没落帝国紀行-世界大戦へと至る轍-   作:Rooto

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ここ数ヶ月忙しくてとても小説の執筆ができる状況ではなかったので久々の更新です。
申し訳ない。
なるだけ頑張りますが、来年から本格的に受験期なので期待しないでください...


第4話 方針策定

さて、この国に最も必要なものはなにか。

 

公用語や民族の問題は対策を既に打っており、効果が出るまでに長い時間がかかることが予想される。

よってそれは、高度教育を受けた人材と基礎工業力である。

 

既にドイツ語教育と「ドナウ人」教育を基本方針とした改革を行っているが、いかんせん絶対的な教育施設が不足しており、臣民全体に科学教育が行き渡っていない。

 

そこで、初等教育(小学校)の完全無料化と義務化の徹底、5年後を目処に中等教育(中学校・高等学校)の義務化を実施。

国全体で同水準の基礎教育を提供することで、国の基礎的体力の滋養及び民族主義への更なる一撃となることが期待される。

 

また、高等教育充実のため、以下の15大学が接収され、新たに設立されたブラチスラヴァ大学とティミショアラ大学と共に連邦大学に指定された。

これら17大学は重点的な資金投入がなされ、高度教育を受けた人材を輩出することが期待されている。

 

連邦大学として指定され、接収された大学一覧

ウィーン大学、ウィーン工科大学、グラーツ大学、インスブルック大学、リュブリャナ大学、プラハ大学、チェコ工科大学、ブルノ大学、ブダペスト大学、デブレツェン大学、クルジュ・ナポカ大学(バベシュ・ボーヤイ大学)、ザグレブ大学、サライェヴォ大学、クラクフ大学(ヤギェウォ大学)、リヴィウ大学

 

資金に関しては軍からもぎ取ってきたものだ。

しばらく戦争は無いだろうということで軍縮が実施された。

先の動乱で逮捕された者の中には軍内の過激派も多数いたため、軍縮はすんなりと行われた。

 

とはいえ、やるべきことな無限にある。

軍の規模こそ小さくすれど、質は他の列強に対抗できなければならない。

工業力や技術など物質的なものから国家の制度に至るまで、この国はあらゆる面で西欧列強に遅れをとっている。

つまりは金が圧倒的に足りないのだ。

史実世界では無いので投資無双も出来ないし、地道にやるしかない。

 

当面はハンガリーの農産物とボーキサイトの輸出で生計を立てて行く予定だ。

 

外交面では力をつけ次第オスマンに手を伸ばそうと考えている。

 

そう、この世界では第一次世界大戦が起きていないので、オスマン帝国は一応独立しているのだ。

 

まだイギリスが手を出してないので早めにペルシャ湾の油田をドナウの物にしたい。

そうすれば今後100年は安泰だろう。

もちろん直接支配なんて非効率的なやり方はしない。

借金や多額の投資で縛り付け、統治コストは押し付けつつ利権だけ貪る新植民地主義的なやり方で支配する。

 

その次はスカンジナビアだ。

出来れば従わせてスウェーデン北部やノルウェーの天然資源を手に入れたいが、最悪同盟だけでも結んでロシアへの牽制としたい。

 

その他の国に関しては最優先でドイツ、時点で英国と友好関係を維持し、ロシアを潜在的脅威、フランスのアカ共を仮想敵国としていく予定である。

 

フランスの赤化で英仏が激しく対立し、協商も死んでるからこその独英二国友好だ。

ヴィリーには父親を通してフランスと対立し英国と友好的に行くように説得しておかねばな、まぁ期待はしてないが。

 

イタリアに関しては、うち(ドナウ)とフランスの両方と領土問題を抱えているが、イデオロギー的にも対立しているフランスを仮想敵国とし、こちらとは一応同盟関係である。

そもそも領土問題と言ったってイタリアに組み込まれたヴェネツィア共和国のかつての領地の話だし、フランスはチュニジア進出、故地であるサヴォイア、前身のサルデーニャ・ピエモンテの領土であったニッツァと、より根深い問題なのである。

 

つまり、イデオロギー的対立もある以上、史実と違い、イタリアが裏切る可能性は低いのである。

まぁこちらも期待してないが。

 

次にバルカン方面だが、まず領土問題を抱えているセルビア、ルーマニアは仮想敵国である。

セルビアに関しては赤子の特権である「ゴネ泣き」で何とかフェルディナント夫妻を引き止め、サラエヴォ事件を回避したため、戦争にこそ至ってないが、関係は最悪そのものである。

 

また、ルーマニアについてもトランシルヴァニアという広大な地域を巡って対立しているので関係は悪い。

 

一方で、ブルガリアに関しては利害の一致とこれまでの懸命な工作によりかなり友好的である。

この世界ではブルガリアが第二次バルカン戦争に勝利したため、セルビアへの恨みはそこまでないが、代わりに戦争に負けたセルビアからの恨みは強烈で、それに対応して二国間の関係は悪い。

 

ブルガリアは「バルカンのプロイセン」などと言われているが、それは所詮バルカンでの話であり、欧州全体で見たら小国に過ぎない。

とはいえ、少なくともバルカン半島では役に立つ強力な同盟国であり、ドナウと共にセルビア、ルーマニアを挟めているのはかなり大きな利点である。

 

欧州には他にもネーデルラントやイベリアなんかがあるが、ネーデルラントは植民地であるインドネシアの人口と資源が魅力的ではあるが、所詮小国なので軍事力でなんとでもなる。

イベリアは...まぁ...植民地もゴミしかないところ(失言)なので...

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