SCP:NIKKE ーアブノーマル・レポートー 作:野生のムジナは語彙力がない
本作の概要
→開けると好きなパーフェクトが無尽蔵に出てくるアイテム『SCP–458−MN』を様々なニケに開けさせ、その反応と出てきたパーフェクトの味をまとめたもの。
※味の評価は量産型ニケとスノーホワイトが行います。
アイテム番号:SCP–458–MN
『果てしないパーフェクトボックス』
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:
SCP–647–MNは特別な収容手段を必要としておらず、現在は前哨基地内 中央広場東側の自動販売機エリアにて誰でも自由に利用が可能です。ただし後述する仕様のためにSCP–647–MNの使用は1人につき1日1回のみに限定されます。またSCP–647–MN自動提供システムの管理維持費用捻出のため、1回の使用につき300クレジット徴収させていただきます。
説明:
SCP–647–MNは縦20cm×横13cmのごく一般的なパーフェクト保存用プラスチックケース(不透明)です。パッケージはミシリス社の関連企業が販売しているものと酷似しており、X線を用いた調査によるとSCP–647–MN内部は空洞になっていることが判明しています。
その異常性はSCP–647–MNを開封した際に発生します。SCP–647–MNは人間もしくはニケによって開封されると、その人物が最も好む味付けのパーフェクトが出力されます。出力される回数に制限はないと思われており、そのため無尽蔵に食料を配給することが可能です。
※出力されるパーフェクトは例え同じものであっても、それぞれ色や食感、形状など細かなところで差異があり、完全に同じものは1つとして存在しないと考えられています。
※2人以上の人物によって同時に開封がなされた場合、全体的に黒ずんだ無味無臭のパーフェクトが出現します。これはSCP–647–MNが味覚の嗜好を正確に読み取れず、分かりやすく言えば混乱してしまうことが原因ではないかと考えられています(この状態での栄養素は皆無ですが、コンニャクの代用品として料理に使うことができます)。
※SCP–647–MNの開封は1人につき1日に1回までに限定されています。同じ人物による2回以上の開封の試みは、全て腐敗したパーフェクトの出力という結果に終わり、前哨基地に猛烈な悪臭被害をもたらすため全面禁止とされています。(ただし日を跨ぐことで使用回数はリセットされ、再度正常に利用することが可能となっています)
実験記録:SCP–647–MN
以下はSCP–647–MNを様々な人物に開封して貰った際、SCP–647–MNがどのようなパーフェクトを出力したのかについての詳細を簡単に記録したものです。なお記録項目の末尾【味の感想】の項目においては、公平な審査を行うべく『味見担当』として起用した第三者視点での味の評価を行います。
※ただし管理人である私には味覚がないので、サンプルを用いた試食は、同じく量産型ニケであるフィリにお願いしています(味見担当は被験者からサンプルを少しだけ分けてもらって下さい)。
ーSCP–647–MN管理担当プロダクト23(量産型ニケ)ー
記録形式
ーーー
被験者:
出力:
詳細:
【味の感想】:
ーーー
被験者:アニス
出力:レモン風味炭酸味のパーフェクト
詳細:レモンの甘酸っぱい風味と、炭酸水のように口の中でパチパチと弾ける食感があるとのこと。アニスはおやつにぴったりだと絶賛しました。
【味の感想】:意外と美味しかった
被験者:ライ
出力:ナルの形をした10種類の小型パーフェクト
詳細:ライが使うお世話用ロボット『ナル』の見た目をした小さなパーフェクトが山盛りの状態で出力(ライは目を輝かせていました)。ライは「ソフトキャンディのような食感で、イチゴ味やブドウ味など色によって甘味に違いがある」と説明しました。
【味の感想】:ハイチュウみたい
被験者:アリス
出力:甘くて冷たい綿菓子のようなパーフェクト
詳細:綿菓子のように軽い質感ながらも雪のようにしっとりとした冷たさを含んでいる。芳醇な甘さが特徴的で見た目はとてもキラキラとしていたこともあり、アリスは「幸せな国の食べ物ですか!?」と興味津々な様子でした。
【味の感想】:不思議な味。美味しかった
被験者:トーブ
出力:不明な生肉のパーフェクト
