面会を予約し一ヶ月後、今日ようやく、実現した。
議員との面会、懲罰部隊が前線に立たなくても良いようにするために。
楽な会談。
「だからどうした?それをチラつかせれば、私がビビるとでも?」
「だったらしてみればいい、頭のおかしい陰謀論者め」
「なっ•••」
俺は絶句した、国民の支持が無くなり議員を失脚するかもしれないのにこの言い草。
「フンッ!その有り様では私が魔導リアクターを反対していたという事実にすら辿りついていないな?」
「どういう事だ•••」
「そのままの意味だよ、時期尚早と反対したのだ」
「そんな•••」
話が違った。
「何もかも教えてもらったモノだろう?」
「あやつだろう?陸佐殿だろう?奴が教えたのだろう?」
「何故知っている、何故教える?」
「何故教えるか?それでは貴様はその事を誰かに相談したか?話したことがあるのか?」
「誰も信じないのは私のせいかね?いいや違う、平民自ら信じないからだ」
「無知め」
「無知ついでに、何故ずっと敵のままなんだ?なんの理由で」
「意味もなく名称を付け無いとでも?ハァ•••一体何を学んだのやら」
「有耶無耶にする為だよ、敵と呼称すれば侵略者も同じ理由で全て処理できるだろう?」
「敵兵士も、テロも、都合の悪い者も、何もかも敵として、処理ができる」
「全てには意味があるのだよ•••そうなる必然がな•••」
「そして貴様の嫁が未だ生きている理由もだ」
「俺の妻が生きてる理由?」
「本人の意思を無視して、さっさと殺して火葬すれば済む話だ、厄ネタが一つ減るし、護る為の予算も必要なくなる」
「それは•••」
「あの話を聞いて、これを想像すら出来なかったのか?」
「スペアだよ、何らかの理由で全て喪失した時のな、必要なのは細胞だ、だから生かされている」
「ならなんの為に彼女を産めない身体にした!」
「本当に貴様は愚かだ!産めなくしたのだ!彼女の子供が敵国に渡った時!それは自国の脅威となり!世界の脅威となる!そんな事も分からんのか!」
「なら、魔法少女が奪われ利用され、魔導リアクターが強奪されている惨状はなんだ!?」
「ハァ、貴様と話していると疲れる、奪われる分には制限が付く、工場生産には無い、資源が続く限りな、貴様はどっちが良い?」
「自国が量産しているから狙われる!」
「貴様は敵に奪われるからと言って武器を生産しないのか?自国を守ると言いながら武器を放棄するのかね?」
「我々が何もしなくても敵国は攻めて来る、殺しに、奪いに来る、魔法少女という兵器を投入してな、ならば対抗するにはより多くの魔法少女が必要だ」
「魔導リアクターを兵器に搭載するなら万々歳、魔法少女、人という利点を知らん素人だからだ」
「この情報を流すぞ?録音はしてあるんだからな」
「この密談をリークしたいのかね?どうぞお好きに、頭のおかしい陰謀論者さん、君の言うことは誰が信用してくれる?」
おれは、何も言えなかった。
「チッ!実に下らん、時間の無駄だったな」
(皆に託されてもこの程度の男か、彼女も大変だな)
俺はどうしたら良いんだ•••また、分からなくなった。
妻に彼女達に縋りたい、そんな気持ちで一杯だった。