転生したと思ったらママになっていた件   作:大神降ろし

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第七十話

 

 テトラニーアを出発して五日後、シリウス達は王都近郊までやってきた。

 王都近郊では道が土ではなく石畳となっており今までより歩きやすくなっている。さらに兵士も巡回しており警備体制も万全で王都近郊には盗賊は近づこうとせず、魔物が立ち寄っても即座に追い払われるか、退治される。巡回の兵士や王都で仕入れた品物を各地に売りにいく行商人などと擦れ違いながらシリウス達は石畳の道を歩いている。

 

「もう少しで着きそうだな」

「やっと…やっと着いた…!」

「王都にはどんな美味いもんがあるんだろうなー」

 

 話しながら歩いていると遠くに王都が見えてきた。

 オルティナ王国の首都、王都オーベルダーナ。

 オーベルダーナは平原のど真ん中にあり中央には白亜の城と呼ばれている王城エルネセスが美しく聳え立っており国の中心に相応しい佇まいをしている。オーベルダーナには三つの城壁があり、一番外側の第三城壁の先は城下町と軍の駐屯地があり、第二城壁の先は貴族達の別邸があり、第一城壁の先は王城エルネセスがある。第三城壁の四方には門があり一日に数百人もの人々が行き来をしている。門を潜ると東西南北に大通りがありそれぞれ東通り、西通り、南通り、北通りと呼ばれていて、第二城壁まで真っ直ぐ続き馬車が余裕ですれ違えるぐらい幅広く作られている。各通りの中央には歴代の王や将軍の銅像が建ち並んでおり、銅像の周囲には花が植えられていて人々の憩いの場にもなっている。東通りと西通りには行商人やハンターなどの旅をする者が使う道具を扱う店が多くあり、南通りと北通りには生活用品を扱う店が多くある。

 シリウス達は一番近くの東門から入る事にした。入場許可をもらうために多くの人が並んでおり、兵士達による厳しい検問が行われている。当然シリウス達も荷物を調べられたが、その前にピーニとカペラはシリウスの服の中に入り込んで難を逃れた。入場許可をもらいシリウス達は門を潜りオーベルダーナへ入った。城下町は王城と同じ白で統一されていて美しい町並みが広がっていた。

 

「綺麗な町だな」

「そらそうだよ。なんせ王都だからね」

「綺麗だなー。それにあっちこっちからいい匂いがするだー」

「まずは宿を見つけるぞ」

「どこにあるのかな?」

「さてな。クルフは知らないのか?」

「一、二回は来た事はあるけどその時は貴族として来たからね。城下町の事はよく分からないんだ」

「なら、その辺の人に聞くか」

 

 シリウスはちょうど通りかかった通行人に宿屋の場所を聞き出しそちらの方へ向かった。東通りから一本道を外れたところに通行人から聞き出した宿屋があった。一流ではないが比較的値段が安めなのでそれなりに人気があるが、それでも一泊2000リクルとシリウス的には高かった。

 

「まだ高くなる…ここはまだマシなんだろうけど…」

「え、そうかい?安いと思うけど」

「ターエルじゃ300リクルだぞ」

「そ、それは安いね。安すぎて大丈夫か心配になるぐらい…」

 

 必要経費だと割り切って三日分支払ったが軽くなっていく財布に溜め息が零れた。渡された鍵で部屋を開けると流石王都の宿屋だけあって綺麗にされており、広さも十分過ぎるぐらいあった。荷物を部屋に置いた後、王都を散策すべく宿屋を出て東通りを中心に見て回る事にした。ちなみにポニーは宿屋の裏手にある厩舎でのんびりしている。

 

「流石王都だな。活気がある」

「うわあ…!」

「美味そうな物もいっぱいあるだ!」

「…離れるなよ。逸れても探しに行かないからな」

 

 エベッタとクルフは目をキラキラさせてあちらこちらを見ていて、放っておくと勝手に動きそうだったので釘を刺しておいた。二人は流石に置いていかれなくないらしいので大人しくシリウスに付いていっている。

 

「あ~」

「おー」

「…ぅ、ぅぅ…」

「(プルプル)」

「人がいっぱいねー」

「スピカ~、大丈夫だよ~。ポラリスとアトリアは大丈夫そうだな。カペラとピーニは見つからないようにな」

 

 子供達の事を気に掛けつつ東通りの散策を開始した。旅で使う道具やハンターの装備品などを扱っている店や露店が建ち並ぶエリアにやって来ると飾ってある装備を吟味するハンターや、声を張り上げて客を呼び込んでいる商人や、熾烈な値下げ交渉を繰り広げる店主とハンターの姿など、シリウスが今まで通ってきた大きな町と同様の光景が広がっている。違いは商品の質と値段の高さぐらいだった。取りあえずシリウス達は近くにあった武器防具の店に入ってみた。

