転生したと思ったらママになっていた件   作:大神降ろし

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第四十二話

 

 心地良く穏やかな日差しの下でなだらかな道を一台の馬車が走っている。

 

「はぁ~…全く。とんでもない代物を渡してきたな、ヴァレットさんは…」

 

 馬車の中でシリウスは溜め息を付いていた。

 ヴァレットが餞別として渡した魔具のランタンが割ととんでもない性能を持っていたからだ。

 火を灯すと赤ではなく青い火が灯り、その青い火には退魔が付与されアンデッド系や霊体系の魔物を遠ざける効果が発動する。その灯りを近づけるだけでアンデッドなどの魔物は怯えて逃げ出すのだ。効果が高い分もちろん値段も高く500000リクルはくだらず、高ければ1000000リクルする事もあるほど。魔具の説明書を読んだシリウスが溜め息を付くのも納得の代物だった。

 気分がダダ下がりのシリウスは馬車の揺れと暖かい日差しで寝ているポラリスを見て癒される事にした。

 

「(うちの娘が可愛すぎる…天使か?天使だったな)」

 

 自分の膝の上に天使が眠っている。

 自然と慈愛に満ちた笑顔を浮かべるシリウスは親バカ全開だった。その様子を馬車に乗っている他の客は温かい目で見守っている。

 馬車はゆったりと道を走っている。道の周辺に特に異常は見当たらず魔物もおらず平和だった。

 ターエルを出発して数時間、途中休憩を挟みながら“ロドロ”の村に着いた。ロドロは少し前のゴブリンの被害を受けなかった唯一の村で滅ぼされた他の村の生き残りが身寄りを寄せている。生き残った人達はターエルからの支援を受けながら新たに村を開拓しようかと相談している。

 

「よっと…今日はここで休むよ。出発は明日の朝だから遅れないでおくれ」

 

 乗り合いの馬車の壮年の御者からの注意事項を受けた後、客達は馬車を降りて村にある宿へ向かった。シリウスもその後を追いながらロドロの村を見回している。

 森との境目に作られており、家畜を飼いながら農業と林業で生計を立てている牧歌的なごく普通の村だった。今は無いがシリウスの村も似たような村だ。宿屋は数軒あるらしく客引きの店員が声を掛けて回っている。

 

「そこの若い奥さん!泊まるところが決まってないなら家の宿はどう?」

「え?」

 

 一番にシリウスに声を掛けたのはシリウスより年下の少女だ。栗色の髪をしたお下げの少女でエプロンをしているので宿の手伝いをしているのだろう。シリウスを若奥様と勘違いしたのは赤ん坊のポラリスを連れているからだ。

 

「…じゃあそうしようかな」

「ほんと!?やったー!こっちだよ!」

 

 特に決めてなかったので少女の宿に泊まる事を決め喜ぶ少女の後に付いていった。少女の宿屋は村の奥の方の森に程近い場所にあり、立地的には少し悪い場所だった。

 

「じいちゃん!ばあちゃん!お客さんだよー!」

「チュミー、お帰り」

「あらあら、可愛らしいお客様だこと」

 

 宿屋に入るとチュミーと呼ばれた少女の祖父母が出迎えてくれた。

 

「すいません、一晩お願いします」

「はいはい。一泊300リクルになります。食事付きなら500リクルになりますよ」

「じゃあ食事付きの方で」

「はい、お代は確かに。ではお部屋にご案内しますね。チュミー、お願いね」

「はーい!こっちだよ!」

 

 チュミーに連れられて二階の部屋に案内された。部屋はベッドと棚の他に机と椅子があり、ターエルで過ごしていた部屋よりは狭いものの特に気にせず過ごせるほどの広さだ。

 

「ご飯は一時間ぐらい後だよ!何か欲しかったら私に言ってね!」

「ああ、ありがとう」

「にへへ~」

 

