まいごびより!   作:ムツヒロ

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珍しくまじめ回。



また会う日まで

「どれにしようかな~?」

 

 

学校が終わり俺と燈は駄菓子屋さんに来ていて何を買おうか決めていた。

 

 

「うんめぇ棒とヤングッドーナツと蒲焼次郎とコーララムネと‥‥‥‥おっ、きなこ棒も買おうっと」

 

 

駄菓子を次々とカゴに入れていく。

小学生の頃より使えるお金の額が増えているのでたくさん買えるぜ!フハハハハ~!

 

 

「こんなもんかな?」

 

 

これだけありゃ三日は菓子買わなくていいか。

 

 

「燈、そっちは決まったか?」

 

 

「あっ、もう少し…‥‥‥」

 

 

「おう、ゆっくり決めな」

 

 

燈の方はまだ決まってないようだ。

 

 

「これと…‥‥‥あっ」

 

 

「どうした?」

 

 

「ゆーくん、これ‥‥‥‥」

 

 

「んっ?あっ、これは‥‥‥‥」

 

 

燈が見せたのは俺たちが小学生の頃に売っていたコーラグミだった。

 

 

「懐かしいな~」

 

 

確かこれって生産終了して今はもう売ってないやつじゃなかったっけ?

 

 

「おばちゃん、これ生産終了したやつじゃない?」

 

 

「あ~それ最近復刻再販したんだよ~」

 

 

「へぇ~」

 

 

これ美味しかったしまた再販してくれて嬉しいぜ。

 

 

「これも買おう‥‥…‥‥」

 

 

「じゃあ、俺も一つ」

 

 

俺と燈はコーラグミを一つずつカゴに入れる。

 

 

「私はもうこれだけでいい…‥‥‥」

 

 

「じゃあ、お勘定しに行くか」

 

 

買うものが決まりお勘定をして買った駄菓子の入った袋を持って近くの公園で食べることにした。

 

 

「さぁて、食うか」

 

 

「うん」

 

 

最初はどれを食べようかな……‥‥‥

 

 

「‥‥‥‥これだな」

 

 

「私もこれにする…‥‥」

 

 

俺と燈が最初に選んだのはコーラグミだった。

 

 

「はむ…‥‥‥」

 

 

「んっ…‥‥‥」

 

 

グミを一つ口の中に入れて噛む。

うん、コーラ味がして甘くて美味い。

 

 

「…‥‥‥美味いな」

 

 

「うん、おいしい‥‥‥‥」

 

 

「……‥‥これ食ってるとあの人のこと思い出すな」

 

 

「うん……‥‥‥」

 

 

このコーラグミにはある人との思い出があった。

これは遡ること小学一年生の頃だ‥‥……‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『いくぞ!デストロン怪人!!』

 

 

ある日、俺は公園のジャングルジムの頂上に登り一人仮面ライダーV3ごっこをしていた。

 

 

『とおうっ!!』

 

 

ジャンプしてジャングルジムから飛び降りた。

 

 

『V3!!スクリューキーック!!!』

 

 

くるくると回転しながら地面に着地しようとしたその時

 

 

『危ない!!』

 

 

『うおっ!?』

 

 

誰かが俺を受け止めてくれた。

 

 

『ふぅ~セーフっと‥‥‥』

 

 

俺を受け止めてくれたのは若い女性警察官、婦警さんだった。

 

 

『君、ケガはない?』

 

 

『あっ、うん』

 

 

『ダメでしょ?ジャングルジムから飛び降りたら危ないわよ?』

 

 

『ご、ごめんなさい‥‥‥‥』

 

 

母親や先生以外の大人の人に怒られたのはこれが初めてだった。

 

 

『もう危ない遊びはしないって約束できる?』

 

 

『は、はい……‥‥約束します‥‥‥』

 

 

『はい、よろしい!じゃあ、気をつけて遊ぶのよ!』

 

 

婦警さんはそう言って入り口の前に停めてあった自転車に乗ってパトロールの続きをしに行ってしまった。

 

 

『‥‥‥‥‥‥‥‥』

 

 

あの距離から飛び降りる俺を見つけてここまでダッシュで来て受け止めてくれたあの婦警さんに俺はトキめいたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから一週間が経過した。

 

 

『燈~!帰ろうぜ!」

 

 

『あっ…‥‥待って‥‥‥‥!』

 

