「はぁ…‥‥‥‥‥」
「どうするの?これから?」
「どうするたって‥‥‥‥」
俺たちは今頭を抱えて悩んでいた。それは……‥‥
「まさか、遭難するなんて‥‥‥‥」
山で遭難しているのであった。
「そうなんです」
「はぁ?」
「いえ、なんでもないです」
怖い顔で睨む立希。場を和まそうとちょっとした洒落を言っただけなのに……‥‥
「まさか、こんなことになるなんて…‥‥」
「行かなきゃよかったわね……‥‥」
愛音とそよがそう言う。なんで俺たちは山にいるのかというと燈がまた作詞作りに行き詰り去年みたいに山に行けばなんかいい案が思いつくかもしれないと思いまたキャンプしに行くことになったが今回はMyGO!!!!!のみんなと行くことになった。
初日は楽しくキャンプしていたが次の日、つまり今日の帰り道に近道らしきところを見つけそこから下山しようとしたら見事に迷い遭難してしまったのであった。
「私達……‥‥どうなっちゃうんだろう…‥‥?」
「燈、大丈夫!絶対家に帰れるから!」
不安がる燈を落ち着かせる立希。すまねえ燈、俺のせいで…‥‥‥
「ちょっとその辺見てくる。もしかしたら下山できる道があるかもしれないし」
「立希ちゃん、やめた方がいいわよ。そろそろ日が落ちてくるし」
「そうだよ!夜になったら真っ暗でどこかわからなくなるし!」
「スマホのライトで照らせばそれぐらい大丈夫だって!」
「バッテリーもつのか?」
「ううっ……‥‥」
闇雲に歩き回っても仕方ないだろうが…‥‥‥
「けど、夜になったらヤバくない?獣とか出てきそう」
「クマとか出そう‥‥……‥‥」
「いや、流石にクマはまでは……‥‥」
クマじゃなくてもイノシシや野犬とかでも十分危険だな。
「まぁ、来た時は俺が身代わりになって食われて獣の糞になるから安心しろ」
「だ、だめ…‥‥!ゆーくんも一緒に逃げよう‥‥‥‥!」
「燈……‥‥‥」
誰一人見捨てない燈の優しさにウルっときた。ああ~燈MT(マジ天使)
「ちょっと、そこの幼馴染コンビ。今そんなことしてる場合じゃないでしょ?」
「ああ、すまん」
「ごめん‥‥‥‥」
「それと食料もなんとかしないと‥‥‥‥」
「持ってきた食べもの全部食べちゃったし‥‥…‥‥水も今日もつか怪しいし‥‥…‥‥」
「どうすんの!?りっきー!」
「ああ~!今考えてるから黙ってて!」
俺たちはかーなーりピンチな状態だった。どうなる!?
幸人たちが遭難して数時間が経過した。日も落ち辺りは真っ暗となっていた。
以前としてどうするか話あう幸人たちだが一人だけ違うことを考えていた者がいた。
「(…‥‥‥お腹空いた)」
楽奈はそう思いながら立ち上がりどこかへ向かった。
「‥‥……‥‥」
山道を歩き生い茂る草むら掻き分け険しい崖を降りて行き二時間後山の麓にある蕎麦屋に辿り着いた。
<ガラガラ!>
「へい!らっしゃい!」
店員の活きのいい声を聞きながら入店する楽奈。
「ご注文は?」
「ざるそば」
「はいよ!ざるそば一丁!」
カウンター席に座り注文する楽奈。数分後
「へい、ざるそばお待ち!」
「いただきます」
ざるそばが出されそれを食べていく。
「ごちそうさま」
「まいどー!」
完食しお金を置いて退店する楽奈。
「あの子、昨日も今日の朝昼も来てましたね」
「ああ。今夏休みだし田舎に遊びに来た都会の子かもしれないな」
店長らしき男性と店員はそう話ながら楽奈が食べていた食器などを片付けていた。
「………‥‥‥」
帰りも行きと同じ道を通りみんなの元に戻る楽奈であった。
「とりあえず、食料をなんとかしないと」
「けど、この辺に食べれそうな物あるの?」
「うーん………‥‥んっ?」
「どうしたのゆっきー?」
「いや、楽奈の頬見て見ろ」
「?」
俺たちは楽奈の頬を見て見る。頬には刻んだ薬味ネギ付いていた。
「あれって……‥‥ネギ?」
「ああ、間違いないネギだ」
「野良猫のやつ、いつの間になんか食ってたのか」
「もしかしたら食べ物がこの辺にあるかも!」
「よし!探すぞ!」
俺たちは周辺を探し回って食べ物がないか探してみた。
「……‥‥見つかったのは木の実と変な色をしたキノコばかりね……‥‥」