詳細:簡易成分解析にかけてみたところ、シカ肉に酷似していることが判明しました。トーブは「シカ肉は最高のサバイバル食材! 一度でいいから食べてみたかったんですよ!」と言って、その場で火を起こし始めました。
【味の感想】:少し淡白。でも美味しかった
被験者:ノイズ
出力:清涼感のある柑橘系のパーフェクト
詳細:甘くすっきり爽やかな味わいで、ノイズは「とても喉に良さそうな食べ物」と評価しました。ノイズがその場でボイストレーニングを始めたところ、前哨基地で防衛にあたっていた全てのニケの戦闘力が23パーセント向上し、反対に侵入してきたラプチャー勢力の動きが明らかに緩慢なものとなりました。
【味の感想】:口の中がすーすーする。変なの
被験者:フィリ(量産型ニケ)
出力:黄色のさつまいも味パーフェクト
詳細:アークで一般的に流通しているさつまいもパーフェクトと同様のものが出力されたとのこと
【味の感想】:とっても美味しいさつまいも
被験者:ポリ
出力:黄色のさつまいも味パーフェクト
詳細:こちらは先ほど出力されたものとは違い、ポリポリとした食感が楽しめるハードタイプとなっているとのこと。ポリだけにふふ…
【味の感想】:とても美味しかった(*´꒳`*)
被験者:ビスケット
出力:さつまいも味パーフェクト(犬用おやつ)
詳細:犬用に甘味が抑えられており、ビスケットは「ほのかな甘さが味わい深くて飽きの来ないものとなっている」と話しました。食感は硬め。
【味の感想】:これもなかなか悪くない(*´∇`*)
被験者:オーシャン(量産型ニケ)
出力:黄金色の焼き芋味パーフェクト
詳細:成分的には市販のさつまいもと同様なのだが、色が違うことに加えて熱々の状態で出現していた。
【味の感想】:さつまいもは温めてみるとより一層甘さが引き立つことが分かった。今度からさつまいもを食べる時には軽く火で炙ってみようと思う。
※味見担当のフィリへ
さつまいもパーフェクトを食べたいからといって、さつまいもパーフェクトが好物のニケばかりを被験者にしないでください。
被験者:ジャッカル
出力:黒っぽいあずき味のパーフェクト
詳細:対象は異常とも呼べる破壊耐性を有し、サンプルを用いた破壊実験では50口径対物ライフルから放たれる重徹甲弾の直撃に耐えました。なお、ジャッカルは対象の硬さに苦戦しつつも最終的には完食を果たしました(甘くて美味しかったそうです)。
【味の感想】:不明。普通のニケには食べられない
被験者:バイパー
出力:████色をした████████
詳細:指揮官の██(██████)
【味の感想】:(省略)
※「こちらの不注意でした。以後、人選には気をつけます」
被験者:レオナ(発情期)
出力:████色をした████████
詳細:指揮官の██(██████)
【味の感想】:(省略)
※「なんでやったの?」
被験者:ラプンツェル
出力:████色をした████████
詳細:指揮官の██(██████)
【味の感想】:(省略)
※「何故分かりやすい地雷を踏んだのですか?」
被験者:イサベル
出力:████色をした████████
詳細:指揮官の██(██████)
【味の感想】:(省略)
※「分かっててやってますよね!?」
被験者:ベロータ
出力:様々なジャンクフードのパーフェクト
詳細:フライドポテトやビーフジャーキー、ポップコーンなど確認できただけても20種類以上のジャンクフードが組み合わさっており、本人は嬉しそうに食べていましたが、お世辞にも健康に良さそうとは言えませんでした。
【味の感想】:美味しかった
被験者:ミカ
出力:様々な野菜が組み合わさったパーフェクト
詳細:にんじんやブロッコリー、オニオンなど確認できただけでも18種類以上の野菜パーフェクトが組み合わさっており、程よい塩加減と茹で具合でとても食べやすくなっていた。
【味の感想】:美味しかった
被験者:ベロータ
出力:強烈な悪臭を放つパーフェクト
詳細:ベロータは本日2度目の開封でした。こちらの目を離した隙にイタズラされ、開封を許してしまいました。
【味の感想】:なし
※「本当にやめて下さい。冗談でも!絶対に!」
補遺1.
好きな食べ物を好きなだけ食べられるとても便利な道具ですが、だからといって乱用はいけません。甘いものを食べ過ぎれば虫歯になるし、偏った食事は病気や体調不良の原因になります。注射やドリルがお好きというのなら止めはしませんよ?
