アニメ先行上映見てきましたけどやばかったですね~正月からあんなん見れないですよ。
祥子ちゃんと睦ちゃんは報われてほしい……‥‥この作品内だけでも救いがあり幸せになれるように書いていきたい………‥‥
アニメ見て辛くなったらこの小説で箸休めしてください(キャラ崩壊してるかもですけど‥‥‥‥)
都内某所にあるビル。
そこはAve mujicaが所属する事務所のビルであった。
「おはようございます」
ビル内にある会議室にバンドのリーダーで総指揮を務めているオブリビオニスこと豊川祥子が入ってきた。
「まだ誰も来てないですわね…‥‥‥」
今日はメンバーと打ち合わせするため集まる予定だったがまだ誰も来ていなかった。
「初華は今日sumimiの方の活動で遅れると言ってましたけど…‥‥‥」
<ピロン>
「あら」
スマホからトークアプリのメッセージが届き確認する。
「八幡さんからですわね。なになに……‥‥『豊川さんお疲れ様です。こちらのサポート仕事が押していて打ち合わせ少し遅れそうになります。あと祐天寺さんは配信活動、若葉さんも急用ができて遅れると連絡があったのでお伝えしておきます』はぁ…………‥‥」
他のメンバーが遅れてくる連絡を受けため息をつく祥子。
「仕事なら仕方ないですわね。それにしても時間が空いてしまいましたわね……‥‥」
全員が集まらないと打ち合わせができないので他にすることがないか考える。
「…………‥‥‥とりあえず座りましょう」
立っていてもしょうがないので椅子に座る。
「……………………‥‥」
祥子はぼーっと天井を見つめる。
人気バンドとなり日々圧倒的スケジュールをこなす祥子に与えられたしばしの小休憩。
頭を回転しっぱなしだった頭をしばし落ちつかせる時間。
<ぐぅ~>
「あっ……‥‥」
腹の虫が鳴り祥子はカバンから弁当箱とお茶のペットボトルを取り出す。
「いただきますわ」
蓋を開けると中には一時期流行っていた握らないおにぎり、おにぎらずが入っていた。
祥子がお昼に食べようと持参したものである。
「はむ…‥‥‥」
おにぎらずをひと口食べお茶を飲む。
ちなみに今食べているおにぎらずの中身はシャケである。
「シャケ美味いですわね‥‥…‥‥」
その後もおにぎらずを食べ続けそれを完食し空腹を満たしていった。
「食事も終えましたし少し運動しましょう」
祥子はそう言って一旦退室し事務所内に備え付けてあるソファの上に置いてあるクッションを一つ持って再び会議室に戻る。
「ここでいいですわね」
クッションを壁に抑えつけそして
「ふん!」
クッションをおもいっきり殴りつける。
「ふん!ふん!ふん!」
ストレスが溜まりに溜まりこうしてクッションを殴りつけることをしている。
「あのクソ親父!クソにゃむち!ユキ仮面!!!!〇ね!!」
お嬢様(元)キャラとは思えない荒々しい言葉でクッションを殴り続ける。
「はぁ…‥‥はぁ…‥‥‥すっきりしましたわ…‥‥‥」
ストレス発散を終えもう一度椅子に座る祥子。
「次は……‥‥」
今度はPCを起動させて次のライブに使う台本の作成作業をする。
「♪♪♪~」
歌いながら作業する祥子。
こんなところは誰にも見せられない。
「あの高身長だと恐らく外国人。日本語も上手ですわね‥‥…‥‥」
台本作業がいつの間にか宿敵であるユキ仮面の正体の考察することになっていた。
「年齢は二十代で職業は貿易関係、もしくは通訳士。日本のサブカルチャーアメリカ人ですわね」
一ミリも合っていないプロファイリングを終えまた退室し給湯室に行きお湯沸かし備え付けのティーカップに紅茶のティーバックを入れお湯を注いでいき紅茶を作る。
「そういえばいただきもののお菓子があをりましたわね」
棚からクッキー缶を取り出しトレイにティーカップと一緒に乗せてそれを持ちながら再び会議室へ戻る。
「……‥‥‥」
紅茶を飲みクッキーを食べる。ゆっくりと優雅にティータイムを堪能する。
「さて…‥‥‥やりますわよ‥‥!あれを‥‥‥!」
祥子はティータイムを終えおもむろに立ち上がると部屋の椅子という椅子を寄せ集め
「完成ですわ」
即席の特製キングサイズベッド…‥!そう、祥子はここに寝転びくつろぐつもりなのだ。
「ふぅ~」
