弾幕は、パワーだぜっ!? 作:霧雨、お前……やれるのか?
「アップデートか」
「うん、アイテムとスキルの追加があるんだって」
「ふむふむ、んで加えて目玉の……」
「そう、二層追加、最北端のダンジョンにいるボスを倒せば行けるようになるんだってさ」
「???」
「あー……ボスを倒したら、新しい場所に行けるようになるってことな」
「へーそうなんだー……?」
わかってなさそう、初心者の皮を被った初心者だからなメイプルは。
「ま、だったら私はしばらくスキルの獲得に専念するかなぁ、今のままじゃダメそうだしな」
「あんた前回のイベント、十一番目だったんだっけ?」
「ぬぐ……そーだよ、十一番目でございますよーだ」
「あ……別に何も言ってないじゃんか、拗ねないでよ」
「ふん」
初心者の筈の楓にかすり傷すら与えられなかったからな、ぐぬぬぬ……思い出したら……。
「魔理沙、どうしたの?」
「イベントとか大会で勝てなかった時は大体こんな感じよ、直後は燃え尽きたとかそんな感じなのかサラッと流すんだけど、しばらくしてから振り返ってダメージ受けるタイプなの」
「へー」
「ほらほら、拗ねないでってば、ね?」
「私が二位になれたんだから、魔理沙だって次は良い順位になれるよ!」
「うぐっ」
「魔理沙って私よりゲーム上手なんだし」
「がふっ」
「だからだいじょ……」
「楓、それあんたが言ったら逆効果になるからそこでやめてあげて」
「え?」
「うぐぐぐぅ……!」
「そ、そう言えば……楓ってどんなプレイスタイルなの?」
「え、私?」
「うん、魔理沙は結構見てきたけどさ、楓のは全然想像つかないから」
「……まぁ、今まで私らに流されてなぁなぁでゲームやってた楓が、自分からやり続けてるなんてのは珍しいからなぁ」
「あの押し付けられて嫌々やってた楓が、だよ」
「押し付けてた自覚あったんだ二人とも!?」
理沙に言われたとしても、ここまで楓が自発的にやってるのは初めてなんじゃないか? それくらい珍しい。
「だから気になっちゃってさー」
「私も、改めて詳しく聞いても良いか」
「えと、二人なら良いよね……私は 」
▼少女説明中…
「 って感じだよ」
「うわぁ……魔理沙どんまい」
「……」
毒使いの理想的なビルドしてるなぁ結果的に。
「というか、魔理沙も魔理沙で結構やばいよね、なんで一人だけY軸で戦ってんのよ」
「ん? そりゃまあ……ユニークに助けられたって感じだが」
「はぁ……一人は無敵の盾、もう一人は手の届かない砲台って……アレね、二人が組んだら誰も手出しできない気がするわ」
「! 確かに!」
「まあ最後の最後にそれやって順位押し上げたしな楓は……」
「……決めた、私回避盾になる」
「ん? 回避盾?」
「そう、あらゆる攻撃を引きつけて回避することで無力化するってことよ」
「おお! かっこいい!」
「でしょ? 最初は楓に合わせて魔法使いにしようかなーって考えたけど、魔理沙が今回魔法使いだからね、楓と二人でいつでもノーダメージ、無傷を目指そうかなって」
「おおー……!」
「っと、人が来ちゃったか、あとの話はまたゲームの中でね」
「うん!」
そう言って先に戻る理沙と楓、しかし回避盾ねぇ。
「……中々ハードな道選んだな、理沙」
「当然、その方が燃えるでしょ」
「……というか、ゲーム許されたんだな、理沙」
「あ、言うの忘れてた」
▼少女移動中…
「さて、と」
サリーがメイプルとプレイし始めて早くも数日、ユニーク装備手に入れる早さに驚いたりもしつつ、私は今日は別行動、というか別のフレンドとの予定があって別行動にならざるを得なかった。
「そろそろ時間だな、あいつはどこに……」
「後ろだ、マリサ」
「ありゃ、後ろだったか……よ、ミィ、イベント四位おめでとさん」
「ああ、ありがとう」
「……ここ、他に誰もいないから素に戻っても良いぞ?」
「……あはは……疲れたよマリサぁー!」
「おーおー、お疲れさん」
この二重人格っぽいのはミィ、第一回イベントにて四位の好成績を収めたプレイヤーにして、最近は……なんだっけな。
「炎帝の集いだっけ?」
「混ざってるよ!? 私たちのは【炎帝ノ国】……になる予定……らしい、何でこうなったの……?」
このゲームにギルドシステムはない、今のところはな。でもカリスマがあるプレイヤーにはやっぱり人が着いて行くもんだから……ある意味その被害者だな。
「まぁ頑張れよ、皆悪い奴じゃないんだろ?」
「うぅ……マリサぁ……」
「よしよし……こりゃ重症だなぁ」
なんというかな……メイプルみたいだなぁこうされると。あいつもよくサリーや私に抱き付いて来るし。
「……その模様、大丈夫なの?」
