ホワイトルームを否定?めんどくさいのでやりません。 作:ルフホワハ
久しぶりの投稿なので、矛盾点等ありましたら気軽に言ってください。
「なあ軽井沢、本当に会議に参加するつもりは無いのか?」
「……出席だけならするわよ。話し合いには参加しないけどね。」
とりあえず軽井沢の説得から…と思い呼び出したのはいいものの、どうにも話し合いへの参加は拒まれている。
「それは困るな。お前が優待者だった場合、うちのクラスは不利すぎる。」
「……それは私が優待者だった場合でしょ?参加すればペナルティはないんだし、別にいいじゃない。」
「ダメだ。」
「なんでよ!理由を話しなさいって───
「俺はもう、クラスポイントをこれ以上下げたくないんだ。だから余計な事ばかりするなと言っている。簡単だろ?」
軽井沢の言葉を遮ってしまったが、まあいい。
大詰めといこう。
「まあどうしても参加しないと言うなら、こっちにも考えがある。」
「……何よ。」
「軽井沢恵は中学時代にいじめられていた。こんな噂を最近小耳に挟んだんだがな。」
「な、なんでそれ……を…。」
この反応、櫛田から買った情報は嘘じゃなさそうだ。
「ここからは俺の推察だが、お前は今Cクラスの真鍋達に因縁を付けられている。違うか?」
「……。」
ビンゴ。長谷部に感謝だな。
「平田にもその話をしようとしてるみたいだが、あいつは暴力を望まない。お前の望む結果は得られないぞ。」
「わかってる、分かってるよそんぐらい…!」
「なら話は早い。俺がお前と真鍋の間を取り持つ代わりに、話し合いにもきちんと参加してくれないか。」
「取り持つって……あいつらはどうせ許すわけない!!」
「……まずは真鍋達に謝ってからだ。謝った上であいつらが何かしてくるようなら力の行使もやむを得ない、俺がやる。」
軽井沢が望んでいた力による解決もチラつかせる事で軽井沢の不信感をある程度取り除く。
「それにお前が謝る現場に俺も同行するんだ。あいつらだって迂闊に何かしようとはしないさ。」
「……分かった。その代わり、ちゃんと守ってくれるんでしょうね?」
「そうすると何度も言ってる。不安なら書面にでも書くか?」
「別にそこまでしなくていい。めんどくさいし。」
とりあえず軽井沢の説得には成功……。
精神的にどっと疲れたことだし、グループ振り分けの確認は明日に回すか。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
試験開始当日の朝、一斉メールが送信。
その場に集まっていた俺、三宅、平田、軽井沢は全員が優待者ではなかった。
「……全員違うみたいだね。」
「ちぇ、ざんねーん。」
「優待者じゃなくてよかった……。」
三宅だけホッとしてるな。分かりやすい。
「優待者がこの中にいないのは残念だが、そうなるとクラス内の優待者把握を急ぐ必要がありそうだな。」
「そうだね。クラスの皆にすぐ連絡しておくよ。」
プルルル、プルルル、
「綾小路、電話鳴ってるぞ。」
「……すまん、ちょっと席を外させてもらう。」
『どうした。』
『ごめんね〜忙しそうな時に。実はさ……』
『あー…言わなくていい。要するにそういう事だな。』
電話の主は長谷部。
恐らく優待者だったのだろう。
『きよぽんの想像通りだよ。クラス全体に関わることだから、助言を仰ごうと思って。』
『とりあえずAクラスの勝ち逃げが無いように動いた方がいい。恐らく、あいつらは黙秘をしてくるはずだ。』
『分かった。』
『…最後に1つ言っておくがこれはあくまで
『じゃあ、切るぞ。』
『え、あ、あーちょっとまって。今日の夜暇だったらさ、ご飯一緒に食べない?』
『ちょうど一緒に食事に行ってくれるやつを探していたところだ。よろしく頼む。』
夕食の約束も取り付け、平田達への元へと戻る。
「何をニヤニヤしてるんだ三宅。」
「綾小路……電話の相手は誰だ。」
「友人だ。」
「友人って、どうせ長谷部さんでしょー?」
