それでもよければどうぞ
<ピンポーン>
「はいはい~」
チャイムが鳴り玄関に向かいドアを開けるとそこには
「やっほ~!幸人君!」
睦‥‥‥‥いや、モーティスがいた。
「モーティスか。なんか用か?」
「遊びにきたんだ~!お家の中入ってもいい?」
「いいぞ」
「お邪魔しまーす~♪」
家の中に入ってくるモーティス。
以前、俺の夢の中でも家に遊びに来ていたけどまさか現実でも遊びに来るとはなぁ‥‥‥‥
「幸人君の部屋ってここでしょ?」
「ああ、そうだ。よく覚えてるな」
「えへへ~夢で遊びに行ったときに見てたからね!」
「そうか。飲み物持ってくるから先に部屋入ってろ」
「はーい!」
俺は台所へ向かいジュースをコップに注いでそれを持って自室へ向かった。
「おまたせ~ほら」
「ありがとう~!」
「それでなにするよ?」
「う~んとね~あっ!じゃあ、絵描こうよ!」
「お絵描きか」
久しぶりに絵描きますか。
「えっと、紙と書くものっと‥‥‥‥」
机の引き出しから色鉛筆セットを出して棚からスケッチブックを取り出し机の上に並べた。
「これ使って絵描くぞ」
「うん!」
スケッチブックから紙を二枚取っていきそのうちの一枚をモーティスに渡しあとの一枚は俺が使う。
「さぁて、何か描こうかな?」
色々候補あるから迷うな‥‥‥‥よし、あれにしよう!
「フンフンフ~ン♪」
モーティスも書き始めているな。何描いてんだろう?
「それ何描いてんだ?」
「これ?私と睦ちゃんで極悪人の祥子ちゃんをリンチしている絵だよ~」
睦とモーティスらしき人物が祥子(頭に角生えて鬼みたいになっている)らしき人物をボコボコにしている絵だった。
それにしても前は祥子のことをクソメスブタとか言ってたけど最近はマイルドになったな。それでもまだいい印象ではないみたいだけど。
「幸人君は何描いてるの?」
「俺はゴッドガンダムの絵だ」
俺が描いているのはゴッドガンダムがゴッドフィンガーを放つ瞬間の絵だ。
「わぁ~上手だね!さすが幸人君!」
「すげぇだろ?」
絵には少し自信あるからな。小中の遠足や修学旅行のしおりの表紙の絵は俺が描いたやつが毎年採用されたぐらいだからな~
「次は私と睦ちゃんがギター弾いてる絵描こうっと!」
「俺はゴーカイレッドの絵にしよう」
絵描くのが楽しくなり気がつけばそれぞれ十枚近く描いていた。
「睦と一緒にいる絵多いな」
モーティスの描いたは絵はどれこれも睦と一緒にいる絵ばかりだった。
本当に仲良いなこの二人。姉妹みたい。
「幸人君は仮面ライダーや戦隊ヒーローやガンダムの絵だね!」
うん。大好きなものは何も見ないで描けるからね。
「ねぇ、幸人君」
「なんだ?」
「次は自分の似顔絵描いてみない?」
「自分の?」
「うん。人の顔を描くのはよくあるけど自分の顔を自分で描くのってあんまりないからやってみたら面白そうだな~って思ってさ!」
「ほうほう、面白そうだなそれ」
「でしょ?描き終わったら見せ合おうね!」
「いいぜ。手鏡出すか」
引き出しから手鏡を二つ出しそれを使って自分の顔を見ながら描いていくことにした。
「ふむ‥‥‥‥」
改めて自分の顔見て見ると俺って結構いい顔してんね。
アイドルグループに入ってもありかもね。
「描いていこうっと」
俺は色鉛筆ではなく普通の鉛筆で描いていくことにした。
美術の授業っぽくなってきたぞ。
「ほいほいほい~」
顔の輪郭を整え目や鼻や口を描いていき髪の毛も丁寧に描きこんでいく。
おおっ、だんだん俺っぽくなってきたぞ?
「よし、あともうちょっとで完成だ」
あとは陰を入れて完成だけどなんか物足りないな~
「もうちょい手の込んだ感じにしよう」
ここをこんな感じにして…‥‥‥あっ、ここもこうするか。
「よし、できた!」
絵が完成し鉛筆と手鏡を机の上に置いた。
「私もできたよ!」
どうやらモーティスもできたようだ。
「じゃあ見せるか」
「うん!じゃあ、私からね!」
モーティスは紙を裏返し絵を見せてくれた。
「おおっ……‥‥」
モーティスの描いた自画像は……‥‥まぁ、さっきの絵を見たから知ってたけど顔のパーツへんなところにあるし髪の毛や手足もぐしゃぐしゃに描いてあり幼稚園児が描いたような感じだった。
「どう?」
「う、うん……‥独特で味がある感じな絵でいいんじゃないか?」
「ほんとに!?わぁ~い!褒められた~!」
俺に褒められて喜ぶモーティス。
本当に子どもみたいだな。
「次は幸人君の見せて!」
「おう」
俺も裏返して絵をモーティスに見せる。
「わぁ~すごいね!」
俺の自画像は四角の枠に自画像が入っていてその下に『この顔、ピンときたら事務所にスカウト』と俺の名前と携帯の電話番号を書いて指名手配書っぽくしてみた。
「だろ?この顔ならアイドル事務所にスカウトとかされるかと思ってそれっぽく描いてみたんだ」
「うん!幸人君ならアイドルになれるよ!」
「そ、そうか?いや~照れちゃうなぁ~」
「ねぇ、この絵もらってもいいかな?」
「えっ?別にいいけど‥‥‥‥」
「ありがとう!」
「その絵、どうするんだよ?」
「内緒~」
「?」
まぁ、こいつなら変なことに使わないからいいか。
数日後
「睦さん、お夕飯の用意ができまし‥‥‥‥きゃあああああああ!!」
夕ご飯ができ部屋にいる睦を呼びに来た使用人が見たのは壁紙、カーペット、ベットの枕と布団カバーなどが幸人の手配書風自画像柄になっていてそれに驚いて声を上げる使用人。
「えへへ~幸人君だ~い好き!」
モーティスになっている睦は手配書風自画像柄のクッションを笑顔で抱いていた。
またしてもゲームでマイムジイベントが!もう石ないんや!勘弁してくれ!!