まいごびより!   作:ムツヒロ

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秋を通り越してないか季節さんよ?寒いわ!!


愛音とダイエット

「はぁ~終わった~」

 

 

今日は燈と愛音と一緒にファミレスで課題をすることになった。

やっと終わったし飯でも食うか。

 

 

「燈~愛音~なに頼む?」

 

 

「えっ!?え、えっと‥‥‥‥私はドリンクバーだけでいいよ!」

 

 

「ん?」

 

 

なんか愛音の様子がおかしいな…‥‥‥

 

 

「俺は唐揚げ定食といちごパフェにしよう」

 

 

「私は…‥‥ホットケーキにするね」

 

 

注文の品が決まりタブレットに入力していき待つこと数十分

 

 

『ご注文の品が届いたワン!』

 

 

「おっ、きたきた」

 

 

犬の顔をした配膳ロボットが来て注文した品々を机の上に並べていく。

 

 

「いただきまーす」

 

 

「い、いただきます‥‥‥‥!」

 

 

はぁ~カストの唐揚げは美味いな~

 

 

「‥‥…‥‥」

 

 

「?」

 

 

愛音のやつなに唐揚げをじっと見てんだ?

 

 

「どうした?」

 

 

「はっ!う、うんん!何でもない!」

 

 

「?」

 

 

変な奴だな~

 

 

「うめぇうめぇ~」

 

 

「……‥‥」

 

 

「うめ…‥‥‥って、おい愛音」

 

 

「な、なに!?」

 

 

「涎出るぞ?あと目が血走ってて怖い」

 

 

「ええっ!?」

 

 

涎を垂れ流しながら目を血走りながら俺の唐揚げを見つめていた。き

 

 

「汚ねぇし怖えぞ!?」

 

 

「ご、ごめん!」

 

 

「あのちゃん、ハンカチで拭いて‥‥‥‥!」

 

 

「ありがとうともりん!」

 

 

燈からハンカチを受け取り涎を拭く愛音。

 

 

「どうしたんだよお前?様子が変だぞ?」

 

 

「え、えっと実は……‥‥」

 

 

「実は?」

 

 

「‥‥‥‥私、今ダイエットしていて?」

 

 

「「ダイエット?」」

 

 

ダイエットをしているということをカミングアウトする愛音。

 

 

「ダイエットってお前、そんなに太ったのか?」

 

 

「太ったよ!三キロも!!」

 

 

「お、おぅ‥‥‥‥」

 

 

ものすごい剣幕で俺を睨みそう叫んだ。

 

 

「このままだとお気に入りの服やライブ衣装も着れなくなっちゃうよ~!」

 

 

「そうか」

 

 

俺はあわあわしている愛音を見ながら唐揚げを食べ終えイチゴパフェを食べ始める。

 

 

「(愛音がこのまま太っていくと…‥‥‥)」

 

 

俺は太ってなぜか髭を生やしギターをライブ衣装を着てギターを持ち「ライブをするでごわす!」と怒鳴りながらステージに立つ姿を想像して吹きそうになった。

 

 

「くくくくっ…‥‥‥」

 

 

「?ゆっきーなに笑ってるの?」

 

 

「いやなんでも…‥‥‥よし、俺がダイエットの協力をしてやろう!」

 

 

「ほんとに!?ありがとう~!」

 

 

俺は愛音のダイエットに協力することにした。

 

 

「あのちゃん、頑張って‥‥‥‥!」

 

 

「うん!私、頑張って痩せるね!」

 

 

「よし!明日からダイエット頑張ろうぜ!」

 

 

「はーい!あっ、ところでゆっきー」

 

 

「なんだ?」

 

 

「パフェに刺さっているチョコもらっていい?」

 

 

「痩せる気ある?」

 

 

そんなこんなで愛音のダイエット作戦が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「とりあえずまずはこれだ」

 

 

「DVD?」

 

 

翌日、愛音を俺の家に呼んで一枚のDVDを見せた。

 

 

「昔、母さんが見ながらやってたエクササイズのやつだ」

 

 

「え~と『ベリーザブードキャンプ』か~」

 

 

