キラの妹が居たらっていうだけのお話 作:イングリット可哀想可愛い
小説って難しい。
シグーの撤退を確認し、安堵のため息を吐くナタル。
「これより着陸する。対地速度合わせ、重力に気をつけろよ」
着陸の指示を出した後、ブリッジからエールストライカーを装備したストライクを見やる。
襲撃以前は、ストライクはあんな動きは出来なかった筈だ。ハードウェアは確かに完成していたが、ソフトウェアは未完成だった。
それが、あれほど凄まじい動きをしていた。パイロットは一体誰だ?未完成だったストライクのOSを完成させたのは?マリューでもそこまでは出来なかった。あの、自分の知る限り最も素晴らしい技術者である彼女でも。
「……はぁ、一体何が起こっている……?」
何かが起こった。それが何かまでは分からないが、だが、普通ではない何かが起きたのだ。いや、誰かが起こしたのだ。
それは、誰だ?
いや、今それを考える必要はない。ストライクは展開したアークエンジェルのMS発進口に着地した。後は、パイロットの顔を拝むだけだ。
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ストライクのコックピットの中で、キラは顔を青褪めさせていた。自分が戦ったせいで、コロニーに穴が空いてしまった。
もっと上手く出来たんじゃないか、あれ以外にもやり用はあったんじゃないか。
判断が甘かったかもしれない。あそこで『エール』は使うべきではなかった、『ソード』で行くべきだった。
いや、そもそも、自分はなぜ敵の狙いに気づかなかった。あの状況下なら、敵が撤退を選択するのは何もおかしくはないのに、何で。
そんなたらればばかりが頭の中をぐるぐる回る。
そんな中で、突如通信が入る。
『キラ君、聞こえる?』
マリューの声だ。怒られる。
首をすくめるキラ。
「は、はい……」
声が震えているのが、自分でも分かった。
『良くやったわ。ありがとう』
「…………えっ……」
予想外だった。責められると思っていた。コロニーに穴を開けてしまったし、敵を取り逃してしまったから。
『そのままアークエンジェル。あの白い艦まで向かうわ。一旦こっちに戻って来てちょうだい。ストライクで運んで欲しいの』
「は、はい。分かりました」
ストライクをこちらまで飛ばすキラ。
飛んで来るストライクを見ながら、マリューは一旦通信を切った。
「……あの、マリューさん」
セラは、通信が切れたこと、サイたちが近くにいないことを確認して、誰にも聞かれないように話しかけた。
「何?セラさん」
「その、アークエンジェル?に付いてるあの砲台、あるじゃないですか」
「あぁ、あれね。『ゴットフリート』っていうのよ、それで?」
「私にも、あれ使えますかね?」
思わずセラの顔を凝視するマリュー。
「……あの、セラさん?もう一度、言ってくれるかしら」
マリューは大分怒っていた。
「私にも『ゴットフリート』は使えますかって言ったんです」
「………仮に使えるとして、あなたはどうするの?」
「戦います」
即答だった。悩んでいる様子はない、あらかじめ、そう答えると決めていたようだった。マリューはセラの覚悟を確かに受け止めて、その上でーー
「……だめよ」
それを拒否した。
「どうしてですか?キラはよくて、何で私はだめなんですか?」
「それは……」
「キラ一人を戦わせたくはありません。私にもーー」
「……それでも、ダメです」
意思は固い。お互いに。
「………強情」
「何とでも言いなさい。ダメなものはダメよ」
「じゃあ、こうしましょう。もしアークエンジェルの人員が不足していたら、私を使ってください」
「不足していても使いません」
「本当に良いんですか?そのせいで艦が墜ちたら、あなたも死んでしまうんですよ」
「墜とさせません。絶対に」
「なら、キラをストライクから降ろしてください」
「……それはっ」
「それが出来ないなら、私とキラはプラントに亡命します」
「なっ……!」
「あなたなら、もう分かっているでしょう?私たちがコーディネイターだって」
理不尽で、滅茶苦茶な要求。
それでも、そのどちらかを呑むしかない。なぜなら、キラに頼らなければストライクは動かさず、そして、キラに頼っている限り、セラを下手には扱えない。それでキラの機嫌を損ねてしまえば、その時点で何もかもがおしまいなのだから。
まぁ、実際の所は、キラがこんな状況で亡命することも投げ出すようなこともないだろうが。
優しくて、怠け者で、変な所で頑固で、そんな兄だから、セラは放っておけないのだ。
「…………分かったわ。『ゴットフリート』にはシュミレーションシステムがあるの、それの結果次第で、あなたを臨時砲撃手に任命します」
「感謝します。無茶を言ってごめんなさい」
