まいごびより!   作:ムツヒロ

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今回は幸人の一日に密着。


幸人のとある一日

AM:8:30

 

 

「ふぁ~」

 

 

少し遅い起床。俺の一日はここから始まる。

 

 

「朝飯食おう」

 

 

リビングに向かい机の上に置いてある母が作ってくれた朝ごはんをいただく。

母と父は既に仕事に行って今家にいるのは俺一人だけだ。

 

 

「撮り溜めしてあるガッチャードとブンブンジャー見よう」

 

 

録り溜めしている二週間分の仮面ライダーとスーパー戦隊を見ながら朝ごはんを食べる。

 

 

 

 

 

AM:9:30

 

 

<ピンポーン>

 

 

「んっ?」

 

 

部屋で漫画読んでいるとインターホンが鳴る音がした。

 

 

「誰だ?」

 

 

俺は玄関に向かいドアを開けるとそこには

 

 

「お前は・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「幸人、おはよう」

 

 

肩先まで伸ばしたブロンド色の髪が目立つ女の子、CRYCHICの元メンバー若葉睦がいた。

 

 

「どうしたんだ急に?」

 

 

「近くまで来て顔見たくなって・・・・・・・」

 

 

「ふーん、まぁ上がりなよ」

 

 

「お邪魔します」

 

 

睦を家に上げ俺の部屋に案内した。

 

 

「ほら、麦茶」

 

 

「ありがとう」

 

 

相変わらず無表情で何考えているかわからんやつだな・・・・・・・・・・・まぁ、いいか。

 

 

「学校はどうだ?楽しいか?」

 

 

「普通・・・・・・・・・・・・」

 

 

「そうか・・・・・・・・・・・・」

 

 

会話が続かない・・・・・・・・・困ったな~

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「睦?」

 

 

何俺の顔じーっと見てるんだ?

 

 

「幸人、耳の中少し汚れてる・・・・・・・・・・・・」

 

 

「へっ?」

 

 

顔じゃなくて耳の方見てたのかよ。

 

 

「掃除ちゃんとしてるの?」

 

 

「あー、水拭く程度しかやってない」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・耳かきある?」

 

 

「へっ?あるけど」

 

 

「持ってきて」

 

 

「えっ?」

 

 

よくわかんないけど取りに行ってこよう。

 

 

「ほら、持ってきたぞ」

 

 

「ありがとう・・・・・・・・・・・・・はい」

 

 

「??」

 

 

睦のやつ自分の膝をポンポンと叩きながら手招きする。

 

 

「なに?」

 

 

「掃除してあげる」

 

 

「なっ!?」

 

 

耳掃除してくれるだと!?

 

 

「どうしたの・・・・・・・・・・?」

 

 

「えっ、あっ、じゃ、じゃあお願いします・・・・・・・・・・・」

 

 

頭を睦の膝の上に乗せる。おおっ、これが膝枕というやつですか~素晴らしいですね~

 

 

「じゃあ始めるね・・・・・・・・・」

 

 

睦は耳かきを耳の穴に入れ掃除を始めた。

 

 

<カリ・・・カリ・・・・カリ・・・>

 

 

「幸人、痛くない・・・・・・・・・?」

 

 

「ああ、大丈夫・・・・・・・・・・・・」

 

 

耳掃除してもらうの小学生以来だな~ASMRと違って感触もあるからめちゃいいぞ~これ~

 

 

「ここのやつ取れそう・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「!?」

 

 

うおおおっ!睦の指の感触良くない!?ギター弾いてるからガチガチに硬いと思ったけど意外と柔らかいぞぉぉぉぉぉ!?

 

 

「取れた・・・・・・・・・・・・あとは梵天で・・・・・・・・・」

 

 

ウホ~梵天のふわふわが気持ちいい~これはたまりませんわ~

 

 

「仕上げ・・・・・・・・・・・・・ふぅ~・・・・・・・・・・」

 

 

「!!?」

 

 

吐息!?完全に俺を殺しにかかってきたぞこの子!?

