「行くぜシャイバーン!!」
『はい!!うおおおおおお!!』
シャイバーンは走り出しキングオブモンスに向かって行く。
「グオオオオオオオオ!!!」
キングオブモンスは咆哮を上げ動き出す。
『ふんぬん!!』
シャイバーンとキングオブモンスは両手をガッチリ掴み手四つの体勢になった。
『ぐぬおおおおお!!』
「グオオオオオオオオ!!」
力は互角か!?けど、負けてたまるかーーーー!!
『ぬおおおおおおおお!!』
「グオオオオオオオオ!!」
『うおっ!?』
「どわあっ!」
押し負かされ背後のビルに激突する。
「やるな……‥‥」
『幸人様、武器を使った方がよろしいかと』
「そうだな」
素手がダメなら武器で攻撃するぜ!
「これを使うぜ!」
『シャイバーンメイス!!』
パネルを操作し光の粒子が形を作り出しシャイバーンの手にはガンダム・バルバトスの使うメイスに酷似したメイスが握られた。
「これで叩く!!」
『うおおおおおおお!!』
メイスを持ちながらキングオブモンスめがけて走り出す。
『でやあああ!!』
「ゴオオオッ!?」
腹部にメイスの一撃が当たり初めてダメージを与えた。
『そおおおおれい!!』
「グオオオオオオ!!」
メイスを大きく振り追加のダメージを与えていく。
「そらそらそら!!」
メイスをぶんぶん振り回し攻撃していく。
さすがにダメージは与えてるはずだ。
『ふんす!!』
「グオオオオオオオ!!」
メイスの大振りでキングオブモンスを吹き飛ばす。
『幸人様!そろそろ例の作戦に移りますよ!』
「あいよ!」
俺は紫のボタンを押す。
『シャイバーンスモーク!!』
シャイバーンは脇から紫色の煙を出して周囲を曇らせた。なんか汚いな。
「グオオオオオ」
キングオブモンスは周囲が見えなくなりキョロキョロしている。
ちなみに俺はメインカメラをサーモグラフィーモードに変えて見えてるので大丈夫なのだ。
『幸人様!今です!』
「よし!閉じ込めるぞ!!」
今度は黄色のボタンを押した。
『シャイバーンエレキゲージ!!』
シャイバーンは片手を地面につけると電流が流れそれがキングオブモンスの周りに集まり檻のように形作りそのままキングオブモンスを閉じ込めた。
「よっしゃあ!閉じ込めてやったぜ!」
『これでやつはしばらく動けませんね!』
俺の考えた作戦はやつが俺たちを見失って探しているスキを見てさっきの技で閉じ込めて動けなくしてその間に繭の中に侵入するというものだ。
「よし、繭に向かうぞ!」
『はい!お前はそこで大人しくしてろ!バーカ!』
シャイバーンは閉じ込められているキングオブモンスに暴言を吐き繭の方へ向かう。
「それで、次はどうする?」
『繭の近くまで行き私の最大火力が出る必殺技で繭に穴を空けて侵入します!』
「必殺技?どんなの?」
『それは見てからのお楽しみです!』
おお、それは楽しみだな。かっちょええやつだといいな。
『むっ!』
「どうした?」
『繭から何か出てきます!』
「なに!?」
繭の方を見ると繭から小さい黒い何かの大群がこちらに向かってくるのが見えた。
「何だあれ!?」
『カメラをズームして見てみましょう!』
「おう!」
カメラをズームして見て見ると
「うげぇ!なんだあれ!?」
小さい黒い大群、それはクワガタみたいな二本角が生えた少し大きめのゴキブリの大群だった。
「でかいし角みたいなの生えててキモ!!」
『確かに生理的に受け付けない見た目していますね!』
「それにこっちに向かってくるということは俺達を中に入らせないつもりだな!!」
『そのようですね!どういたしましょうか?』
「もちろん!害虫駆除だろ!」
『了解!!』
ゴキブリの大群を駆除しながら繭に近づくことにした。
あ~近くで見たくないな~
「これとこれとこれ!!」
ボタンをどんどん押していき攻撃コマンドを入力していく。
『シャイバーンファイアー!!』
手のひらから炎を放ちゴキブリたちを焼いていく。汚物は消毒だー!!