「ん? ああ今のところはな、ちょいピリピリするくらいだ」
「もし、良かったらミザリーに……」
「大丈夫だっての、心配ありがとな」
【リフレッシュ】でも解けない【侵食】……なんか強くなってないか? 手に入れる前は【リフレッシュ】で解決したんだが。
「……なら、良いけど……」
「おぉ、今はお前の方が休んどけよ、慣れないことして疲れてるんだし」
つかミザリーって私の一個上にいたプレイヤーだよな……ミィが言うってことは回復まで強いのか? てかとんでもねぇのが集まってそうだなこれ……未来のトップギルド候補かもなぁ。
「……どうなることやら……」
「?」
「なんでもない、こっちの話だよ」
「そう……じゃあ、一緒に外でスイーツでも食べようよ」
「うぇ? 外に出るのか?」
「うん、変装すれば大丈夫だと思う」
そう言って装備を変えて行くミィ。もう変装用とか用意してんのか……人気者って辛いんだなぁ。
「……よし、行こう」
「おー」
▼少女堪能中…
「んー! おいしぃ……!」
「あっはっは、本当に美味しそうに食ってんなぁ」
「マリサは食べないの?」
「ん? 私も食べてるぜ?」
ミィは色んなケーキで、私は……クリームブリュレ? とか言う焼き菓子……デザートである。
「マリサのも美味しそう……」
「ん、一口食べるか?」
「ふぇ?」
「?」
なんか固まってんだけどどうしたんだ。
「ほら、一口分取れよ」
「ぁ……っ!? う、うんそうだねっ!」
んーやっぱカロリー気にしなくて良いデザートってのは最高だぜ。現実だとこの一つを食べるにもカロリーを気にしなきゃならないからなぁ。
「代わりにケーキも一口……うん、美味しいな!」
「だよね! カロリー気にしなくて良いの最高……」
「お、やっぱりそうなるか」
VRゲームをやるなら一度は試すデザートの大量食い。嫌いでもなけりゃ一度は経験しそうだよな。
「うん……こんなにケーキを食べられるなんて……!」
「あっはっは、VRならではの利点……ん?」
あれ、今お店に入って来た黒いプレイヤーって……。
「おーい! メイプルー!」
「……ふぇっ!?」
「あ、マリサだ!」
「いたんだ、マリサ」
「まぁなー、知り合いとスイーツ食べに来てたんだ」
「私たちもなんだー! ところでそっちの人は?」
「ぁ、えと……」
「こっちのは……そうだ、
「あ、どうも……
やべ、反射的に呼んだけどミィの方はバレたくないんだった。まぁ誤魔化せた……か?
「サリーって言います」
「私はメイプル! よろしくねミィシャさん!」
「あ、うん」
「あー……お前らもカロリー気にせずデザート食いに来たんだよな?」
「ハッ……!」
「そうそう、こっちならいくらでも食べられるからねー……ね、メイプル」
「サリー……うん! 食べまくろう!」
私らの隣に着席し、店員を呼ぶ二人……こりゃ長くなりそうだなぁ。
「私ら食べ終わったし、先に行っとくぜー、ごゆっくりなー」
「これとこれと……あ、じゃあねー! マリサー!」
「ほら、行こうぜミィ……シャ」
「あ、うん」
ぱぱっと料金を支払って……うぉ、すっごいパンケーキ。ありゃお金使い切るんじゃないか?
「またのご来店をお待ちしています」
「おう」
「あ……」
いやぁ失敗失敗、お忍び中のミィがいるのに他のプレイヤーを呼んでしまうとは。
「ま、マリサ……お金……」
「ん? ああ良いよ、さっさと出る羽目になったのはこっちの所為だし、お金は今のところ使い道に困ってるくらいだからさ」
既存のダンジョンを適当に周回してレベル上げしてたらお金やら素材がな……そろそろ別用途の装備でも作ろうかなぁ。
「あり、がと」
「良いってことよ、楽しかったしな」
そろそろ、二層に挑む時かもな、イベントも近いんだし。
別になくても良いんだけどこういう趣旨の作品だし匂わせ程度にしようかなぁってしたら、なんかミィが若干ヒロインみたいになっちゃった件。特にそういうのは(現時点では)決めておりませんのでご注意ください。
ちなみにイベントの時のメイプルって【VIT】最大値が1004ぐらいになる筈、そこに大楯系列の防御スキルやらダメージ軽減スキル加えたらそら要塞にもなるよね、数値化すると改めてヤバさがわかる。
東方のキャラ、出て欲しいです?
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欲しい
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欲しくない
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防振りのキャラに東方キャラの能力