ヤキン・ドゥーエから次々と戦艦と脱出艇が離脱していくのが、エターナルからも確認できた。突然前触れもなく戦闘が中断され、艦橋では事態を把握しかねてラクスとバルトフェルドが顔を見合わせている。その宙域へ、白い艦がストライク二号機に先導されて辿り着いた。
「アークエンジェル…」
バルトフェルドが呼び掛けると、やはりこの事態に戸惑っているらしいマリューと傍らに立っているムウの顔がモニターに映し出された。
『バルトフェルド隊長、これは一体─────?」
「我々にも分からん!ヤキンは放棄されたのか…?」
港口から発進したジンが、両手のケーブルに船外作業服を着けた無数の兵士達を摑まらせ、ゆっくりと曳航していくのが見える。内部で何が起こったのか、バルトフェルド達には窺い知る事は出来ないが、ザフトがヤキン・ドゥーエを放棄して撤退すると決めた事には間違いないらしい。
「─────ジェネシスは…?」
この時、ラクスが不安げに最も気掛かりな疑問を口にした。巨大な要塞の後方に守られて未だ鎮座するジェネシスは、続々とザフト軍が撤退しているにも関わらず稼働を続けている。
「何が起こってるんだ、一体…!?」
戦闘を放棄したザフト軍、しかしジェネシスは未だ起動している。この矛盾した事態を目の当たりにしたバルトフェルドが、思わず大きく声を上げた。
ジェネシスの破壊の目途がまるで立たない現状で、絶望すら滲み始めた所で起きた異常事態。基地が放棄され、兵達は皆我先にと離脱していく─────だが、ジェネシスは止まらない。皆、事態を呑み込み切れないでいた。戦闘は終わったのか?それとも人の飽くなき争いは─────人類の存亡を賭けた戦いは、まだ終わらないのか…?
『何があった、キクチ!?状況を説明しろ!』
一体何がどうなっているのか、戸惑いの中でスクリーンに映される、要塞から脱出していく数機の機影─────先頭の二機を追っていく後方の二機が次第に置いていかれていく。
ヤキン・ドゥーエの内部に侵入していたカガリ達だった。先頭の二機はジャスティスとストライクルージュ、そして後方の二機はキサカが指示してカガリにつけた護衛のM1。キサカはその内の一機と回線を繋げて呼び掛けた。
『ジェネシスはまだ生きています!ヤキンの自爆とジェネシスの発射が連動していると、彼が─────!』
「っ…!?」
キサカの問い掛けに返って来たのは簡潔でありながら、彼らを絶望の淵に追い込むには充分なものであった。
続けてキクチから語られる詳細─────自爆までのタイムリミットは三十分、すでに十分程度経過しているとの事。
そしてもう一つ─────ジェネシス内部でアスランが何かをしようとしているのを、カガリが追い掛けているという。
「カガリさん…、アスラン…!」
「…見ている事しか出来ないのですか。ここまで来て…!?」
何か手立てがあるのか─────この場にいるラクスには考えも及ばない。ただ、この期に及んで彼らに突きつけられたのは余りにももどかしい、これ以上は何も出来ないという現実だった。
残り二十分弱、強固な守りに覆われたジェネシスにどれだけ弾薬を撃ち込んでも、或いは傷をつける事は可能かも分からないが、発射そのものを止める事は最早不可能だろう。
ならばもう託すしかない。すでに機体を大きく傷つけられたキラは出撃不可能。カナードもフリーダムを収容してから現在、大きな損傷こそ負っていないもののハイペリオンも激しい戦闘で機体状況はギリギリで、再出撃ができても十分な働きは難しい。
そう、命運は全て、本人達の意志とは関係なく託されてしまったのだ。ジェネシスの内部へ入り込んだカガリとアスランに。そして、全てを巻き込んで自決を志す父と対峙し続ける子に─────。
