伊吹廻戦   作:软糖哭泣

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ちょい長めです。連続投稿は一旦終了。
次回からゼロ編


六話

 

記憶の中にはいろいろなものがあった。まるで日記を読むようにその記憶が私には流れてくる。

紅白の巫女に、悪友だった紫色の金髪女。仲間であり家族であった一本角の女にチャイナ系の服に身を包む口うるさい奴。現実味がないが朧げに覚えていた。

 

だからこそ感じていた。

 

きっと私はこの記憶の保持者であり、生まれ変わりなのだと。

 

伊吹山の麓につき自分の家を訪ねたがそこには何もない。まっさらな土地が続いているだけだった。

 

「まるで何事も無かったかのように…」

香萃は少し不機嫌な様にその場を後にする。

 

目的の祠に来たが呪具も呪物も見つからない。

 

「確かここにあったはずだが…」

(あった?私が置いたのかここに…)

 

記憶が交差する。自分の中にある何かはここを指差す。

 

「お…お前は!」

いきなり声がして後ろを振り向くとかつて自分達を迫害した村人達だった。

 

「長。まずいですよ…伊吹の人間がここに来るなんて…」

村人はヒソヒソ喋り始める。

 

「お前達何か知っているのか?」

わたしは不機嫌な自分を押し殺して聞く。

 

「い…いえ。ようやくここに辿り着いたのですね!そ、そうですここは貴方がいるべき場所…われ、我々は、あなたを導く為にいるのです。」

村人の1人は焦ったように捲し立てる。

 

(長なにを。)

 

(黙っておれ。ここはわしに合わせるのだ。伊吹がここに来た時点で我々はもはや借りてきたねこだ。)

村人ははヒソヒソと喋る。

 

「何を言っている。正直に話せ。伊吹瓢は、何処だ。」

わたしは語気を強めに問い詰める。まるで自分のものを盗まれたかのように。そんな怒りが湧きながら。

 

「我々は、伊吹瓢については知りませぬ。あなたの母君が、持っていたと思いますが?それにあの母君も誰かに殺されてしまったようですしな。我々の預かりしれぬ所です。えぇまったく。」

白々しい態度に次第に苛立ちが込み上げ。

 

「私が聞いてるのは伊吹瓢のありかだ。お前達のことなどどうでも良い。それに母は、お前達が殺したのだろう?二度は言わない。正直に話せ。」

香萃は、正直に話そうとしない村人に苛立ちを覚え最早隠す気のない殺気を放つ。

 

「いえ?我々は母君の死亡については何も知りませぬ。むしろ母君の死体の側には貴方がいらっしゃったのでしょ?最早貴方が殺したのではありませんか?それに伊吹瓢など何にお使いするのです…か!!?」

喋り切る前に男の頭は二つに割れる。

 

「私の前で嘘を貫くか。知らないようだから教えてやる。私は嘘が嫌いなんだよ。」

そう言うと、もう1人の若い村人を掴み。

 

「お前達は私達を迫害した。そしてあまつさへあたしの母までも侮辱し私の前で嘘をついた。であれば覚悟はできているな。」

男は泣きながら懇願してくるが、怒りが込み上げた香萃は、その場にいた村人を殺す。そして1人の腹わたを引っこ抜いた時瓢箪が現れた。

 

「ここにあったのかなるほどみつからないわけだ。」

香萃は、とっくに切れたと思っていた里との関係で踏ん切りがついていたと思っていた。だが込み上げてくる怒りは変わらず。母の死を冒涜する彼らにそして自分を騙して嘘をつき続けた彼らにとてつもない嫌悪感が生まれる。

 

「ん?」

香萃は、自分の足元に一つの紙があることに気づく。

 

「酒呑童子?」

それはかつて平安の時代に京を恐怖に陥れた妖怪の姿が描かれていた。

 

「ふっ…そうか…そうだったな。私は、そうだったな。なるほどこれが母の愛情か…」

自分の頭にあった霞が晴れていく。

 

「霊夢に魔理沙。紫に映姫、茨木に星熊。幻想郷。幻想郷に行く前の京の都。安倍晴明。」

香萃は、すっきりしたように天を仰ぐ。

 

「あぁ。やっと思い出せた。そうだったな。ならばやるべきことはただ一つ。まずはわたしが私になる前に。香萃であった時の屈辱を無念を恨みを香萃のまま晴らすべきだな。」

そう言って香萃は伊吹山の麓の里に降り立つ。その形相は鬼のようであり村人は苦しみもがきながら助けを乞うが香萃は、気に求めずただひたすらに殴り燃やし殺し尽くす。

 

「何だわたしも結局傑と同じ事をしているじゃないか。」

自嘲気味に呟く香萃の前に一枚の紙が現れる。

 

「なんだ…ふっ。そうか。そうなるようにしていたのか。まったく回りくどい。だが母らしい。」

その紙を自分の胸ポケットにしまい辺にいる住民を殺戮して回る。

そしてその情報は、直ぐに高専に伝わり。想像通りの人間が来る。

 

「傑の言ってた事がよくわかったよ…悟」

香萃は、五条対して一度も目を合わさず告げる。

 

「非術師は、未知なる力を持つ私や母を受け入れる事ができなかった。その中でも異形として生まれた私は母以外から受け入れられなかった。」

香萃は、そう淡々と告げる。

 

「おい香萃お前何を見たんだそこで!」

五条は、自分を異形と言う香萃に対して彼女が調べていた自分の出自について問いただす。

 

