【他作者様引継ぎ中】混沌を背負ったヤギがキヴォトスに参加しました。 作:ヤギに侵食されています。
「ゔぇい。」
田舎町さながらの長閑な区域。その中にある潰れた学校の会議室で一人楽しく半目で白目、しかも口ガン開きの舌出しという救護騎士団が見れば緊急搬送待ったなしな表情のままボロボロの椅子に座って回っている。
「え˝」
前述した通りの様だが、これでも私は考え事をしているのだ。
その内容は…………………
「お˝ん」
昨日のゲヘナ学園とその近くの区域での過度な戦闘による知名度の上昇。そして――
「ぎゃっ!」 ドスッ!
学園都市キヴォトスから圧倒的に程遠いここ、廃墟区域を出るべきか否かについて。
「~~、
それとあと今日のご飯の事だ。
一部の情報通から廃墟区域の通称で呼ばれる此処は、かつてそこそこの規模の学園があったらしい場所。
最早各区域の外郭とどっこいどっこいな有様の今のこの街には何もない。
「…。」ギュロロ...
具体的には衣食住―― そのうち住は危険が危ない、食と衣は絶望的という状況で、とりわけ食を支えていた植生はと言えば、可食性の雑草を摘みすぎたせいか危険植物のバーゲンセールになっている。
電気、水、ガス?ある訳ない。けど問題も無い、だって此処は
「楽しいからいっか!」
私と同じで、
だから、校舎が寂しいのは嘘。
だからこそ、こんなにも楽しく
「よし」
気合を入れ直してまず最初に解決しようと思った内容は知名度の上昇…でも、妙案なんてモノは浮かばないので考えるのを辞める
「…却下、次!」
次 廃墟区域を出るべきか否かは…理性が出るべきと解を導き出す前に、ありもしない後ろめたさが「出るな」とデンプシーロールをカマした。
「んー…」
最後、今日のご飯。外の草を食べた日には恐らくギャグテイストというより割と深刻な感じでポックリ逝くのでこれは確実に決めたい、というか高一とはいえドレッシング無しタンポポサラダは地獄だ。
「外ので良いや」
けれども三つの内二つも却下を出した人が最後の一つは思いつくはずはなく、結局草頼りに落ち着く。
「…………。」
「――っはぁ…、寝よ」
明日はブラックマーケットを襲撃するつもりでいよう
貯蓄が空っぽになる前に全て解決するにはそれくらいしか方法が無い。
精密機器とかは…ミレニアムを襲えばいいか。
◆〇◆〇◆〇◆〇◆
時は過ぎて、某日午前頃。
「カッカッカッカッカッカッカッカッカッ…」
「ちょ、ちょっと…?」
「落ち着いて食べなよ、あんまり急ぐと危険だと思うんだけど?」
道なき道を爆走し公道をF1マシーンさながらのスピード感で迷走していた所を「便利屋68」に捕まり、近場の飲食店に連行され一緒に昼食を取る事になった。
「凄いね…これ特盛りだっけ?」
「で…でも、どうしてこんなにも食べるんでしょうか?」
ハルカというらしい彼女の疑問、それを耳にした途端急に箸を止めて答える。
「だいぶ前からず~っと何も食べてない…、食べられる雑草も全部無くなった。」
「え?!私たちよりももっと酷い環境じゃないの!」
「そろそろ向こうも開拓しないとかなぁ~…。」
向こうとは廃墟区域の中でも珍しい都会と呼ぶにふさわしい隣町の事、行くには道の途中にある崩れたトンネルをどうにか開通させる必要がある。
だが、少ない物資とジャンクでやりくりして来た私にとっては出来ない事では無いにしても、専門の知識が無い以上迂闊に手を出せない。
「向こう…?」
「あぁいえ、こっちの話ですので」
「じゃ、お会計してきますね。」
時間が無い…さっさと行って盗る物盗って帰らないと。
「ああ、待って頂戴!」
「行っちゃったね~」
「ん?ね、ねぇ…社長、その足元の紙って……」
「あら?本当ね…って」
「襲撃の計画書じゃないの!!」
「え?!…うわ、ホントだぁ!!」
「もう既にゲヘナの襲撃を成功させてある…もしかしなくてもあの子が最近噂のって事!?」
「ぁ…わぁ……わっ私たち、ひょっとして、捕まるんじゃ!?」
「そっ、そんな事無いわよ!!」
「『【開放的!】』って書いてるから愉快犯かもね……」
「ああぁ…どうするのよコレ~!!」
「…ん?」
何か落とし物をしたような気がする。
まあミスって程ではないから気にしないでおこう。
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