 お礼を言われて笑うチュミーだったが視線はポラリスに向いていた。長いお昼寝から目が覚めてここはどこだと辺りをキョロキョロしている。シリウスはベッドに座りチュミーを手招きして近寄らせた。

 

「この子はポラリスだよ」

「ポラリスちゃん!私はね、チュミーだよー、よろしくねー」

「う~?」

 

 チュミーの言葉に首を傾げるポラリスだが差し出されたチュミーの手をジッと眺めてた後、おもむろに掴んだ。掴んだ瞬間、チュミーの顔がパアッとさらに明るくなり満面の笑顔になった。ポラリスはチュミーを見た後、シリウスを見た。シリウスはただ笑ったままポラリスを見ており、ポラリスは二人を交互に見た後チュミーを見て笑った。見知らぬ人だがシリウスが笑っているので大丈夫と判断した。

 

「!!にへへ~!」

 

 ポラリスが笑いかけてくれて嬉しいのかチュミーは満面の笑顔のままポラリスの手を優しく握っている。

 

「!?ねえねえ!お姉さんってハンターなの!?」

「ん?そうだが?」

「じゃあさじゃあさ!ハンターのお仕事、どんなことするのか教えて!」

 

 ポラリスの手を握っていたらシリウスが付けているペンダントを見つけて目をキラキラさせながら質問している。チュミーは村から出た事が無く、時々訪れる他の村の人達の話を聞くのが好きで中でもハンターの活躍を聞くのを一番楽しみにしている。

 

「お仕事?そうだなあ…」

 

 ハンターの話を強請ってくるチュミーにシリウスは夢や憧れを壊さないように言葉に気をつけながら話し始めた。ゴブリンの襲撃やジャイアントアントの巣の攻略を血生臭い箇所を省きながら話し、チュミーはそれを目をキラキラさせて興奮しながら聞いている。

 

「失礼しますね。食事の準備ができましたよ」

 

 話が一段落したところで気がつけば一時間が経っていたらしく部屋のドアがノックされた。

 

「もうそんなに経ってたのか。話はまた今度な」

「はーい!」

 

 すっかりシリウスに懐いたチュミーの頭を撫でながらシリウスはポラリスを抱き上げチュミーと手を繋ぎながら下へ降りた。

 

「あらあら、すっかり仲良くなって」

「これチュミー。お客さんに迷惑を掛けてはいけないよ」

「あぅ…ごめんなさい…」

「いえ、いいんですよ。私も色々話して楽しかったですし」

 

 客はシリウスしかいないらしくテーブルの上には一人分の夕食が置かれていた。メニューはコケブタのステーキとキノコのシチューとパンだ。

 コケブタはキノコを主食としているブタで背中にコケが生えているのでコケブタと名付けられた。性格はとても臆病で人が近寄ると一目散に逃げだすので市場に出回る事はあまりない。

 

「久しぶりのお客さんだから少し奮発したよ。ああ、お代は変わらないから安心しとくれ」

「うわぁ…!すごーい!」

「いいんですか?」

「私達も同じ物を食べるから気にしないでおくれ」

「まあ、それなら…チュミーちゃん、一緒に食べる?」

「いいの!?食べるー!」

「いいの?お邪魔じゃ…」

「いいんですよ。この子もチュミーちゃんに懐いてるし。それに食事は皆で食べた方が美味しいですし」

「じいちゃんとばあちゃんも一緒に食べよー!」

「これチュミー」

「いいじゃないですか。一緒に食べましょう」

「いや、しかし…」

「ふふ…あなた、せっかくお誘いしてくれてるのだから受けましょう」

「…やれやれ、仕方がないな」

「わーい!」

 

 口では乗り気ではない祖父だが孫娘が喜ぶ姿を見て偶にはこういうのもいいかと笑った。祖父母とチュミーの分の料理がテーブルに置かれて食事が始まった。

 

