オーブ侵攻戦始まります
オーブ領海線に展開された地球連合軍艦隊、その旗艦パウエルの艦橋には周囲の軍服から一人浮いたスーツ姿の男がシートに体を伸ばして座っていた。
ロード・ジブリールである。ジブリールはオーブからの最終回答を片手に、くつくつと笑う。
「流石ですね、ウズミ・ナラ・アスハ。これで回避された時は、アレの試験はどうしようかとも思っていたのですが─────期待通りの結果で安心しましたよ」
傍らに立つ艦隊司令、ダーレスは傍若無人に笑うオブザーバーに不満げな視線を向けたが、何も言わずに黙っていた。
ダーレスだけではない。艦橋にいる殆どの者が、このジブリールの態度に不満を抱いていた。
それでも何も言わないのは、司令部からこの男の要求には全面的に添うように内示があったからである。
この後に生じる兵達の犠牲など気にもせず、まるでショーの始まりを楽しみに待っているかのような態度に、ダーレスの表情は更に苦々しく変わる。
オーブが戦わずして降伏してくれたら、と思わずにはいられなかった。兼ねてより高い軍事技術で世界中から一目を置かれている国だ。
連合のモビルスーツ開発も、軍からオーブの国営企業に協力を依頼したという噂はダーレスの耳にも届いていた。
南洋に浮かぶちっぽけな島国とはいえ、オーブは激しく抵抗してくるだろう。果たして、簡単に陥落してくれるかどうか。
「精々粘って頂けると有難いのですが。テストも儘ならず、簡単に墜ちてしまっては、ここまで来た甲斐がない」
「…」
この任務の重要性は理解している。どれだけの兵力をつぎ込んでも、勝たねばならないという事も。しかし、それで死んでいくのは同じ人であり、そして彼の部下達だ。
それを物見遊山の様な調子で語られてしまえば、気分が良かろう筈もない。
ダーレスを含むクルー達からの冷たい視線に気付かないまま、ジブリールは楽しそうに時計を見遣る。
攻撃開始の時間は、もうすぐそこまで迫っていた。
ジブリールは迫る時間を今か今かと待ち、ダーレスは今からでもオーブが意を曲げてくれはしないかと叶わぬ願いを抱く。
クルー達はこれから始まる激戦を予感し、それぞれの立ち位置にて胸に緊張を覚える。
水平線上から昇る朝日が艦隊を照らし、次第に彼らの頭上へと差し掛かり始めた頃。
時計が九時を指した。
途端、ジブリールが陽気に叫ぶ。
「時間です!」
号令と同時に、地球連合軍艦隊から巡航ミサイルが打ち上げられる。
こうして、開戦の火蓋が切られたのだ。
「オーブ軍、戦闘開始しました!」
領海線上に並んだオーブ護衛艦隊が、国土を狙って放たれたミサイルの迎撃を始める。
敵艦隊からは戦闘機が飛び立ち、一方のオノゴロ島の海岸線にはアストレイ部隊が並び、守りを固める。
「アークエンジェル発進します!」
退役したクルー達の中にカズイが含まれていた為、一部人員の配置が換わった艦橋にもその報は届いていた。
マリューが命じた直後にゲートが開き、白い巨艦が海上へ浮かび上がる。直後、飛来するミサイルが視界に捉えられた。
「ゴットフリート、ってぇーっ!」
ナタルの号令と共に主砲が火を噴き、地上のM1部隊と共にミサイルの第一波を撃ち落としていく。
しかしその一方で、地球軍側の揚陸艇が辿り着き、ハッチが開かれた。
現れたのは地球軍のモビルスーツ部隊─────GAT-01ストライク・ダガー。
「敵モビルスーツ部隊、イザナギ海岸に上陸!」
「くっ…!第八機甲大隊を回せ!」
状況は素早くオーブ軍作戦指令室に届けられ、それに対応するべくカガリが指示を飛ばす。
「オノゴロ上空に大型機接近!」
Mオーブ軍の迎撃を潜り抜け、オノゴロ上空へ到達した何機もの大型輸送機がハッチを開き、またもストライク・ダガーの部隊が吐き出される。
