弾幕は、パワーだぜっ!?   作:霧雨、お前……やれるのか?

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ほのぼーの回、かな?


第5話

「あっはははは!」

 

「笑わないでよ! もう!」

 

「こんなの笑うしかないだろ! あははは! あの理沙が成績不信でゲーム禁止ってさぁ!」

 

 流石理沙の親御さんだぜ、理沙の必死になるポイントをよくわかってらっしゃる。

 

「ひー……笑い過ぎてお腹痛い」

 

「むー……なんで私と同じくらいゲームしてる筈の魔理沙が成績優秀なのよ!」

 

「お、落ち着いて理沙……魔理沙って昔からそういうところ器用だよね」

 

「ん? そりゃあゲームとか全力で楽しみたいからな、親にあーだこーだ言われるのはごめんなんだぜ」

 

 楽しみを奪われるなんて面倒なこと、されたくないからな。その為に器用にならざるを得なかったとも言う。

 

「うぅ……ごめん楓、メモを見てくれれば大丈夫だと思うからさ」

 

「うん、わかった、理沙の分まで先に楽しむね!」

 

「何の話だ?」

 

「NWOよNWO、一緒に始めようって話してたんだけど、私ができなくなっちゃったからさ」

 

「へー、そうなのか」

 

「どうせ魔理沙先に始めてるんでしょ、楓のこと助けてあげてよ」

 

「やってないぞ」

 

「嘘付かなくてもわかるわよ、あんたみたいなのがこのゲームやってない筈がないっての」

 

「げげ、変な信頼だなぁ」

 

「何年幼馴染やってると思ってるのよ、ね、楓」

 

「あはは、そうだねぇ」

 

 うぬぬ、流石理沙と楓、私のことをよく知ってらっしゃる……うぬぬ。

 

「んー……まぁ出会うことがあったらな、私のプレイスタイルに引っ張られて欲しくないし」

 

「あれ真似する人はそうそういないから安心したら?」

 

「でも楓だぜ?」

 

「あー……わかった」

 

「え? なんで私だからで納得してるの二人とも」

 

「「楓だから」」

 

「だからなんで!?」

 

「あっははは! 何でだろうなー」

 

「プフッ……あはは! 悪い意味じゃないから大丈夫よ、楓」

 

 純粋で、天然だからなぁ。周りにとても影響されやすくて引っ張られやすいとも言う。

 

「むぅ……良いもん良いもん、私一人でも楽しむからさー!」

 

「悪かったって、謝るから拗ねないでくれ……ふふ」

 

「また笑ってるー!」

 

「いやー楓といい理沙といい、からかい甲斐があって面白いんだぜ」

 

 素直に信じる楓も、叩けば反応する理沙も、それぞれ良さがあって面白い。私としては大満足だ。

 

「そう言う魔理沙も、魔理沙の部屋にぬいぐるみとか沢山あるの知ってるからね」

 

「……うぇっ!?」

 

「熊とか、兎とか……結構色々あったの見たよ?」

 

「それ中学生のころの話だろっ!? 何で今持ち出すんだよっ!?」

 

「え、捨てたの?」

 

「いや……捨ててない……けども……」

 

「あらあら魔理ちゃん、まだまだ可愛いところあるわねー?」

 

「魔理ちゃん言うなっ! あーもう私の負けなんだぜ! 悪かった!」

 

「「あはははっ!」」

 

「……ふふ」

 

 そんなこんなで、親が注意しに来るまでワイワイ話していたのは、また別のお話……。

 

 

▼少女待機中…

 

 

「そういやマリサ、イベントの情報見た?」

 

「ん? ああ……バトルロワイヤル形式の奴か」

 

「そうそう、マリサも参加するのかなー……って、その様子だと聞くまでもなかったみたいだけどね」

 

「勿論、参加するぜ」

 

 そんな楽しそうなイベント、このマリサ様が見逃す訳ないだろ。試したい道具とか色々あるしな。

 

「魔法職だとどうしても不利になりそうだけどねぇ……マリサとか一部は除いても」

 

「まぁな」

 

 完全近接タイプなら私に手も足も出ないまま終わらせられるだけの有利がある。制空権は強い、はっきりわかるんだぜ。

 

「一緒に箒旅、するか?」

 

「……それ、私が後ろから刺すとか考えないの?」

 

「フレデリカならそんなことしないとは思ってるが」

 

「その信頼はありがたいけどね?」

 

「んー……まあ刺されたら一緒に身投げしようぜ、ってな」

 

「死ぬ時は一緒コースになるのかー……まあ別にいいけどねー」

 

 空を飛べるのは今のところ私だけだからな。死ぬ時は一緒に紐なしバンジーコースだな。

 

「でも遠慮しとく、私もマリサと戦いたいし」

 

「おお、挑戦いつでも待ってるぜ!」

 

「……と、着いたよ」

 

 ふむ、ここが巷で有名なプレイヤーメイドの装備を頼めるお店か。

 

「お邪魔しまーす……」

 

「あら、今度は可愛いお客さんたちね」

 

「ここが装備を作って貰える場所……で、良いんですかね?」

 

「ええ、そうよ。私はイズ、見ての通りここで生産職をやってるわ」

 

「マリサだぜ! 魔法職だ!」

 

「フレデリカって言います、マリサと同じく魔法職です」

 

「二人とも、今度のイベントに参加するって感じかしら?」

 

「ですです、私は杖を更新しようかなって思って」

 