「……貴女、随分と性格悪いのね」
微笑を浮かべるセラ。マリューにとってその顔は相当に悪どいものに見えた。
悪魔、とまではいかないが、まぁ、小悪魔ではあるだろう。
「お褒め頂きありがとうございます」
「褒めてないわよ」
そんな会話をしている二人の元に、ストライクが飛んで来た。
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ナスカ級高速戦艦『ヴェサリウス』。MSデッキにて。
OSの調整をしているアスランは、考え込みながら作業を続けていた。考えるのは、ストライクに乗り込んだと思われるヤマト兄妹。
考えてみれば、二人があそこにいてもおかしくは無い。戦争に巻き込まれるのを恐れたヤマト夫妻が、中立国であるオーブに行くというのは、何もおかしいことじゃ無い。
だが、これは、いくら、何でもーーー
「うわぁっ!」
「あっ!すまない!ついそっちまでいじってしまった」
「あぁ、大丈夫です。外装チェックと充電は終わりました。そちらはどうです?」
「こちらも終了だ。しかし良くこんなOSでーー」
これでは、歩くこともままならないだろう。こんなものでミゲルを倒すとは。キラ達かどうかは一旦置いといて、警戒すべき相手だ。
その時、警報が響く。
帰還するのはクルーゼ隊長機、しかしーー
「隊長機が腕を!」
「何でやつだ……」
"白"を纏うことを許されたエース。ラウ・ル・クルーゼ。
あれ程の相手から腕を奪うなど、生半可な操縦技術では無い。
だが、もし、アスランの想像通りの人物が、パイロットならばーー
(キラなら、いや、しかしーー)
疑問は晴れず、アスランの頭を悩みが駆け回る。
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ヘリオポリス。アークエンジェルにてーー
ストライクの手のひらに乗せられ、セラたちはアークエンジェルのMS発進口まで飛んで来た。
フェイズシフトは既に切っている、ストライクは灰色だ。
地球軍の制服を着た軍人が数人と、ツナギを着た恐らくは整備班の人間が数人、キラたちの元に走り寄ってきた。
「ラミアス大尉!」
そう呼んだのは黒髪ショートの女性軍人。中々の美人さんだ。
(……あっ、あの時の女の人だ)
セラは、その女性軍人が駐車場でキラたちを退かした軍人っぽいお姉さんだと確信した。よくよく見れば、そばにいたサングラスのお兄さんも軍服を着ている。
「バジルール少尉!」
黒髪ショートの厳しそうな女軍人は、バジルールと言うらしい。マリューとは、真逆な人のように思う。
「ご無事で、何よりでありました」
「あなたたちこそ、良くアークエンジェルを……おかげで助かったわ」
会話を尻目に、ストライクのコックピットが開く。そこからリフトに掴まって降りてきたのは、どこからどう見てもただの少年。とても軍人には見えない。そもそも、軍服すら着ていない。
「あんな子供がストライクを……?」
「一体、どういう……?」
姿を現したその瞬間に注目の的になったキラは、ほんの少しの恥ずかしさと気まずさから軍人たちから目を逸らした。
「ラミアス大尉、これは一体……?」
「……これには、色々事情があってーー」
「へぇ、こいつは驚いたな」
にわかに騒つく軍人たち。そんな軍人たちの元に黒に薄いパープルの差し色のパイロットスーツを見に纏った男が歩み寄ってくる。
精悍な顔立ちで、金髪の美男子。
「地球軍第七機動艦隊所属ムウ・ラ・フラガ大尉。よろしく」
どこか砕けた様子の、不良軍人だ。
敬礼を返しながら、マリューは名乗り返す。
「第二宙域第五特務師団所属マリュー・ラミアス大尉です」
「同じく、ナタル・バジルール少尉であります」
敬礼を下ろしながら、ムウは軽い口調で問う。
「乗艦許可をもらいたいんだがねぇ、この艦の責任者は?」
その質問に、ナタルは鉄面皮のまま答える。
「艦長以下、艦の主立った士官は皆、戦死されました。よって今は、ラミアス大尉がその任にあると思いますが」
「ええ?」
驚愕の声を上げるマリュー。
確かに階級の上では、マリューとムウが一番上だ。
「無事だったのは、艦にいた下士官と、十数名のみです。私はシャフトの中で、運良く難を……」
言葉も出ない、といった顔のマリュー。
「艦長が……そんな……」
前髪を弄りながらも、笑みを消すムウ。
「やれやれ、なんてこった。あーともかく許可をくれよ、ラミアス大尉。俺の乗って来た船も落とされちまってね」
「あ、はい。許可いたします」
「で、あれは?」
ムウは、キラ達の方に向き直りながら、マリューに問う。キラは、ミリアリア達に囲まれていた。
「ご覧の通り、民間人の少年です。襲撃を受けた時、なぜか工場区にいて、私がGに乗せました」