大群で島に降りかかるモビルスーツは、地上からの迎撃を受けつつもビームライフルを撃ちながら各所に降り立つ。
海岸線に配備されていたM1部隊は分散を余儀なくされ、一部上陸したモビルスーツの対応へと走らされた─────。
「ユウ・ラ・フラガ!スピリット、発進する!」
「キラ・ヤマト!フリーダム、いきます!」
「ムウ・ラ・フラガ!ストライク、出るぞ!」
アークエンジェルから状況は確認できる。
俺がスピリットで、キラはフリーダムで、兄さんはエールストライクでそれぞれ出撃した。
俺と兄さんは地上へと降り立ち、数で勝るダガーを相手に苦戦するM1部隊の援護へと走る。
そして、唯一大気圏内で自由に飛び回る飛行能力を持つフリーダムを駆ったキラが暴れ回る。
出撃直後、瞬時に数機をロックオンし、五門の砲口を撃ち放ちダガーの戦闘能力を一瞬にして奪っていく。
混戦状態の中、誤射なく敵機のみを撃ち抜く能力の凄まじさに、敵のみならず味方すらしばし呆然と動きが止まる。
その隙を突いてストライクが割り込んでいく。ビームライフルで一機のストライクダガーを撃ち抜くと、続けざまに二機目、三機目とビームが貫いていく。
硬直から解き放たれ、動き出した敵部隊に対しても、シールドを駆使しつつ武器を持ち替えながら冷静に対処していく─────初陣という事もあり、少し気にはなっていたけど、どうやらそれは杞憂だったらしい。
なら、こちらも心置きなく暴れさせてもらおう。
スラスターを吹かせて飛び上がる。
空中へと躍り出たスピリットを狙い、地上から幾条ものビームが放たれる。
閃光の隙間に機体を縫わせながらビームライフルを取り出し、両肩部の砲門四つを展開。
フリーダムと同じ、五門の砲門を一斉斉射─────ダガーにはPSが搭載されていない為実体弾も通る。シールドで防げた機体もいたが、その衝撃によって体勢を崩し、立て直される前に照準を合わせ、ライフルを撃っていく。
キラと同じく武装、或いはメインカメラ─────敵機の戦闘能力を奪いつつ、再度地上へ着陸。
着地直前にシールドを投げ捨て、ライフルをマウント─────両腰のビームサーベルを抜き放つ。
こちらの着地際を狙い、囲むようにしてビームサーベルで斬り掛かって来る三機のダガーの内の二機の腕を、刃を振るって同時に斬り落とす。
残った一機は機体を傾けつつ斬撃を回避、すれ違いざまに背後からメインカメラを斬り落とした。
左手のサーベルをマウントした後、先程投げ捨てたシールドを拾ってその場から後退。前方から放たれるビームを振り切りながら、アストレイが三機固まっている付近へと機体を着地させる。
『ゆ、ユウ君!』
通信機を通して呼び掛けられる声は、マユラさんのものだった。
なら、他の二機に乗っているのはアサギさんとジュリさんか─────それなら。
「前に出ます!援護を!」
『り、了解!』
返事が返ってくるのを聞いてから、再びダガー部隊へとサーベルとシールドを手に飛び込んでいく。
上空からはフリーダムが、地上ではスピリットとストライクが。M1部隊と共に数で勝るストライクダガーを押し込んでいく。
一見、オーブ側が予想に反して奮戦しているようにも見えるこの状況─────しかしまだ、地球軍側にも切り札が残されている。
この世界のムルタさんは
「っ!」
上空を飛び回り、ダガーへの攻撃を続けていたフリーダムが突如進路を変え、海上へと向かっていく。
地上にいた所為か、キラよりも反応が少し遅れてしまったが、フリーダムの動きを見てすぐに察する。
フリーダムのモニターが、ダガーとは違う三機の機体がアークエンジェルへ襲い掛かっていくのを映したのを見たキラは、すぐさま機体をそちらへ向けた。