ーセラフィム所属 メアリーよりー
被験者:スノーホワイト
出力:ありとあらゆるジビエのパーフェクト
詳細:(※スノーホワイトのコメントより抜粋)
「これは凄いな。最初のひとくちはシカ肉のロース、次はイノシシのレバー、さらにこんがりと焼き上げられたベカスの肉……と、このコンニャクのようなものに齧り付く度に全く別の肉の味が口の中に広がるのだ。次は……うん、砂肝のような歯ごたえがなんとも楽しい肉だ。焼き加減もレアだったりミディアムだったりとランダムでどれも香ばしく、おっと次は噛めば噛むほど肉汁がジュワッと染み出してきて何とも美味い……次は鶏肉のような味わいだが、これは蛇肉だな。小骨っぽいのも再現されているとは面白い……(中略)……戦いばかりの日々だった私に、食事をすることの喜びを思い出させてくれたことに感謝する。ご馳走さま」
【味の感想】:美味しかった
連絡事項.
本日付けでフィリをSCP–647–MNの味見担当から除名し、新しい味見担当としてスノーホワイトを採用したいと思います。(※元味見担当のフィリへ、あなたのレビューは語彙力がなさすぎて全く参考になりません。少しはスノーホワイトを見習うべきでしょう)
「美味いものが食えるのか? なら手伝おう」
ースノーホワイトー
被験者:クロウ
出力:黒っぽいケーキのパーフェクト
詳細:回収したサンプルを成分解析にかけたところ、パーフェクトは爆発性の物質で構成されていることが判明しました。この結果に対しクロウは「古典的な暗殺用のケーキ」と説明し、さらに「一応、食べられないことはない」と付け加えて残りを持ち帰りました。
【味の感想】:意外なことに、ようかんにも似た控えめな甘さを感じられた。食感は粉っぽくパサパサとしており、口の中の水分が失われるため少し食べ辛いが、食べられる爆弾とはなんとも画期的だ。美味しかった、非常用の装備として是非とも地上に持って行きたい(※味見担当は特別な訓練を受けています)
被験者:ユルハ
出力:クッキーに似た栄養豊富なパーフェクト
詳細:出力されたパーフェクトを携行型の簡易成分解析装置にかけてみたところ(ユルハが怪しんでいたのもあって)五大栄養素が効率的かつ手軽に摂取できる食品であることが判明しました。ユルハは「美味しい上に腹持ちが良さそうで、仕事中の栄養補給にはうってつけだ」と絶賛していました。
【味の感想】:これは美味すぎる! さらに食べ応えがある上に日持ちもしそうだから、長期間の行動の際にも重宝できそうだ。地上で回収できる小麦やクルミなどを使って、似たようなものをなんとか自作できないか試してみたいと思う。
被験者:アドミ
出力:柔らかい猫型のパーフェクト
詳細:猫ちゃん(可愛くデフォルメされた)の形にカットされたパーフェクトが出現。アドミは当初、顔を赤くして「あまりにも可愛くて食べるのが勿体ない」と消費することを惜しむ様子を見せていました。開封から1時間後にようやく食べ始めたところ、ふわふわでほっぺたが落ちるほど美味しかったそうです。
【味の感想】:パンケーキにも似ていて甘くてとても美味しかった。生地がしっかりとしているのだろう、小麦の風味と練り込まれたハチミツの甘味がよく合っているし、ふわふわな食感も非常に心地良い。もっと食わせろ。
被験者:プリバティ
出力:ロイヤルロードの最高級料理
詳細:出力されたパーフェクトを、プリバティはロイヤルロードの5つ星レストランで食べたものと同一であると話しました。
【味の感想】:これが最高級だと? 味が薄いし食感も一定で食べている感じがしなくてつまらない。これならば倒木の幹を住処にする芋虫の方が、もっとクリーミーな味わいで美味いくらいだ。お前、味覚センサーがおかしくなっているんじゃないのか?(※味見担当の味覚は少々独特なところがあります)プリバティは激怒しました。
被験者:ソリン
出力:AZXを模した複数の小さなパーフェクト
詳細:全体的に青みがかっており、手に取った際の質感は飴のように硬く、うっすらと甘い香りがしている。この結果を受け、ソリンは自分が子ども扱いされていると解釈してブツブツと文句を言っていましたが、1つ口にしてみたところ頰を緩ませて味を賞賛しました。
【味の感想】:爽快感のある甘さがクセになるし、汽車の形を模した飴というのも面白い。それに……なんというか地上からラプチャーを殲滅した後は、汽車に乗って飴を食べながらゆっくり余生を過ごすのもいいかもしれないなと感じた。
被験者:ブリッド
出力:AZXを模した複数の小さなパーフェクト
詳細:飴のようなものという点では前者と同様だが、こちらは色が黒く、さらに香りもビターで芳醇なものとなっている。ブリッドによるとコーヒー味だったとのことです。
【味の感想】:コーヒーのことはよく分からないが、コクと酸味が織りなすハーモニーとはまさにこのことなのだろう。飴でありながら本格的なコーヒーの味を楽しめるというのがなんとも面白い。真っ黒な見た目だが思っていたより苦味は強くないため、子どもでも美味しく食べられると思う(※見栄を張って飴を食べたソリンは酷く顔をしかめていました)。
被験者:ディーゼル
出力:AZXを模した複数の小さなパーフェクト
詳細:桃色をしていることからも分かる通り、いちご味の飴だと分かる。実験後、インフィニティレール所属の3人は「残りはAZXを利用する人たちに配ってあげましょう」と話し合っていました。
【味の感想】:ふわっとしたいちごの風味がとても甘美だった。それ以外では特に言うことはなさそうだが、心なしか声の通りが前よりも良くなったような気がするのだが、気のせいだろうか?