軽井沢まで乗っかってきたか。
平田、助けて。
「まあまあ2人とも、綾小路くんのプライベートにまで踏み込まなくていいじゃないか。」
願いが届いたのか否か平田からの助け舟、やはり平田は神だった。
「…俺達はお前たちが思うような関係じゃない。長谷部のためにもこの話を続けるのはやめてやってくれ。」
「うわー……。」
「できた男だこと。」
「綾小路くん、君ってやつは……。」
そんな生温かい目でこっちを見ないでくれ。
「待て、今はそんな話をしてる場合じゃないだろ。それぞれのグループメンバーの確認が優先だ。」
「……そうなると気になるのは葛城や神崎に龍園、Dクラスからは平田や櫛田が選ばれてるグループか。」
このグループは各クラスの主戦力が集められている。
なんで堀北が選ばれているかは気になるが、純粋な能力の高さ故の選定ということなんだろう。
だが正直な話、Cクラスは出し抜けたとしてもA・Bクラスに勝てるビジョンは見えない。
それぐらいのメンバーだ。
その後、確認作業はすぐに進み4人は各々解散することに。
ここまではよかったんだ……。
なのに、
「き、きよぽん……?」
「……誰よあんた。」
どうしてこうなった。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
一旦状況の整理といこう。
4人が解散した後、そのままの足で俺と軽井沢は真鍋達がいるロビーへと向かった。
予め軽井沢が謝罪したがっている旨を伝えておいたお陰か話はスムーズに進み、真鍋達の許しも得た事で即解散の流れ…だったはず、
「ねぇ、綾小路君って彼女いるの?」
「いるように見えるか?それと少し距離が近い、離れてくれ。」
「そう?これぐらい普通だと思うけどなー。」
腕に引っ付かれている状況は果たして
一刻も早く部屋に戻りたいし、正直邪魔だ。
「なあ軽井沢、なんとかしてくれ…ってもう帰りやがった。」
話が終わったら用済みですか、悲しいな。
「ねぇねぇ、夜一緒にご飯行かない?」
「既に先約がある。」
「まあまあ綾小路くん彼女いないんでしょ?志保と行ってあげなよ〜。」
まずいな、この状況を打破できる策が何も思い浮かばない。
万が一長谷部にでも見られたらそれこそ誤解を……。
「き、きよぽん……?」
「……誰よあんた。」
こうして今の状況に至る。
さて、どうしたもんか。
「あなた確か、Cクラスの真鍋さん…だったよね。」
「そうだけど、なんか用?」
「清隆に用があったんだけど…そんなことより、2人の距離近くない?」
長谷部の顔に青筋が出るのが分かる。怖い。
「馴れ馴れしく清隆呼びなんて、随分仲良いのねあんた達。」
馴れ馴れしいのはどっちかと言えばお前だぞ真鍋。
「はあー……。ほら!きよぽんこっち来て!」
ため息と共に長谷部が俺の手を引く。俺はもう考えるのをやめ、されるがままに連れ去られた。
「あ、ちょっと!待ちなさいよ!」
後ろからそんな声が聞こえるが長谷部はガン無視で走り続ける。
あれ、こいつこんなに足速かったか?
「はあはあ…ここまで来ればもう来ないでしょ。」
「すまんな、俺があたふたしてたせいで走らせてしまった。」
「別にきよぽんは悪くないよ。こっちこそ急に走り出しちゃってごめんね?」
なんで走り出したのか。
それを聞くのは野暮だろう。
グーギュルルル
音が鳴るほうを向けば、長谷部が顔を赤くしてお腹を抑えている。
「……朝食食べてないのか。」
「軽く食べたんだけどね、ちょっと走りすぎたかも。」
「部屋別会議の前に軽く何か食べに行くか。」
「いや!太っちゃうからそれは……。」
「奢ろうと思ってたんだがな、残念だ。」
「よし、行こうきよぽん。ご飯が私を待ってる。」
この後普通に1食分をたいらげた長谷部に驚いたのはまた別の話。
・長谷部に感謝だな。の部分。
▶︎軽井沢恵が真鍋志保に目をつけられている。という情報を仕入れたのは長谷部です。