『行け!シャイバーンビット!!』
次は背中から小型のビットを数機出していく。
ビットはレーザーを放ちゴキブリたちを次々と撃ち落ちしていく。
『シャイバーンライフル!!』
今度はビームライフルを取り出しゴキブリたちを撃ち抜いていく。
『落ちろ!蚊トンボども!!』
ゴキブリだけどね。
『お次はこれ!!シャイバーンソード!!』
近接武器に切り替えゴキブリたちをばっさばっさと切り捨てていくシャイバーン。
なんか俺操縦しなくてもよくない?
『幸人様!ゴキブリ共は全て殲滅しました!』
「よし、このまま繭に直行だ!!」
ものの数分でゴキブリの大群を片付け繭に向かう。
「着いたな。それでどうすればいいんだ?」
『では、先ほど触ろうとしたレバーを降ろしてもらってもいいですか?』
「ああ、これ?」
出撃前に触ろうとして止められたこのレバーか。
「よいしょっと」
『はぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
「うおっ、なになに?」
シャイバーンはなんかドラゴンボールのキャラが気を溜めるみたいな行動をし始める。
『エネルギーチャージ10、20、30、40%!!』
「いったい何が…‥‥‥」
『70、80、90‥‥…‥‥100!!チャージ完了!!』
なにやらエネルギーが溜まったようだ。これが最大火力が出せる必殺技なのか!?
『今ここに顕現する!!!グレートマックスなワタシ!!!!はぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!』
両腕にエネルギーを発生させオレンジ色のエネルギー波を放つ。
どう見てもかめはめ波じゃねぇかよ!!あとなんだよその必殺技名は!?
『いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』
シャイバーンが放ったえっと……‥‥グレートマックスなワタシ?が繭に向かってまっすぐ進んでいく。
<ドゴオオオオオオンンンン!!!!!!>
繭にグレート……‥‥かめはめ波みたいなやつが直撃した。
「やったか!?」
『幸人様!それはフラグです!!』
あっ、そうだった。
『……‥‥‥なっ!?』
「マジかよ‥‥…‥‥」
爆煙が晴れ繭の様子が見えた。
繭は表面が少し焦げているだけで原型をとどめていた。
『私の必殺技が効いてないだと!?そんなバカな!!』
「これでもダメなのか…‥‥‥」
最大火力の技でも繭にダメージを与えられないなんて…‥‥‥
「シャイバーン!もう一度やるぞ!」
『は、はい!!』
一発でダメなら何発か撃てば穴が空くかもしれない!!
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
再びエネルギーをチャージしようとしたその時
<ドオオオンンンン!!>
『ぐおおおっ!?』
「うわああああっ!!」
突如、背中に何かが直撃し地面へと真っ逆さまに落ちていく俺とシャイバーン。
『あべし!!』
「いっててて‥‥‥‥」
『一体何が起こったのでありますか!?』
「わからない……‥‥!!」
『おわっ!!』
今度は何かが体当たりしてきて地面を転がる。
次から次へとなんなんだよ!?
『あたたたた‥‥‥‥』
「くっ……‥‥!!あ、、あれは!!」
画面に映し出された映像を見るとそこには翼が四枚生えて両腕が鎌になっているカマキリを模した外見を持つ怪獣と腹まで開く巨大な顎を持つアザラシを模した外見を持つ怪獣の二体がいた。
『なんですかあの怪獣どもは!?一体どこから出てきやがったのでありますか!?』
「‥‥…‥‥忘れてたぜ」
キングオブモンスの能力である増殖能力により出された分身となる怪獣、バジリスとスキューラを誕生させることができるのだった。
『くっ、まさかこんな手を隠してたとは…‥‥‥』
「こいつらをなんとかしないと‥‥‥‥なっ!?」
ふとキングオブモンスがいる方を見ると
「グオオオオオオオ!!」
「まじか!?」
キングオブモンスは檻をぶち破り外に出てきたのだ。
『ダニィ!?エレキゲージを破っただと!?」
「マズいぞこれ……‥‥」
キングオブモンスも加わりこれで三対一の状況になってしまった。
『幸人様!どうしますか!?』
「どうするも戦うしかないだろ!!」
こいつらを止めないとこの世界が終わる!マジで!!
