転生したと思ったらママになっていた件   作:大神降ろし

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第八十九話

 

「魔力も少なくなったから今日のところはここまでだな。続きは明日からな」

「はい、分かりました。ではこれで」

 

 シリウスの魔力が半分を下回ったので本格的な授業は明日からとなった。

 

「いやー、見つかって良かったね!」

「そうですね。でも、今度は怪我をしないように気をつけてくださいね」

「はい、分かってますよ…ん?」

「…おいルゥト」

「ああ。見られてるな」

「数は…かなり多いな」

「右に五人。左に六人。屋根の上に三人ね…いえ、訂正するわ。右が七人で左が八人に増えたわね。全員武器を持っているわ」

「へ?」

「え?」

 

 道場から出たシリウス達だがセレムとミラミス以外は何者かに囲まれている事に気づいた。ルゥト達は誰かに見られている事は気づいたが、エルフィナは数まで正確に把握していた。

 

「あー…もしかして…」

「シリウスちゃん、心当たりが?」

「ええ。ちょっとこの辺りを仕切ってる奴らと揉めまして」

「おいおい、マジかよ…」

「君の周りは中々愉快な事になってるな」

「え?何?敵?」

「囲まれてるんですか?」

「そうだ。だからとっとと構えろ。近づいてくるぞ」

 

 シリウス達に気づかれたと判断したのか囲っている者達が左右の道からぞろぞろと出てきた。

 

「よう。久しぶりだな。俺を覚えてるか?」

「…ああ。宿屋にイチャモンつけに来た奴らの尻拭いをさせられた人」

「…確かにそうだが、もうちっと別の覚え方は無かったのか?」

 

 声を掛けてきた者は宿屋の前でシリウスと戦って敗れた大男、ルド・スターハンだった。

 

「それで?こんなに大勢で何の用だ?この前の仕返しか?」

「そんなんじゃねえよ。あの時の事はもう終わった事だ。くだらねえ事をした奴はとっくの昔にケジメを付けさせてる」

「…殺したのか?」

「いや。ちょっと地方に労働に行かせてるだけだ。生きてるよ。今日来たのはこの前の事でうちのボスがお前さんに話があるから連れてこいと言われたからだ」

「…この子に何をする気?」

「〈グローミナス〉の〈緑風〉エルフィナ・ノーゼルか。報告は聞いてたがまさか本当にいるとはな…別に取って食うつもりはねえよ。くだらねえ事に巻き込んだ詫びがしてえだけだ」

「その言葉、信用できるのか?」

「〈ヴィクオール〉までいるのかよ…お前さんの人脈、どうなってんだ?」

「別に。ただ私が誠実だからでしょ」

「くくっ、言いやがる。信用できるかだったな。何ならあんたらも来るか?ボスは別に一人だけ連れてこいとは言ってねえからな」

「ルドさん!?こいつらも連れてくんですか!?」

「おいおい、お前ら、よく見てみろ。行ける伝説〈緑風〉と一級間違い無しの〈ヴィクオール〉とやり合って勝てると思ってんのか?それなら最初っから一緒に連れていった方がいいだろうが」

 

 ざわつき始めた部下達をルドは丁寧に説明すると部下達はエルフィナ達の正体を知って別の意味でざわつき始めた。

 

「〈緑風〉に〈ヴィクオール〉!?」

「やべえよ…勝てっこねえよ…」

「ま、待て待て。まだ敵対したわけじゃ…!」

「落ち着け、馬鹿共が。それでどうする?俺はどっちでも構わねえぜ?少しだけ待ってやるから話し合いな」

 

 ルドは相談する時間を与えるために後ろに下がって壁にもたれ掛かった。

 

「ルゥト、どうする?」

「…シリウス、君はどうするんだ?」

「行きますけど?面倒な事はさっさと終わらせるに限りますから」

「もちろん私も付いていくわ」

「こんな話を聞いて帰るなんて嫌だよ私は!」

「私だって嫌です!」

「…仕方が無い。付き合ってやる」

「…よし、俺達も付いていこう」

「話は終わったか?なら行くぞ。付いてこい」

 

