広大な宇宙。そこに一機のMS(モビルスーツ)がいた。
「この辺りの敵はもういないみたいだな・・・・・・・・」
立希はボディが青と白のガンダム、ガンダムエクシアに乗りセンサーで周囲を索敵し敵がいないことを確認した。
「他のみんなと合流しよう」
仲間と合流しようとした―――――その時だった。
「Eセンサーに反応!?」
センサーに突如反応があり反応がある方を見た。
そこには漆黒の機体で背中から赤い粒子を放出させていた。
「フラッグのカスタムタイプ・・・?まさか、あの男か・・・!」
『逢いたかった・・・逢いたかったぞ・・・!ガンダムゥ!!』
通信から聞こえる男の声。それに聞き覚えがある立希はすぐにパイロットの正体がわかった。
「フラッグ、疑似太陽炉を・・・・・・・・ビームサーベルまでッ!?」
『今日こそ討たせて貰うぞ!このGNフラッグで!!』』
ビームサーベルが赤い刃を展開し、エクシアへ向けて襲いかかるGNフラッグ。
「くっ・・・お前!」
『なんと!立希!お前だったのか!?』
驚きに満ち歓喜しているような声が有視界通信から聞こえた。そう、GNフラッグのパイロットは幸人であった。
『やはり俺とお前は燈好きで繋がっていたようだ!そうだ、戦う運命にあった!!』
GNフラッグはビームサーベルの斬撃でエクシアの左腕を切り落とす。
「ぐぅ・・・!」
『ようやく理解した。燈の圧倒的な可愛さと詩に込めた思い、そして歌声に心を奪われた・・・・・この気持ち、まさしく愛だッ!!!』
「愛!?」
『だが愛を超越すれば、それは憎しみとなる!燈が俺以外のやつらと仲良くすることが許せない!そして燈は守られるべき存在であると!!』
「・・・!それが分かっていながら、なんで戦う!?」
『幼なじみに戦う意味を問うとはナンセンスだなッ!』
GNフラッグのビームサーベルがエクシアの頭部を貫き、そのまま虚空へと薙ぎ払った。
「お前は歪んでいる!」
立希はエクシアを横へ一回転させてその勢いを利用して残る右腕のGNソードで左脚を切り落とす。
『そうしたのはお前らだ!』
さらに返す刀で、GNフラッグがエクシアへ右脚で蹴りを入れた。
『ガンダムという存在だ!』
「くぅ・・・!」
『だから俺はお前達を倒す。燈にとっての一番として・・・・・・己の意志で!!』
「お前だって、燈の大切な人の一人だろう!」
『ならばこれは、燈の声だ!』
「違う!お前は自分のエゴを押し通しているだけだ!お前のその歪み―――――この私が断ち切る!」
『よく言った―――――!!ガンダムゥ!!』
「うぉおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」
『ぬぉおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!』
二機の刃が、両者の体を貫き眩い光が両者を包み込んだ・・・・・・・・・・・・・・・・
「ってな、感じだったよ」
『はぁ?』
俺は立希に昨晩見た夢の内容を話した。
『いや、何言ってんのお前?』
「えっ、俺の昨日の夜見た夢の話聞くために電話してきたんじゃないの?」
『そんなわけないでしょ!?』
「お前はガンダムのパイロットよりスクールアイドルの方が似合ってそうだけどな~」
『おい話を逸らすな』
「じゃあなに?早く用件を言ってよ」
ガンプラの塗装作業の続きしたいんだけど
『えっと・・・・・・その・・・・・・あれだよ』
「だからなに?」
『ど・・・・・・・・・・・・・』
「ど?」
『動物園・・・・・・・・・・行かない・・・・・?』
「えっ?」
まさかの内容でスマホを落としそうになった。
「お、お待たせ・・・・・・・・・・・」
「おっ、来たか」
動物園の入り口前で待ち合わせしていて俺が先に着いて待っていると立希がやってきた。
「時間通りちゃんと来てたんだ」
「まぁね」
遅刻するとお前うるさいからな~
「じゃあ入ろうか」
「おう」
合流したことだし立希と共に動物園に入園する。
「しかしお前がパンダすきだったとはな~」
立希に動物園誘われたのは苦労の末手に入れた動物園のプレミアム入園券パンダ観覧チケットを手に入れたわけだが一緒に行くメンバーが誰もいなくて仕方なく俺を誘ったわけである。
「わ、悪い?」
「いや、別にいいと思うぜ」
誰にでも一つぐらいこういう好きなものあってもいいんじゃないか?