「私は残りの装備枠を埋めに来たんだぜ」

 

 杖は箒で間に合ってるしな……杖の枠に納めて良いか甚だ疑問だけど。んで強化するなら残りを埋めれば良いよなってなった訳だ。

 

「なるほどね、じゃあご要望をまず聞こうかしら」

 

「私は……【INT】が高めの武器をお願いします」

 

「私は【INT】か【AGI】中心の靴の装備を、他のステータスは捨ててるからなくて良い」

 

「ふむ……わかったわ、それとうちのオーダーメイドは、素材を持ち込んで貰う形になるのだけど……大丈夫かしら?」

 

「素材なら沢山あるから大丈夫だ」

 

 使い魔をこれでもかと言うほど倒してるからな、お金も素材も大量にある。あとあの時の鳥どもの素材もあるな。

 

「……多くないかしら? どれだけ倒したのよ」

 

「襲ってくる奴全部倒したらこうなった、余ったらそのまま貰っといてくれ」

 

「良いの?」

 

「んー……じゃあフレデリカの装備にも回してくれるとありがたいな」

 

「え、マリサ?」

 

「ふふ、優しい友達を持ってるのね、わかったわ」

 

 少し待っててね、と店の奥に歩いて行くイズさん。

 

「……マリサ、なんで」

 

「何となくだぜ? まあ初日以降も一緒にレベル上げとかしてくれたお礼だとでも思ってくれよ」

 

「それは私の方が感謝したいくらいなんだけど……」

 

「だったら……うん、私がしたかったからそうしたんだよ、気にしなくて良い」

 

「……ありがとね」

 

「どういたしまして」

 

 そうこう話してるうちに、イズさんが戻って来た。案外早いなぁ、流石プロ。

 

「……マリサ、あなたこんな素材どこで手に入れたの?」

 

「ん? あー……それがどうやったら行けるのかもわからないダンジョンで取ったんだよ、今も行く方法を模索中」

 

「なるほどね」

 

 あのダンジョンの行き方、誰か教えてくれないかなぁ……。強いからレベル上げにも良さそうなんだけど。

 

「フレデリカの要望通り、【INT】重視の武器よ」

 

「ありがとうございま……す……?」

 

「……素材が良かったのよ、作った私もびっくりしたわ」

 

「ん? どんな感じなんだぜ?」

 

「これ……」

 

 

『ワンダーブック』

【属性強化】

【INT+55】【DEX+15】

 

 

「……わお」

 

「私の作って来た中でも特に良い出来よ」

 

「あ、ありがと、ございます……」

 

「良かったな、フレデリカ」

 

「……うん、大切にする」

 

 喜んでくれてる様で私も嬉しいぜ。戦う時がすっごく楽しみだな。

 

「マリサの方だけど……こっちはこっちで良い出来になったわ」

 

 

『小さな月』

【速度強化小】

【INT+20】【AGI+12】

 

 

「おお、ありがとなイズさん!」

 

「どういたしまして」

 

 それぞれ示されたお代を払い、装備してみることにする。

 

 

マリサ

Lv32

HP 35/35

MP 31/31〈+20〉

 

【STR 0】

【VIT 0 〈+6〉】

【AGI 73〈+82〉】

【DEX 0】

【INT 112〈+90〉】

 

装備

頭 【幻想の黒夜帽子:魔術師からの贈り物】

体 【星降ル夜ノ魔女正装:魔女の証】

右手 【流星箒:夜空に尾を引く箒星】

左手 【流星箒:夜空に尾を引く箒星】

足 【星降ル夜ノ魔女正装:魔女の証】

靴 【小さな月:速度強化小】

装飾品 【フォレストクインビーの指輪】

【一人前のペンダント:スキルスロット】

【空欄】

 

スキル

【火魔法V】【水魔法II】【風魔法II】【土魔法I】【闇魔法III】【光魔法Ⅳ】【結界魔法I】【星魔法I】【ウィッチクラフト】【杖の心得II】【魔法の心得II】【魔力の息吹】【過剰魔力】【一度限りの奇跡】【流星】【黒蟲の呪い】

 

 

「うし、イベントの装備はこれでオッケーだな」

 

「うん、そうだね」

 

「あと、これをあげる」

 

 

『ホワイトリボン』

 見た目変更アイテム。

 

『ピンクリボン』

 見た目変更アイテム。

 

 

「見た目変更アイテム……?」

 

「少し前のアップデートの時に追加されたのよ、あんまり人気ではないけどね」

 

「へー……えと、これ」

 

「お金はいらないわ、使い道に困ってた余り物だから、良かったら貰ってくれないかしら」

 

「へへ、ありがとな!」

 

「ありがとうございます」

 

「どういたしまして」

 

 さーて、イベントが楽しみになって来たな。

 

「そういや楓始めたんだっけ……?」

 

 時期的に言えば丁度良くイベントに参加できそうではあるが。

 

「……まぁ流石に、かぁ」

 

 余程はちゃめちゃに動かない限りは上位層には勝てないと思う、うん。まあ頑張ったで賞が貰えるくらいだな!

 

 

 と、この時の私は思っていた訳だが……だって、あんな暴れるとは誰も思わないだろ、どうやったらああなるんだよ?




全体的にほのぼのさせてた筈。
そして次は波乱の第一回イベントでございます。不穏だなぁ怖いなぁ。
マリサちゃんでラスボス倒せるのかなこれ、VIT四桁ってなぁに?
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