ブルアカ短篇のごった煮   作:shyva

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投稿を忘れていた……

知性
品性

毎回タイトルがハリポタになってしまうの
なんとかしたい


トキとおっぱいの日

 南中した太陽がそろそろ西へ向かおうかという頃。

 

 なんてことない静かな昼下がり……になる筈だった。筈だった、というのはつまるところ、そうならなかったということである。

 

 原因は単純明快。彼女のある発言の所為だ。

 

「先生、今日が何の日か知っていますか」

 

 シャーレにて、突然そんなことを言い始めたのはメイド服の少女、すなわち飛鳥馬トキである。

 

「……それは私の膝の上でないとできない話なの?」

 

「はい。もちろんそうです。たぶん」

 

「適当だ……」

 

 最近まで、とある人物の専属メイドをやっていた影響で交友関係に難アリであった彼女は、距離感が少しばかりおかしい。迷惑という訳では無いが、もう少しこう、控えて頂きたいというかなんというか。

 

 彼女が私の膝の上で擦り寄るように話している所為で、猫っ毛なブロンドからふわりと良い香りがする。

 

 寧ろ、身長差で彼女の頭がちょうど私の顔の前にあるので、鼻先を髪が掠めてくすぐったい。めっちゃ(もた)れてくるじゃんトキ。終いには、ごろにゃーんとか言いそうだ。

 

「で、時間稼ぎをしている間に今日が何の日か分かりましたか?」

 

 おっと、見抜かれていたか。

 

「八月一日だから法被の日、とか?」

 

「そんなつまらない質問を私がするとでも?」

 

「デスヨネ」

 

 トキはヤレヤレといった風に両手をあげて首を振っている。……私の膝の上でね。

 

「とはいえ、この質問で面白い答えになる未来が見えない……」

 

 寧ろ傍から見れば、先生が女生徒を膝に乗せて会話しているという光景自体が面白いかもしれない。弾劾裁判待った無しなので、当人としては全く笑えないのだが。

 

「それはもうとびきりに面白い話題ですから、もっと頑張って考えてください」

 

 なるのか? 面白い話題に?

 

 ふむう。面白い答え、八月一日……。はちいち……。

 

「は、肺の日!」

 

「では私が先生に今日は何の日か教えて差し上げましょう」

 

「無視された!?」

 

 私の答えが気に食わなかったらしい。無視されてしまった。

 

 トキはフフフと不敵に笑い、勿体ぶってひとつ咳払いをしてからついに答えを明かす。

 

「今日、すなわち八月一日は、おっぱいの日です」

 

「…………」

 

おっ()()()の日、です」

 

「そっかぁ……」

 

 反応に困るなあ。

 

「もしや、忘れてしまったのですか。あんなにも楽しみにしてくださったのに」

 

「記憶にないなあ」

 

「八月一日にお前のおっぱいを揉んでやるっちゃ! と言っていたではありませんか」

 

「記憶にないなあ!? ……それ、本当に私だった?」

 

「……そう言われると、ニセモノのような気がしてきました」

 

「適当だ……!」

 

 私がそんな口調で話してたまるか。

 

 それ以前に、生徒と先生がおっぱいの話とかしてたまるか。トキの記憶が捏造されているか、或いは妄想であろう。

 

「まあ嘘ですが」

 

「嘘かよ!?」

 

 トキはさもありなんと言ってのける。掴みどころのない会話だった。

 

「さあ先生、手を貸してください」

 

「この流れで手を貸すわけないでしょ!?」

 

 確実にトキのおっぱいを揉まされる。間違いない。掴みどころは私のおっぱいですよ、とか言われるに決まってる。

 

「まあ先生に逃げ場はありませんが」

 

「――しまったッ!?」

 

 トキに膝の上を占拠されているせいで身動きが取れない。むんずと手を捕まれ、そのままメイド服のエプロンとワンピースの間に押し込まれてしまった。

 

 ふにょんと柔らかく押し返してくる胸の感触と、レース地の装飾がされたブラの感触が手を襲う。

 

「くぉ……ッ!?」

 

 抵抗する程に手が押し付けられてトキのおっぱいが愉快に形を歪める。なんという弾力。なんという情報量。これが、トキのおっぱい……!

 

「って、おっぱいの日だからって、何もおっぱいを揉む必要はないんじゃないかな!?」

 

 しかも生徒の。えらいこっちゃ。

 

「フム、そうですか」

 

 あっさりと手を胸から引っこ抜けた。

 

「おろ?」

 

 随分と簡単に手を引いたものだ。いや、引いていた私の手を離したんだけどねトキが。気勢を殺がれた気分である。

 

「では先生、こちらへ」

 

 私の手を掴んだままひょいと膝から飛んで降りたトキは、そのまま私の手を引いて行く。

 

 彼女の目的地はシャーレの執務室の一角、通称『トキちゃん()のくつろぎすぺーす』である。

 

 そこには三人がけの大きめなソファやふわふわのラグにローテーブル、明太子のポテチなどが置かれており、なんと土足厳禁である。家具を持ち込んだのはトキだが、ラグとでかクッションはとある戦車長の物だったりする。シャーレの私物化が随分とひどい。シャワー室のシャンプーなんて幾つあるかも分からない程である。

 

 そんなことを考えているうちに、くつろぎすぺーすのソファに寝かされていた。恐ろしい早業である。本人に言ったら完璧なエージェントですから、とか言って自慢げにご褒美を要求されそうだ。

 

「なぜ膝枕……?」

 

「おっぱいを揉まないということはつまり、おっぱいを吸いたいということですよね。わかっていますとも、ええ」

 

「何もわかって無い!?」

 