 歩き出したルドにシリウス達は後ろを付いていき、ルドの部下達はシリウス達を囲むようにしながら歩き出した。何度も狭い通路を曲がり、入り組んだ路地裏を歩き続け、やがてとある家の前でルドは止まった。その家は廃屋らしく、窓の格子は壊れ、壁にはいくつも穴が開き、ドアも今にも壊れそうになっていた。中に入るルドに付いていくと家の居間に着飾った男達と屈強そうな部下が並んでいた。

 

「よう、ルド。連れてきたか。随分大所帯になってるじゃないか」

「こいつらが俺を信用してくれなくてな」

「ハッハッハ!そりゃそうだ!裏社会の人間を信用しろって方がおかしいわな!ハッハッハ!」

 

 その中で椅子に座っている男はルドと話しながら可笑しそうに笑っていた。

 

「あんたがボスか?」

「ああ。ラミール・トーネスってんだ。よろしくな」

「はあ、よろしく…ん?トーネス?」

「それで?この子に何の用なの?事と次第によっては…」

「おいおい、落ち着けって。そこの嬢ちゃんをどうのこうのするつもりはねえよ。ただこっちに非が合ったとはいえだ、何も無しにはいさようならとはいかねえんだよ」

「それはそちらの都合よ。こちらには関係無いわ」

 

 刺々しい雰囲気と威圧感を醸し出しているエルフィナは、目を細め腰をやや落としていつでも動けるようにしており、それに釣られてルゥト達も構え出した。エルフィナ達の動きを見てラミールの部下達も武器に手を掛け出し一触即発の空気になった。

 

「おいおい、落ち着けって。お前らもだ。武器を離せ」

「でもボス…!」

「エルフィナさん、落ち着きましょう」

「シリウスちゃん…」

「大丈夫ですよ。私をどうのこうのするつもりならもうとっくの昔にされてますよ。それに態々呼び出したんですから荒事を避けたいんじゃないですか?」

「…へえ、中々頭が回るじゃねえか。まあそういうこった。今の王都の裏社会の事は知ってるだろ?俺達を含む四つの勢力が鎬を削っているのさ。だから、言っちゃ悪いがこんな些末な事で評判を下げたり、揚げ足を取られるような事は避けたいんだよ。統治した時に支障が出るからな」

「ああ、そういう…それで?そっちはどういう風に収めたいんで?」

「話が早くて助かるぜ。こっちとしては謝罪と金銭で収めたいと思ってるんだが、他に要求とかはあるか?聞くだけ聞いてやるぜ」

「要求ねえ…」

 

 正直謝罪も金銭もいらないシリウスだが、向こうのケジメなので下手に断れず穏便に済ませるために受け取らざるを得なかった。他の要求も考えたが特に無かったのでその旨を伝えようとラミールの顔を見た時、誰かに似ている気がした。

 

「ん?んー…」

「あん?どうした?」

「誰かに………ああ、そうか。ミネアさんに似てるのか」

「「「「「!?!?」」」」」

 

 シリウスがミネアの名前を出した瞬間、ラミール達はざわつき始めた。

 

「今、何て言った…?」

「ミネアさんに似ているって」

 

 シリウスがそう言うとざわつきはさらに大きくなり、狼狽える者まで出始めた。

 

「ぼ、ボス…!?」

「お、おおおおち、おち、つつつけけけけ!?ま、まだ、まだ、そ、そうと決まったわけじゃ…!?」

「ミネア・トーネス。ターエルで服飾店を営んでいるおねえ言葉を使う大柄な男性です」

 

 シリウスの言葉を聞いた瞬間、ガタガタと震え出す者、頭を抱えて地面に蹲り許しを請う者、平然と立っているが膝が震えている者など阿鼻叫喚な地獄と化してしまい、ラミールも椅子に座ったまま頭を抱えている。