まぁ、乗った上でOSめちゃくちゃに書き換えて、ジンを撃破しシグーを撃退する大暴れをかましたわけだが。
「キラ・ヤマトと言います」
「ふーん」
「あっ、彼と、その妹のセラ・ヤマトのお陰で、ジン一機を撃退し、あれだけは守ることができました」
「なっ、ジンを撃退した!?」
「おいおい嘘だろ!?」
「民間人……何だよな?」
「あの子供が?」
ジンとメビウスの戦力比は1:5。幾らMSであっても、初操縦で撃退するなど、信じられない、が、マリュー・ラミアスはそんな荒唐無稽な冗談を言うような人では無い。
「俺は、あのパイロットになるひよっこ達の護衛で来たんだがねぇ。連中はーー?」
「ちょうど指令ブースで艦長へ着任挨拶をしている時に、爆破されましたので…共に…」
ナタルの話は、セラとしても無視できない話だった。
(……まぁ、そう上手くはいかないでしょうね。キラに一旦OS戻してもらって、後はパイロットになる筈の人に放り投げようって思ってもいたんだけど。……だけど、まぁ、ある意味チャンス、かしら?このままキラを唯一のMSパイロットってことに出来れば、コーディネイターってバレたとしても、利用価値がある限りは、殺されるような事はない、筈。まぁ、ブルーコスモスの連中が、どれだけいるのかって話なんだけど)
少なくともマリューは違う、が、他の軍人がどうなのかは、分からない。
「そうか……」
そして、近づいてくるムウ。
キラの前に立ちながら、懐にザフト兵の死体から回収した拳銃を隠し持つセラ。
キラ達がストライカーパックを取り付けていた際に、ミリアリアにトイレに行くと告げて、コッソリ工場区まで戻って赤服から取って来たのだ。
万が一の時は、これでーー
「な、何ですか?」
キラは、近づいて来たムウにそう疑問をぶつける。地球軍の軍人、と言うのが、キラに取っては恐怖の対象なのか、どことなく怯えていた。
「君、コーディネイターだろう?」
なんて事はないように、ただの確認だと言うような、どことなく優しい声音でそう聞くムウ。固まるキラ。声を漏らすサイたち。驚愕するナタルたち。睨みつけるセラ。渋い顔をするマリュー。
「……はい」
そう認めたキラに、防弾ベストの軍人たちが銃を向ける。
すぐさまキラとセラを庇おうとするトール、よりも速くーー
「銃を下ろしなさい!!」
セラは軍人たちを一喝しながら、トールを押し退けて前に出る。
「ちょっ、セラ…」
「私とキラは、確かにコーディネイターです。が、同時にオーブに国籍を持つ立派なオーブ国民です!連合がオーブとどのような条約を交わし、このMSたちを作成したのかは知りませんが、如何な条約であったとしても、軍人でもない国民に銃口を向けるなど許されることではありません!これは紛れもない外交問題であり、オーブに対する敵対行為です!それとも貴方達は、オーブと戦争をするつもりなんですか!?」
セラの声に気圧されたのか、後ずさる兵士たち。それはどこか、異様な光景であった。
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ヴェサリウス。ブリッジにて。
「ミゲルがこれを持ち帰ってくれて助かったよ。でなければ、幾ら言い訳をしたところで、地球軍のMSに機体を損ねた私は、大笑いされていたかもしれん」
モニターに映るのは、ジン視点の戦闘中のストライクの映像。それは確かに、ストライクの恐ろしさを示していた。
シグーを上回る機動性もさる事ながら、パイロットの操縦技術も恐ろしいものだ。ライフルの機関部を正確に撃ち抜き、爆発させる。さらに、的確に関節部を撃ち抜き、剣を取り落とさせる。それでいて、あの正確な格闘戦。これほどの腕の持ち主は、赤服にもそうは居ない。
「オリジナルのOSについては、諸君らも知っての通りだ。この機体だけがなぜ、こんな動きができるのかは分からん。だが、我々がこの機体をこのままにはしておけんと言う事ははっきりしている。捕獲できぬとなれば、今ここで破壊する。侮らず掛かれよ」
そこまで言い切って敬礼するクルーゼ。
それに応える部下達。出撃準備にかかるミゲルとオロールを尻目に、アスランは、アデス艦長に進言する。
「アデス艦長。私も出撃させてください!」
「待ちたまえ、アスラン。君の機体はないだろう?それに君は、あの機体の奪取という重要任務をやり遂げた後だろう?少しは休みたまえ」
「ですが、隊長!それは!」
「今回は譲れ、アスラン。ミゲル達の悔しさも、お前に引けはとらん」
「くっ……」
この時、アスランは一つの決心をした。
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ヘリオポリス。アークエンジェルにて。
「銃を下ろしなさい」