 

「質はいいけど値段がやっぱ高いな…」

「これ見てよ!雷の魔法が撃てる槍だって!凄いなあ!」

「おー、頑丈そうな斧もあるだ。オラが使ってるのより斬れ味が良さそうだ」

「お前ら、値段も見ろよ。どっちも数百万以上するぞ」

「うげ!?」

「高過ぎて買えないだ…」

 

 高過ぎるが見てるだけでも楽しいので二人はお上りさんみたいにあっちこっちを見て回っている。

 

「うーん…そろそろ剣を新調した方がいいかな?それとも折れるまで使う方が…うーむ…普通の剣でも中々高いな…」

 

 シリウスが現在使っているソルジャーアントの牙の剣は金属と同じぐらいの強度を持っているが、当然使えば使うほど摩耗していく。毎晩整備しているが心なしか手に入れた当初より細くなっているような気もしている。同じぐらいの大きさの剣を見ているがどれも値段が高く二の足を踏んでいる。

 

「これの材質は…鉄か。もっと硬いのは…こっちは鋼鉄。重さは…少し重いな。これは?ほう、ミスリル…相当硬いんだろうな。そこまで重くないし、値段は…うへぇ…」

 

 飾ってある剣を手に取って見て回っているがしっくりくる物は中々無く、良さげなものはあったが値段が高過ぎて手が出せそうに無かった。

 

「おお…ミスリルの槍…凄い…いつか僕もこんなのを使えれば…」

「ほへぇー…ミスリルの斧もあるだー。こっちの鎚も凄いだー」

 

 エベッタとクルフが感嘆の声を上げているのでシリウスもそちらを見てみた。

 クルフが見ているのは刃先がミスリルの槍で柄の部分には細かな装飾が施されていて芸術品としても価値がありそうだった。エベッタが見ているのはミスリルの手斧で刃全体がミスリルではなく刃先の部分だけにミスリルのコーティングがされている斧だった。鎚の方は長方形の四角い鎚で実用性を重視した物で武骨な印象が持たれる。

 

「コーティングだけだから値段も抑えられてるのか。そういうのもありか」

「シリウスー。腹が減っただー。早く何か食いにいくだー」

「やれやれ…分かった分かった。行くから引っ張るな」

 

 エベッタに引き摺られるようにシリウスとクルフは店を出た。各通りには食事処やカフェや屋台などが多数存在しており人気店では貴族がお忍びで来る事もあるほどだ。

 

「それで?何を食べたいんだ?」

「美味いもの!」

「言うと思った。クルフは?」

「うーん、そうだな…軽く摘まめるものが食べたいかな」

「それならサンドイッチとかになるか。ならカフェか屋台でも行くか」

 

 シリウス達は飲食店が並ぶエリアに向けて歩き出した。場所は店を出てからすぐの所でお昼は過ぎているが貴族の子女達が女子会をしていたり、少し遅めの昼食を取っている家族連れがいたりと飲食店のエリアは賑わっていた。屋台もいくつかあり手軽に摘まめるのでこちらも賑わっていた。シリウス達は目に付いたサンドイッチの売っている屋台の列に並んで各々食べる分を購入して、近くに空いていたベンチに座って少し遅い昼食を取る事にした。

 

「いただきます。ポラリス~、あ~ん」

「あ~。あ~♪」

「アトリア~、あ~ん」

「あー。あーい♪」

「スピカ~、あ~ん」

「…ぁ、ぁー…」

「カペラ~、あ~ん」

「(プルプル)♪」

「やっぱり卵が一番ねー♪」

「あぐっ!はぐっ!う~ま~い~だ~!」

「あむっ!美味しいねこれ!」

 

 通行人は母娘の心温まるやり取りを見て微笑ましくなった後、本当に美味しそうに食べるエベッタを見て小腹が空いてきて屋台に並び始めた。屋台の店主が嬉しい悲鳴を上げているが全く気づかずにシリウス達は完食して散策を再開した。

 シリウス達が次に覗いたのは魔具を扱っている店だ。中に入ると多種多様で高価な魔具がたくさん飾られている。

 

「おお…凄いな…」

「おー。いっぱいあるだー」

「気をつけろよ。壊したら弁償か、買い取る羽目になるぞ」

 

 シリウスが値段を指差すとエベッタとクルフは目を見開いた後何度も頷いた。触らないようにしながら魔具を見ている二人を置いておいて、シリウスは甘えてくるポラリス達をあやしながら魔具を見ている。

 

