ゴジュウジャーが最終回ならこの作品も最終回だ!誰がMVPk(大嘘)
『ナンバーワンバトル!レディーゴー!』
テレビ画面に映し出されたゴジュウジャーたちを見る俺。
俺達は今、喫茶ドンブラリンコでゴジュウジャーの最終回をマイゴのみんなと見ているのだ。
「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー、いい最終回だった」
マスターがそう言ってテレビの電源を切る。
「ほんと、いい作品だったよね!」
「うん、よかったね‥‥‥‥!」
「ねぇ、ゆっきーもそうおも‥‥‥‥って、えええっ!?」
「う、ううっ…‥‥‥ほんとうによかった…‥‥‥」
俺は涙を流しながら拍手を送った。
「吠、願いを見つけれてよかったな…‥‥‥みんなも戻ってきて‥‥‥‥」
「ゆ、幸人君‥‥‥‥大丈夫?」
「そして、戦隊シリーズが終わってしまった……‥‥うおおおおおおおおおおっっっっ!!!さ”び”し”い”よ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”っ”っ”っ”!!!」
ついに涙腺のダムが決壊し洪水を起こしてしまった。
「だぁぁぁぁ!!うるさい!!」
「すごい量の涙よ!?」
「ゆっきー!落ち着いて!!」
「ゆーくん!これで涙拭いて‥‥‥!」
「幸人、抹茶アイス食って元気出せ」
俺は燈からハンカチを受け取り涙を拭き楽奈が無理やり抹茶アイスを口に入れてきて口の周りベタベタになった。
「ううっ…‥‥‥」
「落ち着いた?」
「ああ、わりぃな……‥‥」
「番組終わるだけで大袈裟でしょ?」
「何を言うか!五十年続いたシリーズが終わっちまうんだぞ!?」
こんな悲しいこと他にあるか!?ないよ!!
「泣いたり怒ったりして忙しいわね‥‥‥‥」
「でもスーパー戦隊シリーズ終わっちゃうの寂しい‥‥‥‥」
「そうだね~私、最近見始めたけどどの戦隊も個性があって面白いよね」
「愛音ちゃんも見てるのね」
「うん。と言っても最近のやつだけど」
「幸人君に影響されてるわね」
「まぁ、こいつはそういうやつだし」
「ゆっきー、来週から戦隊の後ってなにやるの?」
「『PROJECT R.E.D.』シリーズ、超宇宙刑事ギャバン インフィニティだ」
「PROJECT R.E.D?宇宙刑事?」
「超次元英雄譚を意味する 『Records of Extraordinary Dimensions』の頭文字から取った、赤いヒーローが主人公として活躍するシリーズとして、複数作品がクロスオーバーした世界観が立体的に広がる大型プロジェクトでスーパー戦隊シリーズの後継として従来の枠にとらわれない多種多様なヒーローを新しく生み出したいという思いから、新たに立ち上げた特撮ヒーローシリーズだ。そしてシリーズ第1作目は昔やっていた宇宙刑事ギャバンって作品の要素を受け継いだのが超宇宙刑事ギャバン インフィニティなんだ」
俺はPROJECT R.E.D.の説明をスラスラと話した。
「へぇ~スケールが大きいね」
「SF×刑事物が合わさってるのね」
「ああ、デカレンジャーと同じ感じだ」
「面白そう‥‥‥‥!」
「俺も楽しみにしている」
あのメタリックなスーツかっこいいよな~ロボのデザインもいいし期待できるぞ~
「はい、これサービス」
「マスター、これは?」
「カレーサンデー」
マスターがサビースで持って来てくれたのはパフェグラスにライスとカレーと福神漬けを盛り付けパフェみたいにしたものだった。
「おおっ、これはいいな~」
「そう?」
「普通にお皿で食べた方がいいと思うけど…‥‥」
「マスター、らっきょうある?俺、らっきょうも入れるタイプなんだ」
「あるよ」
マスターがらっきょうを持ってきて俺はそれをきれいに盛り付けて真・カレーサンデーの出来上がり!!
「いただきまーす!うんめぇ~!」
「美味しそうに食べてるわね‥‥‥‥」
「ゆっきーの好物はカレーだからね」
「悪くない」
「お前も食うのか」
「じゃあね~」
「またね」
ドンブラリンコを出て今日は解散することにした。
「二人とも気をつけて帰ってね」
「幸人!燈の事ちゃんと家に送るんだぞ!」
「わーってるよ!住んでるマンション同じで部屋も隣同士なんだから!」
ゆーくんが立希ちゃんと騒ぎながら別れ私たちは家に帰ることにした。
「あっ…‥‥‥」
「どうした、燈?」
「ノート、お店に忘れちゃった…‥‥‥」
歌詞が書いてあるノートをお店に忘れたことに気づいた。
「私、取りに戻るからゆーくんは先に帰っていいよ…‥‥‥!」
「えっ?お、おい!」
私はお店の方角に向かい走る。
「はぁ…‥はぁ…‥‥はぁ…‥‥」
お店の前まで着いてドアを開ける。
「す、すいません…‥‥忘れ物を…‥‥」
「とうとう終わってしまったな‥‥‥‥」
「ええ」
「?」
マスターさんはカウンター席で一人のお客さんとお話をしていた。
そのお客さんは七十代ぐらいのおじいさんだけど顔は渋めでかっこいい系の人だった。
「おや、燈ちゃんどうしたんだい?」
「あっ‥‥‥ノート忘れちゃって…‥‥‥」
「ノート・‥‥‥‥どこの席だったかな…‥‥」
「そこの机の上にあるやつじゃないか?」
「あっ、それです…‥‥」
私達が座っていたテーブル席に私のノートが置いてあるのをおじいさんが見つけてくれた。
「はい、どうぞ」
「あっ、ありがとうございます…‥‥‥」
おじいさんからノートを受け取り一安心する。
「そのノート大切なものなんだね」
「は、はい…‥‥‥歌詞が書いてあって‥‥‥‥」
「ほう、歌詞が‥‥‥‥君が歌うのかい?」
「はい…‥‥‥と、友達とバンドをしていて‥‥‥‥」
「バンドか~いいじゃないか」
おじいさんと会話していく私。なんか不思議な雰囲気がするな…‥‥‥
「もしよかったら見てもいいかな?」
「あっ、はい…‥‥‥どうぞ」
ノートをおじいさんに見せてることにして手渡しした。
「……‥‥‥」
「ど、どうですか‥‥‥‥?」
「‥‥‥‥いい歌詞だね。どれも心に響くよ」
おじいさんはそう言ってノートを閉じて私に返した。
「じゃあ、そろそろ行くよ。お代はこれで、お釣りはいらないよ」
「はい、毎度」
おじいさんはマスターさんに一万円札を渡し店を出ようとした。
「あっ、お嬢ちゃん」
「は、はい‥‥‥‥?」
「これからは君たちがこの世界を輝かせる番だ。頼んだよ」
「??」
おじいさんはそう言ってドアを開けて店から出て行ってしまった。
一瞬、おじいさんの姿は赤いスーツと仮面にマント、白の手袋とブーツを身にまとったどこかヒーローみたいな恰好の後ろ姿が見えた。
子供のころから見ていたスーパー戦隊シリーズが一旦終了しましたね。
終わっても応援し続けます。スーパー戦隊、また会う日まで!!