SEEDの映画見て来たんですよ。めちゃくちゃ面白かったんですよ。
元々SEEDでこういうの書きたいなってネタがあったんでね、映画で燃え上がった熱と一緒に投稿始めたいと思います。
転生物って初めて手を出すんですけど、まあいつも通りに書いてくつもりです。
プロローグ
転生──────肉体が生物学的な死を迎えた後に、違った形態や肉体を得て新しい生活を送る事。
皆も知ってるウィキペディア先生はそう語っている。何か、世界に多くある宗教には転生とか認めませんよ!なんてものもあるらしいね。
ん?何でいきなりそんな話するのかだって?
…俺がその転生ってのをしたからだよ。
異世界転生とか、普通に物語の中だけだと思ってたよ。トラックに轢かれたりナイフに刺されたりして死んだと思ったら赤ん坊になっていた!なんて、現実で起こるなんてあり得ると思う?
俺はあり得ないって思ってたよ。つい数分前まではね。
まあ俺の場合はトラックに轢かれてもナイフに刺されてもいない筈なんだけどね。
普通に仕事から家に帰って、飯食って歯磨いて風呂入って、明日の仕事の準備も終わらせて、ベッドで寝た筈なんだよなー。
何なら別に仕事もブラックな訳でもないし、生活も決して不摂生な訳じゃなかった。
…と思うんだけどなー。何で死んじゃったかなー?分からん。
「…だぁ~」
声を出してみる。うん、我ながらキュートなベイビーボイスだ。
腕を持ち上げ、目の前に掌を持ってくる。うん、我ながらプリチーなベイビーハンドだ。
あれこれと身動ぎして立ち上がろうとしてみるが、出来ない。生後から正確に経過した日にちは分からないが、恐らくそう時は経っていない筈だ。
となると、どうしようか。
余りにも自由がない。周囲はベビーベッドの柵に囲まれている。
それ以前に、体を思うように動かせない以上どうしようもないのだが…。
…いや、待てよ?確かにこれからどうするかも大事だが、まず俺がどんな世界に転生したのか把握するのが先じゃないか?
在り来たりな異世界なのか、それとも現代日本か、もしかしたらSF世界に飛ばされた可能性だってある。
…そう考えると少しわくわくして来ないでもない。
生前、俺の生活に不満があった訳ではないが、毎日仕事をして、休みは家でダラダラして、そんな同じことの繰り返しを退屈に思う事はあった。
もしかしたら、ラノベの主人公の様な冒険を経験できるかもしれない。そう考えると、ほんの少しではあるが心が湧く。
よっしゃ、俺ちゃん頑張っちゃうぞー。赤ん坊とはいえ意識はハッキリしてるんだ。出来る事はある筈だ。
赤ん坊の内に魔力を増やしたりとか、移動が出来るようになったら家族の目を盗んで魔法の習得とかやっちゃうもんね。
その為にも、まずはここがどんな世界なのかの把握だ。
俺はどうしても制限が掛かる体を必死に動かしながら、周囲を見回す。
改めて見ると気付くがこの部屋、結構豪華だな。
高価な絵画や壺とか飾られてるし。生前、別にお金持ちでもなかった家に産まれた俺に、そんな物の価値とか見ても分からんが、ぽくは見える。
ただ、んー…。この部屋だけじゃやっぱり分からんな。部屋の装飾的に和風ではないが、日本にだって洋風な屋敷はある。
これだけでどんな世界なのかを判断は出来ない─────おっ、あれはもしやカレンダーでは!?カレンダーに書かれてる文字によっては大きな情報になり得る。どれどれ…。
C.E.56…?
ん?C.E.だって?何か凄い嫌な予感が…。
ガチャリ─────
だ、誰か入って来たぞ。それに足音がこっちに近付いてくる。
一人じゃない、多分二人…か?
視界に入って来たのは二人。
一人はダークブラウンのスーツを着た、中々にダンディなおじ様。
もう一人はそのおじ様から一歩後ろに立つ、メイド服を着た女性だ。
「…ふん、奴に似た間抜けな面だ」
おじ様は何やら冷たい目で俺を見下ろしたかと思うと、開口一番辛辣な言葉を吐き捨てた。
えぇ~…。もしかして、このおじさんが俺のお父様なの?明らかに俺が産まれた事歓迎してないじゃん。
というか、さっきのC.E.…。それにこのおじさんの顔、何か見た事あるような…?
うん、すっごく嫌な予感がしてきたぞ?
「しっかり管理して教育しろ。その結果如何では、ムウではなくこいつを後継者にする。そのつもりでな」
ムウって、ちょっと待て!その名前も聞き覚えがあるぞ!?待て待て待て待て!C.E.って、やっぱりそういう事なのか!?だとすると、このおっさん─────いや、待って!待ってくれ!
話が違う!俺はのんびりほのぼの自由な異世界無双ライフを楽しみたかっただけなのに!
闇が深いどうあがいても憎しみしか生まないお先真っ暗な
しかもコズミックイラの中でも圧倒的に業が深いあの家に─────
「ユウ・ラ・フラガ。私の期待のほんの数滴でも叶えて欲しいものだな」
転生先が
しかもC.E.56って…もう色々と手遅れな気がするんですけど!?どうすんの!?