 

「マジかよぉ…!」

「ひ、ひいいいぃぃぃ!?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」

「(ガタガタ)」

「…何?この状況」

 

 余りの惨状にエルフィナ達も呆気に取られてしばらく動けずにいた。

 

「あー…その、あれだ、うん。おめえさんをどうこうする気は完全に無くなったわ」

「どういう事?」

「…まあ、もう言ってもいいか。ミネア・トーネスは俺の兄貴だ。兄貴の名前を知ってるって事はおめえさんは兄貴の客なんだろ?」

「ああ。この服も作ってもらった」

「俺達の暗黙の了解でな。兄貴の客には手を出さない事になってるのさ」

 

 ラミールの話では一年ぐらい前、ラミールがドラゴンファングのボスに成りたての頃、揉め事を起こした男をミネアの客と知らずにラミールの命令で袋叩きにして身包みを剥いで捨てた事が合った。後日その事を知ったミネアがブチギレて王都まで殴り込みにやってきて、ラミールを含むドラゴンファングの構成員の半数を半殺しにしていき二度とミネアの客には手を出さないと誓わされた。

 

「へー」

「…それだけか?」

「まあ…もう暴れた跡を見た事があるので」

「そうか…災害に合ったような跡だったろ?」

「うん、まあ…」

 

 シリウスとラミールの頭の中では怒りに満ちたミネアが大暴れしている姿が浮かんでいた。

 

「おっかねえ…ま、まあそういう訳だから、おめえさんには何もしないから。いや、本当に悪かったな。おい、あれを」

「へい!こちらを」

「あ、はい…」

 

 ラミールの部下から手渡された袋の中を覗いてみると金貨が結構入っていた。

 

「100000リクル入ってる。それで勘弁してくれ」

「いやあ…全然構わないけど。というより貰い過ぎなような…」

「こっちからの誠意だと思ってくれ。というより受け取ってくれねえとこっちの立つ瀬が無いんだ。貰ってくれ」

「…まあ、そこまで言うなら」

 

 貰わないと話が進まないのでシリウスは謝礼金を素直に貰う事にした。

 

「心配で付いてきたが、特に何も起きなかったな」

「何でぇ、つまんねえな。俺の強さを嬢ちゃんに見せつけてやろうと思ってたのによ」

「ゴルド、うっさい。何にも起こらなかったからこれでいいの!」

「はぁ…何も起きなくて良かったです…」

「むしろ向こうの方がダメージを喰らったみたいだがな」

 

 レネイの言う通りラミールの部下達はまたあの悪夢が訪れるのではないかと青白い顔を浮かべながら震えていた。

 

「手間を取らせて悪かったな。もし何か用があればその辺にいる部下に声を掛けてくれ。ルド、送ってやってくれ」

「了解だ、ボス」

 

 シリウス達はルドに連れられて廃屋を出て宿屋まで送られた。

 

「部下は全員この入れ墨を入れている。あんたの事は部下達に言っておくから何かあれば声を掛けな。じゃあな」

「はあ、どうも…」

 

 宿屋の前まで送ったルドは部下達と共に去っていった。

 

「何も起きなくて良かったわ」

「全くだ。さて、俺達もそろそろ行くとしよう」

「だな」

「シリウスちゃん、またねー」

「怪我をしないように気をつけてくださいね」

「ではな」

「はい、ありがとうございました」

 

 ルゥト達と別れてシリウスとエルフィナは宿屋に入り部屋に戻ってきた。

 

「シリウスちゃんといたら退屈しないわねー」

「…それ、暗に私がトラブルメーカーだって言ってます?」

「いーえ、とんでもない」

 

 笑いながら否定するエルフィナをジト目で見るシリウスだが、言っても無駄だと分かっているのですぐに視線を切った。ポラリス達をベッドの上に置き荷物からジャイアントスネークの卵を取り出して布に包んで温め始めた。