誰にも邪魔されない、入り込む事も許されない領域がそこにはあった。
ゼノスを包囲しようと飛び回るドラグーンの動きを読み取って巧みに機体を操るユウと、その動きをも読み取ってビームライフルで妨害、再びドラグーンを先回りさせようとするクルーゼ。
九門のビーム砲を備えた大型端末が三基と、二門のビーム砲を装備した小型端末が八基─────先程ユウが一基小型のドラグーンを撃ち落としたとはいえ残り十基、計四一門のビーム砲が命を貫かんと死の雨を注がせる。
バレルロール、急停止、振り返りざまに斬撃─────再びスラスターを噴かせて射線から逃れたゼノスへとプロヴィデンスが大型ビームサーベルで斬り掛かる。ガントレットで斬撃をガードしたゼノスは体勢を後方へと流す─────直後、プロヴィデンスの眼前…つまり先程までゼノスがいた空間を上空から幾条ものビームが降り注いだ。
大型一基と小型三基の端末がプロヴィデンスの周囲に集まり、逃げるゼノスへとビームを撃ち掛ける。背後を見ないままユウが機体を傾け射線を回避するが、それとは時間差で前方からもドラグーンが迫る。
姿勢を制御し、ビームの合間に機体を置いて躱したかと思えば、エネルギー充電の為に射線が止んだ一瞬の隙にビームライフルを取り出し続けざまに二基の小型ドラグーンを撃ち抜いていく。
ドラグーンの数が減っていくのに対し、クルーゼは動じない。
「ユウッ─────!」
見えているのは眼前の斃すべき宿敵のみ─────クルーゼの意に従って、ドラグーンから放たれたビームがゼノスへと殺到する。
瞬間、黒金色が煌めく。
最早常人には残像にすら目に映らない瞬光を、クルーゼは決して逃さない。ビームライフルと左腕にマウントされたビーム砲をゼノスの動きに合わせて撃ち放ち、その機動を妨げる。
しかしそれを掻い潜り、防ぎ、斬り払い、ユウは死角から照準を向けていたドラグーンを背面撃ちで落とした後に突進─────プロヴィデンスへと斬り掛かる。
「クルーゼッ─────!」
途中、進路上に割り込んで来たドラグーンのビームを振り払い、勢いのままにプロヴィデンスへと交錯する。が、自身の斬撃を上手く躱された事にユウは悔し気に歯噛みした。
たった今、自身の前に割り込んで来たドラグーン─────それはこちらを撃ち落とそうと狙ったのではなく、ゼノスの機動をほんの少し削ぐ為の障害物。その対応にユウの思惑からコンマ数秒程、プロヴィデンスへ斬り掛かるのが遅れた。
ほんのコンマ数秒、だがその常人には理解の及ばない僅かな間合いがクルーゼの命運を分けた。
ゼノスの斬撃を防盾システムで受け止め、振り払うとビームサーベルを出力して一閃。斬撃を躱して距離を離したゼノスへ向けて今度はビームライフル、そして一連の交錯の間にエネルギーを充たしたドラグーンを再放出してビームを浴びせる。
プロヴィデンス周囲から放たれる無数の光条と、ゼノスの退路を断たんとする四方からの閃光。それらを全て回避せしめたユウはビームライフルを取り出し、スキュラと同時に撃ち放つ。
また一基、今度は大型のドラグーンを撃ち落としたユウは周囲の気配を探りながらプロヴィデンスと向き直る。
「やはり厄介な奴だな、貴様はッ!」
「その台詞、そっくりそのまま返してやるよ!ここいらで諦めて、残り少ない余生を大人しく過ごすと誓うんなら、見逃してやってもいいが!?」
「抜かせッ!」
両者の動きが止まった事で、付近の宙域に訪れる一瞬の静寂。しかし短い言葉の応酬を終えると同時に、再び両者は動き出す。
交錯─────空間を埋め尽くす光条の嵐─────躱し切れなかったビームが掠め、装甲に灼けた痕を刻まれながらもゼノスは抜け出しプロヴィデンスへと砲火を向ける。