セラに気圧されている衛兵達にそう命令するマリュー。成り上がりとはいえ、艦長の命令だ。従わないわけには行くまい。すぐさま銃を下ろす衛兵達。
「ラミアス大尉、これは一体?」
「そう驚くこともないでしょう?ヘリオポリスは中立国のコロニーですもの。戦禍を恐れ、ここに移ったコーディネイターがいたとしても、不思議じゃないわ。違う、キラくん、セラさん」
ナタルに穏やかな声でそう返すマリュー。そして、キラ達に確認を取る。
「えぇ、まぁ、僕たちは一世代目のコーディネイターですから」
「一世代目……!?」
「両親は、ナチュラルってことか」
後頭部を掻きながら、キラ達から顔を背け、マリュー達に向き直るムウ。
「いや、悪かったなぁ、こんな騒ぎにしちまって。俺は、ただ聞きたかっただけなんでね」
「それで私たちはだいぶ怖い思いをしたんですけど?」
「悪かったって、ホント。落ち着いたら、詫びとしてなんか奢るよ」
「……だってさ、みんなどうする?」
思わず固まるムウ。
「み、皆?」
意図を察したのか、イタズラ小僧のような笑みを浮かべるトール。
「そうだなぁ。お菓子やらジュースやらじゃ、割に合わないんじゃない?」
「お菓子だとしても、せめて、高級ブランドのチョコぐらいじゃ無いと」
トールに乗っかるミリアリア。
苦笑しながらも、二人に乗るサイ。
「いやぁ、ミリィは女の子なんだし、ブランド物のバッグとかどうだ?」
「あら、じゃあ私はオーブの高級ブランドのアクセサリーとか」
「ちょっ、ちょっと、セラ。サイたちも」
「そ、そうだよ。あんまり吹っかけるのは良く無いって」
いつもはブレーキ役のサイまでアクセルを踏み出したので、慌てて止めるキラとカズイ。
苦笑しながら、頭の中で算盤を弾くムウ。冷や汗がよく目立つ。
「ふふっ、冗談ですよ。フラガ大尉。一人につき、ジュース一本で手を打ちましょう」
「はあああ、分かった分かった。悪かったよ」
苦笑いを浮かべながら、お手上げとばかりに両手を上げるムウ。
それを見て、セラは勝ち誇った笑みを浮かべるのだった。
「フラガ大尉」
「はいはい、何でしょうか、艦長?」
「この後のことについて、話し合いましょう。ブリッジに来てください。バジルール少尉、行くわよ」
「はっ」
そのままブリッジまで行こうとして、思い出したように、マリューはセラに向き直る。
「セラさん」
「はい、何でしょうか?」
「例の件、これからでも良いかしら?」
「あぁ〜〜。はい、良いですよ」
「そう。じゃあついてきて頂戴」
マリューについて行くセラに驚いて、一瞬固まってしまったキラは、
すぐさま動き出して。
「ちょっ!セラ!例の件って、一体!?」
「大丈夫大丈夫!危ないことじゃ無いから、気にしないで」
そう返すセラが、嘘をついているのは何となく分かった。
「大丈夫って、そんな筈……!」
「大丈夫!大丈夫だから‼︎……だからキラは、今は休んでて」
そんなことを言われてしまったら、止められないじゃ無いか。
「…………分かった。無理は、しないでね」
「……えぇ、約束するわ」
きっと、これも嘘なんだろうな。
キラは、なんとなくそれが分かった。
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ヴェサリウス。MSデッキにて。
拠点攻略用D装備。それを身につけたジンが、出撃準備に入る。
「D装備なんて、そんなの使ったら、ヘリオポリスは……」
ニコル・アマルフィの言葉に、ディアッカ・エルスマンは答える。
「仕方ないんじゃ無い」
「ふん。自業自得だ。中立だとか何とか言っておきながら、あんな物をよりにもよって連合と作っていたんだからな」
オーブに対する怒りをぶつけるように、イザーク・ジュールは荒々しい声で告げる。
「ですが、あそこには民間人が……」
「そんなこと言ってる場合?バスターの機体情報見たけど、ありゃやばいよ。フェイズシフトがあまりにも驚異的だ」
「あれがある限り、バッテリーが保つのなら、ジンではとてもでは無いが勝ち目など無い。並のパイロットなら、の話だが」
「それは……」
未だに納得できそうに無いニコルを、ディアッカは笑いながら嗜める。
「割り切れよ。ニコル。でなきゃ、また『血のバレンタイン』だ」
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アークエンジェル。ブリッジにて、マリューはナタル、ムウと共に、今後について話し合っていた。
「水は、モルゲンレーテから引っ張るしか無いわね。フラガ大尉のメビウスの修理も、ストライク優先だから、少し遅れてしまうけれど」
「それに関しては仕方ないさ。この状況で、メビウスとストライクのどっちが優先度が高いのかなんて、火を見るよりあきらかさ」