「あむっ!んー!じいちゃんの料理美味しいから好きー!」

「ふっ、そうかい」

「あらあら、この人ったら照れちゃって」

「…ばあさん、うるさいぞ」

「じいちゃん、照れてるの?」

「ふふ、そうみたいだね」

「にへへ~」

「ええい、さっさと食べなさい」

「はーい!」

 

 からかわれて憮然とした表情をする祖父に祖母もチュミーもシリウスも笑っている。

 チュミーの両親はチュミーが幼い時に魔物に襲われて亡くなっている。この村ではチュミーの同年代の子供はおらず一番近い者もすでに村を出て働いている。なのでいつも一人で遊んでおり祖父母がいるとはいえ些か寂しい思いを持っていた。祖父母もチュミーの笑顔に若干影があるのは分かっていたが自分達ではどうすることもできずにいて自分達の不甲斐なさを嘆いていた。そんな時にシリウスがやってきた。僅かな時間でチュミーと仲良くなりチュミーが心の底から笑っている。祖父母はそれが嬉しかった。

 シリウスも薄々とチュミーの心境を理解していた。両親がおらずいるのは祖父母。チラッと見ただけだが村には子供はいなかったので恐らく寂しいのではと思っていた。自分の話で少しでも元気が出るのならと進んで色々と話してあげた。そのおかげか楽しい食事が終わってもチュミーはニコニコしている。

 

「そうですか、村を…」

「赤ちゃんを連れて、大変でしょうに」

「いえ、そこまで大変でもないですよ。慣れましたし、何より育てるって決めたのは私ですから」

 

 少し離れたテーブルでチュミーと遊んでいるポラリスを見ながらシリウスは言った。食事を終えた後、チュミーがポラリスと遊びたがったので任せる事にしてその間、若い娘と赤ちゃんが旅をする理由が気になった祖父母に自身の事を語った。しばらくチュミーとポラリスが楽しそうに遊んでいる様子を三人で眺めていたが、ポラリスが欠伸をしたので寝る事にした。

 

「…さて、ポラリス~そろそろ寝るよ」

「えー…」

「これチュミー」

「チュミー、ポラリスちゃんはもうお眠なの」

「うぅ…」

 

 まだ遊び足りないというよりはもっと一緒にいたいと思っているチュミーだが祖母の言葉に名残惜しそうにしながらポラリスから離れた。

 

「…せっかくだから一緒に寝る?」

「!!」

 

 シリウスの思いもよらぬ提案にチュミーは勢いよく振り返り、期待に満ちた目で祖父母を見ている。

 

「い、いや流石にそこまでは…」

「私は気にしませんよ?」

「いや、でもね…」

「チュミーちゃんはどうしたい?」

「一緒に寝たい!」

「だ、そうですよ?」

「ううん、しかし…」

「…チュミー、お姉さんに迷惑を掛けてはダメよ?」

「うん!分かった!」

「ばあさん!?」

「あなた、今日くらい大目に見てあげましょう。この子の事、お願いできるかしら?」

「もちろん。私から言い出したことですので」

 

 チュミーの寂しそうな様子に思わず提案したシリウス。祖父は流石に難色を示したが祖母はチュミーの笑顔を見て許可を出した。チュミーの笑顔を引き出したシリウスともう少しだけ一緒にいさせてあげたい、という思いの方が勝った。チュミーは寝間着に着替えるために部屋へと向かい、シリウスも寝間着に着替え歯を磨いてチュミーが来るのを待った。

 

「にへへ~」

 

 祖父母と一緒に寝た事は何度もあったが、それとはまた違う温かさが嬉しくてチュミーはずっと笑っている。チュミー、ポラリス、シリウスという順で川の字になってベッドに横になっている。チュミーは眠っているポラリスの手を握っていたがポラリスの寝顔を見ているうちに段々と眠くなってきた。

 

「うにゅ…」

「おやすみ」

 

 眠ったチュミーとポラリスの頭を優しく撫でて毛布を掛けてシリウスも眠った。

 翌朝。窓の隙間から入ってくる日光でシリウスは目を覚ました。

 