 

「その卵が言ってた子ね?」

「はい。色々ありまして」

「やっぱりシリウスちゃんといれば退屈しないわね、ふふふ…あら?」

「どうしたんですか?…ん?お?おお!?」

 

 卵を何気なく見ていたエルフィナは卵に亀裂が入っている事に気づき、シリウスも卵が動くのを感じた。卵から出ようと中の赤ちゃんが懸命に動いており、シリウスとエルフィナがハラハラしながら見守る中、徐々に亀裂が大きくなり、やがて殻の一部が取れた。そこから小さな鼻先が出てきて周りの殻を押し退けるように赤ちゃんが出てきた。

 

「お、おお…!」

「産まれるところ、初めて見たわ…!」

 

 布の上をちょろちょろと動いているジャイアントスネークの赤ちゃんを見て、生命誕生の瞬間に立ち会えて感動しているシリウスとエルフィナ。やがてシリウスが赤ちゃんに顔を近づけるとシリウスに気づいたのか、赤ちゃんもシリウスの方を見た。しばらくお互いが見つめ合う中、突然赤ちゃんはシリウスの鼻に噛みついた。

 

「っ!?…ピーニ、すまんが契約を頼む」

「それはいいけど…大丈夫なのそれ?」

「多分、餌と勘違いしたんだろ。不用意に近付いた私が悪い。今のうちに頼む」

「はいはい」

 

 シリウスの鼻から赤ちゃんが垂れ下がっているシュールな光景のまま契約は行われた。

 

「んー…産まれたてだから対価はいらなさそうね…はい、契約っと」

 

 魔法陣が輝いてシリウスと赤ちゃんの契約が完了すると赤ちゃんの思考がシリウスに流れ込んできた。

 

「…やっぱり餌と勘違いしてたか」

「し、シリウスちゃん…だ、大丈夫…?」

「笑うか心配するかどっちかにしてください」

「だ、だって…そ、その見た目…プッククク…」

 

 シリウスのシュールすぎる見た目にエルフィナは笑うのを堪えるしかできなかった。エルフィナをジト目で睨むシリウスだが先に赤ちゃんの方を優先させた。

 

「やれやれ…さて、聞こえるか?」

 

 返事は無かったが明らかに反応はあり、赤ちゃんはシリウスの鼻から口を離し、落ちてきた赤ちゃんをシリウスは手の上で受け止めた。

 

「よしよし。私は餌じゃないぞ…いや、飯でもない。私はママ、いや、君の母親代わりだ」

 

 自分の子供だと言おうとしたが、あくまで実の母親から預かっただけだと言い直した。シリウスが説明しているが赤ちゃんはよく分かっていないらしく可愛らしく首を傾げていた。

 

「うーん、どうしたら…餌付けでもすればいいのか?取りあえず思いついた事、全部してみるか」

 

 シリウスは荷物の中から干し肉を取り出して小さく千切ってから赤ちゃんの口元に持っていった。赤ちゃんは舌をチロチロと出しながら干し肉を見つめ、やがてかぶりつき丸呑みにした。

 

「食べたな。何?もっと?ほれ」

 

 シリウスは赤ちゃんが満足するまで干し肉を食べさせ続けながら考えていた名前について考えていた。

 

「(名前は考えてたけど…この子は男の子?女の子?どっち?え、マジでどっちだ?蛇の性別の見分け方なんて知らないよ…)」

 

 蛇の性別の見分け方は尻尾の長さなどで分かるがシリウスは知らなかった。

 

「エルフィナさん、この子、どっちだと思います?」

「どっちって男の子か女の子かって事よね…うーん…私も分からないわ…」

「ですよね…マジでどうしよ…」

「名前は決めてないの?」

「いや、一応考えていたんですけど…これでいいのかって思って…」

「どんな名前?」

「ハダル、なんですけど」

 