 

学校が終わり燈と一緒に家に帰ろうとしていた。

 

 

『父ちゃんの新作ケーキが冷蔵庫にあるんだ!早く食べようぜ!!』

 

 

『う、うん……!あっ!』

 

 

『燈!?』

 

 

振り返ると燈が躓いて転んでしまったところを目撃した俺。

 

 

『燈ー!大丈夫か!?』

 

 

『ううっ…‥‥痛いよ…‥‥』

 

 

燈の右膝には擦り傷ができていて少し血が出ていた。

 

 

『ど、どうしよう…‥‥』

 

 

消毒薬や絆創膏なんてもってないしどうしようか慌てていたその時

 

 

『どうしたの!?』

 

 

『あっ!』

 

 

一週間前に公園で会った婦警さんが俺と燈の元へ駆け寄ってきた。

 

 

『と、燈が転んでケガしちゃって!』

 

 

『大変!すぐ近くに交番あるからそこで手当しましょう!』

 

 

『うん!燈、立てるか!?』

 

 

『うん…‥‥』

 

 

燈の立たせて婦警さんに交番まで案内されそこでケガの手当てをしてもらう燈。

 

 

『これで‥‥‥よし!』

 

 

消毒液で傷口を消毒してもらいその上に花柄のかわいい絆創膏を貼ってもらった燈。

 

 

『もう大丈夫ね。燈ちゃん、我慢できて偉かったわね』

 

 

『ぐすっ…‥‥‥うん』

 

 

『ありがとう、警察のお姉さん』

 

 

『どういたしまして。あっ、でも警察のお姉さんじゃなくて未耶さんって呼んでほしいな~』

 

 

『未耶さん?』

 

 

俺はお姉さん改め未耶さんの名前を知りこれからはそう呼ぶことにした。

 

 

<ぐぅぅ~>

 

 

『あっ』

 

 

『あっ…‥‥』

 

 

俺と燈のお腹の虫が鳴った。そういやおやつまだ食べてなかった。

 

 

『そういえばおやつの時間だよね。ちょっと、待ってて!』

 

 

『『??』』

 

 

未耶さんは机の引き出しから何かを取り出し俺たちに渡した。

 

 

『これは?』

 

 

『私の好きなグミ。二人にあげるわ』

 

 

未耶さんからもらったのはコーラの瓶のイラストが描かれたコーラグミの袋だった。

 

 

『ありがとう!食べてようぜ燈!』

 

 

『うん……』

 

 

『いただきまーす!はむ!』

 

 

『はむ……‥‥』

 

 

『うめぇ!!』

 

 

『うん……!美味しい‥‥‥!』

 

 

コーラグミはめちゃくちゃ美味しくて今まで食べたグミの中で一番だ!

 

 

『気に入ってもらえてよかった!』

 

 

『このグミどこで買えるの!?スーパー!?駄菓子屋!?』

 

 

『どっちでも買えるよ!』

 

 

『マジか!燈、今度お小遣い貰ったら買いに行こうぜ!』

 

 

『うん…‥‥!』

 

 

『ふふっ、二人ってほんと仲いいわね』

 

 

『おう!燈と俺は幼馴染だから!』

 

 

『ゆーくんといつも一緒にいる‥‥‥‥!』

 

 

『そっか~いいわねそういう関係!』

 

 

『うん!』

 

 

そんなこともあり未耶さんと出会った俺たち。

その後も学校が終わったら未耶さんに会いに交番に行くことが多くなった。

 

 

『未耶さん、これあげる…‥‥‥』

 

 

『学校で折った折り鶴と手裏剣!』

 

 

『ありがとう二人とも!大切にするわね!』

 

 

折り紙をプレゼントしたり

 

 

『ふぅ~』

 

 

『うわー!すっげ~!』

 

 

『しゃぼん玉いっぱい…‥‥!』

 

 

一緒にしゃぼん玉飛ばして遊んだり

 

 

『今日の給食のデザートはプリンだったんだぜ!すっげぇ美味かった!』

 

 

『そっか!いいな~プリン』

 

 

学校であったことを話して楽しくお喋りしたりもしていて楽しい日々が続いてた。

しかし、ある時

 

 

『えっ‥‥‥‥?』

 

 

『未耶さん、やめちゃったの!?』

 

 