更に激しく混沌と化していく戦闘の中でユウは、微かではあるが確かに、相手の変化に気付いていた。
ドラグーンの動きのテンポ、タイミングがほんの僅かに狂う。戦闘が進むごとにユウ側の動きが少しずつ遅れている事に、ユウは気付いたのだ。
ユウとゼノスの動きが遅くなっているのではない。クルーゼ側の──────ドラグーンの動きが、
計十一基の端末を緻密に操作しながら、それらに搭載された計四三の砲門を正確に照準を合わせて、時に時間差による攻撃を仕掛けていく。それと同時に高速に動き回るゼノスとの格闘戦も求められる─────パイロットに求められる負担は相当なものだ。
ドラグーンの数が減る…即ち、プロヴィデンスの絶対的強みである制圧力が弱まっていくのは確かだ。しかしそれと同時に、クルーゼ側からすればマルチタスクを求められる数が減っていく事も意味していた。分散されていた思考が限られていけば、その分精密さは上がる。
前もってクルーゼが技師に依頼し、操作性を犠牲にしてでも機動性を向上させていた事も相まって、途方もない脅威としてユウへと襲い掛かる。
僅かなズレと遅れは積み重なっていき、遂に決定的となる。ドラグーンの射線の回避に成功したユウだったが、動きの先に向けて放たれたプロヴィデンスの射撃に反応し切れなかった。右脚を捥がれ、衝撃によってバランスを崩すゼノスへ、クルーゼはプロヴィデンスに備わった全砲門を開いて一気に勝負に出る。
ユウもただではやられない。すぐさま機体の姿勢制御を行い、回避行動に移る。それでも躱し切る事は出来ず光条が装甲を掠めるが、その程度のダメージをユウは無視してクルーゼと撃ち合う。
目まぐるしく位置を入れ替えながら砲火を躱す中で一基、また一基とドラグーンがユウによって撃ち落とされていく。四肢の欠損によって姿勢制御も難解であろうに、それを物ともせず自身と互角に撃ち合う宿敵を前に、クルーゼは思わず笑みを零した。
「そうだ─────やはり貴様は、そうでなくてはッ!」
ユウの射撃はドラグーンを撃ち落とすだけに留まらず、機体本体へも届く。プロヴィデンスの右腕をゼノスの射撃が貫き、咄嗟にパージ─────ビームライフルを失うが、まだプロヴィデンスには左腕にマウントされたビーム砲が残っている。そちらを掲げてより一層にゼノスへと激しく火線が撃ち注がれていく。
残るドラグーンの数は五基。射線の数が減った分だけゼノスが抜け出せるスペースは大きく広がったが、クルーゼの操縦が冴え渡る。最早、プロヴィデンスと歴戦のパイロットを乗せた四機の戦闘機を同時に相手取っているようなものだった。
ユウも負けじとビームライフルとスキュラで応戦するが、戦闘開始時とは比べ物にならない程に巧みな挙動でゼノスの射線を躱すドラグーンの姿がそこにはあった。
時に斬り結び、時に撃ち合い、時にすれ違う─────互いの身を貪る削り合いから打って変わり、今度は神経を擦り減らす消耗戦へと両者の戦いはステージを移す。先程までの機体の損傷を顧みない激しいぶつかり合いが嘘の様に、二人は自ら前へと出ようとしなかった。
その理由は、どちらも分かっていたからだ。次に相手のバランスを崩す一撃を加えた方が、勝つ─────確実に一撃を与える為には、決定的な隙を作らなければならない。今はその為の様子見をする段階。
だが膠着する二人の戦いとは逆に、ジェネシスを取り巻く戦闘は更なる動きを見せ始めていた。
「っ、あれは─────」
最初に気付いたのは、オールレンジ攻撃から抜け出してプロヴィデンスへ牽制の射撃を撃っていたユウだった。
