給食部特製弁当はいかが? 添加物いっぱいで腐らないよ〜! 作:ヘイロー壊れたんじゃないの~?
お待たせしました。1年ぶりですね……1年!?
「みんなぁ~……」
「そんなに泣かなくても大丈夫ですよ〜☆」
「
救急医学部部室、ベッドの上には腕が曲がっちゃいけない方向に曲がったアカリや潰れた空き缶みたいになったジュンコが寝かされていた。
ジュンコはこれ助かるの? え? 大丈夫? すごいねセナ。
伝説のゴールドマグロを見つけたので穫りに行く*1って話してた美食研究会のみんな(と簀巻きのフウカ)を俺は配達があるからって見送ったあと、しばらくして来た連絡は美食研究会が捕まったからフウカを返すっていう風紀委員会からのものだった。
なんでもトリニティ自治区に侵入してあっちの風紀委員会みたいな組織にやられちゃったんだとか。
今トリニティとゲヘナはお互い仲良くしましょう、っていう条約を結ぶために準備中で、美食研究会があっちで暴れちゃったのはタイミングが特に悪かったみたい。
後日。
「みんな無事治りそうで良かった……うーん、トリニティかぁ……どんなコがいるんだろう」
キヴォトスのコを潰れた空き缶みたいにしちゃうなんて、きっとターミネーターだ!
いやまさかね。なんて想像しながら配達をしていると、ゲヘナではなさそうな制服着たコ4人と、引率なのか先生も入れた5人組に出くわした。
「あれ? 他校のコ? 珍しいね?」
「あ、あぅ……見つかっちゃいました」
”この子は大丈夫だよ、ヒフミ”
「お知り合いですか?」
”うん、シャーレに入ってくれてるんだ。風紀委員会とも交流があるんだよ*2”
声をかけてみると、試験を受けにゲヘナの会場まで向かってる最中なんだとか。
”……コク、お願いがあるんだけど”
「まかせて〜!」
”まだ何も言ってないよ。でもありがとう”
先生の頼みっていうのが……
「あ、ちょうど配達先の近くだね、うん! 大丈夫。乗ってって〜!」
「あ、ありがとうございます!」
試験の会場がついさっき決まったばかりで、間に合うかどうかの瀬戸際、しかもろくな足がないとか。
要は配達車に乗せてほしいってことみたい。
さては本来の会場が爆発しちゃったんだね?*3
条約で仲良くなったらこうやって生徒の行き来も増えるだろうし、予行演習みたいな感じかな?
「会場の近くに配達でしたね、どんな方たちなのでしょうか?」
「温泉開発部っていうコたちだよ」
「テロリスト集団じゃない!」
「コ、コハルちゃん、そういう言い方は……」
「まあ風紀委員会のみんなにはよく追いかけられてるね〜! ウヒャヒャヒャ!」
「あ、あはは……」
「でもみんな、好きなことを全力で楽しんで、そのためにたくさん頑張って……そんな感じだから仲間もどんどん集まって……うん、俺はいい部活だと思うな*4」
皆が「おお……」って感じでコッチを見てる。
横で聞いてた先生なんて満面の笑みだ!
俺もしかして結構恥ずかしいこと言ってる?
「そ、その……えっと、ごめん……友達を悪く言っちゃった」
「気にしないで! ゲヘナでそれくらい、悪口に入らないよ~! 直接言ったって気にするコ、あの部にいないんじゃないかなぁ?」
「えぇ……」
「うふふ……信頼しているお友達、なんですね。ところで、そのあたりで活動されているということは、温泉が見つかったのですか?」
「えーと、確か匿名の「この辺で温泉でそうだよ」って情報提供があったって話だったかなぁ」
「……まあ。親切な方がいらっしゃるのですね*5」
なんだか一瞬だけハナコがものすごく怖い雰囲気になったような……気のせいかな?
あ、ニコニコしてる。気のせいだね!
「おいおいおい! トリニティのお嬢様なんか乗せてどこに……」
「おいバカよく見ろ! 給食部の車だぞ!」
「え、やべっ! 逃げろ!」
「……あの、給食部を見た反応じゃないような」
”あはは……”
「食料運搬という重要な補給線の妨害……まして襲撃なんてすれば激しい報復や粛清は避けられない。ゲヘナ上層部への宣戦布告に来たわけじゃないなら、そうおかしい反応でもないと思うけど」
アズサが真剣な顔でそんなことを言う。
粛清かぁ、議長はそこまでするかな? 風紀委員会以外には結構、いやすごく優しいからなぁ。
「まあ報復は……他のコに持って行く弁当をダメにされたらその場で俺がするけど*6」
「ひえ」
「! なるほど、メンバー自体が護衛も兼ねてるのか。合理的だ」
合理的っていうか、人手不足故っていうか……まあこれは黙っとこう!
「それじゃあ、頑張ってね~!」
「はい! ありがとうございました!」
「必ず合格して見せる」
”よし、行こうみんな!”
ヒフミたちを見送って、温泉開発部のみんなへ弁当を持って行く。
試験中に工事の音が響いたら可哀想だし、ちょ〜っとだけゆっくり弁当食べながら休憩しない? ってメグたちに言ってみたところOKしてもらえた。
「さあさあ、激辛カレー、カワサキホットスペシャルね〜! 弁当のあとだから、ミニサイズ! 時間内に食べきったら特製シャーベットがついてくるよ〜!」
「火炎放射器と同じ名前のカレー!? ヤバそう!」
「ミニサイズでタイムアタック……相当の自信だねー、受けて立つよ!」
「挑戦するー! 1杯ちょうだい!」
「あいよー!」
食べ終わったあとは時間稼ぎもして……と。これで完璧だね!
「ポエエエエエエ!」
「人って火を吐くんだ……」
「すごそう! 私にもー!」
「タベキッタヨォ……シャーベット……ハヤク……」
「冷タクテ甘クテオイシイヨ……」
激辛カレーとシャーベットは大好評……だったけど、カレーが辛すぎて部員のコ達が何人かダウン。
「辛イ……口ガ焼ケル……アア、シャーベット……シャーベットダ……!」
「それはシャーベットじゃないよ! 白くて丸いけど!」
特にチャレンジが時間切れになっちゃったコは安全帽をスプーンでつつき始めてる。
結果、難しい顔をしたカスミの号令で作業は次の日に延期になっちゃった。
「ごめん……」
「うむ……まあ、今度手を貸してくれればそれでいいとも!」
「本当? わかった! 何でも言ってね〜!」
「言質は取った……が、何を頼んだものか……」
温泉開発部のみんなには悪いことしちゃったけど、ヒフミたちは無事に試験を終えられそうだね。そこは良かったかな。
合格できるよう祈っとこう*7。
続・次の配達(という名の乱入)先は?
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アビドス編2章
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エデン編2章
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ヒナ夏、ウィッシュリスト
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喰積の前にいささか
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バレンタイン
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不忍ノ心
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Get Set,Go!