まいごびより!   作:ムツヒロ

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ムジカ回。
ムジカの世界が何者かに侵略されそうだ…………‥‥


仮面舞踏会(マスカレード)へ

「えっ、チケット?」

 

 

『そうなんですぞ!応募したやつが当たったのですがその日はパスパレのライブもあって、小生はパスパレファンとしてそっちの方に行かなくてはならないのでござるよ!』

 

 

「それで俺にチケットを売ることにしたのか」

 

 

『そうですぞ!!』

 

 

倉雄のやつライブやイベントのチケットよく当てるからな。

運良くね?俺にも運気分けてくれよー

 

 

「いいぜ。その日は特に予定ないし俺が行ってやるよ」

 

 

『おお!助かるでござるよ!』

 

 

「それでどんなバンドのライブなんだ?」

 

 

『えっと確か、『Ave Mujica』というバンドですぞ』

 

 

「あゔぇむじか?」

 

 

聞いたことないバンドだな………‥‥

 

 

『最近結成したばかりのバンドみたいでなんか変わったバンドなんですぞ』

 

 

「変わった?どんな感じなの?」

 

 

『小生も詳しく知らないのですが他のバンドでは見られない演奏やパフォーマンスが見れるらしいですぞ』

 

 

「ふーん」

 

 

それは気になるな……‥‥‥行ってみる価値はあるな。

 

 

『ではチケットは明日持ってくるですぞ!』

 

 

「ああ、頼むわ」

 

 

次の日倉雄からチケットを買い取りそのバンドのことを調べてみることにした。

 

 

「う~ん、ライブもまだあんまりしてないから細かくは解んないなー」

 

 

映像見たけどなんか仮面つけた五人組の人たちが演奏してんなー

 

 

「今度やるライブ………っていうよりライブ&イベントみたいだな」

 

 

ライブでの演奏はあるんだけどなんか観客がステージに上がって歌うっていうコーナーみたいなのがあるらしい。

 

 

「事前に歌う曲決めて応募する感じか………って!」

 

 

締め切りが今日までじゃないか!早く応募せねば!

 

 

「とりあえず俺の好きなあの曲でいくか」

 

 

カラオケでよく歌う俺の十八番曲にしとこう。

 

 

「あとライブ時は仮面着用か…‥‥‥‥」

 

 

なんでそんなのつけなきゃいけないんだ?ますますわからん……‥‥‥

 

 

「なんかあったかなー………‥‥あっ、そういえば」

 

 

前に買ったミスターブシドーの仮面があったな。

 

 

「あれにするか」

 

 

机の引き出しからミスターブシドーの仮面を出す。

これで俺も武士道を極める侍になれるな!

 

 

「当日が楽しみだ」

 

 

どんな演奏が見れるか楽しみだぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ここが会場か」

 

 

ライブ当日になり俺は会場に着いた。

会場内にはすでに多くの人たちが来ていて席に座っている。

 

 

「俺も席に座るか」

 

 

チケットに記載された席番号の席に座る。

 

 

「まさかライブグッズにこんなものが売っているなんてな……‥‥‥」

 

 

黒のローブが売っていてかっこいいと思い即し着ている。

 

 

「着ている人結構いるな」

 

 

なんかライブというより変な宗教の集まりみたいだな。

 

 

 

<ブゥーーーーーーー!!>

 

 

「おっ」

 

 

どうやら始まるみたいだ。

 

 

「会場にお越しの皆様、ようこそ。仮面舞踏会(マスカレード)へ」

 

 

幕が上がると仮面を付けた五人の女の子たちが立っていた。

多分俺と同い年ぐらいだと思うけどなんか見たことあるような気がするなー

 

 

「今宵の月は特別なもので人形達も音楽を奏でることができるでしょう」

 

 

キーボードの子がそう淡々と喋っているのを黙って聞く。

なんか世界観すごいねーお芝居見てるみたいだ。

 

 

「今宵の仮面舞踏会(マスカレード)は皆さんにとって忘れられないものとなるでしょう………‥‥‥」

 

 

キーボードの子がそう言い終えると同時に照明が落ち、少し間を空けて照明が点いた。

 

 

 

 

 

「モーティス!」

 

 

 

「我、死を恐るなかれ」

 

 

 

「ティモリス!」

 