「ポラリス~、どうしたのかな~?うりうり~。この腕輪は…身体能力を上げる腕輪か。力とか体力とか丈夫さとか全部が上がるって事かな?アトリア~、それは触っちゃ駄目だよ~。うん、いい子いい子。こっちの腕輪は…マジックシールドが込められているのか。確かヴァレットさんが似たようなのを持っていたな。スピカ~、喉は渇いてない?トイレも大丈夫?…そう?何かあれば言ってね。これは…杖か?何々?ほうほう…これにファイアーストームの魔法が込められているのか。魔力があれば魔法使いじゃなくても使えるし、術式とか覚えてなくても使えるから便利だな。どうしたカペラ?外に出たい?ああ、いいよ。見つからないようにね。この丸いのは何だ?結界を張るのか…最大で半日持つと。休憩したい時とか、野営する時には便利そうだな。嵩張るのと重さに目を瞑れば…こっちの指輪は力を上げたり、体力を回復させたりする指輪か。私が付けてる上位互換みたいだな。値段も倍以上するな…」

「シリウス!これ見てよ!凄いよこれ!魔力を込めると飲み水が出るんだよ!とっても便利じゃないか!」

「シリウスー。こっちは保温の魔石だー。寒い時とかにとっても便利だー」

「あー…まずクルフ。私はクリエイトウォーターを覚えてるからそれはいらん。それとエベッタ。それいいな。いくらだった?」

「えーっとだなー…3000リクルだー」

「…買うかどうか悩む値段だな…」

「シリウス、その魔法も覚えていたのかい!?むむむ…僕は買おうかな…?」

「魔力が使えなかったら意味無いぞ」

 

 水を生み出すクリエイトウォーターの魔法が込められている水差しを買うかどうか悩むクルフに声を掛けるシリウス。ちなみにクリエイトウォーターの水はあまり美味しくなく、どちらかというと洗濯などに使われる事が多い。シリウスは悩んだ結果、保温の魔石は今回は購入を見送る事にした。

 その後も色んな店を覗いたり歩き回ったりしていたが、楽しい時間ほど早く過ぎていき気がついたら日が暮れ始めていた。

 

「そろそろ帰るぞ」

「えー…」

「もうちょっと見て回りたいだ…」

「駄目だ。もう日が暮れる。また明日見て回ればいいだろ」

 

 まだ物足りないと駄々を捏ねる二人を引き摺って宿屋に戻った。宿屋に戻ると既に併設されている食堂と酒場に客が詰め掛けていたので、席が埋まる前に急いで空いている席に座った。

 

「ふう、危ない危ない」

「ここは何が美味しいのかな?」

「オラ、腹が減っただ…」

「いらっしゃーい!今日のオススメは野菜とキノコのシチューとビッグボアのステーキだよ!」

「ならそれを三つ。それと薄いスープとかあったらそれも三つで」

「薄いスープ?何で?」

「まだこの子達は固い物とか味が濃い物は早いので」

「ああ、そういう…うーん、あったかな?聞いてみるよ」

「すみません。お願いします」

 

 注文を聞いたウェイトレスは厨房に戻っていった。

 

「いつもの事だけど大変だね」

「いや別に?普通だが」

「そうなのかい?子供の世話に追われて自分の事は後回しにしてるし、今もそうだけど子供用の料理を態々頼んだり作ったりしてるからさ」

「私は一度たりとも大変とか思った事は無いな。私は母親だ。子供の世話をするのは当然、というか私がしたいだけだし。さっきも言ったが固い物とか濃い物はまだ早いから別のを用意するのも当たり前だ。それにこの子達の笑顔を見れば疲れとか全部吹き飛ぶしな」

「ま~」

「まま」

「…ぁ、ぅ…」

「(プルプル)」

「ん~?どうしたのかな~?うりうり~」

「…シリウスは凄いな…」

「シリウスはとっても優しいだー」

 

 甘えて手を伸ばしてくるポラリスとアトリアを撫でて、人が大勢いて怯えるスピカをあやし、見上げてくるカペラに微笑んでいる。他人から見れば大変な事だがシリウスにとっては当たり前の事をしているだけなのでクルフの言葉に平然と答えていた。その姿にクルフは素直に感服し、エベッタはニコニコしながらシリウスを見ている。

 

「はーい!オススメ三つお待たせー!」

「おお!来た来た!」

「待ってただ!」

「それとごめんね。うちの料理人頑固だから、俺が丹精込めて作ったスープを薄めるなんて絶対しないって言ってさ…」

「あれま…」

「そ、その代わりシチューを持ってきたよ!野菜も柔らかいから多分大丈夫だよ!」

「ああ、すいません。ありがとうございます」

 

 テーブルの上に頼んだ料理が並べられた。シリウスはポラリス達用のシチューを一匙飲んでみたがポラリス達には濃い味付けだった。

 

「濃いな…やるか?やっちまおう」

「何をするん、って!?正気かい!?」

 

 クルフが見たものは、シリウスが持っていた水袋の水をシチューに入れる光景だった。

 

「正気だが?このままじゃ濃いんだよ」

「いや、だからって!?」

「作ってくれないなら自分で何とかするしかないだろ?このぐらいか?…うん、行けそう」

 