ある日、いつも通り燈と交番に行き未耶さんに会いに行ったがいなくて同僚の警察官の人に聞いたら数日前に退職してしまったと聞かされた。

 

 

『なんで!?』

 

 

『私も詳しくは聞いてないんだけど一身上の都合とかで辞めちゃったみたいなんだよ』

 

 

『そんな…‥‥‥』

 

 

未耶さんの連絡先も住んでるところも知らない俺たちはもう未耶さんに会えないことに絶望した。

 

 

『ゆーくん…‥‥』

 

 

『燈‥‥‥‥』

 

 

『未耶さんにもう会えないの…‥‥‥?』

 

 

『それは……‥‥』

 

 

『ううっ‥‥‥‥うええええんんん!!』

 

 

『燈!?』

 

 

未耶さんにもう会えないことに悲しくなり泣き出してしまった燈。

 

 

『燈…‥‥‥ううっ…‥‥‥うわああああああんんん!!』

 

 

『き、君たち!?』

 

 

俺も泣くの我慢していたけど燈につられてついに泣き出してしまった。

その後俺の母と燈のお母さんが迎えにきて家に帰ったけど一晩中部屋に籠って眠るまで泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「今頃、どうしてっかな未耶さん……‥‥」

 

 

あれから時が経ち高校生になった俺たち。

その間も未耶さんに会うことは一度もなかった。

 

 

「元気だといいな……‥‥」

 

 

「ああ‥‥…‥‥」

 

 

別の場所でまた警察官しているのかそれとも別の職についているのかもしかしたら結婚して子供を産んで幸せな家庭を築いているかもしれない。

 

 

「‥‥‥‥また会えるさ」

 

 

「えっ…‥‥?」

 

 

「世界は丸いんだ。そのうちばったりとどこかで会えるさ。きっと」

                

 

「ゆーくん…‥‥うん、そうだね」

 

 

「会えたらさ、このグミ一緒に食べて今まで俺たちのことやバンドのこと話してやろうぜ!」

 

 

「うん……‥‥!」

 

 

またどこかで会えるとこのコーラグミとあの夕日に誓う俺たち。

未耶さん、また会う日までお元気で!                                                           




昨日のニュースを見た特撮・戦隊ファンやそれ以外の読者さんたちも多いと思いますがナンバーワン戦隊ゴジュウジャーのメンバーの一人であるゴジュウユニコーン、一河角乃の中の人が降板し事務所との契約も解除したという衝撃ニュースが流れてきました。
自分はゴジュウジャーが好きで特にゴジュウユニコーン、角乃推しでこのニュースを見た時は衝撃を受けかなりショックを受けました。
今は少し落ち着いてこうして小説書いたりアニメ見たりして気を紛らわしています(ただ、今日の放送のゴジュウジャーはまだ見れる気がしないので後日録画したのを視聴するつもりです)。
中の人がしたことは許される事ではありません。自分自身も怒っていて「なんでこんなことしたんだよ!」って本人に言いたいくらいです。
けど、自分は中の人、ゴジュウユニコーン、角乃ちゃんのことを完全に嫌いなることはできません。キャラクターに罪はありませんし好きなになったことなどの想いは幻じゃなく紛れもない本物です。
もう活躍するところを見たりやグッズも出ることもないし中の人をイベントで会うことができなくても自分の好きな一河角乃やゴジュウユニコーンは永遠に自分の推しの一人です。
十月に行ったドリグリでようやくゴジュウユニコーンに出会えて2ショや単独写真撮ったりハート作ったり頭撫でてもらったり助手希望って申し出たらOKしてくれて自分もついにハイクラス名探偵の助手になれてめちゃくちゃ嬉しかった思い出ができました。
周りが何言っても自分は貫いていき最後までゴジュウジャーを見届けます。
人は過ちを犯す生き物です。けど過ちを認めそこから学び反省し前を向いて次へ進んでいけることもできます。
辛く大変なことかもしれないですが中の人がまた別のところで活躍できることを祈っています。
「推しは推せる時に推せ」という言葉を聞いたことがあり今その言葉の意味がやっとわかりました。みなさんの推しももしかしたらある日急にいなくなったりするかもしれません。だから後悔の無いような推し活をしてください。
最後に、バンドリと関係のない話になってしまい申し訳ありませんでした。
次回からまた幸人たちのバカ騒ぎするようなお話を書いていくんでこれからもよろしくお願いします。

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