 

 

「我、恐ることを恐るなかれ」

 

 

 

「アモーリス!」

 

 

 

「我、愛を恐るなかれ」

 

 

 

「オブリビオニス!」

 

 

 

「我、忘却を恐るなかれ」

 

 

 

「ドロリス!」

 

 

 

「我、悲しみを恐るなかれ」

 

 

メンバーが次々と名乗りを上げていく。そして

 

 

「ようこそ、AveMujicaの世界へ」

 

 

こうして俺は人形名乗る彼女たちの世界へ足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………‥‥‥‥すっげー」

 

 

Ave Mujicaの演奏を聴き終え俺はその一言を呟く。

いや、まじすごいよ。ボーカルの子の歌唱力もベースもドラムもギターもキーボードもプロ並みの演奏だった。

でもギターとキーボードの音色にはなぜか懐かしさを感じるのはなぜだろうか?

 

 

「………‥‥今宵の仮面舞踏会(マスカレード)は特別なもの」

 

 

「また一人、迷い込んだ人形が来たようですね」

 

 

「うそ~?どうする~?」

 

 

「呼んでみる………‥‥?」

 

 

「そうだね。僕たちの仲間になってくれるかもしれないね」

 

 

「では、この舞台に上がってもらいましょう……‥‥‥」

 

 

キーボードの子…‥‥‥‥あっ、ごめん。名前まだ完全に覚えきれてないや。

その子がそう言うと俺の席にスポットライトが当たった。

 

 

「えっ…………‥‥?」

 

 

もしかして俺?俺がステージに上がるの?

 

 

「そちらの方、どうぞステージへ」

 

 

「あっ、は、はい……‥‥‥」

 

 

指名されたのでステージに上がり被っていたフードを取り顔を出す。

 

 

「あなた、お名前は?」

 

 

「な、名前?」

 

 

本名名乗るか?いや、ここは彼女たちみたいかっこいい名を名乗りキャラもそれっぽくするか。

 

 

「……‥‥‥我が名はユキ仮面。武士道を極めるため世界中を旅して回っている者だ」

 

 

そう名乗ると会場内がシーンと静まりAve Mujicaの面々も唖然としていた。

あれ、俺なんか変なこと言った?

 

 

「…………‥‥‥‥‥‥ユ、ユキ仮面というのですね。素敵な名前ですわね」

 

 

「うむ、ありがとう」

 

 

「ねぇねぇ~なにか一曲歌ってよ~あなた歌上手そうな感じがするんだよね~」

 

 

ドラムの子…‥‥‥‥アモなんとかが馴れ馴れしく話しかけてくる。

 

 

「歌を歌えと?断る」

 

 

「ええっ!?なんで!?」

 

 

「興が乗らん!」

 

 

「意味わかんないよ!」

 

 

なんかこの子の反応面白いな。にゃむちさんみたいだな。

 

 

 

「というのは冗談だ。せっかく用意した舞台だ、このユキ仮面が一曲歌って見せよう」

 

 

「あっ、う、うん。じゃあ、お願い」

 

 

「ユキ仮面さん、マイクを」

 

 

「うむ」

 

 

モーなんとかさんからマイクを受け取り歌う準備をする。

 

 

「それでは皆さん、準備はよろしくて?」

 

 

「うん」

 

 

「うん……‥」

 

 

「いつでも」

 

 

「OK~」

 

 

Ave Mujicaの面々も演奏の準備もできたようで全ての準備が整った。

 

 

「それでは聞いてくれ私の歌を」

 

 

俺が一言言うと

 

 

<♪♪♪♪~♪♪♪♪~>

 

 

「愛が愛を「重過ぎる」って理解を拒み、憎しみに 変わっていく前に…‥‥」

 

 

演奏が始まり俺も歌い始める。

俺が歌っている曲はUV〇Rwo〇ldの『儚くも永久のカナシ』。俺の十八番曲である。

 

 

「何もかもそうだろ?バツの悪い事情にはいつも蓋して~食わせ物のリアル~歪んだジレンマ時代で約束したはずの二人さえ気付かず通り過ぎて行く~」

 

 

「壊しあって、解り合ってたことも置き去りにしたこれが成れの果てなの?認めないで~立ち向かったときも、落ちて行く時のイメージから逃げ出せずに~」

 

