しなかったが……まぁなんとなく仕事とは別で二人が仲が良いのは分かったな。
◆◆◆
オーブ連合首長国内·モルゲンレーテ本社地下格納庫
「へっくち!へぇっくちぁ!!……あ〜〜」
「どうしました主任、風邪ですか?」
「いや………今失礼なこと言われた気がしてね?この感じ───あの赤ババァね」
(なんでわかるんだろ……ほんと仲いいよねあの2人)
(しっ!アサギ、それ言うとプロレス技食らうわよ!?)
(マユラも失礼よ)
「貴女たち〜?なーんか失礼なこと考えてない?」
「「「いえ別に!!失礼しまーす!!」」」
「まったく……あのバカ寄り道してないで早く来なさいよ」