見回りのフォレストビーを倒したシリウス達は巣が見える場所までやってきた。
「どれどれ…でっか…」
「マジかよ…」
「絶対中の下じゃないだろ…」
「帰ったら絶対文句言ってやる…」
「それと追加報酬もね」
何度かフォレストビーの巣を見た事があるハンターでも今回の巣を見た瞬間絶句するほどだった。高さは50mほどもあり、現在進行形でフォレストビーが拡張工事をしている。幅も奥行きも同じぐらいあり、後ろは岩山にくっ付いていた。その巨大な巣の周りには工事と警備のフォレストビーが十数体ほど飛んでいる。
「本当に攻略できるかこれ?」
「何か自信が無くなってきた…」
「矢も絶対足りなくなるよな…」
「魔力回復のポーション、忘れた…」
「シリウス、これ行けるだか?」
「あー…んー…」
思っていた以上に巨大な巣を見て皆自信が無くなり、シリウスもどう攻略するか考えている。
「(デカいな…想像の二回りぐらいデカかった。数も百以上いそうだな。出入口を塞いで蒸し焼きにした方が早く済みそう。でも反対されるよな…他の方法…うーん…下手に刺激したら中からわんさか出てくるだろうし…後ろの岩山も何か怪しい気がするんだよな…)」
巣を見たり、静かにしているポラリス達をあやしたりしながらシリウスは考えを巡らせている。周りのハンター達はシリウスが妙案を出すのを期待しながら待っている。
「(期待の眼差しが辛い…一つずつ片づけよう。まずは数を減らさないといかん。正攻法だと人数が少ないし時間も掛かる。何か纏めて倒せる方法…魔法もそんな都合の良いのは無いし…こう、散弾みたいになるような方法は…あっ、あれは…いや、でも…場所に気を付ければ、ワンチャン…)誰か油壺持ってる?」
「油壺?持ってないな」
「俺も」
「…あ、私持ってたわ」
「ぼ、僕も、も、持ってる、よ」
「そんなんで何をするつもりだ?」
「フォレストビーが集まってる所に投げつけてファイアーボールをぶつける。そうしたら火の付いた油が回りに飛び散ってフォレストビーに当たるはず。当たらなくても勢いは削げるはず。木や茂みの近くじゃなければすぐには延焼はしない、はず…多分」
「最後、自信が無いんだな」
「だが、悪くねえな」
「普通にやるよりは良さそうだな」
「後はロックダーツとか複数放てる魔法を中心にしてやるぐらいしか思いつかない」
「だな。俺もそれくらいしか浮かばねえわ」
「もうちっと人数がいればなぁ」
「泣き言を言っても始まらん。早速準備しよう。弓使いと魔法使いは後ろに、他は前に」
シリウスの号令でハンター達は位置に付いた。弓使いと魔法使いはいつでも撃てるように準備を整え、剣や槍などを持っている者は武器をそれぞれ構えている。
「まずは警備から片づける。その後はそれぞれ狙えそうな奴を頼む。油壺はフォレストビーが集まっている所に投げてくれ。私が破裂させるから投げる時は言ってくれ」
皆は無言で頷き合図を待った。
シリウスは準備が整ったのを確認しフォレストビーの様子を窺った。フォレストビーはその場で滞空して警備をしており隙だらけだったので、シリウスは手を振って合図を出し弓使い達は一斉に矢を放った。
「ピギュ!?」
「ギギィ!?」
「ギィ!?ギイイイィィィ!」
警備がやられたのを見て作業をしていたフォレストビーが金切り声を上げて異常を知らせた。するとその声を聞きだして巣の上部の巣穴から続々とフォレストビーが這い出てきた。
「さあ、来たぞ!」
「やってやらぁ!」
「かかってこいや!」
「撃て撃て!」
「そいや!」
「落ちろ!」