「腹くくるぞ!シャイバーン!!」
『了解であります!!』
三大怪獣に立ち向かう俺とシャイバーン。絶対に負けらんねぇぞ!!
「なんか、やばくない?」
「う、うん……‥‥」
私たちはビルの屋上からシャイバーンさんと怪獣が戦う様子を見守っていた。
最初はシャイバーンさんの方が優勢で怪獣を檻みたいなもので閉じ込めて繭に向かってその途中に出てきた虫の大群も全部倒しててビームで繭を攻撃してたけどそれでも繭にダメージを与えることはできなかった。
もう一度ビームを撃とうとしてたけど別の怪獣が二体突然現れてシャイバーンさんに攻撃してきてさらに閉じ込めてた怪獣も檻を破って加わりシャイバーンさんが圧倒的不利な状況になってしまった。
「三対一って、幸人たちの方が不利すぎるでしょ」
「それにあの一番大きい怪獣ってシャイバーンさんと力互角だったわ。一体だけでも厄介だったのにそこにあの二体が加わるとなると…‥‥‥」
「勝ち目ほぼないじゃん!!」
「やばい」
みんなも今のこの状況に焦っている。
『どわーーーーー!!』
「あっ…‥‥‥」
シャイバーンさんが怪獣の振り回した尻尾に当たり吹き飛ばされる。
「キィィィィィィィィ!!」
「ゴォォォォォォォォ!!」
『ぐわあああああ!!』
今度は両手が鎌の怪獣の切り裂き攻撃と口の大きい怪獣の体当たりを同時に受けて地面を転がるシャイバーンさん。
「一方的じゃん!このままだとゆっきーとシャイバーンさんが!!」
「そうだ!燈、球であの怪獣たちを消すようにお願いして!」
「立希ちゃん待って!一度叶えたお願いは消せないはずよ」
「そうだった‥‥‥‥くっそ、どうすれば!」
「……‥‥‥お願い、ゆーくんたちを助けて‥‥‥!」
ゆーくんたちを助けるためとにかくなんでもいいから球にお願いをする。だけど……‥‥
「あれ…‥‥‥?」
球が反応しなかった。
「どうして‥‥‥‥?」
「なんでお願いが叶わないの!?」
「燈ちゃん、今度は正確に細かくお願いしてみて!」
「う、うん…‥‥‥!お願い、ゆーくんたちを助ける力を貸して…‥‥!武器でも新しい必殺技でも」
もう一度お願いしてみた。
「‥‥…‥‥だめ」
やっぱり球は願いを叶えてくれなかった。
「なんで願いが……‥‥」
『それはこの世界が終わるからだ』
「えっ?」
どこからか声が聞こえてきた。
「この世界が終わるって…‥‥‥?」
「燈?」
「急にどうしたの?」
「なんか声が聞こえて‥‥‥‥」
「声なんて聞こえてないけど……‥‥」
「何も聞こえない」
「えっ?」
みんなにはこの声が聞こえてないようで私だけに聞こえるみたい。
『この世界の終わりはもうすでに決まった。終わる世界に願いをを叶える必要は無くなった』
「そんな‥‥…‥‥」
『受け入れろ。この世界の終わりを……‥‥』
この世界が終わる…‥‥‥?ここまできて……‥‥
「お、お願い!願いを叶えて!」
「と、ともりん!?急に声上げてどうしたの!?」
「ゆーくんたちを助けて!!」
「燈落ち着いて!!」
<ゴオオオオオオおオオオオオオ!!!>
「!!みんな危ない!!」
「えっ?」
そよちゃんの声で我に返りものすごい音が聞こえ音のする方を見ると黄色の光がものすごい速さで迫ってくるのが見えてきて‥‥…‥‥
<ドオオオオオオオンンンンンンン!!!!>
「きゃあああああああああ!!」
「わああああああああああ!!」
光がビルに直撃し爆風で吹き飛ばされる私たち。
「ううっ…‥‥‥」
煙が晴れ周囲を見るとビルは半分に切断されたようになっていてる。
「球は……‥‥あっ」
球は剥きだした鉄骨の先端まで転がっていた。
「球を…‥‥」
「ともりん!!」
「!!」
あのちゃんの声が聞こえた!どこに!?