パッケージには元軍人のベリー隊長が『これを見てやればお前もスリムボディ!!』と言っている感じで表示されている。

ちなみに母はこれを見ながらやったら本当に痩せたとか。

 

 

「ベリー隊長の動きを真似して体を動かしていけばいいからな」

 

 

「OK!」

 

 

「じゃあ、再生っと」

 

 

ディスクをプレイヤーに挿入し再生すると画面にベリー隊長と数人の女性たちが映し出された。

 

 

『よぉ~!お前ら!今日はびしばし鍛えていくから覚悟しとけよ~!』

 

 

『『『『おお~っ!!』』』』

 

 

「吹き替え版なんだね」

 

 

「ああ」

 

 

一応字幕版もあるがこのままでいいか。

 

 

『まずは腕を振れ!ほい!ほい!ほい!』

 

 

「ほい!ほい!ほい!」

 

 

「ほ、ほい!ほい!ほい!」

 

 

ベリー隊長の真似をして腕を振るう俺と愛音。

 

 

『お次はキックだ!ワンツー!ワンツー!』

 

 

「ワンツー!ワンツー!」

 

 

「ワンツー!ワンツー!」

 

 

お次はキックをする。

 

 

『次はパンチだ!てい!てい!てい!』

 

 

「てい!てい!てい!」

 

 

「てい!てい!てい!」

 

 

続いてパンチをする。

 

 

『さぁ~ここからはペースアップするぞ!!』

 

 

『『『『イェーイ!!』』』』

 

 

「イェーイ!!」

 

 

「えっ!?ちょ!?」

 

 

俺はシャツを脱いでレオタード姿になる俺、それを見て驚く愛音。

 

 

『腕を激しく振りやがれ!!ワンツー!ワンツー!』

 

 

「ワンツー!ワンツー!」

 

 

『足を上げていけ!!』

 

 

「はい!はい!はい!」

 

 

「わっ!ちょっ!?」

 

 

先程より動きが激しくなりそれに合わせて動いていく。

おおっ!なんかテンション上がってくる~!

 

 

『そらそら~!あの夕日に走って行くぞ~!!』

 

 

「おおっ!!!」

 

 

「お、おおっ!!」

 

 

走るような動作をして床をドタドタ鳴らす。

近所迷惑になるかもが下の階の人は外出中なのは確認済み!よって遠慮なくしてよし!!

 

 

『よーし!今日はここまでだ!明日もこれで鍛えろよ!!』

 

 

「ふぅ~あちぃ~」

 

 

「動きが激しかった~」

 

 

映像が終わり一息つく俺たち。

 

 

「てか、ゆっきーなんでレオタード着てるの?」

 

 

「ん?そんなの気分だ」

 

 

なんかこれを着るとテンション上がりそうだったからな。

 

 

「よーし、次はヨガのDVDを見ようや」

 

 

「え~ちょっと休もう~」

 

 

「まだまだ!痩せたきゃ動くぞ!」

 

 

次はヨガ、その後にダンスやエアロビクス、スクワットやプランクもやっていった。

 

 

「はぁ~疲れた~」

 

 

「うし、そろそろ昼飯にするか」

 

 

「やっとご飯だ~」

 

 

俺は台所に向かいお昼の準備をし始めた。

 

 

「ほい、できたぞ」

 

 

「えっ?これは…‥‥」

 

 

俺が愛音に出したのは茹でた野菜サラダと海藻類の、鶏のささみときのこが入った豆腐そうめんのスープだ。

 

 

「こんなに食べていいの?」

 

 

「ああ、ダイエットだからってちゃんと食べないと倒れるからな。それにこの食材たちはカロリー控えめで栄養価も高いからちょうどいい」

 

 

「へぇ~」

 

 

「じゃあ、これ食ったら運動再開だ」

 

 

「はーい」

 

 

俺と愛音は昼食を食べ午後からは外に出て運動することにした。

 

 

「おらおら~走れ走れ~!」

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ…‥‥‥」

 

 

街中をランニングする俺たち。俺は自転車をゆっくり漕いで愛音の後を追いかける。

 

 

 

「き、きつい~」

 

 