「しかし、ならばパイロットはどうするのですか?あの少年を再び乗せるわけには……」
「残念ながら、それしか無いだろうよ。俺じゃああの機体は使えないからな。何せ、あの坊主の弄ったOSは相当めちゃくちゃだ。とてもじゃ無いがナチュラルが扱えるようなものじゃない」
「なら、一度OSを戻してからーー」
「そうしたいのも山々なんだけど、それをするとストライクはただの置き物になってしまうわ。この状況で、置き物のMSなんて自殺行為よ」
「……フラガ大尉でも、無理ですか?」
「無理無理。OSを戻せば、歩かせるぐらいは出来るかも知れないが、そんなのただの的さ。ノコノコ出てって瞬殺されてお終いだよ」
マリューとしても、民間人の、しかも学生を巻き込みたくはないが、そうするしかないのもまた事実。降伏したところで、見逃してもらえるとは思えない。
「ーーマリューさん!シュミレーション、終わりました」
「そう、お疲れ様。結果を見て、改めて任命するかどうか決めるから、もう居住区に戻って良いわよ」
「はーい。わかりました。じゃあまた後でお願いします」
セラは、足早に居住区に走り出したのだった。その後ろ姿を見て、ムウは薄く笑う。
「なるほど。臨時の管制官として使うつもりなのか?艦長?」
「いえ、臨時砲撃手よ」
「なっ……!民間人ですよ!そんなこと……」
「まぁ、良いんじゃない。こんな状況で、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」
「ですが!」
「シュミレーションの結果を見れば、貴女も納得するわ」
そして、ブリッジ下のCICまでナタルを連れて行くマリュー。ムウはその二人に笑いながらついていった。
ゴットフリートのシュミレーションシステムを起こし、そのスコアを表示する。
「なっ………!?」
「へぇ、これはこれは」
「予想通り、と言ったところかしら?」
ストライクとジンとの戦闘で、セラは牽制射撃しかやっていなかった。機体制御、何より、ごく短時間でのOSの書き換えはキラがやっていた。だから、キラにばかり目が行きがちだが、マリューは間近でしっかりと見た。
頭部に集中的に命中させ、視界を封じていた。
ライフルの機関部を的確に撃ち抜き、誘爆させていた。
指の関節のみを撃ち抜き、剣を取り落とさせていた。
どれも、とても人間業とは思えない神業。ならば、これも納得の結果だろう。
モニターに映るスコアは、命中率99.8%と示していた。
(ま、あの結果なら、採用は確定でしょうね)
居住区まで駆け足で戻りながら、セラはそんなことを考えていた。どうやら自分には、射撃の才能があるらしい。まぁ、縁日の射的では、狙った獲物は全て一発で叩き落としてきたし、キラと言ったゲームセンターのシューティングゲームでは、いつもパーフェクトを叩き出していた。
だが、今回からは、違う。
(引き金を引けば、相手は死ぬ。
覚悟を決めなさい。セラ・ヤマト。やると決めたなら、絶対にやり通してみせなさい。
きっと、キラもーー)
居住区に近づいてきた所で、カズイの声が聞こえてきた。
「ーーーコーディネイターってのはそんなことも、大変だったで出来ちゃうんだぜ。ザフトってのはみーんなそうなんだ。そんなやつと戦って勝てんのかよ、地球軍は」
「勝てるでしょ」
「うわぁぁ、セラ!?」
突然割り込んできたセラに、カズイは大慌てで飛び上がってしまった。
めちゃくちゃビビっているカズイを見て、セラは何となく、どんな会話をしていたのか分かった。
「はっはーん。さてはキラのOS書き換えとかいう所業にビビっていたのね」
「いや、それは、まぁ、うん」
「あの、セラ。別にカズイは……」
「分かってるわよ、悪気がないことぐらい」
カズイを庇おうとするミリアリアを制するセラ。微笑みを浮かべながらも、それは何処となく冷たい雰囲気を醸し出していた。
「ーーまぁでも、ちょっと皆、認識のズレがあるから、そこは今のうちに正した方が良さそうね」
「認識の、ズレ?」
「何処かズレてるんだよ?」
トールの漏らした声を拾い、サイはそう質問する。
「まず一つ。戦闘中のOS書き換えって、コーディネイター全員ができるわけじゃないのよ。私の知る限り、キラと、後私達の幼馴染ぐらいね。あいつなら、まぁ出来なくは無いでしょうけど。でも、そこいらのコーディネイターじゃ出来ないことよ、これは。コーディネイター視点で見ても神業ね」
人差し指を立てながら、そう話すセラ。
コーディネイター視点でも、キラがしたことは常軌を逸しているのだと。
ザフト全員が、そんなことができるわけじゃ無いんだと。
「次に二つ目。多分、皆はキラがあの機体に触れたのがあれが初めてだと思っているんでしょうけど、それは違うわ」
「えっ?」
