伊吹廻戦   作:软糖哭泣

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少し短めです。


三話

 

「鬼符・ミッシングパワー」

 

あの時咄嗟にだったが馴染みのある言葉を言った感覚があった。

「なんで私はあの技を知っているのだろうか…」

香萃は、記憶の中で紅白の巫女服を着た少女にこの技を叩き込んだ記憶がある事に困惑する。

自分が生きた中では見たことがない。でも確かに覚えている自分の記憶。

「巫女服の少女を思い出そうとすると霞がかかる…」

まるでまだ思い出してはいけないかのようにはっきりと思い出すことができない。

 

数ヶ月後

 

「あっ悟。帰ってきたのか?」

歌姫と冥々の救出に向かった五条達が任務から帰ってきた。

 

「先生が三人を呼んでるよー何したの?」

 

そう聞くと歌姫は

「このバカが帳を下ろさなかったのよ」

と五条を指差してケッと悪態をつく。

 

「また?怒られるのめんどくさいんだからさーまったく悟は頭はいいのにバカだよねー」

香萃がケラケラ笑ってる。

 

「そうよ香萃!もっと言ってやんなさい!」

歌姫は香萃の頭を撫でながら五条に舌を出す。

 

そんな風に香萃は、悟、硝子、傑そして後輩と先輩との学校生活というのを満喫していた。

 

そんな中悟と傑は、ある少女の護衛を任された。

 

任務後悟は最強になった。

 

「それにしても常時無下限発動はチートだと思うんだけどなー」

香萃は悟に向かってズルいぞーと野次をかける。

 

「香萃だってそのフィジカルは異常だろ。俺が戦ったあのフィジカルギフテッドの男と同等の怪力だぞ。」

悟は、ペン回しをしながら私にそう言い

 

「最近じゃ体が壊れない程度に力抑えてるから尚その怪力を存分に使ってるよねー」

疎密操作なんて強力な術式あんのにと硝子は、香萃に向かって言う。

 

「まぁ疎密を操作するより殴った方が早いんだよ」

 

「うわー脳筋っイタ!」

香萃は、硝子に向かってデコピンをする。

 

「傑?ちょっと痩せた?大丈夫か?」

悟は、少し疲れ気味な傑に対して心配の声をかける。

 

「ただの夏バテさ。大丈夫。」

傑は、疲れた顔でそう言う。

 

「ソーメン食い過ぎた?」

傑は、そう言っている。

 

「ちゃんと休むんだぞ」

香萃がそう言うと傑は、少し顔を逸らし。

 

「あぁ」

と一言こぼすだけだった。

 

 

 

 

「香萃。」

香萃は、先生に呼び止められる。

 

「お前の言っていた場所に特級呪物があることがわかった。悟に傑は、任務が連続になっているからなお前が行ってきてくれ。」

 

「わかった。」

香萃は、先生からメモ書きを貰い自室にて出かける準備をする。

 

「あっ来てる来てる。」

自分の部屋の中に1枚の封筒を見つける。

その封筒をビリっと破り中身を取り出す。

その中には1枚の紙が入っていた。

香萃は、自分で母の事を調べていた。先生が別の呪術師と共に調査をしていると言うがそれがなかなか実っていない。だから香萃本人が調べている。

 

「…やっぱり。」

香萃の手元にあるその情報は、母が死んだあの日のこと。

 

【伊吹生花の死は呪詛師から受け取った呪物を使い伊吹香萃の村の村人に渡し解き放った為起こった事象である。またこの呪詛師は快楽犯でありその後高専にて五条悟の手によって捕縛。その後処刑された。村人も伊吹生花の死亡と共に死亡。伊吹香萃には、この情報は秘匿する事。】

 

「…気に入らないな。」

香萃は不機嫌な感情を抑えてただ一言漏らす。

 

特級呪物・両面宿儺の指

それが香萃が回収を命じられた呪物だった。

 

「それにしても七海と灰原大丈夫かなーなんか嫌な予感がして仕方ないんだけど…それに傑も…」

香萃は、今朝二級呪霊の討伐の為に駅で別れた2人の事を思い出していた。

 

「正直私が二級呪霊の討伐をして2人に指の回収をさせる方がいいと思ったんだけどな。」

香萃は、2人の任務に謂れのない親近感と何故か蛙の姿の少女を思い出した。その少女に何の面識もなかったが2人の任務の話を聞きその少女と二級呪霊が重なって聞こえた。実力が重なったわけじゃない。存在感が重なった。だからこそ嫌な気がする。2人は本当は自分より格上の相手をしないといけないのではないかと…

 

「でも灰原あんな感じだし…七海は、真面目だし。かわろうか?って言っても変わらないだろうしなー「いえ、私たちが受けた任務なんで。」とか言って…楽しようとすればいいのに…」

2人の性格をなまじ知っている為気をつけてと言い別れはしたものも2人に対する不安は拭えなかった。

 

「まぁ早めに指回収して高専に戻ろう。傑も何か悩んでるようだし。なんか飯でも奢ろう。」

香萃は、新幹線に揺られながら特級呪物の回収に向かった。

 

この時戻ればよかったと、無理矢理でも変われば良かったと香萃は、自分の勘を信じきれずに悔いる事になるのであった。




ネタが思いついたらまた投稿します。さしす編の綺麗な落とし所がまだ見つかってないので。
誤字報告などいつもありがとうございます。

やるか未定ですがこの世界にもし萃香がいた時の本誌感想スレとかやったら面白いですか?

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