彼が目にしたのはヤキン・ドゥーエからザフトの艦艇が、モビルスーツが脱出していく様。それを見た彼の頭に咄嗟に浮かんだのは、記憶─────ガンダムSEEDの原作が完結へと導かれていく流れの記憶。
「む…」
ユウから少し遅れてクルーゼもまた、ヤキン・ドゥーエ周囲の異変に気が付いた。そしてその直後、彼の目はモニターに浮かんだ電文を映す。
「─────ふふふ…、ハァーッハッハッハ!どうやら私の勝ちのようだな、ユウッ!」
「何を…、言っている!?」
笑い声を上げながら機体を駆り、ゼノスへと斬り掛かるクルーゼ。その動きに反応したユウがフットペダルを踏み、機体を上昇させながら斬撃を掻い潜り、更に懐から鋭くプロヴィデンスへとビームサーベルを一閃する。
「あの愚か者─────パトリック・ザラは最期の最期まで実に良い道化だった…。ヤキンの自爆シークエンスに、ジェネシスの発射を連動させるとはな!」
「っ!?」
ゼノスの斬撃はプロヴィデンスの防盾によって防がれる。だがそこではなく、ユウが驚かされたのは直後のクルーゼの言動だった。
ヤキン・ドゥーエが自爆し、それに連動して発射されるように仕組まれたジェネシスが最後の一撃を放たんとする。それはユウが知っている物語の流れだった。だがその一連の流れは、目の前の男が仕組んだというのがユウが知っている記憶だ。
しかし、今の言動はまるで、今起きている原作通りの流れにクルーゼは関与していないようではないか。
「く…っ!」
その詳細を考える余裕はない。傾きかけた思考は直後、視界に揺れたドラグーンの一基を捉えた瞬間に引き戻される。
ゼノスがその場から離れた直後に奔る閃光。すぐさま追い掛けて来るドラグーンを振り切って、前方から迫るプロヴィデンスと斬り結ぶ。
「最早止める術はないぞ?地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる争いの狼煙となる─────人が数多持つ予言の日だ!」
一合、二合と斬撃をぶつけ合う最中もクルーゼは愉悦に満ちた声で叫ぶのを止めない。
ゼノスとプロヴィデンス─────近接戦ではゼノスの方が分があった。激しく衝突を繰り返した果てに、残った左脚でプロヴィデンスを蹴り飛ばす。
大きく体勢を崩した白銀の機体へ、ビームライフルとスキュラを同時に放とうとする。しかしユウの死角へとドラグーンが回り込む。
その存在を察知したユウは射撃を即座に中断して退避─────だがその直後、ユウが察知したものとは別のドラグーンが上方から火を噴き、放たれた光条がゼノスが握っていたビームライフルを貫いた。
すぐに駄目になったライフルを放り投げてその場から離れるが、爆発の余波を受けて機体が煽られる。更にその後方からは二基のドラグーンが、そして爆発の炎の中からプロヴィデンスが躍り出る。
「こい、つ─────っ!?」
ユウの動きを誘導しつつ、攻撃の隙を突いてドラグーンの射撃で狙う─────これまでの戦いで何度もクルーゼが見せて来た動きだ。だが今の一連の流れはそれだけではない。ユウが回避する先を読んでドラグーンを配置し、ゼノスの武装を奪い、更にその後にユウが動いた先へと再び配置されていたドラグーン。
─────まるで、
左腕を持ち上げ、ガントレットでプロヴィデンスの進撃を防ごうとする。それよりも先に、背後からドラグーンがビームを放ち、辛うじて反応できたユウがビームの防御に成功するがその間にもプロヴィデンスは止まらない。
交錯、そして直後ゼノスの左腕が斬り飛ばされる。
「終わりだ、ユウッ!」
クルーゼの叫びと同時に反転するプロヴィデンス。天帝と伴う従者達がユウの命を刈り取らんと迫る。
「まだだ─────!」