「食べられるのかな‥‥…‥‥?」
「どうだろう?」
「幸人、毒見して」
「いや、何で俺なんだよ?」
「バカは毒とか効かなさそうだから」
「そんなわけあるか」
「ねぇ、それより愛音ちゃんは?」
「えっ?」
そういやあいつだけいないな‥‥‥‥
「まさか迷ったのか!?」
「やばいでしょそれ!」
「あ、あのちゃん…‥‥!」
「急いで探しましょう!」
愛音を探しに行こうとしたその時
「おーーーーーい!!」
「今の声は……‥‥!」
「愛音ちゃん!」
少し離れたところから愛音が走ってくるのが見えた。
「愛音!お前どこ行ってたんだよ!?」
「心配したんだよ!?」
「ごめんごめん。食べ物探していたらさ…‥‥‥じゃーん!」
愛音は手に持っていたビニール袋を俺たちに見せた。
「それは!?」
「歩き回っているうちにコンビニ見つけたんだ!そこでカップ麺やパンとか買ってきたよ!」
「でかした愛音!」
「あのちゃん、すごい!」
「えへへ~」
「どこのコンビニだ?フォミマか?ノーソンか?シックスイレブン?」
「そこまで覚えてないって。獣道二時間も歩き回ってたから」
「そうか」
「……‥‥ねぇ、みんな」
「なんだそよ?」
「つっこむところそこじゃないよね?」
「?何が?」
「おい、愛音」
「なに?」
「お湯は‥‥…‥‥?」
カップ麺を作るのに必要なお湯が無いことに気がついた俺。
「あっ、しまった!忘れてた!」
「何やってんだよおい!」
「お湯忘れるとかマジありえない!」
「ごめ~ん!」
「だからつっこむところそこじゃないでしょ!!!」
「うおっ!?」
急にキレるそよ。何に怒ってんだよこいつ?
「何怒ってんのそよりん?」
「なんでそのコンビニに助け呼ばなかったのよ!!」
「あっ」
焦りと空腹で頭がうまく回らなくて忘れてたことに気がついた愛音。だめだこりゃ。
「空腹はなんとか凌げたが…‥‥‥」
愛音が買ってきた物を食べて腹は膨れたが遭難から脱出する術は未だに見つかってない。
「愛音、コンビニまでの道覚えてないの?」
「必死で歩き回ってたから覚えてないよ」
「なんでよ‥‥…‥‥」
「どうすんだよこれから‥‥‥…‥‥」
もう夜で下手に歩けないしどうすりゃいいのやら…‥‥‥
「‥‥‥‥暇だししりとりするか」
「なんでそうなるのよ?」
「いいじゃんか。ほかにやることないし」
「じゃあ、しりとりの『り』からね。りんご」
「ゴマだんご」
愛音から始まり次に楽奈がワードを言う。
「お前らな~」
「ご、ご……‥‥ゴマだれドレッシング」
「燈まで……‥‥」
「ほら次は立希」
「私か‥‥…‥‥軍手」
「天ぷら。次はそよ」
「はぁ……‥‥‥ラッコ」
結局、しりとりをやることにした俺たち。
「コウノトリ」
「緑茶」
「や……‥‥ヤジロベエ」
「煙突」
「津軽海峡」
「牛」
しりとり大会はしばらく続き立希がラーメンと言って終了かと思いきや俺がン・ダクバ・ゼバと言って続行させようとした(しつこいと言われ終了しちゃったが)
「はぁ~」
「お風呂入りたい~」
「ふかふかのベットで寝たい~」
「………‥‥‥あっ」
「どうした燈?」
「あそこ‥‥…‥‥」
「?」
燈が指さした方を見ると灯りらしき物が光っていた。
「灯り!?」
「まさか救助!?」
「行ってみよう!」
「野良猫!起きろ!行くぞ!」
「う~ん…‥‥」
俺たちは灯りの方へ行ってみることにした。
「あっ、移動した!」
「右だわ!」
灯りは俺たちが近づくと別方向へ移動していくのを繰り返している。
「はぁ・・・・はぁ‥‥‥‥あっ!」
「街の街灯だ……‥‥!」
気がついたら街についた俺たち。
「や、やったー!脱出できたー!!」
「はぁ‥‥‥‥疲れた~」
無事に下山できて安堵する俺たち。
「あの灯りは一体何だったんだろう?」
人影とかなかったし……‥‥まさか幽霊!?こえーーーーーー!!!
「無事に下山できたようだな」
下山した幸人たちの様子を見る白髪の男。
「あれから掃除や参拝しに来てくれるお礼だ。もう無茶な山登りはすんなよ?」
そう言って姿を消した男。そしてキツネの鳴き声が山に響き渡ったのであった。
またしても登場した神様。
ガヴとゴジュウジャーの映画面白かったです