寝転び疲れた体を休める。
「まさかこうなるとは…‥‥‥」
ブック〇フで購入した中古の小説を寝転びながら読んでいく。
はしたないとか言いたいが今ぐらい許してやってほしい。
「…………‥‥‥」
読んでいくうちに眠ってしまった祥子。椅子から落っこちないよう気をつけてほしい。
ここはメイド喫茶『ムジカハウス』今日もメイドたちは頑張ってお給仕をしている。
「待ちくたびれましたわご主人様!」
このメイド喫茶の店長である祥子は他のメイドたちに接客の仕方の練習をしている最中であった。
「さきさきキュン!はい、みなさんも!せーの!」
「さきさき」
「き、キュン…‥‥‥」
「はい、違いますわ!全然だめですわ!!」
「「「「す、すみません店長!!」」」」
呪文の唱え方が下手なメイド(初華、睦、海鈴、にゃむ)を叱る祥子。
「下手クソですわ!さきさきキュンなめないでくださる!?」
「「「「は、はい!!」」」」
「いいですこと!?メイドってのはお客様第一なんですのよ!?まずはおもてなしの心を込めていつどんなお客様が来ても同じさきさきキュンであれ!キュンの再現性、再現性ですわ!」
「「「「は、はい!!」」」」
「もう一度やりますわよ!はい!せーの!!」
「「「「さきさきキュン!!」」」」
「はい!もう一回!!」
「「「「さきさきキュン!!」」」」
「愛を込めて!!」
「「「「さきさきキュン!!」」」」
「はいもっと!!」
「「「「さきさきキュン!!」」」」
練習をして営業時間となりお給仕をしていくメイドたち。
「なんか私自分に自信が無くて…‥‥‥」
「なるほど……‥‥‥」
祥子は店に来たお客様、倉田ましろの悩み相談を聞いていた。
「大丈夫ですわよお嬢様!自信を持つにはまず自己肯定感を高めるのですわ!」
「じ、自己肯定感…‥‥?」
「まずは毎日自分を褒める!そして早寝早起きをして自分を自分で喜ばせてあげることをいっぱいするのですわ!」
「な、なるほど…‥‥‥」
「そして一日の始まりと終わりに全生命に愛を込めて!さきさききゅん!はい!」
「さ、さきさきキュン‥‥‥‥!」
「いいですわよお嬢様!さぁ、もう一度!さきさきキュン!」
「さ、さきさきキュン!」
「上手ですわよ!はいもう一度!さきさきキュン!」
「さきさきキュン!」
「さぁ、みなさんもご一緒に!さきさきキュン!」
「さきさきキュン!」
「さきさきキュン!」
「さきさきキュン!」
「さきさきキュン!」
「もういっちょ!」
「「「「「さきさきキュン!!!!!」」」」」
「せい!さきさきキュン!!」
こうしてさきさきキュンにより世界は平和になった。さき&ピース!!!!
「むにゃむにゃ‥‥…‥‥さきさきキュン……‥‥」
「(はぁ~寝ていて寝言言ってるさきちゃん可愛い~)」
仕事が早く終わり来ていた初華。
寝ている祥子をへにゃっとした笑顔で見続けている。
「今のうちに写真いっぱい撮っておこう!」
<カシャカシャカシャカシャカシャ!!>
祥子の寝顔をスマホのカメラで連射撮りしていく初華であった。
「はぁ~なにしようかな~」
今日はなんか暇すぎて行先も決めずに外出していた。
「いつの間にか赤羽まで来ちゃったな~」
もう帰ろうかな~?
「う、うう~ん……‥‥」
「ん?」
居酒屋のゴミ置き場の方を見ると小汚い格好のおっさんが一人寝ていた。
こんな昼間から飲んで潰れてんのか?
「無視できんな‥‥‥‥」
俺はおっさんの元へ駆け寄り話かけることにした。
「はーい、お父さん。大丈夫ですか?」
「う、ううっ、どうせ俺なんかダメなやつなんだ~」
あらら、これは相当ストレス溜まって飲みまくってたんだな。
「お家どこ?名前わかる?」
「ううっ……‥‥‥」
だめだ、酔って会話になってないや。どうすっかな~
「あれ、幸人君?」
「あっ、佐藤さん」
俺に話しかけてきたのは赤羽警察署で勤務している知り合いのお巡りさん、佐藤さんだった。
「どうしたの?」
「いや、この人酔い潰れて家に送ってあげようかなって思いまして」
「あ~この人か~」
「知ってるんですか?」
「よくうちで保護されている人だよ。また酔っぱらってこんなところにいて」
酔っぱらって保護される常習犯か。大丈夫かこのおっさん?