「【ロックダーツ〉】!」
「【アイスニードル】!」
「【ウインドスラッシュ】!」
矢と魔法で次々とフォレストビーを倒していくがいくら倒しても巣から出てきて徐々にだが距離を詰められていく。
「そろそろ下がれ!」
「下がるぞー!」
「くっそ!全然減らねえ!」
「最初っから分かってた事だろうが!泣き言言うんじゃねえ」
下がりながら矢と魔法で応戦していたがついに距離を詰められた。
「思ってたより早い出番だったな!」
「ここまで何もしてないからな!ここで活躍して蜂蜜を手に入れるぞ!」
「お前達、まだだ!油壺、投げるぞ!そら!」
「分かった!そこ!【ファイアーボール】!」
ハンターの男が投げた油壺にシリウスはファイアーボールを当てた。壺は割れて中の油に引火して周囲のフォレストビーに降り注いだ。
「ギィ!?」
「ギギュ!?」
「ギイィ!?ギイイイィィィ!?」
シリウスの目論見通り火の付いた油はフォレストビーに当たり、身体が燃えだしてパニックを起こしだし暴れ始めた。暴れれば暴れるほど火は勢いよく燃えだして火達磨となり、暴れて他のフォレストビーに当たりそのフォレストビーにも引火した。燃えていないフォレストビー達もシリウス達を攻めるのを止めて、燃えて暴れる仲間達に当たらないように遠巻きに見たり、その場で滞空して右往左往するだけだったり、火に怯えて巣へ逃げ帰ったりと混乱が生じている。
「今がチャンスだ!一匹でも数を減らすんだ!攻めろ!」
「「「「「おおおぉぉぉ!!」」」」」
「オラオラ!どけっ!」
「喰らえっ!」
「おりゃあ!」
「そいやっ!」
少しでも数を減らすために混乱している間に一気呵成に攻め始めた。既に三十匹以上は倒したが未だに巣穴からはフォレストビーが這い出てきている。
「本当にどんだけいるんだよ!?」
「見回りも合わせたら五十以上は倒してるはずだろ!?おかしいだろ!?」
「(やっぱ後ろの岩山の中にも巣が広がっているのか)口じゃなくて手を動かせ!まだまだ来るぞ!【サンダースピア】!」
シリウスは仲間に檄を飛ばしながら巣穴目掛けてサンダースピアを放った。ちょうど巣穴から這い出てきたフォレストビーに突き刺さり出入り口を塞ぐように倒れたが、後続のフォレストビーに外に押し出された。
「駄目か!」
「このままじゃジリ貧だぞ!?どうする!?」
「矢が尽きそうだ!」
「テゴン!落ちてる矢を拾って皆に渡せ!」
「うぇ!?わ、分かった!」
「(ええい、どうする!?何かいい方法は…!?もっと広範囲の魔法があれば…!それか出し続けるような魔法があれば…!…そういや何かあったような…)全員少しだけ持ち堪えてくれ!」
シリウスは剣を地面に突き刺して荷物を漁り始めた。
「何をするんだ!?」
「おい、前見ろ!来てるぞ!」
「何をするつもりかは知らんが急げよ!」
全員が必死になって応戦している間、シリウスは荷物から中級魔法の本を取り出してとある魔法を探している。
「あれはどこだ…合った!えー、ここがこうで…この辺に突起が合って…よし!」
シリウスは魔法陣の形を即行で覚えて剣を取って前線に戻った。
「う、うわあああぁぁぁ!?」
「せいっ!」
「ギギィ!?」
「大丈夫か!?」
「う、うん…!」
フォレストビーに襲われそうになっていたテゴンを助けてからシリウスは魔法の準備を始めた。
「喰らえっ!【フレイムスロアー】!」
シリウスの掌から魔法陣が出現しそこから炎が放射された。まだ覚えていなかったが現状を打破するのに必要と判断したので即行で覚えた。木に当たらないようにしながら一匹でも多くのフォレストビーに当たるように腕を振りながらフレイムスロアーを放っている。