「しっかりと走れ‥‥…‥‥んっ?」

 

 

ふと、俺はビルの壁を見た。

 

 

「な、なんじゃこりゃ…‥‥‥!?」

 

 

壁には祥子の写真が貼られていて『この人探してます。なにかあれば……‥‥』と途中で文字が滲んで読めない文書が書かれているビラが一面に貼られていた。

 

 

「誰がこんなにも……‥‥」

 

 

祥子って今は実家のお屋敷に住んでいるはず…‥‥‥親族が貼った感じではないか。

 

 

「気味がわりぃな……‥‥」

 

 

「ゆっき~何してんの~?」

 

 

「ああ、悪い。今行くは」

 

 

俺はビラを捨てて愛音の後を追いかけることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「はぁはぁはぁ‥‥…‥‥」

 

 

「よーし、今日はここまでだ」

 

 

ダイエット生活から数日が経ち今日の運動を終えた。

 

 

「ほら、水」

 

 

「ありがとう~んぐんぐ……‥‥ぷはーっ!!」

 

 

「おっさんみたいだぞ?」

 

 

「JKです~」

 

 

「ダイエット作戦が始まって数日…‥‥‥よくめげずに続けられたな」

 

 

「えへへ~それほどでも~」

 

 

「この調子で頑張ればちゃんと痩せるから頑張っていこうぜ」

 

 

「うん!私、絶対痩せるから!!」

 

 

「おう!」

 

 

本気で痩せるつもりで頑張ろうとする愛音を見て嬉しくなる俺。

トレーナーの俺も最後まで付き合うぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

「幸人君、愛音ちゃんの調子はどう?」

 

 

「ああ、頑張っているぜ」

 

 

バンド練に向かうそよとたまたま会って一緒にRingへ向かう俺。

 

 

「そう」

 

 

「すぐ飽きるあいつがギター以外であそこまで続けられるなんて嬉しいぜ」

 

 

「そうね。早くダイエット生活終わらせてバンド練習参加してくれないと立希ちゃんが怒るからね」

 

 

「へいへい」

 

 

そうこう話しているとRingに到着しカフェスペースに入る俺とそよ。

 

 

「へーい、幸人さんが来た……‥‥‥」

 

 

「?どうしたの幸人君?」

 

 

「‥‥‥‥…‥‥」

 

 

俺の目に映った光景、それは机の上に大量に置かれたケーキやスイーツを頬張り食べている愛音の姿だった。

 

 

「美味しい~!次はこのロールケーキを‥‥‥‥って、ゆっきー!?」

 

 

「‥‥…‥‥お前、その手にあるのはなんだ?」

 

 

「あっ!こ、こ、このロールケーキは生地が巻かれていてそれでカロリーが圧縮されているからカロリー0なんだよ!」

 

 

「……‥‥‥そのドーナツは?」

 

 

「こ、これは!油で揚げてカロリーが蒸発して実質カロリー0なんだよ!だから食べても太らないんだ!」

 

 

「……‥‥‥」

 

 

わけわからんカロリー0理論を聞かされ俺は黙り込む。

 

 

「‥‥‥…‥‥こうなったら超スパルタコースに変更だな」

 

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わああああああああああっっっ!!」

 

 

「愛音!逃げるな!!逃げるんじゃない!!」

 

 

場所は変わって群馬の某所にある採石場。

そこで姉が運転する車に乗り怒鳴りながら愛音を追い回していた。

 

 

「ゆっきー!!やめてーーーー!!」

 

 

「逃げるなー!車に向かってこい!痩せるにはこの方法しかないんだ!!」

 

 

「そんなーーーーー!!」

 

 

「愛音ちゃんが痩せてもっと可愛くなるなら協力するわ!!おほほほ~っ!!」

 

 

「乃亜さん怖いよ!!そよりん助けてーーーーー!!」

 

 

「しーらない。愛音ちゃんの自業自得よ」

 

 

「そんなーーーーーーーーー!!」

 

 

その後、愛音はまじめにダイエットに励み見事に痩せることができましたとさ。




※よい子のみんなは車で人を追い回さないでね。幸人君たちだからやっていい行為だからね。
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