「佐藤さん、俺この人家まで送ってあげますよ。住所わかります?」
「う~ん、ほんとは個人情報教えちゃいけないんだけど幸人君になら任せて大丈夫か」
「ありがとうございます」
「えっとこの人の住所はね…‥‥‥」
佐藤さんにおっさんの住所と名前を教えてもらいおっさんを担ぎながらそこへ向かう。
「あっ、ここだ」
目的地のおっさんの家があるアパートに着いた。
かなり年期が入ったボロアパートだな‥‥‥‥
「うう~ん……‥‥」
「おっさんもう少しで家だからな」
階段を上がりおっさんの家である部屋の前に止まる。
「鍵はっと‥‥…‥‥」
おっさんのポケットをまさぐり鍵を見つけドアを開ける。
「お邪魔しま~す…‥‥‥って、なんじゃこりゃ」
部屋の中は空のビール缶や酒瓶が転がってくっさい匂いが充満していた。
「おっさん家でもこんなに飲んでんかよ‥‥‥‥」
そう呟き部屋に上がり敷かれたままの布団の上に寝かせた。
「ふぅ~疲れた~」
じゃあ俺はおいとまさせてもらおうかな……‥‥‥
「‥‥…‥ああ、やっぱ気になる」
俺は帰るのをやめてゴミ袋を探し転がっている空のビール缶を拾い入れていく。
「よいしょ、よいしょ」
ちゃんと片付けないといかんでしょう。いい大人なんだから。
「これで全部か」
ビール缶や空き瓶を集め掃除を終えた。今度こそ帰ろ……‥‥
「……‥‥‥」
このおっさんちゃんとしたもん食ってんのかな?健康面が心配だ。
「なんか作っておいてやろう」
俺は近場のスーパーに行き適当に食材を買いおっさんの家に戻り簡単な料理を作って行く。
「ずずっ‥‥‥‥うん、いい感じ」
味噌汁が出上がりあとはだし巻き卵でも作ってやろう。
「おうん?」
ふと部屋の隅を見ると可愛らしい洋風の人形がぽつんと置いてあった。
「かわいいなこれ」
おっさんのものか?いや、まさかね。
「誰かと暮らしてんのか?」
食器棚や流しとか見て見ると皿やコップや箸などが二つずつ置いてあるしタンスも漁って見ると女性ものの服や下着を見つけた。
「奥さんかな?」
飲んだくれの旦那の代わりにパートに出かけてるのか…‥‥‥いい奥さんじゃないか。
「奥さんの分も作ってあげるか」
俺はパートで頑張っている奥さんの分も作ってあげることにしささっと調理を済ませ今度こそ帰ることにした。
「えっと‥‥‥『酔って倒れてた旦那さんを家に送っておきました。あとご飯も作っておいたのでよかったら食べてください 通りすがり通行人Yより』っと。じゃあなおっさん、俺帰るからな。あと奥さんにあんま負担かけさすなよ?ちゃんと仕事しろよ」
書き置きを残しそう告げて俺はおっさんの家を出たのであった。
「はぁ…‥‥‥疲れましたわ…‥‥」
今日は打ち合わせと取材、合わせの練習などで疲れましたわ‥‥…‥‥
「たただいまクソ親父…‥‥‥って、あれ‥‥‥‥?」
私は部屋の様子を見て驚いた。
いつもはビールの空き缶や空の酒瓶が転がっているのに今日はきれいに片付けられていましたわ。
「自分で片付けた……‥‥いえ、そんなわけ…‥‥‥あら?」
ふと机の上を見るとそこにはお皿に乗った卵焼きにほうれんそうのおひたしやアジの干物を焼いたものがあった。
「お父様が作ったわけじゃないですわよね…‥‥?」
もうなにがなんだかわからなくなってきましたわ‥‥…‥‥
「これは……‥‥」
料理のよこに書き置きが置いてありそれを読んでみることに。
「『酔って倒れてた旦那さんを家に送っておきました。あとご飯も作っておいたのでよかったら食べてください 通りすがり通行人Yより』……‥‥‥‥」
どうやら親切な方がお父様を家まで送ってくださりさらには掃除やご飯まで作ってくれたみたいですわ。
「ここまでしてくれるなんて……‥‥」
通りすがりの通行人Yさんぐう聖すぎません!?一体どんな方なんですの!?
「……‥‥とりあえずご飯いただきましょう‥‥‥‥」
お味噌汁もありますし温め直さないとですわね。
「私たち、ムジカの世界を造るまで邪魔はさせない!行きますわよブラックアウト!」
「おだまりーーーーーー!!!」
<パァァァァンン!!>(ハリセンでオブリビオニスの頭を叩くユキ仮面>
「あいたぁぁぁぁ!!なにするんですの!?」
「なにもクソもあれ本気で正月に放送する気か!?新年早々お通夜モードにさせる気か!?」
「ええ、もちろん。私たちムジカの活躍を早く皆様に見せたいので2日放送することにしましたわ」
「だからってもう少し後でもいいでしょうが!他のアニメは次の週とかに放送するぞ!」
「だぁぁぁぁ!!もううるさいですわよ!じゃあどうすればいいですの!?」
「そうだな‥‥‥‥『ムジカは武道館ライブを成功させ次なる目標である海外ライブへ向けて活動を頑張るのでした。めでたしめでたし』こんなんでよござんすか?」
「よくありませんわよ!一話で終わってますわよ!?」
「次回からオタクの男子高校生が令嬢の同級生徒と繰り広げるラブコメ『オタクの俺が令嬢の同級生と付き合う件について』が始まります」
「勝手にそんなアニメ放送しないでくださらない!?」
「あー、もううるさいよ。俺帰るね」
「あっ、ちょっと!まったく………‥‥オタクと令嬢が付き合う‥‥…‥‥幸人さんと………‥‥い、いえ、そんなことありえませんわ」
ムジカのアニメ放送お楽しみに!