黒い一機は赤い縁取りのある翼を広げ、鉤爪を持ったモビルアーマータイプのもの。フリーダムと同じく大気圏内でも飛行可能のであり、その上には青緑とオレンジのツートンカラーの機体を乗せている。
GAT-X370レイダー、GAT-X131カラミティ─────地球連合軍が産み出した最新鋭の機体。
「あれが…、
機体をアークエンジェルへ急がせながらカメラを切り替え、周辺を見回す。
連続で切り替えた映像の中に、キラは目的の機体を発見する。
背部に甲羅を思わせるリフターを背負い、そのリフターから機体両側面に巨大なシールドが迫り出している。
カーキ色を基調としたその機体の名は、GAT-X252フォビドゥン。
この戦闘が行われる二十四時間前─────ムルタから開示された地球連合軍内部の情報の中に、この三機も含まれていた。
アズラエル財団傘下の国防連合企業体の主導で開発されたモビルスーツであり、完成にこそ漕ぎつけたものの、一般的なナチュラルでは対応しきれない性能を誇る機体となってしまった。
JOSH-Aにてムルタが戦死扱いとなり、半ば強奪ともいえる扱いでアズラエル財団の管理から大西洋連邦へと移り、現在に至るが─────上記で挙げた通り、一般的なナチュラルではこれらの機体を操縦する事は出来ない。
ならば一体、誰が搭乗しているというのか。それは─────
『コーディネイターに対抗すべく、人を薬物で強化しようという実験が行われようとしていた事がありましてね。…まあ、ボクの方で止めに入りはしたんですが』
これもまた、ムルタからの情報である。
二年前─────そう、ユウとムルタが出会ったその直後の事だった。地球連合内でコーディネイターに対抗し得るナチュラル─────強化人間を生み出そうという研究案が挙がったのは。
なおそれはムルタが対応し、案は頓挫したかに思われた。が─────
『ボクに止められるのを見越して、隠れて研究を始めていた可能性は大いにあります』
地球連合も一枚岩ではない。ムルタを筆頭とした穏健派が力を持ち始めたとはいえど、未だ過激派が主導しているのは変わらない。
故に、ムルタと対立している派閥が、黙って彼が否定した研究に手を染めていても、何ら可笑しくないのである。
そしてその疑問の結果はたった今、キラの目の前に示されていた。
レイダー、フォビドゥン、カラミティ─────それら三機が戦場に姿を現した事によって。
カラミティが背部にマウントした砲から、アークエンジェルへ向けて強烈なビームを放つ。
迅速な対応を見せたアークエンジェルが面舵へずれていき、放たれたビームは艦の左方に逸れて海面を蒸発させる。
「何やってんだよ、下手糞ッ!」
「ちっ…!」
必中として放ったビームが躱された事に苛立たし気に舌を打ったのは、カラミティのパイロット、オルガ・サブナック。
そしてビームを外したオルガへ向けて吐き捨てたのが、レイダーのパイロット、クロト・ブエル。
クロトは機体をバレルロールさせ、振り落とすように機上のカラミティをオノゴロ島へと降ろす。
直後旋回して再びアークエンジェルへ飛来する─────その途中で機体が変形し、モビルスーツ形態をとった。
恐るべき機動性でアークエンジェルからの迎撃を躱し、一気に取りつこうとするレイダー。
艦橋へと迫り、左手に装備された破砕球ミョルニルを振りかぶる─────寸での所でフリーダムが割って入り、横合いからレイダーを蹴り飛ばす事でアークエンジェルは難を逃れた。
「なっ!?」
「っ─────!」
意識外からの衝撃にクロトが目を剥く。体勢を立て直す間もなく、レイダーは海面へと叩きつけられそのまま沈んでいった。