「あっ!」
あのちゃんたちを見つけた!けど…‥‥‥
「みんな!」
「くっ…‥‥‥」
「落ちる…‥‥‥」
みんなが崩れたビルの断面にしがみついていて今にも落ちそうな状態だった。
「みんな、大丈夫!?」
「う、うん…‥‥‥」
「怪我はしてないけど…‥‥‥」
「この状況はちょっとマズいかも…‥‥‥」
「待ってて!今助けに‥‥‥‥!」
「キィィィィィィィィ!!」
「ゴォォォォォォォォ!!」
「!?」
両手が鎌の翼が生えた怪獣と口が大きい怪獣がこっちに向かってきた。
もしかして私たちを狙ってるの!?
「今そっち行くから…‥‥!」
「私たちは大丈夫!」
「燈だけでも逃げて!」
「そんな‥‥‥!みんな置いて逃げるなんて…‥‥!」
「燈ちゃん!あなただけでも逃げて!」
「燈!逃げて!」
「みんな…‥‥」
みんな自分のことより私のことを…‥‥‥
「ゆーくん…‥‥‥」
私どうしたら‥‥…‥‥
「燈!」
キングオブモンスが放った破壊光線が燈たちのいるビルに直撃した。まさか‥‥‥‥嘘だよな!?
『幸人様!落ち着いてください!燈様たちは無事です!』
「!!よかった‥‥‥‥」
シャイバーンがみんなの安否を確認してくれてほっとした。
「よし、みんなを助けに…‥‥‥」
「グオオオオオオオオオオオオオ!!」
「なっ!」
キングオブモンスが立ち塞がりみんなの救助を妨げる。
「退きやがれ!!」
『うおらっ!!』
こいつをぶっ飛ばして早くみんなを助けに行かないと!!
「キィィィィィィィィ!!」
「ゴォォォォォォォォ!!」
キングオブモンスと戦闘している中バジリスとスキューラがみんなのいる方へと向かっているのが見えた。
まさかみんなを襲うつもりか!?
「邪魔だ!この!!」
こいつと戦ってる場合じゃない!!早くみんなを助けに行かねぇと!!
「どうしたら‥‥…‥‥」
みんなを助けなきゃ‥‥‥‥けど、私だけじゃどうすることもできない‥‥‥‥
「やっぱり無理なの‥‥…‥‥?」
ここまで頑張ってきたけど……‥‥もう…‥‥‥
『うおおおおおおおおっ!!』
「えっ‥‥‥?」
ゆーくんの声が聞こえてきた…‥‥‥
『こんのおおおおおおお!!』
シャイバーンさんからゆーくんの声が聞こえてくる。
多分、スマホのスピーカー機能みたいに中にいるゆーくんの声が流れていると思われる。
「グオオオオオオオオオ!!」
『ぐわああああああ!!』
『どわああああああ!!』
シャイバーンさんが怪獣に押し倒されるのが見える。
「ゆーくん…‥‥‥!」
ゆーくんもピンチだ…‥‥‥ゆーくんもみんなも助けたいのにできないのがつらい‥‥‥‥
『‥‥…‥‥だ』
「えっ?」
『まだ…‥‥‥まだだ!!』
ゆーくんのそんな声が聞こえ同時に立ち上がるシャイバーンさん。
『俺は諦めねぇぞ…‥‥‥諦めてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「!!」
ゆーくんはまだ諦めてない…‥‥何が何でも怪獣を倒してみんなを助けて世界を救うつもりだ。
「ゆーくん‥‥…‥‥っ!」
私は球のある方へ向かう。
「燈!?」
「ともりん!?」
「燈ちゃん!?」
「燈?」
「‥‥…‥‥私も諦めない……‥‥!」
鉄骨をゆっくり一歩ずつ渡って球のある先端に向かう私。