補遺.
後日、ソリンから「桃色の飴はのど飴に似た効果があったみたい」と報告があり、実際に計測してみたところ飴を食べた直後に限り、ディーゼルの音痴が約13パーセント改善していることが判明しました。(※なお音痴なことには変わりありませんでした)
被験者:エレグ
出力:BOOMのロゴが描かれたパーフェクト
※『BOOM』:アーク内で根強い人気を誇るレトロゲーム。低容量ながらもFPSジャンルの代表作とまで呼ばれている。
詳細:手に取るとロゴマークが変化し、パーフェクトの上でBOOMが開始された(何を言っているのか自分でも分からないのですが、とにかく事実なのです)。エレグは非常に興奮した様子で3時間ほどBOOMを遊んだ後、BOOMの良さをスノーホワイトと共有しました。
ちなみに味に関しては悪くなかったそうです。
【味の感想】:決して悪くはない味だが、味が薄くてとても物足りない。恐らくは殆どのリソースをゲーム部分に費やしているからだろう。しかしながら、食べられるゲーム機とはなんとも驚きだ。機会があればまたやってみたい
被験者:リター
出力:温かいおかゆ味のパーフェクト
詳細:リターは当初「こ、こやつまで儂を老人扱いするか……」と出力されたものを見て不満そうな様子でしたが、何だかんだで美味しそうに完食を果たしました。
【味の感想】:なんとも優しい味わいだ。固形だと思っていたが口に入れるとトロッとした舌触りに変化するためとても食べやすい。薄味だが時折感じられる梅干しのスッキリとした酸味が良いアクセントとなっており滋味深い、何よりも温かい状態で提供されているところに思いやりを感じる。とても美味しかった。
被験者:ボルト
出力:最高級ドッグフードのパーフェクト
詳細:ボルトはひたすら激しく尻尾を振りながらパーフェクトを完食しました。味見担当のスノーホワイトがサンプルの回収を試みましたが、ボルトからの激しい抵抗に遭い、あえなく失敗に終わりました。
【味の感想】:犬型ロボットの需要まで満たせるとはすごいものだな。しかしながら、なんとも美味しそうに食べていた。うん、実に美味しそうだった……
補遺2.
ハッピーズーとイージス協力の下行われた動物実験にて、犬・猫・ライオン・ワシ・オウム・ヒトデ・タコ・イルカによる開封の試みが行われたところ、このうち犬・猫・ライオン・イルカにのみ反応が見られ、鳥類や爬虫類などでは全くの無反応でした。この結果からCP–647–MNは哺乳類のみを対象に取ることが判明しています。
(追記)
さらなる実験の結果、犬型ロボットであるボルトやハランが所有する機械カラスにも反応をみせたため、このことからSCP–647–MNはある一定水準の知能を保有する生命体(ロボットやニケでも可)にのみ異常性を発現させると仮定されました。
現在、野生のトーカティブを用いた実験を検討中です。
元ネタと参考
→『果てしないピザボックス』
CC BY-SA 3.0に基づく表示
SCP-458 - The Never-Ending Pizza Box
by Palhinuk
http://www.scp-wiki.net/scp-458
http://ja.scp-wiki.net/scp-458
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