長かった……‥‥‥
「祥ちゃん…‥‥!」
「祥子!」
繭から祥子を助けた俺たち。その後繭は光の粒子を放出し消滅し跡形もなく消えた。
祥子は呼んだ救急車に乗せて病院へ連れて行くことにした。
「幸人さん‥‥‥‥燈‥‥‥‥」
祥子は意識はあるが体力をかなり消耗し衰弱していた。
「申し訳ありませんわ‥‥…‥‥私、ひどい事を……‥‥」
「気にしてねぇよ。お前が無事でよかったよ」
「早く、元気になってね……‥‥そしたらまたいっぱい話そう!」
「ええ……‥‥」
祥子は救急車に乗せられそのまま病院へと行ってしまった。
「祥ちゃん…‥‥‥」
「大丈夫だ。体調が良くなったらお見舞いに行ってやろうぜ」
「うん」
千羽鶴とフルーツいっぱい入ったフルーツバスケット用意しなくちゃな。
『幸人様、燈様』
「あっ……‥‥」
「シャイバーン。それに‥‥‥‥」
後ろを振り返るとシャイバーンとティガ、ダイナ、ガイア三人のウルトラマンが立っていた。
『コングラッチュレーション!いい操縦でした!さすが私の創造主ですね!』
「ああ、まぁな」
ほとんど自分で動いてなかったかお前?まぁ、そんなこといいか…‥‥
『もっと話したいところなんですが……‥‥』
「あっ!」
シャイバーンとウルトラマン達の体が徐々に透けていき消えかかっていた。
『どうやらお別れの時間が来てしまいました……‥‥』
「そんな…‥‥‥」
「シャイバーン・‥‥‥‥」
『球の効果が無くなってきたみたいですね…‥‥‥』
繭も消えてたし同じ球から生まれたシャイバーンたちも消えてしまうのか……‥‥‥
「本当にありがとうな。お前がいなかったら祥子も救えなかったしこの世界も終わってたかもしれない」
『いえいえ、幸人様のお役の立ってこの上ない喜びでした』
「ガイア、ダイナ、ティガ、三人もありがとう」
三人のウルトラマン達にもお礼を言う。すると
『幸人君、燈ちゃん、よく頑張ったね』
『ナイスファインプレーだったぜ!』
『君たちがこの世界は救いみんなの未来を守ったんだ。本当にすごいよ』
「!?」
脳内に三人の声が伝わってきた。今のはまさか…‥‥‥
『幸人様、また会える日までしばしのお別れです。それでは、サラダバー!!』
シャイバーンがそう言うと四人は完全に消えてしまった。
「……‥‥‥あっ」
「どうした燈?」
「これ‥‥…‥‥」
燈が拾ったのはあの球だった。まだ消えてなかったのか‥‥‥‥
「どうしようこれ‥‥…‥‥」
「‥‥…‥‥よし」
俺は少し考え燈から球を受け取る。
「球、願いを言うぜ」
「‥‥…‥‥」
「‥‥…‥‥球よ、消えてくれ」
俺が願った願いは球を消すことだった。
「こんなもんがあるから世界が滅んだりするんだ…‥‥‥なら、二度と誰かの手に渡らないように球自体を消してやる」
「ゆーくん…‥‥‥うん、その方がいい」
燈も同意してくれてた。これで完全に終わりにしようぜ。
<パァァァァァ…‥‥‥>
「球が…‥‥‥」
「消えていく‥‥‥‥」
球は繭やシャイバーンたち同様に光の粒子を出して消えていった。
「これで終わったんだね…‥‥‥」
「ああ、俺たちの戦いが……‥‥」
長い一日だったぜ‥‥…‥‥めちゃくちゃ疲れたぜ。
「おーい!!」
「あっ、あのちゃんたちだ‥‥‥‥」
「行くか、燈」
「うん!」
みんながいる方へ走る俺と燈。街は滅茶苦茶になっちゃったけどまたいつもみたいな日常に戻ることができるはずだ、必ず。
《《 》》
「やれやれ、派手にやってくれたね」
壊れた街を見る喫茶『ドンブラリンコ』のマスター。
「どうにもならなかった時は俺が介入しようかと思ったけど‥‥‥‥まさか彼らが解決してくれるとは……‥‥」
そう呟くと夜空を見上げ星々を見つめるマスター。
「頑張ったところ悪いけど球に関係することは全て消さなくちゃいけないんだ。この世界の均衡を保つために…‥‥」
マスターは片手を上げ何かを出そうとした。
「まぁ、でも頑張ったご褒美としてあれだけは残しておくか……‥‥」
そう言うと手から光のオーラを放ち周囲を照らしていった。
《《 》》
「……‥‥…‥‥」
私は今ゆーくんが来るの待ちながらノートに絵を描いていた。
「おーい!燈!」
「あっ、ゆーくん」
ゆーくんは手に花束と千羽鶴を持ってこっちに近づいてきた。
「それ、一晩で全部折ったの‥‥‥‥?」
「ああ!徹夜して900羽以上折ったぜ!!」
私やみんなも折ったけど合わせて50羽ぐらいしか折れなかったから残り全部ゆーくんが折ったのすごいな‥‥…‥‥
「燈、何描いてたんだ?」
「えっと‥‥‥‥昨日見た夢…‥‥‥」
昨日の夜見た夢の内容は怪獣たちが世界を壊そうとしていたけどゆーくんと私がでっかいロボに乗って戦って昔見てた特撮ヒーローの…‥‥‥ウルトラマンだっけ?その三人も協力して怪獣を倒して世界を救うものだった。
「へぇ~すごい夢だな。ロボに乗って怪獣と戦ってウルトラマンも出てくるんだもんな~」
「なんか、夢じゃないような夢だったかも…‥‥‥」
「現実に起こってほしいようでほしくないような気もするなぁ……‥‥まぁ、いいや。祥子のお見舞い行こうぜ」
「うん…‥‥!」
具合が悪くて入院している祥ちゃんの元へ向かう私とゆーくん。
祥ちゃんとまた話せれるようになって嬉しい‥‥…‥‥今度はちゃんと手を離さないから…‥‥‥
番外編完結!!いや~長らく放置してやっと終わらせることができましたよ。
本編とは違いSF×バトル系の話になっていて映画みたいな感じで書いていました。
燈ちゃんが活躍するところもみたいと思い燈ちゃんメインにしてました(まぁメインヒロインみたいな立ち位置ですし‥‥‥‥)。
球に関わる記憶は消されましたが祥子を助けた記憶だけは残されていてここからどう動いていくかは幸人君たち次第ですね。
少しばかり謎を残しましたが番外編はここまで!本編も引き続きよろしくお願いします!