 

 

「右耳終わり・・・・・・・・・・・・左耳もやる?」

 

 

「あっ、じゃあお願い」

 

 

「わかった」

 

 

次は左耳をやってもらうことになり俺は顔の向きを変える。

 

 

「じゃあ入れるよ」

 

 

「う、うん・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

おおっ~左耳の方も良い感じですわ~これは気持ちよくて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いだぁっ!!」

 

 

耳たぶを引っ張られ気がつく。

 

 

「終わった・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「耳たぶ引っ張らなくても~」

 

 

「呼んでも返事なかったから・・・・・・・・・・・・」

 

 

「ええっ~」

 

 

睦のやつ何考えてるんだよほんとに~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AM:11:00

 

 

「じゃあそろそろ行くね・・・・・・・・・・・・」

 

 

「ああ、気をつけてな」

 

 

この後用事があるということで帰る睦。もう少しゆっくりしていけばいいのにな。

 

 

「あっ、そうだ・・・・・・・・・・」

 

 

「なんだ?」

 

 

「あの時きゅうり・・・・・・・・使ってくれてありがとう」

 

 

「きゅうり?ああ、あれか・・・・・・・・・」

 

 

MyGO!!!!!の結成したばかりの時のライブに差し入れできゅうり持っていったらそよにいらないと返されてしょぼくれている睦を見つけて俺が家に連れていきすぐに作れるきゅうりの漬物を作ってそれをお土産に渡したのを覚えている。

 

 

「あの漬物すごく美味しかった。お母さんもお父さんも喜んでた・・・・・」

 

 

「いや~そんな大したもんじゃないよ」

 

 

「ううん、幸人は優しい・・・・・・・・・じゃあね」

 

 

睦はそう呟いて家を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

PM:12:00

 

 

 

 

 

「うわっ~やっぱ混んでるな~」

 

 

昼から外出するつもりでお昼ご飯も外で食べることにし駅前のハンバーガーショップにきたが混んでいた。

 

 

「店内で食えなさそうだな・・・・・・・・・」

 

 

席埋まって座れなさそうだな。テイクアウトに変更して公園かどこかで食うか?

 

 

「おや、藤田さんじゃないですか?」

 

 

「んっ?」

 

 

今の声は・・・・・・・・・・

 

 

「海鈴じゃねぇか」

 

 

立希と同じ花咲川でクラスメイトの八幡海鈴がテーブル席で一人食事していた。

 

 

「お前、一人で来てるのか?」

 

 

「はい。藤田さんもですか?」

 

 

「ああ、空いてる席探してるんだけど中々見つからなくてさぁ」

 

 

「良かったらご一緒にどうですか?」

 

 

「えっ、いいの?」

 

 

「ええ、もちろんどうぞ」

 

 

「じゃあお邪魔します」

 

 

海鈴と同じ席に座りやっとお昼が食べられる。

 

 

「ほぉ~海鈴はベーコンレタスバーガーとポテトとジェイクか~」

 

 

「藤田さんは期間限定のテリヤキWチーズカラシマヨバーガーとポテトとナゲットとアップルパイですか。結構食べますね、さすが男子です」

 

 

「いや~それほどでも~あっ、ポテトにソース付ける?」

 

 

「いいんですか?」

 

 

「いいよー、アボカドクリームソースとキムチソースね」

 

 

「ではいただきます」

 

 

ポテトにナゲットソース付けて食うのいいよね~味変にちょうどいいぜ。

 

 

「おいしいですね。私はアボカドソースの方が好きですね」

 

 

「キムチも美味いぜ~ピリッと辛いのがいいぜ」

 

 

そんなこんなで食事を終え一息つく。

 

 

「ふぅ~食った~」

 

 

「ごちそうさまでした」

 

 

「そういえば海鈴って今どうしてんの?サポートの仕事してんの?」

 

 

海鈴のやつはサポートで30ほど、活動中という括りだと10いくつかのバンドで仕事をしている。

 

 

「いえ、今はとあるバンドに入っています」

 

 

「えっ、バンド入ってるの?」

 

 

「はい」

 

 

今までサポートでしかしなかった海鈴がバンドに入ったのか。

 

 

「へぇ~なんてバンドなの?」

 

 

「すみません、まだ活動開始前なので公表できない決まりになっていて」

 

 

「そうなんだ。じゃあ活動開始したら教えてよ」

 

 

「ええ、いいですよ」

 

 

そんなこんなで海鈴とお昼を過ごしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

PM:2:00

 

 

 

 

 

 

「さて、どこから行こうかな・・・・・・・・・・・んっ?」

 

 

「こんにちにゃむにゃむ~みんな元気~?今日はカップルや家族連れがたくさんいる広場にきたよ~」

 

 

 

スマホで自撮りしながらなんか喋ってる人いるな・・・・・・動画配信者って奴か。

 

 

「どうやら撮影中みたいだな・・・・・・・・・・・・・」

 

 

よし!動画が盛り上がるように偽マフティーの反省を促すダンス踊っておこう!!