「ゆーくんは最後まで諦めずに立ち向かっている…‥‥‥私も諦めないでみんなを助ける!」
「燈…‥‥」
「ともりん…‥‥‥」
「もう少し…‥‥‥着いた!」
先端まで来て球を拾うことができた。
「お願い…‥‥あと一回だけでいい…‥‥願いを叶えて…‥‥‥!」
『さっきも言ったはずだ。この世界は終わ‥‥‥‥』
「終わらない!!」
『?』
「この世界は……‥‥世界は終わらない!!」
私は声に向かってそう反論した。
『だが願いを叶えたところで何も変わらないぞ‥‥‥‥』
「何も変わらないことなんてないよ!最後まで諦めなければ‥‥‥‥変えられる!この世界も滅んだりしないよ!だからあなたも諦めないで!!」
『‥‥‥‥‥‥』
声の主‥‥‥‥多分この球で私の言葉を聞いて黙り込んだ。
「キィィィィィィィィ!!」
「!?」
怪獣が光線を私のいる方へ向けて放った。
<ドオオオオオオオンンン!!!>
「わあああああああ!!」
光線がビルを壊し私は衝撃で鉄骨から落ちてしまった。
「ともりーん!!」
「燈ちゃん!!」
「燈!!」
「燈…‥‥!!」
みんなの声が聞こえ落ちていく私の体。このままだと…‥‥‥!
『‥‥‥‥‥わかった。叶えよう、お前の願いを』
「えっ…‥‥?」
球の声が聞こえた瞬間球が輝き私はその光に包まれていった。
『うおおおおっ!!かっこいい!!』
ゆーくんはテレビ画面に映し出された映像を見て興奮しながら声を上げた。
『そこだ!いけ!』
テレビには三人のヒーローが怪獣たちと戦っている様子が映し出されていた。
ゆーくんはこのシリーズの作品好きでよく一緒に見ていて私も好きだ。
『‥‥‥…ねぇ、ゆーくん』
『んっ、どうした?』
『もしも怪獣がほんとうにでてきたらこの人達来てくれるかな?』
『怪獣が?う~ん‥‥…‥‥』
ゆーくんは少し考えてこう答えた。
『来てくれると思うぜ。けどそれは俺達人類がギリギリまで頑張って踏ん張ってそれでもどうにもならない時に駆けつけてくれるよ』
『ギリギリまで頑張って踏ん張って‥‥‥‥』
『最後まで諦めなければ必ず希望は見えてくる!俺はそう思うぜ!』
ゆーくんはそう言って再びテレビを見る。
諦めない事…‥‥‥うん、私も何かピンチがあっても諦めないようにしよう。
「燈!?」
燈がビルから落ちるのが見えたと思ったら急に光が放たれ燈を包み込み球体となった。
もしかして球の力か!?
『幸人様!あれを!』
「!?」
シャイバーンに言われモニターをよく見ると球体から別の球体が二つ飛び出しバジリスとスキューラがいる方へ飛んでいくのが見えた。
「キィィィィィィィィ!!」
「ゴォォォォォォォォ!!」
「きゃ、きゃああああああああ!!」
「ま、まずい!!」
愛音たちがビルから落ちて二匹の餌食にされそうになっている!あ、危ない!!
<カァァァァァァァァァ!!>
「キィィィィィィィィ!?」
「ゴォォォォォォォォ!?」
間一髪二つの球体が体当たりで二匹を吹き飛ばし四人を包み込んだ。
「一体何なんだあれ…‥‥‥?」
正体不明の球体のことを見ていると
「形を変えていく!?」
愛音たちを救った球体と燈を包み込んだ球体が徐々に形を変えていった。
「あれは…‥‥‥まさか‥‥‥‥!」
球体は巨大な人型のシルエットになっていった。
「あれは間違いねぇ…‥‥‥!」
俺はあのシルエットがなにかすぐにわかった。あれは‥‥‥‥!