「それにしても動物園久しぶりに来たな~」
「そうなの?」
「ああ、小学生の時の遠足ぶりかな?」
「へぇ~」
「それよりパンダ観る時間って何時?」
「えっと・・・・・・・・13時から」
「まだ時間あるな」
「それまで他の動物でも観に行く?」
「そうしますか」
パンダ観るまで他の動物を観て回ることにした俺たち。
「わぁ~キリンだ~首なげぇ~」
「うん」
「見ろ!立希!ゾウさんだ!見てる人も多いしやはり人気者だな!」
「うん、そうだな」
「ゴリラだ!立希!ウンチーコングって知ってるか!?」
「知らん」
さっきから感想がドライだな~パンダ以外興味ないのか?
「ハシビロコウだ!顔が立希と同じで無愛想だ!」
「幸人、あっちのライオンコーナーで触れ合い体験できるってさ」
「えっ!?マジ!?たてがみモフりたいから行ってくる!!」
ライオンコーナーに全力ダッシュで向かう。その後飼育員の人たちに全力で止められました。
「ついにパンダが観れる・・・・・・・・・・・!」
時間がきてパンダコーナーに来た俺たち。人がどのコーナーより多い・・・・・・やはりパンダは人気だな。
「行こう幸人」
「へいへい」
先に行く立希の後に続く。チケットを係の人に見せて列に並びそのまま流れるように移動しながら観る感じになっている。
「ついにパンダが観れる・・・・・・・・・!」
立希の目がギラギラしている。こっわ~
「もうすぐだ」
「いよいよパンダが・・・・・・・・!」
パンダがいる檻が近づいてきていよいよパンダと対面することになる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ううっ・・・・・・・・・・・・・・・まさかパンダを見れる時間があんなに短いなんて・・・・・・・!」
園内にあるカフェで休憩している俺たち。パンダが観れたのがほんと短くあっという間に終わってしまったのだ。
「でもかわいかった。めちゃくちゃかわいい、パンダかわいい!なんていうか・・・・・・・・かわいい!」
「立希、俺お土産見てくるんだけど・・・・・・・・・・」
「あまりのかわいさに2匹も買っちゃった・・・・・・・バイト代なくなったけど」
いつの間にかパンダの人形を買っているなこいつ。てか俺の話聞いてなくない?
「じゃあちょっと行ってくるわ」
「もちもちのふわふわで仕草もあどけなくって・・・・・・・・このかわいさを言い表せない・・・・・・・・・まさに・・・・・・・・・」
完全に自分の世界に入っている立希を置いていきお土産コーナーへ来た。
「燈には羊の人形にして愛音にはうさぎのキーホルダーで楽奈には鳥の形した抹茶味のクッキーでそよにはゴリラの鼻くそ買っておくか」
みんなに渡すお土産を購入し立希のいるところに戻ろうとしたその時
「んっ?これは・・・・・・・・・・・・・・・・」
「はぁ~もうやばいくらいにかわいいよパンダ」
「ほらよ」
「えっ?」
「これ、誘ってくれたお礼」
立希にあげたのは期間限定のパンダの顔をしたクッキーと生クリームがのっていてコーヒーゼリーがいっぱい入ってパンダの白黒をイメージしたパンダパフェである。
「いいの?」
「いいよ。食べろよ」
「あ、ありがとう」
立希はスプーンを持ち食べようとするが・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「立希?」
「だ・・・・・・・・・・・・・」
「へっ?」
「だめだ!かわいくて食べられない!!」
「ええっ!?」
「このつぶらな瞳で見られると・・・・・・・・・・だめだぁぁぁ!!」
なんでそうなる!?今日の立希おかしいぞ!!?
後日、みんなにお土産を渡すがそよは笑顔で幸人にヘッドロックを仕掛ける光景を目にするメンバーであった。