 いつの間にかエプロンを外しているトキはお腹からメイド服を捲りあげる。

 

「あれ、トキのメイド服ってワンピース型じゃなかったっけ」

 

「夏ですので、セパレートタイプです」

 

「か、かわいい下着だね……。前はもっとスク水みたいなインナーじゃなかったっけ?」

 

「この方が先生のテンションが上がるかと」

 

 太ももに寝転がって初めて気づいたが、膝のプロテクターなども着けていないらしかった。なるほど膝枕用のファッションということか。今の今まで全く気づかなかった。

 

「先生はもっと女の子の格好に関心を持つべきだと思います」

 

「反省するので解放してくれませんか」

 

「ダメです」

 

 ダメかあ……。

 

 即答だった。というか食い気味に断られた。

 

 抵抗虚しく、トキはおもむろに胸の中央にあるブラのホックをぷちっと外す。

 

「と、トキ!?」

 

 目を瞑らねば、そう思ったが体は意思に反してその光景をしかと網膜に焼き付けてしまった。

 

 白のレースがあしらわれた薄い青のブラジャーが、真ん中からふわりと別れて、白い肌が露になる。

 

 ブラから溢れ出たおっぱいの頂点には桃色のぷっくりとした乳首がツンと上を向いていて、意識が溶けていく……!

 

「おっぱいといえば、やはり授乳ですよね。どうぞ吸ってください」

 

「す、吸わない!」

 

 辛うじて先生としての威厳を保つ。

 

「吸わない……? ああ、そういうことですか」

 

 トキは心得たとばかりにニヤリと笑う。

 

「ほうら、よちよち、おっぱいでちゅよー。ちゅぱちゅぱしましょうねー」

 

「言い方の問題じゃない!」

 

 赤ちゃん言葉じゃないから吸わなかったと思われていたのだろうか。先生の威厳とは……。

 

「えいっ」

 

「むぐっ!?」

 

 トキは強硬手段に出た。つまり、私の頭を抱き寄せるようにして口元に乳首を押し付けてきた。悲しいかな、非力な私では生徒に力で勝てないのだ。

 

 すなわち、されるがまま。

 

 トキはママ……?

 

「ちゅぱ、れろ……ちゅー」

 

 抗えなかった。心も勝てなかった。

 

 舌を丸めて乳頭に宛てがい、赤ちゃんの様に吸う。

 

「ふふ、そんなに強く吸っても、何も出ませんよ……?」

 

 ころころと舌先で飴玉を転がすように乳首を弄ぶと、甘ったるいJKメイドの味が口の中に広がる。

 

 白磁のようにキメの細かい肌はすべすべしていて、舐めていて飽きない。

 

「こうして強く吸われると……本当に母乳が出てしまいそうです……」

 

 唇で乳首を軽く噛んでやると、トキが甘い吐息を漏らした。

 

「こうして先生を見下ろすのは、なんとも新鮮な気分になりますね」

 

 赤子をあやす様にトキの細指が私の髪を梳かして撫でる。優しい手つきと髪から伝わる仄かな体温でほわほわと意識が蕩けていく。

 

 以前にも誰かから同じように撫でてもらったような気がする。一体それはいつのことだったろう。

 

 私を撫でる記憶の中の女性と、トキの姿が重なる――。

 

 思い出した。これは私の母だ。

 

 昔は、それこそ私が小さかった頃は、こうして母に膝枕をしてもらって撫で出もらうのが好きだった。

 

 あれから、もう長い時間が経ってしまった。大人になった私は、今や生徒に膝枕をしてもらっている……。

 

 …………。

 

 ……まずくね。そりゃまずい状況でしょう。

 

「ふふ、おいちいでちゅかー?」

 

「おいひいれふ」

 

 抗えなかった。不味い筈がない。

 

 その後もトキによる授乳プレイを堪能していた。

 

「ほら、先生。赤ん坊じゃないんですから、早くおっぱいから卒業してください」

 

「急に裏切られた!?」

 

 突然楽しい時間が終わった。

 

 冷静になってみれば、大人ともあろう私は一体なんということをやらかしてしまったのだろう。誘惑に屈してしまうなど……!

 

「飽きました」

 

「飽きちゃったかあ……」

 

 どうやらトキは授乳に飽きたらしい。今更ながら、トキから距離をとる。

 

「なぜ離れるのです? 八月一日はまだ始まったばかりですよ?」

 

「いいや、終わりだ。終わりにしよう。私は先生で君は生徒だ。さっきまでのことは忘れて、適切な距離感に戻るべきだ」

 

「次は……そうですね、おっぱいで挟んでみましょう」

 

「全然聞いちゃいねえ!」

 

 どうやら私は退職するしかないらしい。先生として過ごした日々を、私は忘れない……。

 

「脱兎!」

 

 私は走った。トキから逃れるために。

 

 たとえ退職するしかないとしても、私はこれ以上罪を重ねる訳にはいかない。それが大人としての責任である。

 

 ここで終わりにすれば、まだやり直せるかもしれない。そう思いひたすら走った。

 

 

 翌日、バニー姿のトキがシャーレに現れて「今日は八月二日、つまりバニーの日です。ぴょん」などと言い出してとんでもない事になる訳だが、この時の私はまだそれを知らないのだった……。




トキのメイド服はスカートや袖の長さが可変ではあるが
基本的に一般的なワンピースタイプと同じであると考えられる

しかしそれでは授乳がしづらいでは無いか!
ということで
ちょっといつもとは違うメイド服を着ていることにしてもらいました

普段のメイド服のインナーは
アビ・エシュフ用のぴっちりしたアレだろうが
それでは授乳がしづらいでは無いか!
ということでブラジャーと呼ばれる装備も
身に付けてもらいました
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