「着いた…‥‥‥」
今日、私は川原に来ていた。目的はもちろん石集めである。
「いい石あるといいな‥‥‥‥」
変わった形のやつあったらゆーくんやみんなにあげよう。
「うんと‥‥‥‥あっ、これいいかも‥‥‥」
石を一個ずつ見ていき気に入ったのは持ってきた箱にいれていく。
「これもいい‥‥…‥‥あれ?」
少し離れたところに私と同じようにしゃがんで石を見ている人がいた。こんなところに私以外に誰かいるなんて珍しいな…‥‥‥
「あっ……‥‥」
その人が私に気づいてこっちに近づいてきた。
「おい」
「は、はい……‥‥なんですか…‥‥?」
その人は帽子被ってゆーくんより背の高い男の人だった。
「お前も石を探しているのか?」
「えっ?あっ、はい。そうです‥‥‥‥」
このお兄さんも石を探してるんだ……‥‥
「そうか‥‥‥‥どれがいい石かわかるか?」
「えっと‥‥…‥‥」
私は辺りを見て良さげな石を探す。
「あっ‥‥‥‥こ、これなんてどうですか?」
良さげな石を見つけてお兄さんに見せた。
「うーん……‥‥形につや、手触りもいい。こいつは美味そうだ」
「えっ?」
「おっと…‥‥なんでもない。気にするな」
「は、はぁ……‥‥」
この石…‥‥‥食べ物の形に見えるのかな……‥‥?
「これ、もらってもいいか?」
「あっ…‥‥はい、どうぞ」
「ありがとう。お礼にこいつをやる」
お兄さんは私が見つけた石と受け取るとポケットからクラゲの形をした石を出して私に渡した。
「クラゲみたいな石‥‥…‥‥」
「クラゲ?そう見えるかわからんが気に入ってくれたならよかった」
お兄さんからもらった石を箱に入れる。また一つ宝物が増えた……‥‥
「他にないか探してみるか」
「は、はい‥‥‥‥!」
私はお兄さんと一緒に石探しを始めた。
「これは……‥‥」
先端がぐるぐる模様の丸で棒みたいな細い石があるものだ。
「キャンディみたいだな‥‥‥‥おっ、これは」
お兄さんが見つけたのは小さいコロコロした丸い石たちだった。
「グミみたいだな」
「そうですね」
グミ…‥‥そう見えるかも。
「これは…‥‥‥チョコレート‥‥‥」
長方形のような形で少し凸凹しているからチョコレートみたいな形している石を見つける。
「これは…‥‥プリンみたいだな」
上の先端部分と下の部分とで色が違う石を見つけるお兄さん。ほんとうにプリンみたいだ…‥‥‥
「さっきからお菓子の形をした石ばかり見つかるな」
「で、でも美味しそう……‥‥」
さすがに石だから食べれないけど‥‥…‥‥
「ふぅ、結構集めたな」
「そうですね」
お兄さんと石をいっぱい集めて一休みすることにした。
<グゥ~~>
「おっ、腹の虫が」
お兄さんのお腹が鳴ったのを聞き私は箱から動物の形のしたビスケットが入った箱を出した。
「あ、あの…‥‥!これ、よかったら食べてください‥‥‥‥!」
「いいのか?」
「はい…‥‥!ど、どうぞ‥‥‥!」
「じゃあ、一つもらうぞ」
お兄さんは箱からネコの形をしたビスケットを出して口に入れた。
「うん……‥美味いな」
「このビスケット私もゆーくんも好きなもので‥‥‥‥」
「ゆーくん?」
「あっ、え、えっと‥‥‥ゆーくんは私の幼馴染で‥‥‥‥」
「幼馴染‥‥‥‥大切な人なんだな」
「は、はい‥‥…‥‥」
ゆーくんは大切で憧れで大好きな人だから……‥‥‥」
「ずっと仲良くしていけよ」
「は、はい…‥‥‥!」
「じゃあ、俺はもう行く」
お兄さんは立ち上がり帰るみたいだ。
「あっ、待ってください。これ‥‥…‥‥」
私はポケットからライブのチケットを出してお兄さんに渡した。
「これは?」
「私たちのバンドのライブのチケットです。よかったら来てください‥‥‥‥!」
「ライブ……‥‥ああ、いいぞ。あと、三枚くれるか?知り合いも呼びたい」
「あっ、はい」
お兄さんの知り合いの分のチケットも渡した。
「ライブ楽しみにしている。石と菓子もありがとうな」
お兄さんはそう言ってどこかへ行ってしまった。
「石…‥‥いっぱい集まったな…‥‥‥」
みんなに見せてあげようっと‥‥‥…‥‥
ツアーの名古屋公演でポピマイの時の衣装できたのやばい。
行きたかった……‥‥‥