 現代日本ではハダルはケンタウルス座の恒星の一つだ。

 

「ハダルくん…ハダルちゃん…うん、どっちでも行けそうね」

「そうですか?女の子には少し違和感があるような…」

「そうかしら?私は別に感じないけど」

「うーむ…でも他に浮かばなかったしな…君はそれでいいかい?」

 

 一応本人…本蛇にも確認したが不思議そうに首を傾げるだけだった。

 

「まあ分からないよね…うん、君の名前がハダルだ。ハダル~」

 

 指の腹で優しくジャイアントスネークの赤ちゃん、ハダルの頭を撫でるシリウス。産まれたてなのでまだよく分かっていないハダルはやっぱり首を傾げていた。

 

「ところでシリウスちゃん、何で母親代わりなんて言ったの?」

「何でって、そりゃ実の母親から託されたからで」

「でも卵を温めたり、これから育てるのはシリウスちゃんでしょ?それならママでもいいんじゃないの?」

「いや、そういう訳には…ポラリスとアトリアとスピカとカペラとウェズンとは事情が違いますし」

「どうして?義理でも母親じゃない。それなら私はシリウスちゃんがハダルちゃんのママでもいいと思うけどなー」

「むぐっ…でも、まだ生まれたばかりのハダルに刷り込むようにママだって言うのは…」

 

 エルフィナはシリウスがハダルとの距離を一歩離して接しているように感じたので追及すると、シリウスはあくまで義理の母親でポラリス達と同じように接するのは抵抗があるようだった。同じような境遇のウェズンとは互いの同意が合ったので抵抗は無いが、ハダルは産まれたばかりなので余計に抵抗を感じている。

 

「まあ、それは確かに…ならハダルちゃんが大きくなってから改めて聞けばいいんじゃない?それまではシリウスちゃんがハダルちゃんのママって事で」

「えぇ…あんまり変わってないような…でも他に方法は無いし…うーん…はぁ、仕方が無い、か…私が我慢すればいいだけだし」

 

 エルフィナに言い包められた感が否めないシリウスだが、言っている事は間違っていないので素直に頷いた。エルフィナは満足そうに頷きハダルに指を差し出した。

 

「ハダルちゃーん。フィナおばちゃんですよー」

「噛まれますよ」

「大丈夫よ。それにそれがハダルちゃんの愛情表現だから気にしない!」

 

 案の定ハダルはエルフィナの指に噛みついたが、エルフィナは笑顔のまま逆の手でハダルの頭を撫でている。

 

「ま~」

「ままー」

「か、かあさま…」

「(プルプル)」

「おっと。ポラリス~、アトリア~、スピカ~、カペラ~。どうしたのかな~」

 

 ベッドの上にいたポラリス達が自分達にも構えとシリウスを呼んだのでシリウスはポラリス達を抱き上げた。

 

「ま~。う~?」

「ままー。うにゅ?」

「か、かあさま…あ、あれ…な、に…?」

「(プルプル)?」

「あの子はね、ハダルって言うんだ。優しく指で撫でてあげて」

「ほーら、ハダルちゃんよー」

 

 エルフィナは指に噛みつかせたままポラリス達にハダルを近づけた。不思議そうにハダルを見つめるポラリスと見た事が無いので怯えるスピカに反して、好奇心旺盛なアトリアは指でハダルを突っついている。突っつかれたハダルはエルフィナの指から口を離してアトリアの方を向いて不思議そうに首を傾げ、アトリアもハダルに釣られて首を傾げている。やがてポラリスも参加してハダルを突っつき始め、アトリアはハダルの頭を撫で、スピカもおっかなびっくりハダルの胴体を触り、カペラは仲間が増えたとスピカの頭の上で身体を揺らしてハダルを歓迎しており、ハダルは不思議そうに首を傾げながらされるがままだった。シリウスとエルフィナは新しい家族との交流を温かい目で見守っている。

 

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