が、そこで気を休める間もなく、レイダーの更に後方を飛行していたフォビドゥンが襲い掛かる。
素早くそれを察知したキラは、ビームライフルを構えて引き金を引く─────が、放たれたビームはフォビドゥンが巨大なシールドを展開すると、まるで敵から逃げる様にしてその軌道が逸れていった。
「これが─────!」
フォビドゥンの情報も当然、キラの頭の中には入っている。
エネルギー偏向装甲ゲシュマイディッヒ・パンツァー─────ミラージュコロイドの原理を応用した対ビーム防御システムであり、フォビドゥンのバックパック両側の稼働装甲の表面にその発生装置が搭載されている。
装甲の表面に発生した磁場によってビームの粒子は婉曲し、自機への命中を避ける事が出来るという代物。
続けざまに両肩のバラエーナを跳ね上げ、再度フォビドゥンを狙う。
しかし、ビームライフルのそれよりも火力を増した砲撃をも、フォビドゥンの装甲は容易く逸らしてしまう。
ムルタから話を聞いていた時から覚悟はしていたが、やはり相当に厄介な性能であると、実際に目にする事で思い知らされるキラ。
現状キラがフォビドゥンに取れるのは、実体弾による攻撃で仕留めるか、或いは中のパイロットが反応出来ない速度でビームを撃ち込むか─────フォビドゥンを墜とすにはそのどちらかしかない。
「よくもやりやがったなっ、コラァァァァアアアアアアッ!!!」
「くっ!?」
なお、キラが
だがキラの敵はフォビドゥン一機だけではない。アークエンジェルを狙う敵艦は勿論、海中から浮上し戦線に復帰したレイダーもまた難敵である。
「滅殺ッ!」
打ち放たれたミョルニルを機体を翻して躱し、更にフォビドゥンから続けざまに放たれた砲撃も避けてみせたキラだったが、次の瞬間目に飛び込んで来た光景に驚愕を露にする。
誘導プラズマ砲フレスベルグ─────原理としてはゲシュマイディッヒ・パンツァーと同じだ。特殊な磁場によってビームの軌道を曲げる─────それを防御ではなく、攻撃の手段として使用している。
キラは歯噛みしながらも軌道を曲げたビームを再度避け、しかし咄嗟の回避行動によって生まれた隙をクロトが見逃さない。
「必殺ッ!」
レイダーの頭部から閃光が迸る。
中距離ビーム砲ツォーンがフリーダムを襲う─────回避は間に合わないと判断して即座に反転、シールドを掲げて辛うじて防いだ直後に撃った反撃のビームライフルをレイダーは容易く躱していく。
三様の砲撃が入り混じる激しい戦闘を繰り広げる三機は、次第にオノゴロ島へと近付いていく。
「っ!?」
と、それまでM1部隊を相手に戦っていたカラミティがフリーダムの存在に気付き、両肩の巨大な砲門を上空へ向ける。
撃たれる─────機体を回避行動に移そうとしたキラは、直後に目に映った、カラミティへと迫る黒い機影に気付き回避行動を中断した。
キラと同じく黒い機影─────スピリットに気付いたカラミティは、上空へと向けていた頭部を戻し、左腕部に備え付けられた対ビームシールドを掲げる。
スピリットが振るったビームサーベルとシールドが衝突した直後、カラミティの腹部─────スキュラが火を噴く。
すぐさまスピリットが後退し、放たれた砲撃は地面を抉るのみに留まる。
そうして二機は激しい砲撃を撃ち合いながら交錯を始めた。
「ユウッ!」
『集中しろキラ!来るぞっ!』
「っ…!」
レイダーがミョルニルを放つ。回避した方向へと、フォビドゥンが激しく砲撃を撃ち掛ける。それらを躱し防ぎ、反撃の隙を見つけてキラもビームを撃つが、レイダーが躱し、或いはフォビドゥンがゲシュマイディッヒ・パンツァーで防ぐ。