「えっと、つまり、キラは開発に関わっていたってこと?」
続いて中指を立てながらそう話すセラに、思わず声を漏らすカズイと、信じられない、と続けてそう言うミリアリア。
「多分、本人に自覚はないわ。だって、そうと知らずに関わっていたんだもの」
「そうと知らずにって……どういうこと?」
トールの疑問に答えるセラ。
「そのまんまの意味よ。キラにもそれが何に使われるかまでは分からないように渡されていたのよ」
「…………まさか、あの課題……?」
顎に手を当てながら考え込んでいたサイは、ポツリとそう呟いた。左手でフィンガースナップしながらサイを指差すセラ。
「大正解よ、サイ。
私の推理だと、あれはカトー教授がモルゲンレーテから依頼されていた、新型MSに搭載する用のOSよ」
全員が驚愕する。
「いや、そんなのあり得ないでしょ……」
「そ、そうだよ。幾らキラがコーディネイターだからって、そんなこと頼むかなぁ」
そう問いかけるミリアリアとカズイに、セラよりも早くサイが答える。
「いや、コーディネイターだからこそ、教授はキラにやらせたんじゃないか?」
ニマニマ、と擬音が付きそうな笑みを浮かべて、サイに続きを促すセラ。
「ほほう。サイくん。そのこころは?」
「MSは元々、コーディネイターのザフトだから作れた兵器だ。多分、設計そのものは、何とかなったんだろう。建設も、な。ただ、動かすことがどうしても出来なかった。
機体を制御して、動かすだけのOSがどうしても作れなかったってこと。
だから、モルゲンレーテはカトー教授に依頼した。もしかしたら、他にも何人か、依頼された教授がいたのかも知れないけど。
それでも、教授じゃOSは作れなかった。だから、キラに白羽の矢が立った。
コーディネイターで、セラの言うようにその中でもとりわけ優秀だったから、キラにやらせたんじゃないか?
課題として仕事をやらせて、最終的に、自分の名前で売るつもりだったんじゃないかなって」
うんうん。とサイの言葉に頷くセラ。
「普通に考えて、学生に仕事はやらせないわ。それが正式に依頼されたものなら尚更ね。
やらせるメリットとデメリットがどうしても釣り合わないのよ。学生にやらせた仕事を、自分の成果にできるって言うメリットは確かにあるけど、もしそれに不具合があったら、その責任を取らさせるのは教授よ。博士号剥奪まで行っちゃうかも知れないわね。
なのに、キラに任せたってことは、それだけ難しい仕事だったってこと。で、このヘリオポリスには、新型のMSがご丁寧に作られていた。それも、未完成のOSの機体が。
これはもう、確定じゃない?」
そう言われて、考え込む全員。
不意に、トールがポツリと呟く。
「……大人って汚いな」
それに関しては、全員が同意した。
「まぁ、つまり、コーディネイターも人間だから、地球軍でも勝てるわよ」
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ヴェサリウス。カタパルトにて。
こっそりと乗り込んだイージスに乗り込んだアスランは、素早く起動。
カタパルトに乗り、出撃する。
再会の時は、近い。
「アスランを連れ戻せ!速くしろ!」
「その必要はないさ、艦長」
「クルーゼ、しかし!」
「それよりも、見てみようじゃないか。地球軍のMSどうしの争いを」
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アークエンジェル。ブリッジにて。
アークエンジェルの各種センサーが、それを検知、警報が艦内に響き渡る。
「コロニー全域に電波干渉。Nジャマー。数値増大、接近してきます!」
チャンドラ2世の報告を受けて舌打ちしながらもムウが立ち上がる。
「くそっ!やっぱり来やがったか」
「また、ヘリオポリスで仕掛けてくるつもりですか?」
「楽だぜぇ?こっちは撃てない。あちらさんは撃ち放題だ」
艦長席よりそう問いかけるナタルに、しかめ面で返すムウ。
因縁の相手、クルーゼならばそうする、と、よくよく分かっていた。
「キラくん。その、お願いが、あるのだけれど……」
申し訳なさそうに、そう切り出すマリュー。本人は、戦いたくはないだろうがーー
「分かっています。ですが、その……」
キラとしても、コロニーに穴を開けてしまった先の戦闘がよっぽど響いているのか、渋っているようだった。
「もう一度、戦闘したら、今度こそヘリオポリスは……」
響き渡る警報と、艦内通信。
すぐさま受話器をとったマリューは、ブリッジからのムウの報告を受けていた。
『MSが接近中!急いでブリッジに上がってくれ!』
「……了解しました。大尉の、MAは?」
『ダメだ。出られん』
「分かりました、では、フラガ大尉にはCICをお願いします」