「ギィ!?ギギギィ!?」
「ギイイイィィィ!?」
「ギィ!?ギギィ!?ギギギ!?」
うねりながら迫ってくる火炎放射に逃げ惑うフォレストビーだったが、一匹、また一匹火達磨になって地面に落ちてゆく。
「おおぅ…凄えな…」
「フレイムスロアー…中級魔法か」
「中級魔法が使えるなんて大したもんだな!」
「でもさっき本を見てたよな?」
「まさか…さっきのでもう覚えたのか?」
「ぶっつけ本番で使うなんて…」
「だがお陰で何とかなりそうだ。俺達も続くぞ!」
「「「「「おおおぉぉぉ!!」」」」」
ハンター達は猛然と攻めかかり、浮き足立っているフォレストビーを次々と倒していき完全に攻守逆転した。シリウスはフレイムスロアーを放ち続けながら巣の方へ近づいている。
「くっ…!(魔力がゴリゴリ減ってゆく~!?でもまだフォレストビーが残ってるから止められない~!?ぬおおおぉぉぉ!何とか持ってくれ~!)」
心の中ではかなり情けない声を上げていた。
フレイムスロアーは文字通り火炎放射を放つ中級魔法だ。魔力が続く限り放ち続ける事ができるがかなり燃費が悪く覚える者は少なめだ。この魔法は閉所や今回のように大量の敵がいる場合に真価を発揮する。
湧き出てくる巣穴目掛けてフレイムスロアーを放っていたが、魔力が残り少なくなってきたので止めた。
「ぜぇ、ぜぇ…」
「嬢ちゃん、大丈夫か?」
「頭痛い…身体怠い…」
「あー、魔力が一定以上減ったんだな。その症状だと…残り3割ぐらいだな」
「だがお陰でかなり減ったぜ!」
「巣穴からもほとんど出なくなったな!」
「残ったのを殲滅するぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
シリウスの奮闘で外にいるフォレストビーは数匹ほどはどこかへ逃げていったものの、それ以外は間を置かずにほとんど倒された。シリウスはその場に座り込んで頭痛と怠さと戦っていた。
「ぬおおおぉぉぉ…」
「ま~」
「ままー」
「…ぁ、だ、だい、じょ、ぶ…?」
「(プルプル)」
「だ、だいじょーぶ…ま、ママは、元気だぞー…」
「そんな顔で言っても説得力無いよ」
「シリウスー、無茶し過ぎだー」
クルフとエベッタがシリウスに護衛も兼ねて付き添っている。シリウスが休憩している間にハンター達はフォレストビーの死骸を一ヵ所に集めて素材の剥ぎ取りを行っていた。
「放っておくと臭くなるからな。さっさとやるに限る」
「偶に他の魔物が死骸を持っていく、なんて事もあるしな」
「巣は放っておいていいのか?」
「こっからが本番なんだ。身体を休めておかないと持たねえぞ」
「大量の蜂蜜も持つんだ。今から解体しとかないと後々面倒だからな」
「顎に針に羽に甲殻…そういや、毒持ちはまだ見てねえな」
「中にいるんだろ。ここからが大変だな」
「ふぅ…粗方剥ぎ取ったな。これだけでもそれなりの額になるな」
「森に置いてきた分はどうする?」
「中にもいるしな。取りあえず後でいいんじゃないか?」
「余裕があれば剥ぎに行こうぜ」
剥ぎ取った素材は一ヵ所に纏めておき、休憩しながら巣への突入に備えて準備を始めた。
「ふぅ…よし、もう動けるぞ」
「本当に大丈夫かい?」
「ああ。それに私だけのんびりしてる訳にはいかん」
「シリウスー、無茶は駄目だぞー?」
休憩していたシリウスも立ち上がり突入の準備を始めた。