キラの神経を激しく擦り減らしながらも、二機との交戦は辛うじて均衡を保っていた。カラミティはスピリットが押さえ、ダガー部隊はストライクを筆頭にM1部隊が奮闘している。
数では圧倒的に劣っていても戦えている─────誰もが思わぬ展開に驚き、希望を抱き始めた頃合いだった。
しかし、この戦闘は誰もが思わぬ展開を迎える事になる─────。
ミゲル・アイマンは、その戦闘をオノゴロ島の海岸付近から目撃していた。
アークエンジェルの拘禁室から釈放された後、彼は結局この島のあちこちを徘徊していた。
逃げる手段がなかった訳ではない。避難命令が出されてから、島を退去する市民を運ぶ船は何本も出てたからそこに紛れ込むのは容易かったし、第一電話を一本カーペンタリア基地に掛ければそれで全て解決する事だった。
しかし、彼はそうしなかった。何故か。
ナチュラルに囚われ、その上機体も失い、皆の笑いものになるのが嫌だったのか。
否─────勿論、ミゲルの頭の中でその可能性は過り、心底ふざけるなと思いもしたが、高々それだけの理由でこんな危険な場所に留まる筈がない。大体、嘲笑を怖れて命を捨てるくらいならば、投降だってしなかった。
そう、ミゲルは死ぬのが嫌だった。何としても生にしがみつきたかった。プラントに居る家族─────彼らに再び会う為に、ミゲルは生き残らなければならない。
─────ならば尚の事、カーペンタリア基地から迎えを呼ぶべきだ。
機体を失ったミゲルは一度プラントに召喚されるだろう。その時には、家族と過ごす僅かな時間も与えられる筈だ。
なのに…、それなのに─────
ミゲルの足は縫い付けられたかのように動いてくれない。
先程からオノゴロ島に上陸した、鮮やかな青緑色の機体─────カラミティと交錯を続けるスピリットを見つめる。
カラミティから放たれる砲火は強烈だ。着弾した地面が大きく抉り取られ、周囲の迎撃施設も一瞬にして吹き飛んでいく。
スピリットも巧みに躱してはいるが、あれに掠りさえすればアウト。二機の性能差は一目瞭然であった。
「なんで─────」
しかしスピリットは、性能に優るカラミティを相手取りながら、周囲のM1部隊の掩護さえも熟している。
ビームサーベルを振り抜き、シールドを割り込ませたカラミティを弾き飛ばすと、スラスターを吹かしてその場から移動。推進力で相手の照準を振り切りながら、すぐ近くにいたアストレイに襲い掛かるストライクダガーを両肩のレール砲、単装砲で弾き飛ばす。
「あいつは…」
不意にスピリットがその場から跳び退いた直後、先程まで黒の機体が立っていた地面を砲撃が抉る。
跳び退いたスピリットを追ってカラミティが迫る。腹部のスキュラと、両肩の巨大な砲塔シュラークの計三門の砲門が同時に火を噴かした。
「あんな風に─────」
現状拮抗している形勢だが、それは長くは保たない。何しろ地球連合軍側の物量は圧倒的だ。スピリット、フリーダム、ストライクの奮戦で辛うじて保ってはいるが、それも時間の問題だ。
傍から見ているミゲルでさえ分かるのだ。それを、実際に前線に出ている彼らが分からない筈がない。
それなのに、彼らは逃げようとしない。
『未来が欲しい』
ふと、ユウが言い放った言葉が脳裏を過った。
「っ─────!?」
ミゲルの足が自然とモルゲンレーテへと向きかけたその時だった。
「嘘だろ─────」
振り返った先でミゲルが見たもの。それは、モビルスーツの大群だった。
しかし、地球連合軍から出撃しているストライクダガーとは違う。
特徴的なモノアイのメインカメラ─────それを搭載しているのは、
「ザフト…!?」
オーブにもう一つの脅威が迫って来ていた。