キラたちに向き直るマリュー。通話が聞こえていたのか、怯える学生たち。それを見回しながら、厳しい顔で、マリューは話す。
「聞いての通り、また戦闘になるわ。シェルターはレベル9で、今は貴方達を下ろしてあげることも出来ない。どうにか、これを乗り切って、ヘリオポリスから、脱出することができれば……」
悲痛な顔でトールに寄り添うミリアリア。怯えて震えるカズイ。困惑しているサイ。そして、覚悟を決めた顔のセラ。
「マリューさん。結果は、どうですか?」
と、そう問いかけるセラに、マリューは渋い顔のまま答える。
「結果で言えば合格よ。ただ……」
「分かりました。じゃあ、すぐに準備します」
「………ごめんなさいね」
「気にしないでください。そうするって私が決めたんです」
「セラ?何を………」
「セラ・ヤマト。貴女を只今より、アークエンジェル臨時砲撃手に任命します」
「えっ……!?」
「了解しました」
「……先に、ブリッジに行ってくるわ。ちゃんと、キラくんとも話しなさい」
そして、マリューは、ブリッジに走り出した。
驚愕するキラ。そして、脳裏によぎるのは、セラの嘘、『例の件』、あれは、つまりーー
「何で、セラ!君まで、戦う必要はーー」
「あるわよ。だって、私は、キラの家族だもの」
「っ!セラ‼︎」
「……キラが、優しいのは、よく知ってる。戦いたくなんて無いことも。それでも、キラは、優しいから。やるしか無いってなったら、きっと戦う。皆のために。………私の、為に。だから、私も戦う。私も背負う」
「……っ!」
「戦えないなら、それでも良い。代わりに、私が何とかして見せる。だからっ、キラは」
戦わなくても良い。
きっと、セラが言いたいのは、そんな言葉だろう。
拳を握りしめながら、苦しそうに、それでも、力強く声を絞り出すキラ。
「分かってる。僕も、戦うよ」
「……………キラ……」
戦いたく無い。きっと、向こうには、アスランがいる。
それだけじゃ無い。戦うということは、きっとーー
そこまで分かってて、それでも、セラは戦おうとしているのだろう。この子は、賢くて、しっかり者で、だけど、脆い。
戦わなくて良いって、そう言いたい。私に任せてって、そう言いたいのだろう。だけど、それで、もし、みんなが死んだら?その時、セラはどうなる?それとも、アスランを討ったなら。
それでも、戦うと、セラは、決めた。
ならーーー
「セラが、逃げないなら、僕も、逃げない」
「……行くわよ」
「……うん」
拳を打ち合わせて、キラは格納庫に、セラはブリッジに走り出した。
格納庫では、すでにストライクの発進準備が進んでいた。
キラに気付いたマードック、曹長兼整備班長が大声で話しかける。
「坊主!ストライクについてどれくらい知ってる!?」
「ストライカーパックの種類と用途までです!」
「…そうか!なら、希望のパックはなんかあるか!?」
素早く思考を回すキラ。
(ヘリオポリスにこれ以上損害を与えたくは無い。できる限り壊さないようにしたい。なら、ランチャーは論外。エールも、火力が高すぎる。となればーー)
「『ソード』で行きます!」
「分かった!『ソード』だな!三番コンテナ開け!ソードで行くぞ!」
エンジンを起動するアークエンジェル。艦長席に座るマリューは、全員に命令を下す。
「これより、ヘリオポリスを脱出する!
アークエンジェル、発進!」
飛び立つアークエンジェル。
そのCICに座って、ゴットフリートの最終確認をするセラに、ナタルは話しかける。
「セラ・ヤマト」
「何でしょう?バジルール少尉」
「貴様が撃つのは、私か艦長の命令があった時のみだ。それ以外では撃つなよ」
何となく、彼女が何を言いたいのか、彼女が何をしようとしているのかを察した。
「……了解です。ありがとうございます」
「……別に、感謝されるようなことでは無い」
そこに、チャンドラ2世の報告が響き渡る。
「熱源接近、数は1!ジンです!」
ジンの装備を見て、ムウは思わず叫んでしまう。
「何てこった!相手は拠点攻略用の重装備だぞ!?こんなところで使う気かよ!?」
近づいてくるジン。それとは別に、キラが開けてしまった穴から、2機のジンと、それを追うように、一機。
それは、Xー303 イージス。
「もう実戦に投入してくるなんて!」
「ストライク、発進させろ!コリントス、レーザー照準準備!」
「ダメよ、フェイズシフトに、実体弾は通じないわ。主砲、ゴットフリート一番二番展開!セラさん!」
「了解しました」
照準を合わせるセラ。
どの敵を狙うか、敵がどう動くかを瞬時に思考する。
(狙うべきは、左端の爆撃装備!右に躱すのだけは無い、それだと味方を巻き込む恐れがある。
一番の方が位置的には当てやすい。
ジンの位置関係、速度を鑑みるに、一発だけじゃ当てられない。ならーーここ!)