フォレストビーの巣は大きくなれば毒持ちのポイズンビーや硬い甲殻を持つアーマードビーなどが出てくる事がある。ポイズンビーは紫色をしたフォレストビーで噛みつきと針以外に毒液を飛ばしてきて、毒を浴びると眩暈と倦怠感に襲われ立つのも覚束なくなる。
アーマードビーは二回り大きくなったフォレストビーで甲殻と顎は鉄のように硬く、針と前脚は槍のように鋭く、金属並みの硬度を持っており剣を容易く防ぎ、鎧を簡単に貫いてくる。
どちらも強敵なので皆準備を怠らないようにしている。
ポイズンビーの毒液は皮膚に当たるか体内に入らない限りは怖くは無いので、対策として厚めの布を装備の上から羽織りできるだけ露出を無くしていく。アーマードビーの方は攻撃に当たらないようにするか、頑丈な盾で防ぐぐらいしか対策が無いのでハンター達は盾を準備してきている。シリウスも腕や足に布を巻いたり、ポラリス達にも布を丁寧に巻いている。
「ポーション、よし。武器、よし。毒液対策、よし。ポラリス達、よし。皆、準備はいいか?」
「ああ」
「嬢ちゃんはもう平気なのか?」
「動けるぐらいには回復した。サンダースピアも一発だけなら撃てるぞ」
「いや、撃ったら倒れるだろ」
「だろうな。なので頑張ってくれ」
「おい」
「頑張れば蜂蜜増えるかもよ」
「よーし、お前ら!嬢ちゃんの分も頑張るぞ!」
「…あっさり乗せられてやんの」
「なんて単純なんだ…」
「で?実際どうなんだ?」
「頑張り次第じゃ増えるのは本当さ。蜂蜜の量次第だけど、まあ…瓶一つ分ぐらいかな」
「少ないと見るべきか、少しでも増えて喜ぶべきか…」
「すっごい微妙なところだな…」
「とにかく行くぞ」
巣穴は上部にあるので巣の外壁を壊して入る事にした。斧や鎚を持っているハンター達が何度も外壁を叩き縦横2mほどの穴を作った。松明をいくつか作って中に投げ入れて慎重に中を覗くと天井や壁にフォレストビーがへばりついてこちらを威嚇していた。
「どうだ?」
「壁や天井に張り付いて威嚇してきやがる。ポイズンビーとアーマードビーは暗くて分からねえ」
「中の方まで見えればいいんだがな」
「誰かそういう魔法使えないか?」
「俺は使えねえな」
「私も…」
「ダークヴィジョンを取る奴は少ないからな」
ダークヴィジョンは暗い所でも見えるようになる便利な魔法だが、魔力消費が高い割に効果時間が短いので使う者は少ない。
「載ってなかったかな?」
「覚えるつもりか?あんな地味な魔法」
「便利な魔法は大体地味なもんだろ」
「えー…派手な方はカッコイイだろ?」
「私は別にカッコよさを求めていない。えーっと…合った。ここがこうなって…よし、【ダークヴィジョン】」
覚えるのは後にして早速魔法を使い巣の中を覗いてみた。先ほどまで真っ暗で見えなかった巣の中が昼間の屋外のようにハッキリ見えた。シリウスが慎重に巣の中を確認すると奥の方に色が違うフォレストビーが十数匹ほど見えた。十秒ほどで魔法の効果は切れたが粗方確認し終えた。
「どうだった?」
「奥の方にポイズンビーとアーマードビーっぽいのが十数匹ほどいた。後フォレストビーは手前に二十匹ぐらい壁と天井に張り付いていた」
「まだそんなにいるのかよ…」
「それともう一つ。今の魔法でサンダースピアは撃てなくなった。また頭痛がする…」
「何やってんだよ…」
「しょうがねえ。嬢ちゃんは後ろに下がってろ」
「無茶しすぎよ…」
「まあ、嬢ちゃんのお陰で中の様子が分かったからいいけどよ」
「中に入ったらフォレストビーから片づけるか」