「…‥‥‥あ、あれ?」
「私たち生きてる…‥‥?」
気がつく愛音とそよ。
ビルから落下して怪獣に食われそうになっていたが突如現れた光の球体が怪獣を蹴散らし自分たちを包み込んだのは覚えている。
「一体何が‥‥‥‥って、うわっ!?」
「どうしたの愛音ちゃ……‥‥!?」
二人は頭上を見上げるとそこには赤・青紫・銀の複雑な模様で胸部に青色に輝くランプのような装飾があり頭部は削ったような感じをした光った目をした巨人が自分たちを見ていた。
「きょ、巨人…‥‥‥?」
「私たちを助けてくれたの……‥‥?」
「愛音!そよ!」
「りっきー?って、わああ!?」
立希の声が聞こえ横を向くとそこには赤・青・銀色の模様で頭部が尖ったような感じで愛音とそよを救った巨人とよく似た巨人が立希と楽奈を手の上に乗せていた。
「こっちにもいた!?」
「立希ちゃんもこの巨人に?」
「うん。この巨人が私たちを助けてくれたみたい‥‥‥‥」
「おっきい」
四人は巨人の顔を見つめながらそう言う。
巨人も四人のこと輝く瞳で見つめている。
「って、ともりんは!?」
「そうだ!燈は…‥‥あっ!!」
立希は燈がいた方を見た。そこには‥‥…‥‥
「……‥‥‥んっ」
私は気がついて目を覚ました。
「私は‥‥…‥‥」
光に包まれたかと思ったらいつのまにか気を失っていて…‥‥‥
「ここは‥‥…‥‥」
地面‥‥‥‥じゃない。銀色で温かくて柔らかい‥‥‥‥
「……‥‥!?」
誰かに見つめられている気がして頭上を見上げるとそこには赤と銀色、金色と黒色のラインがある模様で頭部に削られて金色の模様がある目が輝いている巨人が私のこと見つめていた。
「もしかしてここ…‥‥‥」
私は今この巨人手のひらの上にいることに気づいた。
もしかしてこの巨人が助けてくれたの…‥‥‥?
「あっ!」
あのちゃん達は…‥‥!
「デュアッ!」
「えっ‥‥‥?」
巨人が向こうを見てと言っているような気がして見て見るとこの巨人と似た巨人が二人いてその手のひらにあのちゃん、そよちゃん、立希ちゃん、楽奈ちゃんがいた。
よかった…‥‥無事で‥‥‥
「えっと‥‥‥‥助けてくれてありがとう‥‥‥」
「デュアッ!」
巨人はしゃがんで私を地上に降ろしてくれた。
「……‥‥‥…」
「デュアッ!!」
巨人は飛びゆーくんとシャイバーンさん、怪獣がいる方へ向かった。
「あの巨人‥‥…‥‥」
そうだ、思い出した。小学生の頃ゆーくんと一緒に見ていた映画に出てきて名前や特徴を教えてもらった。
あのちゃんとそよちゃんを助けてくれたのは超古代の光の巨人のウルトラマンティガ。立希ちゃんと楽奈ちゃんを助けてくれたのはネオフロンティアの英雄であるウルトラマンダイナ。そして私を助けてくれたのは地球が生んだ大地の巨人、ウルトラマンガイアだ。
「ウルトラマンたちを呼んだのはもしかして……‥‥」
『私だ』
「あっ……‥‥‥」
手に持っていた球が話しかけてきた。
「やっぱりあなたが…‥‥‥」
『お前の諦めない気持ちに反応した。それだけだ』
「ありがとう。私の願いを叶えてくれて…‥‥‥」
『私のできることはここまでだ。あとは任せた』
そう言って声は聞こえなくなった。
「ゆーくん‥‥‥‥!」
私は走り出す。私にもやるべきことがあるから。
「すっげぇ……‥‥」
まさか本物のウルトラマンが現実に現れるなんて……‥‥
「グオオオオオオオ!!」
「うおっ!?」
『わあっ!?』
よそ見していてキングオブモンスに捕まれた。
『うごごごご!!く、苦しい……‥‥!』
「や、やばい!」
このままだと潰れちまう!!
