地元でもやるのに・・・・・・・・・・・・・
広大な宇宙空間。
小さな光が点いては消えてを繰り返している。
するとものすごい速さで動く二つの物体がぶつかり合いながら移動を続けていた。
赤と黒の羽を付けて巨大な剣と巨大な重火器を背負い青と白のボディをした人型の機体『デスティニーガンダム』と赤のカラーリングで背中にジェット機の羽のようなものをつけた人型の機体『インフィニットジャスティスガンダム』が戦っていた。
『そよ!もうやめろ!』
『くっ!何であなたが!あなたなんかに!』
インフィニットジャスティスのパイロットである幸人はデスティニーのパイロットでMyGOのベーシストの長崎そよと激しい死闘を繰り広げていた。
『過去に囚われるのはもうやめるんだ!そんなことをしても、なにも戻らないぞ!?』
『な、何ですって!?』
『なのに未来まで壊す気か!お前は!』
『分かってる・・・・・・・・分かってるわよ!だからCRYCHICを戻さなきゃいけないの!だからあのバンドは、終わらせなきゃならないの!!』
『ふざけるな!そして全てを壊し、未来も壊す。お前が欲しかったのは本当にそんなことか!?そんな願いか!?』
『くっ・・・・・・・・・・!』
そよの脳裏にはCRYCHICのメンバーと過ごした楽しい日々の思い出が流れた。
『だけど!だけど!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
そよは絶叫しながらデスティニーの装備を大型ビームソードに変えインフィニットジャスティスに斬りかかる。
『そよ!この、馬鹿野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
幸人もインフィニットジャスティスの装備を2本のビームサーベルの柄を連結させ両剣状態にしたのに切り替え迫りくるデスティニーを迎え撃つ。
『そよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
『幸人君っっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!』
二機の持つ剣が激しく鍔迫り合ったその時宇宙全体を包み込むほどの強烈な光が広がっていった・・・・・・・・・・・・・・・・・
「という夢を今朝みたんだよ」
「ちょっと何言ってるのか分かんないんだけど」
俺は自身のバイト先であるライブハウス『RiNG』のカフェスペースでそよとお茶を飲みながら今朝見た夢の内容を語っていた。
「えっ?どこかおかしなとこあった?」
「おかしいもなにも色々とツッコむところあるわよ!なんで私と幸人君がガンダムに乗って宇宙で戦ってるの!?あと私のキャラが黒い時の私じゃない!?」
「うーん、なんでだろう?」
多分、そよとシンが似てるところあるからじゃない?怒って暴走したりするところとか?
「あ~そういえばルナが出てこなかったな~配役にするなら誰だろ?燈かな?」
「私スルーなの?」
「まぁ、夢のことなんて気にすんなよ、そよリーヌ」
「その呼び方嫌なんだけど?」
「じゃあそよよん?」
「眼球エグるわよ?」
「おおこわ」
月ノ森のお嬢様がそんな乱暴な言葉使っちゃだめですわよ?
「それより幸人君今バイト中でしょ?サボったらダメじゃない」
「今は休憩中だよ~」
店長の凛々子さんから今暇だから早めに休憩いただいたのだ~
「じゃあ従業員用の部屋で休憩すればいいじゃない?なんで私と相席してまで休憩してるのよ?」
「えっ?なんでって普通にそよとおしゃべりしたかったから」
「はぁ?」
「ほら、最近あんま喋ってなかったからさぁ、たまにはおしゃべりしたいなーって思ってさ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねぇ、幸人くん」
「なんだ?お花摘みか?トイレなら奥行って突き当りだぞ」
「違うわよ。ていうかここ何度も来てるから場所くらい知ってるわよ」
違うんか。じゃあなんだろう?
「えっ、じゃあ何?」
「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの時はごめんなさい」
「へっ?」
急に頭を下げて謝るそよ。えっ、どういう意味?
「な、何だよ急に謝って?」
「幸人君が私のことを説得しに来た時に私があなたに酷いこと言ったり無視したりしたことまだちゃんと謝れてなかったから・・・・・・・・・・・・」
「あ~あの時か」
そよがバンド練習来なかった時に燈たちや俺がわざわざ月ノ森まで行って説得しに行ったけどこいつにシカトされたりボロクソに色々言われたっけ。
「俺はもう気にしてないから大丈夫だよ」
「で、でも私・・・・・・・・・・・・・」
「本当だって。それに俺はお前と燈たちがまたこうやってバンドしてるだけで嬉しいよ」
「幸人君・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そよ、俺からもいいか?」
「な、なに?」
「CRYCHICのことは多分一生忘れられないだろうし過去のあの頃に戻ることはもうできないかもしれない・・・・・・・・・・でもこれからは燈たちと共にバンドをしていく明日を・・・・・・・・未来を作っていくことはできるはずだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あとお前はよく相談とかされる方だろ?たまには相談する方になってもいいんじゃないか?お悩み相談なら24時間365日受け付けるぜ俺は」
そう俺はキメ顔で言った。あっ、かっこよくない今の俺?
「・・・・・・ふふっ、何よそれ。変なの」
さっきまで悲しげな表情をしていたそよが笑った。やはり女の子は笑顔が一番だわ。
「はぁ~なんか幸人君と話したらちょっとスッキリしたかな」
「おお、それは良かった」
「ありがとうね、幸人君」
「どういたしまして」
俺とそよは笑顔でそう言い合った。
「じゃあ報酬としてそのロールケーキくれよ」
「だ~め、食べたかったら自分のお金で買いなさい」
「ちぇ、そよママのけち~」
「誰がママよ」
そう言いながら俺の休憩時間はあっという間に過ぎていったのであった。
そよさんのキャラ初期とだいぶ変わっておいら驚いたよ。