 

 

「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ!」

 

 

愉快な反省を促すダンスを動画配信者のスマホに向かって踊る。

やってみせろよ!幸人!なんとでもなるはずだ!動画出演だと!?

 

 

「えっ?なに?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「んっ?」

 

 

配信者の人がこっちに近づいてくるぞ?何事よ?

 

 

「ちょっと君!後ろでそんなダンス踊られたら配信の邪魔になるでしょ!!」

 

 

「えっ?」

 

 

「コメント見てよ!」

 

 

配信者さんのスマホ画面を見せてもらうとコメント欄に『にゃむち後ろ!!』『偽マフティーいるぞwwwww』『反省を促すダンスを踊る少年現るwwwwwww』『にゃむちもやってみせろよ!』『なんとでもなるはずだ!』などのコメントが書かれていた。

 

 

「みんな、ちょっと配信止めるね!」

 

 

スマホを操作して配信を一時中断する配信者さん。

 

 

「もー!今日はにゃむちの散歩配信する予定だったのに君のせいで台無しだよ!」

 

 

「あっ、え、えっとすいません・・・・・・・・・・・・」

 

 

「ごめんで済むなら警察はいらないよ!全くもう!」

 

 

配信者さんはぷりぷりと怒っている。あちゃーまずかったか?

 

 

「えっと、お姉さん?」

 

 

「にゃむち」

 

 

「えっ?」

 

 

「君私のこと知らないの?人気動画配信者のにゃむちだよ」

 

 

「いえ、全然」

 

 

「嘘だー、今時の中高生は知ってるよ?」

 

 

「あー俺はガンダムとかにしか興味ないんで」

 

 

アイドルとか配信者とか疎いんですよ俺は。

 

 

「う~ん、確かに私の動画ってメイクとかコスメ紹介とかばかりで男の子が知らないのも無理ないか・・・・・・・・」

 

 

「あ、あの~?」

 

 

なんかぶつぶつ言ってるにゃむちさん。どうしたんですか?

 

 

「ねぇ、君の名前なんていうの?」

 

 

「えっ?俺は藤田幸人ですけど・・・・・・・」

 

 

「幸人・・・・・・・・じゃあゆきお」

 

 

「ゆきお?」

 

 

なんか改名されたんだけど・・・・・・・・・・

 

 

「ちょ~っとお話したくなったから今から付き合ってもらってもいいかな~?」

 

 

「お、お話ですか?」

 

 

「うん。今の男子中高生の流行りとかしりたくてさぁ~」

 

 

「流行りの物ですか?」

 

 

「そう。まぁ、立ち話もあれだしあそこのカフェでお茶でも飲みながら話そうよ。私が奢ってあげるからさぁ~」

 

 

「いいですよ」

 

 

ラッキー!ただでお茶とケーキ飲み食いできるぞ~

 

 

「OK!じゃあ行こうゆきお」

 

 

「そのゆきおってなんですか?俺幸人なんですけど」

 

 

「えっ?だって男の子の名前に『お』ってつけると可愛くない?ちなみに女の子は『こ』ね~」

 

 

なんかよくわからんな。まぁ、ニックネームだと思えばいいか。

 

 

「ほら、行くよゆきお」

 

 

「あっ、はーい」

 

 

こうしてにゃむちさんとお茶を飲みスイーツを食べながら色々とお話をした。

ちなみにさっきの踊った配信一部始終はMAD動画の素材にされること知ったのは後のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM:5:00

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~いっぱい買っちゃった」

 

 

池袋のサンシャインシティ前の広場みたいなところでプラモ店の袋を置いてベンチに座る。

 

 

「ブラックナイトスコードシヴァとルドラ4つ買えたぜ」

 

 

えっ、なんでルドラだけ4つも買ったって?そりゃあ、一つは普通に組立てて残りの三つは他のメンバーカラーにして再現するために決まってるだろ?