「そうだな。矢と魔法はポイズンビーとアーマードビーに備えて温存しとくか」
「解毒忘れるなよ。喰らっても死なんが結構辛いぞ」
「さて、それじゃあ行くか」
ハンター達が小走りで巣の中に入ると壁と天井に張り付いていたフォレストビーが一斉に襲い掛かってきた。
「来ると思ったぜ!そら、最後の油壺だ!」
「私に任せて!【ファイアーボール】!」
残しておいた油壺を投げてファイアーボールを当てると引火した油がフォレストビーに降り注いだ。
「ギィ!?」
「ギギギ!?」
「押せ押せ!」
「オラァ!」
「邪魔だ!」
火の付いた油に怯んでいる間に次々とフォレストビーを倒していくが、その攻勢も奥から羽音が聞こえてくるまでだった。
「ギギギ!」
「ギギィ!」
「来たぞ!ポイズンビーとアーマードビーだ!」
「こう暗いと中々見えんぞ!」
「ギィ!」
「あぶねえ!?」
「毒液飛ばしてきたぞー!」
「くっ!?この…ぐはぁ!?」
「アーマードビーも突っ込んできたぞ!」
「この野郎!っ!?かてぇ!?」
「こいつらの甲殻は金属並みだ!頭と関節を狙え!」
「こう暗くて速いと狙えねえよ!?」
「松明の灯りだけじゃ足りなかったか!?」
対策をしてきたつもりだったが暗闇の中で戦う事は想定していなかったのでポイズンビーとアーマードビーに翻弄されている。
「あわわ…!?ま、マズいだ…!?」
「どどど、どうすれば…!?」
「も、もう無理だよぉ…!?」
「オラァ!くっそ!?当たらねえ!」
「うー…頭に響く…一回だけなら何とか撃てるか…?やるしか、ないよな…すぅ…全員目を瞑れ!」
「はぁ!?」
「こんな時に何を!?」
「行くぞ!【フラッシュ】!」
シリウスは手を掲げてフラッシュの魔法を使った。フラッシュは全方位に強力な光を放ち敵の目を眩ませる魔法だ。
「ギギィ!?」
「ギュギュ!?」
「ギィ!?ギギギ!?」
「うおっ!?」
「目を瞑っても眩しい!?」
「ギリギリだったぜ…」
「でも今がチャンスだ!」
強力な光をまともに見てしまったポイズンビーとアーマードビーは目が眩んでその場で暴れたり、地面に落ちて藻掻いたりしておりハンター達は一気に攻め立てた。
「ぐおおおぉぉぉ…!」
「し、シリウス、大丈夫だか?」
「だ、大丈夫…?」
「エベッタとテゴンはシリウスを頼んだよ。僕も行ってくる!」
「ハッハー!これなら当たるぜ!」
先ほどよりも酷い頭痛と眩暈に襲われて地面に座り込んだシリウスを心配するエベッタとテゴンを置いて、クルフとガッソムは戦闘に参加した。
「てりゃあ!」
「ギィ!?」
「喰らえ!魔戦技!【強撃】!」
「ギュピ!?」
クルフは地面に落ちたポイズンビーの頭を槍で突き刺し、ガッソムは魔戦技の強撃を放ちアーマードビーを真っ二つにしている。シリウスが作った好機を逃さずにハンター達は果敢に攻め立てた。
「これで…最後!」
「ギイイイィィィ!?」
最後の一匹を倒した後しばらく警戒していたが羽音や鳴き声は聞こえなかった。
「終わった、か?」
「…そうみたいだな」
「一応奥も確認しとくか」
十人ほどが松明を持って奥の方へ向かい残党がいないか確認しにいった。奥には空になった卵が複数あったがクイーンの姿は無く、代わりに壁にフォレストビー一匹分の穴が開いていた。
「逃げられたか…」
「精鋭とかも連れていったんだろうな」
「流石に追い掛けるのは無理だな…」
「まあ、依頼は巣の攻略だから大丈夫だろ」
「そうね。一から巣を作るのにも時間は掛かるだろうし」
クイーンには逃げられたがフォレストビーの巣の攻略の依頼は達成された。