「ん…朝か…ん?ああ、そうだったな」

 

 感じる温もりが多い事に一瞬疑問に感じたがすぐに昨夜の事を思い出した。お互い手を握ったまま寝ているチュミーとポラリスを見てほんわかとしていたシリウスだったが、外から何かを感じた。

 

「ん?(何だ?殺気というか、敵意というか、何かそういう類のもんが近づいてくるような…そういえばゴブリンは散り散りになって逃げたって言ってたな…まさか)」

 

 残っていた眠気が吹き飛び大急ぎで支度して警戒し出した時、チュミーとポラリスが目を覚ました。

 

「うにゅ~…おはよぅ~…」

「う~」

「はい、おはよう。ポラリス~おしめ変えようね~」

 

 時間はあまり無いものの二人を不安にさせないようにできるだけ普段通りに振る舞いながらおしめを変えた。

 

「できた。ポラリス~おはよう」

「ま~。う~?」

 

 スッキリしてご機嫌になったポラリスだが、シリウスの僅かな表情の変化に首を傾げている。

 

「チュミーちゃん、おはよう。行こっか」

「うん!」

 

 チュミーはシリウスの変化には気づいておらず手を繋いで下へ降りた。下では祖父母がすでに起きていて朝食の準備をしている最中だった。

 

「おはよう。よく眠れたかな?」

「おはようございます。ええ、よく眠れました。チュミーちゃん、ポラリスをちょっとの間お願い。ポラリス、ちょっとだけ待っててね」

「え?お姉さん?」

「ま~?」

「どうしたんだい?」

「あら、何事?」

 

 何が何だか分かっていないチュミーは渡されたポラリスを抱いている。二人の頭を撫でた後、シリウスは剣を抜いて外へ出た。外は見た感じでは特に変化は無かったがシリウスは感じていた。

 

「(どんどん近づいてくる…方角は…森と村の入り口の方か。数は…ダメだ、正確には分からん)………来る」

 

 シリウスは感じた方を向きやると森から何かが勢いよく飛び出してきた。

 

「フンッ!」

「グギャア!?」

 

 タイミングを計って剣を大上段から振り下ろして飛び出してきたゴブリンを叩き斬った。

 

「ギギィ!?」

「ギャギャ!?」

「やっぱりゴブリンか!」

 

 一瞬で一体やられて他のゴブリンは狼狽えており、シリウスはその隙を逃さなかった。

 

「ハアッ!」

「ギャア!?」

 

 一番近くにいたゴブリンを右の振り上げで斬り倒した。二体もやられて残った二体のゴブリンはそれぞれ別の行動を取った。一体は怒りのままシリウスに向かい、もう一体はシリウスに恐れをなして村の中央へと向かった。

 

「ちいっ!逃げんな!ええい、邪魔だ!」

「ギギャア!?」

 

 襲ってきたゴブリンの棍棒をあっさり回避し剣を薙ぎ払って首を飛ばした。シリウスはそのまま逃げたゴブリンを追って村の中央へと向かった。

 

「う、うわあああぁぁぁ!?ご、ゴブリンだあああぁぁぁ!?」

「いやあああぁぁぁ!?」

「た、助けてくれえええぇぇぇ!?」

「「「「「ギギャアアア!!」」」」」

 

 ゴブリン達はシリウスが睨んだ通り、ターエルの襲撃に失敗して逃げ出した一部だった。食糧難に陥りターエルを襲撃して失敗し散り散りに逃げたが、逃げた先で食料が手に入らず餓死者が続出した。

 現在彼らは非常に飢えている。それと同時に人間に対して憎悪も持っている。

 ロドロの村を襲っているゴブリン達は近くにいる村人に襲い掛かったり、家に押し入り食料を貪ったりとやりたい放題に暴れている。村にはハンターはおらず戦える者も猟師や木こりなど本職ではない者ばかりで怒れるゴブリン相手に恐れをなしている。