 シチューは水を入れられた事でスープみたいになり、飲んでみるとポラリス達が飲むにはちょうどよい濃さになった。

 

「ほら、食べるぞ。いただきます。ポラリス~、あ~ん」

「あ~」

「アトリア~、あ~ん」

「あー」

「スピカ~、あ~ん」

「…ぁ、ぁー…」

「カペラ~、あ~ん」

「(プルプル)」

「シチュー、うまうま」

「はぁー…もう何も言わないよ。あむっ。うん、美味しい」

「あぐっ!美味いだ!はぐっ!」

 

 シリウスの暴挙にクルフは見なかった事にして夕食を食べ始め、エベッタは始めから気にしておらず目の前の料理を食べる事に夢中だった。シリウスはいつもと同じように自分の夕食を後回しにしてポラリス達に食べさせて、終わってから少し冷めた料理を掻きこんだ。

 

「ふぅ…ごちそうさまでした」

「美味しかったね」

「オラ、満足しただ」

 

 夕食を食べ終わったのでそれぞれ部屋に戻った。シリウスは一度部屋に戻った後、すぐに部屋を出て宿屋の裏手にある厩舎に向かった。そこには他の客の馬に交じってポニーがいたが、どこか寂しそうな雰囲気を出していた。

 

「お待たせ。一人でいさせてごめんよ」

「ブルルル…」

 

 シリウスが撫でるとポニーは気持ち良さそうに嘶いている。保護してから五日ほど経つがかなりシリウスに懐いてくれた。

 

「中々納得いくのが浮かばなかったけど、君の名前がやっと決まったよ。君の名前はウェズンだ。ごめんよ、遅れて」

 

 現代日本ではウェズンはおおいぬ座の恒星の一つだ。

 

「…?」

 

 シリウスがポニーにウェズンという名前を付けたがよく分かっていないのか首を傾げている。

 

「分からないか。まあ、仕方がないか…いや、待てよ」

 

 シリウスはそう呟きながら肩に乗っているピーニを見た。

 

「ん?何よ?」

「いや、魔物と契約ができるなら動物とも契約できるんじゃないかって」

「あー…んー…まあ、できる、とは思うわよ?誰もした事がないけど」

「そうなのか?」

「態々動物相手に契約する物好きはいないわよ」

「そうか?意思疎通ができるからいいと思うけどな…」

「物好きねぇ…まあいいわ。それで?契約するの?」

「ああ、頼む」

 

 ピーニはシリウスの肩から降りて魔法の準備を始めた。足元に魔法陣が出現するとピーニは魔法陣の一部を書き換え始めた。

 

「えーっと…ここをこうして、それでここを…あら?違った。これをそっちに…よしよし。最後にこれを…できたわ。契約するわよ」

「あれ?対価とかは?」

「動物だとそういうのは無いみたいね。お互いが良ければそれでいいんじゃない?」

「うーん、いいのかな…?ウェズンはそれでいいの?」

「ブルブル…」

「いいのか…なら、まあ」

 

 ピーニが魔法陣に魔力を注ぎ魔法陣が光り契約が完了しシリウスはウェズンとの繋がりを感じた。

 

「ブルルル…ヒィン」

「ん?名前気に入った?それは良かった」

 

 意思疎通ができるようになってウェズンの意思が分かるようになり、シリウスが思っていた以上にウェズンはシリウスに懐いていた。甘えるように頭を寄せてくるウェズンをシリウスは優しく撫でている。

 

「う~?」

「うー、んー」

「…ぅ、ぅぅ…こ、ここ、わわく、わく、な、ななないい…?」

「大丈夫だよ。この子は全然怖くないよ。ほら、優しく撫でてあげて」

 

 ウェズンが気になるのかポラリスとアトリアは手を伸ばしてウェズンに触り、スピカは気にはなるが怖がっておりシリウスが大丈夫だと言い聞かせている。スピカはシリウスを見て、ウェズンを見て、またシリウスを見てから恐る恐るウェズンの鼻先に触れた。ウェズンもスピカが怖がっている事を分かっているのでジッとしている。

 

「ほら、大丈夫でしょ」

「…う、うん…」

 

 皆でウェズンを撫でるとウェズンは構ってもらえて嬉しそうにしている。

 

「…そろそろ寝るか。ウェズン、おやすみ。また明日ね」

「ブルブル…」

 

 少しの間ウェズンと戯れた後シリウスは部屋に戻った。部屋に戻り歯を磨いて着替えた後ベッドに寝転んだ。

 

「おお…王都のベッドは柔らかいな。ポラリス、アトリア、スピカ、カペラ、ピーニ、おやすみ」

 

 眠ったポラリスとアトリアとスピカに毛布を掛けてシリウスも眠った。

 

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