 

 

「ふふ、ブラックナイツたちを作って闇に堕ちろキラ・ヤマトしよ」

 

 

再び立ち上がり駅に向かおうとしたその時

 

 

<ズルッ>

 

 

「あら~!?」

 

 

落ちていたクレープの包み紙を踏んでスっ転んでしまう。

 

 

「アツゥイ!」

 

 

摩擦擦れて膝がアツゥイ!

 

 

「あででで」

 

 

もう、ゴミはゴミ箱に捨てろよなもう~

 

 

「君!大丈夫!?」

 

 

「えっ?」

 

 

帽子を被った金髪の女の子が近寄ってきた。

 

 

「うん、ちょっと膝が赤くなっただけで大丈夫大丈夫」

 

 

「そうなんだよかった。あっ、荷物拾うね」

 

 

「あっ、どうも」

 

 

プラモが入った袋を拾ってもらい受け取る。

 

 

「ふぅ、この藤田幸人様あろう者がこんなもんですっ転んでしまうなんて・・・・・・・・・」

 

 

「藤田幸人・・・・・・・・・?君、もしかして藤田幸人君?」

 

 

「へっ?そうだけど・・・・・・・・・・・」

 

 

何だこの子、なんで俺の名前を?

 

 

「そうか、君が燈ちゃんの言ってた幼なじみの子だったんだ」

 

 

「もしかして燈の知り合いか?」

 

 

「うん、前にここのプラネタリウムで知り合ったんだ」

 

 

「へぇ~」

 

 

新たな燈マイスターが現れたか。

 

 

「燈ちゃんが君のことを面白くて困った時は頼りになってかっこいいって言ってたよ」

 

 

「えっ、そんなことを燈が?いや~そんな~」

 

 

燈のやつそんなこと言っちゃったの~?照れるな~

 

 

「あっ、自己紹介まだだったね。私、三角初華。sumimiってアイドルユニットでアイドルしてるんだ」

 

 

「sumimi?」

 

 

アイドルなのこの子?きょうはやけに有名人と出会うな。

 

 

「ごめん、俺アイドルとか詳しくなくて・・・・・・・・・」

 

 

「ううん、大丈夫だよ」

 

 

「じゃあ改めて俺は藤田幸人。燈の幼なじみで燈に心奪われた燈マイスターの一人だ」

 

 

「燈マイスター?」

 

 

「ああ!」

 

 

「何かよくわかんないけどよろしくね」

 

 

「こちらこそ」

 

 

初華と握手した。アイドルと握手会以外で握手するの何気にすごくない?

 

 

「じゃあ私そろそろ行くね」

 

 

「ああ、またな」

 

 

「うん、またね」

 

 

初華と別れ駅の方へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM:8:00

 

 

 

「さぁて、組立てよう」

 

 

夕飯を終えてガンプラを組立て始める。

 

 

「ふんふん、ふぅ~ん」

 

 

<♪♪♪~♪♪♪~>

 

 

「んっ?」

 

 

あっ、あいつからだ。

 

 

「もしもし?」

 

 

『あっ、もしもし幸人氏?拙者でござる!』

 

 

電話の相手は学校のクラスメイトである小田倉雄(おた くらお)からだった。

 

 

「どうした倉雄?」

 

 

『幸人氏が前に見たかったって言ってたアニメの円盤が用意できたでござるよ!』

 

 

「おおっ!マジか!」

 

 

『月曜日に学校に持ってくるでござるよ!!』

 

 

「ああ、頼む!」

 

 

前に見たがってたアニメのBlu-rayを倉雄に頼んでて用意できたみたいだ。

 

 

『それじゃあ拙者は今からみこちの配信を見るので失礼するでござる!』

 

 

通話を終え俺もガンプラ作りの続きを再開する。

こうして俺の一日は終わっていった。




「特に書くことが無いので名言を書いておくぜ」


スターは持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない、強力な武器なんですよ。

武器は使わなきゃ、ピックアップで推しを引くために使うんでしょ?


「誰の名言なの?」


「ユキト・アズラエルのだ」


「お前のかよ」
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