「デュアアアアアッ!!」
「グオオオオオオオオオオ!?」
ウルトラマンガイアが突如やってきてキングオブモンスにキックをして転倒させ俺たちも解放された。
『うぼっ!た、助かった~』
「危なかったぜ」
『ウルトラマン助かったでございます』
「デュアッ!」
『あっ、どうも』
手を差し伸べられ立ち上がる。間近で見るとほんとかっくぅいい!!
「チャアッ!」
「デェアッ!」
「おっ」
ティガとダイナもこちらに来て合流した。すっげ~TDGが揃って並んでるよ。
『はぁ、はぁ、はぁ‥‥…‥‥』
「どうした、シャイバーン?」
『エネルギーがそろそろきれそうでございます‥‥‥‥』
「はぁ!?」
お前バッテリー式で動いてたのかよ!?
『じゅ、充電してもいいでございますか?』
「そんな暇あるかよ!」
どうすんだよおい!?
「デュアッ!」
「チャアッ!」
「デェアッ!」
『うおおっ!?』
ウルトラマン達が手をかざすとそこから光の粒子が流れシャイバーンの中に入っていく。
『うおおおおおおおっ!!すごいいいいいいいいいい!!力がみちみち溢れていくぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!』
ウルトラマンの光でエネルギーが補充されていっているようだ。
『パワー全開!!っしゃああああああ!!』
「戦えるか、シャイバーン?」
『はい!!もう元気10000倍です!!』
「そうか」
『お三方、ありがとうございます!!』
三人にお礼をいい頷き返してくれる三人。
「で、どうする?繭の中に入るにしてもあの硬さじゃ‥‥‥‥」
『なら、彼らに力を貸してもらいましょう!!』
「ウルトラマンに?」
『はい!彼らと私の同時攻撃なら確実にいけます!!』
「う~ん…‥‥‥」
シャイバーンの必殺技とティガ、ダイナ、ガイアの光線の同時攻撃ならいけるかもしれない!
「よし!やろう!」
『はい!お三方、力を貸していただいてもよろしくて?』
「チャアッ!」
「デェアッ!」
「デュアッ!」
どうやら協力してくれるみたいだ。
「うし!じゃあいく…‥‥‥」
「ま、待って‥‥…!」
「えっ?」
この声は燈?
『幸人様!燈様がこちらに!!』
「えっ!?」
燈がこっちに向かって走ってくるのが見えた。
「シャイバーン!外に出してくれ!」
『は、はい!』
シャイバーンから降りて燈の元に駆け寄る。
「燈!どうしてここに!?」
「はぁ…‥‥はぁ…‥‥ゆ、ゆーくん。お願いがあるの…‥‥」
「なんだ?」
「わ、私も…‥‥一緒に連れてって…‥‥!!」
「えっ?」
急に何を言うかと思ったら一緒に行くって?
「いや、危険だ!燈はみんなと避難して…‥‥」
「わ、私も…‥‥‥祥ちゃんを助けたい。あの時なにもできなくて…‥‥‥だから今度こそ祥ちゃんのこと助けたい…‥‥‥!!」
「燈……‥‥」
燈の覚悟を聞いた俺。そこまで決めていたのか‥‥‥‥
「‥‥‥わかった。行くぞ!」
「う、うん……‥!」
燈の手を繋いでシャイバーンに一緒に乗り込む。
「二人乗っても結構スペースあるな・・・・・・・」
『私は最大五人まで乗れますよ!!』
「戦隊ロボのコックピットみてぇ‥‥‥‥」
『さぁ、行きますよ!!』
「お、おう…‥‥‥燈、準備はいいか?」
「う、うん…‥‥‥いけるよ!」
「よし、行くぞ!!」
さぁ、決戦だ!!
察しの良い人はわかっていたかもですけど番外編は超時空のパロです。いや~好きな映画何でやりたくて~
番外編もいよいよ佳境だ!!最後まで突っ走るぜ!!