 

「ど、どうしたらいいんだ!?」

「戦うしかないだろうが!」

「うわあ!?た、助けて!?」

「ギャギャ!」

「ひぃ!?」

「こ、こんなのむ、無理だ!」

「だ、誰か!誰か助けてくれ!!」

 

 逃げ惑う人々の恐怖が伝染し弓や斧を持っている男達も武器を捨てて逃げ出す者が出てきた。戦える者が逃げ出した事で絶望が広がり始め諦める者も出始めてきた。

 

「オラッ!」

「ギャア!?」

 

 その中でもシリウスはたった一人で戦っていた。

 

「【マジックボルト】!」

「グギャア!?」

 

 魔法も駆使して村中に散ったゴブリンを各個撃破している。

 

「ええい!あっちこっちに散らばってやり辛い!」

「キャアアアァァァ!!」

「やらせるか!」

 

 乗り合いの馬車に一緒に乗っていた女性に襲い掛かるゴブリンを背中から斬りつけた。

 

「ガギャア!?」

「大丈夫ですか!?」

「え?う、うん」

 

 寸でのところで助ける事ができたがゴブリンはまだ数体ほど村の中いる。

 

「失礼!」

「あっ…」

 

 村の中央の方から悲鳴が聞こえたので何かを言いかけた女性を放ってシリウスは駆け出した。村の中央では村人達が数体のゴブリンに追い詰められた。

 

「あ、ああ…もう終わりだ…」

「だ、誰か…」

「死にたくねえ、死にたくねえよ…」

 

 絶望している村人達を見てゴブリン達は嗜虐心に満ちた表情で嗤っている。わざと恐怖を煽るように棍棒を地面に叩きつけたり、振りかぶる真似をしたりしながらゆっくりと近づいている。

 

「【マジックボルト】!」

「グギャア!?」

 

 そこへシリウスが走りながら魔法を放ち一体のゴブリンが地に伏せた。

 

「ギャギャ!?」

「ギギャア!?」

 

 突然の攻撃に狼狽えるゴブリン達にシリウスは果敢に斬りかかった。

 

「ハアッ!」

「ギャアア!?」

「グガアァ!」

「当たらん!セイッ!」

「ギギャア!?」

 

 隙だらけのゴブリンを斬り捨て、仲間をやられてボロボロのナイフを振り回して襲ってくるゴブリンを容易く避けてゴブリンの胴体に剣を突き立てた。残ったゴブリン達は仲間をやられても逃げずに怒りのままシリウスに突っ込んでいる。以前みたいに連携を取られたらシリウスも慎重に立ち回る必要があったが、今回はそれがなくただ遮二無二突っ込んでくるだけだった。

 

「(残り五体!一対五じゃなくて、ただ五連戦するだけだ!)フンッ!」

「ギャア!?」

 

 先頭を走るゴブリンの首を斬り飛ばし、次いで棍棒を振り下ろしてくるゴブリンの攻撃を避けて腕を斬り落とした後、後続のゴブリンに当たるように蹴り飛ばした。一体のゴブリンが巻き込まれて倒れている間に二体のゴブリンが左右から同時に飛び掛かった。シリウスは間を抜けるように動きその場で一回転しながら剣を薙ぎ払い二体のゴブリンに斬りつけた。一体目は倒したが二体目は若干勢いを削がれてたので傷は浅かった。地面に倒れたゴブリンに止めを刺し、蹴り飛ばしたゴブリンとそれに巻き込まれたゴブリンに走り寄り起き上がる前に突き刺した。

 

「これで…最後!」

「グガアァ!?ガ、ガアァ…」

 

 最後のゴブリンに止めを刺した後、素早く剣を抜いて周囲を警戒した。注意深く見回したが残党はおらず荒す音や気配も感じなかったので剣を振って血を払い鞘に納めた。

 

「ふぅ…何とかなったな」

 

 静かになった村でシリウスの言葉が響いた。

 

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