放たれる主砲を躱す。全機散開。左端のジンーーーーマシュー機は、左下に動いて躱す。
躱したところには、既に撃ち込まれていた。
(ーーーーなっ)
モニターを埋め尽くす、緑色の閃光。
最初の一発は、ブラフ。それに気付いた時には、既にマシューは貫かれていた。
撃墜され、しかし、暴発したミサイルが、ヘリオポリスのシャフトに直撃する。
「……あっ、嘘」
「気にすんな嬢ちゃん!よく墜とした!」
「で、でもこれじゃあヘリオポリスが!」
「これ以上損害を与えないように立ち回りなさい!」
「そんなの無茶です!それでは敵に墜とされます!」
『マシュー!!くそっ、おのれぇ!』
『落ち着け、オロール。背後から攻めるぞ!それならあの砲台は使えない!アスラン!無理矢理ついてきたんだ!しっかり仕事しろよ!』
『ああ』
ストライクは、対艦刀を抜刀。ビーム刃を展開。
迫ってくるジンーーミゲル機は、ビームライフルで迎撃する。
『落ちろ!』
外れたビームは、シャフトのワイヤーに直撃。
千切れたワイヤーは、コロニーに甚大な被害を生み出す。
続けて放たれるビーム。校舎に直撃。爆散。
「くっ、このまま放置するわけには……でも、どうすれば!」
放たれるビームを左腕の装甲で受け止める。接近して、対艦刀を振り下ろす、が、躱されて近距離からもう一発。上に飛びながら躱し、円を描くように接近、再び振り下ろす、が、躱される。
『くそっ!当たらない!』
飛び回るストライクを撃ち落とさんと撃つミゲル機。外れたビームはコロニーを焼き尽くす。
ストライクの機動性は驚異的だ、ならばーー
『回り込め!アスラン!』
ストライクの背後から強襲しようとするイージス。
それがモニターなら映った瞬間、キラは一瞬止まった。
「あのMSは!」
『キラ。君なのか……!?』
脳裏によぎるのは、あの機体に乗り込んだ、幼馴染の姿。
イージスの突撃を躱すストライク、すかさずそこにミゲル機が突撃する。
『落ちろぉ!』
放たれるビームを咄嗟に躱し、ビームブーメランで反撃する。
右に避けることで躱し、戻りながらストライクを照準。その背後から、戻ってきたビームブーメランが直撃する。
『なにぃ!』
「うわぁぉぁぁぁ!」
両足を破壊され、体制を崩したジンに、ストライクの対艦刀が振り下ろされ、コックピットごとぶった斬る。
『ミゲルゥゥゥ!』
ジンだった爆炎を見て、アスランは、イージスの中で絶叫した。
「後ろから攻めてきてます!これじゃゴットフリートが使えません!」
「ミサイル接近!数四!」
「迎撃!」
「ダメです!間に合いません!」
「面舵40度!全速!」
艦を傾け、ミサイルを全て躱して見せるアークエンジェル。
外れたミサイルは、地表に直撃、さらに甚大な被害が。
(ダメ!これ以上やらせたら!壊れる!)
「方向転換!ゴットフリートの射角に収めて!」
「ジンを牽制しろ!」
「それは俺がやる!嬢ちゃん!」
「分かってます!」
弾幕に押され、中々側面より後ろに回り込めないジン。
ついに、ゴットフリートの射角に収められて、発射。
放たれた一射は、オロール機を撃墜-------そのまま、シャフトに直撃する。
「ーーしまった」
思わず漏れたその言葉。先の一射を皮切りに、遂に、ヘリオポリスが崩壊する。
その頃、ストライクはイージスと対峙していた。
味方を全員墜とされたイージスは、ストライクに突撃。ストライクもまた、迎え撃つように突撃して、お互いに、すり抜ける。
『キラ、キラ・ヤマトなのか!?』
「やっぱり、アスラン、アスラン・ザラ!」
対艦刀を向けるストライク。
ビームライフルを向けるイージス。
「何故!何故、君が!」
「お前こそ!どうしてそんなものに乗っている!」
シャフトが、完全に破壊。
ヘリオポリスは、崩壊した。
吹き荒れる暴風、揺れる艦、そして、吹き飛ぶストライクとイージス。
「うわぉぁぁ!」
『キラ!!』
そうして、二人の再会は、終わりを迎えた。
出来れば週一で投稿したかった(過去形)
次はもっと速く出す。