 

「Ah~何度でも探し出すよ~君の目、その手の温もりを~」

 

 

「何もかもそうだろ?バツの悪い事情にはいつも蓋して~食わせ物のリアル~歪んだジレンマ時代で~約束したはずの二人さえ、気付かず通り過ぎて行く~」

 

 

 

Ave Mujicaの演奏もすごいが俺も負けじと歌っていく。

 

 

「心を癒す嘘~それもありなんて、でも心を奪うのが嘘だろう~?」

 

 

「愛に近づこうとも、噛み付かれるだけって僕はつぶやいて~信じる事をやめて生きてきたんだよ~」

 

 

「絶望食らって立っても~あきれるほどの思いで、儚い命しがみついていきゃいい~」

 

 

「欲しがってたものは~心がない。作られた、こんなもんじゃないんだよ~」

 

 

「この街で失った愛~その意味探せば~少しマシになって進めるだろう~」

 

 

曲が終わり会場内は少しの間静寂に包まれそして

 

 

<パチパチパチパチパチパチ!!>

 

 

「おおっ…‥‥‥‥」

 

 

観客から盛大な拍手をもらった。

すげーこんな大勢から拍手もらったの初めてだぞ。

 

 

 

「ユキ仮面、すごい歌上手だね」

 

 

「すごかった…‥‥‥」

 

 

「上手でしたよ」

 

 

「う~ん!私たちも一緒に演奏できて楽しかったよ~!」

 

 

Ave Mujicaの面々からお褒めの言葉を貰う中オブ‥‥…‥‥ニオニオン?さんだけ俺のこと黙ってじっと見つめている。

 

 

「どうかしたか?」

 

 

「……‥‥‥‥いえ、なんでもありませんわ。ユキ仮面さん、ありがとうございました。どうぞお席に戻ってください」

 

 

「ああ……‥‥」

 

 

なんか言いたそうにしてたけど何も言わなかった。

何だったんだろう?

 

 

「では、さらばだ。またどこかで会おう」

 

 

俺は自分の席に戻りライブを最後まで楽しんだのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「お疲れさまでした」

 

 

私は送迎用の車から降りて自分の家であるアパートへ向かっていた。

 

 

「……‥‥‥……‥‥」

 

 

今日私たちと一緒に歌ったあのユキ仮面という方、いったい何者なんですの?

彼がステージに来てから会場の雰囲気が変わったしそれに

 

 

「あの曲は幸人さんのお気に入りの曲‥‥…‥‥」

 

 

それに歌い方や癖も幸人さんのと全く同じ……‥‥‥

 

 

「これはいったいどういうことですの……‥‥‥‥?」

 

 

私は少し考えてみた……‥‥‥…‥‥

 

 

「‥‥…‥‥もしかして」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ、君の得意な曲とその歌い方を教えてもらおうか』

 

 

『くっ、誰が教えるかよ!』

 

 

『ここまで頼んでもダメか……‥‥ならば!』

 

 

『な、なにを!?』

 

 

『力づくで教えてもらおうか!その体を使って!!』

 

 

『や、やめろ!!』

 

 

『さぁ、さらけ出すといい!!君のその全てを!!』

 

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!!」

 

 

私としたことがなんて破廉恥な妄想を!!

 

 

「さすがにこんな事はないと思いますが………‥‥」

 

 

なんにしてもユキ仮面さんは幸人さんから何らかの手段を使って聞き出したに違いありませんわ!

 

 

「ユキ仮面………‥‥あなただけは許すわけにはいきませんわ」

 

 

幸人さんに手を出したこと、必ず後悔してもらいますわよ。




後日


「祥‥‥…‥‥」


「どうかしましたの睦?」


「ユキ仮面って……‥‥もしかして幸人じゃない?」


「ユキ仮面が幸人さん?何を言っているんですの!あんな愛を超え憎しみまみれになって武士だの侍だの言って単独行動して自称ワンマンアーミーとか言って自販機の間に挟まってコーヒー飲んでそうな変態と幸人さんを一緒にしないでくださる!?」


「ご、ごめん……‥‥‥‥」


「私は彼を倒さないといけないんですの…‥‥‥幸人さんのために!」


「(祥がだんだん変な方向に行ってる‥‥…‥‥)」
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