ユウもここで終わる訳にはいかなかった。彼もまた機体を素早く反転させると、胸部の砲口からスキュラを放つ。極太の熱線を散開して避ける白銀の群れの勢いが僅かながら緩むと、その隙を逃すまいとユウはゼノスのスラスターを全開で噴かす。
向かう先はプロヴィデンス─────ではなく、大型のドラグーン端末。真っ直ぐにゼノスへと照準を向けたその端末にビームが放たれるよりも先に辿り着くと、右腕を振り抜いて裏拳でドラグーンを捉える。本体と同様にPS装甲で覆われた端末だ。当然の事ながら物理攻撃ではダメージは与えられない。だが、衝撃で
ゼノスに殴られた事でクルーゼが定めていた照準がぶれる。更にその直後、クルーゼの操縦を受けていたドラグーンがその砲口から光を噴いた。
「なんだと!?」
珍しく動揺の余りに声を上げるクルーゼ。それでも即座に回避行動に移れるのは流石というべきか。しかしユウの突拍子もない行動が功を奏し、ドラグーンが薙ぐ様に主の右脚を捉えてしまう。
「クッ…」
衝撃に揺れるコックピットの中で、クルーゼはゼノスの動きから目を離さずにいた。先程プロヴィデンスへの奇襲に利用したドラグーンを、ユウは丁寧に斬り落としてから疾風の様に躍り出る。
その姿を見たクルーゼは、苛立たし気に歯を食い縛った。
「何故だ─────何故諦めない!?」
あれだけ勝ち誇り、哄笑を浮かべていたクルーゼの様子が一変する。その空気の変化に驚き、目を見開きながらもプロヴィデンスの動きを捉え、機体をぶつけたユウの耳朶を続けてクルーゼの声が打った。
「周りを見ろ!全体を見ろ!憎悪に満ちた世界を見ろ─────!もうどこにも希望はないのだと、何故気付かない!?」
希望はない─────ずっと闇の中で生き続け、とっくの昔にそうだと諦めたクルーゼらしい台詞だ。
「それしか知らないお前に言われても、何も響かねぇよ!」
「知らない、だと…!あぁ、知らぬな!所詮人は、己の知る事しか知らぬ!」
「違う!」
だが、ユウはクルーゼとは違う。クルーゼとは生きてきた世界も、見ようとした景色も何もかもが違うからこそ、ハッキリとそうと言葉を叩きつける事が出来るのだ。
「お前は知ろうともしなかった…見ようともしなかったんだ!人の目と心に映るのは、憎しみだけじゃないって事を!」
「ッ─────!」
ユウの言葉を受けて、クルーゼが決定的に言葉を詰まらせる。それはほんの一瞬の出来事で、すぐに取り直したクルーゼは先程の衝突でよろめいた隙に再び迫るゼノスを迎え撃つ。
「黙れ─────その口を今すぐに閉じろ、ユウッ!」
「図星を当てられて癇癪か!─────もう一度だけチャンスをやるよ!残り少ない余生を、どこか遠い場所で大人しく過ごすってんなら、見逃してやる!」
「黙れと言っているッ!!」
ユウの提案を当然の事ながら、再度一蹴するクルーゼ。
両機共に激しく損傷を受けながら、駆動系に大きなダメージがないのは奇跡的だった。しかしそれもほんの少し、何かがずれていたら不意になる綱渡り─────今も、何らかの衝撃で異常を来しかねない機体状態なのは間違いなかった。
それでも尚、クルーゼは止まらない。処か、衝突を繰り返す毎に更に動きが鋭く洗練されていく。
それは一方のユウも同じだった。何かが弾けた様な感覚がしてから、慣れ親しんだといっていい超感覚に潜り込むユウ。だが、それとはまた別の、今まで見て来たものとは違った景色が今のユウには見えそうだった。
交錯を繰り返すゼノスとプロヴィデンス。ぶつかり合う毎に、その衝撃で装甲を傷つけ、削られながらも二人は止まらない。
そんな中で、ユウは確かに自分の中で何かが重なり、嵌りそうな感覚を覚えるのだった。
次回、最終話