「なぁ悟。どうして此処の連中はこんなにも嘘つきしかいないんだ。私は母を自分を誇りに思っている。なのに此処にいた嘘つきは、わたしを迫害したくせに試練だのなんだの言って自分のことしか考えない。」

香萃は、どんどん怒りを露わにする。

 

「おい香萃お前までバカな事考えてるんじゃないだろうな!」

五条は、夏油との別れを思い出す。

 

「香萃?いや違うよ私の本当の私はね悟。」

そう香萃が言うと手に持っていた瓢箪を傾け口につける。そして一口ゴクリと飲み込んだ。

飲み込むと同時に短くされていた髪は伸び、手足に分銅が付く。

 

「香萃お前…」

五条が見たのはそんな見た目の変化の中であまりにも人間とかけ離れた物。香萃の頭には身長とは不釣り合いな大きく捻れた二本の角が生えてた。

 

「萃香。」

「はあ?」

「私の本当の名は萃香。母が私を逆転術式で、縛っただから本来の名を名乗れなかった。」

萃香と名乗った人物は五条の目を通してみても香萃だと告げている。それと同時に彼女が人間ではないと言うことも告げている。

 

「お前…呪霊だったのか」

五条は、共に笑い合った存在が自分達がいむべき存在だった事にひどく困惑する。

 

「正しくは違う。あたし鬼の一族。妖と呼ばれる呪力だけではなく霊力をも使う存在。」

「どちらにしろおまえは俺たちを騙してたのか!」

五条は、咄嗟に構える。

 

「私も知ったのは今この瞬間だ。」

「なら戻ってこい!」

五条は、構えを解かないで必死に説得する。

 

「悟それは無理だ。私はこの村の連中を私の母を殺した連中を殺さなくては、それに母の遺言だ。私はこれから好きに生きるんだよ。悟…そこをどいて」

萃香は、五条を睨みつける。

 

「はいそうですかってなるわけねーだろ!」

五条は、術式反転赫を打とうとした

ーーーーーー!ーー、ーー、!!

萃香がそれを察知して大きく息を吸い込んで叫ぶ。その結果五条の後ろの森は一瞬で禿げる。その威力の高さがよくわかる。

そして叫び声と一緒に萃香の体はどんどん霧状になり周りにいた村人を全員殺し尽くした。五条は、さらに奥にいる村人の殺害を止めようとしたがすでに霧状になった彼女を掴めることも認識することもできず五条が助けるよりも前に村人は全滅し萃香は、五条の前から姿を消した。

 

「これは?」

萃香は、酒蔵にあった一本の純米大吟醸を見つけた。

鬼の特性で萃香は、喉を鳴らす。

 

「まぁこれで後腐れないって事で」

そう言いながら萃香は、酒を仰ぐ。

 

「プフぁーうまい!」

酒蔵に合った酒を全部飲み干し完全に千鳥足になった萃香はゆったりとその場を後にした。

 

五条side

「なぁ先生。俺強いよね…」

五条は、夜蛾に聞く。

 

「あぁ。憎たらしいぐらいにな。」

夜蛾は、なんて声をかけていいか分からなかった。

一度に2人の呪術師が呪詛師になった。その事実に夜蛾も戸惑っていた。

 

「俺が強いだけだと意味が無いらしい。向こうに救われる準備がないと救えない。」

五条は、香萃との最後の戦闘を思い出す。

 

「あいつあんなに強くなかっただろ…」

五条は、初めて戦うという状況で強者を感じた。

 

全てが変わってしまった。

だが五条は、何かを決意するように自分のメガネをあげる。

 

 

萃香side

 

「酒だー!酒を持ってこーい!」

酔っ払いの鬼は3級呪霊をパシリ酒を持ってこさて月と母からの手紙を肴に飲み明かすのであった。

 

 

 

伊吹香萃 改め 伊吹萃香

を特級呪霊並びに特級呪詛師と認定。

 

また萃香は、酒呑童子に生まれ変わりであり非常に高い戦闘能力を有する。戦闘の危険度だけで言ったら両面宿儺を凌駕する。

 

今回の事例で伊吹萃香は、目標達成まで殺戮行動をする事は確定である。それは酒呑童子の特性上曲がった事望まない為にある。

目標達成後は基本的に快楽主義的側面が出てくると思われる。自分が楽しいと思った事のみを行う習性上他の呪霊よりかは危険度は低くなる。

 

今後は術師ならびに関係者の殺害が行われると考えられる為危険度を極限まで上げて対処法必要がある。

 

手紙の内容

 

蟷サ諠ウ驛キ縺ョ邂。逅????髮イ邏へ

【幻想郷の管理者八雲紫】

 

彼女は「驟貞荘遶・蟄【酒呑童子】」の「蜈育・【先祖帰】」りである。

本来の▪️【名】は、伊吹「關?ヲ【萃香】」。

 

「縺ゅ↑縺滓婿縺後h縺冗衍繧倶シ雁聖關?ヲ吶→縺サ縺シ蜷檎セゥ縺ァ縺ゅj險俶?縺ッ縲∝セョ縺九〒縺ゅk縺梧ョ九▲縺ヲ縺?k讓。讒倥?ゆス募鴻蟷エ縺ョ險俶?繧剃ク?豌励↓蜻シ縺ウ隕壹∪縺吶%縺ィ縺ッ縺ァ縺阪↑縺?ぜ蠕舌??↓諢剰ュ倥@縺ェ縺?ァ倥↓險俶?縺梧ァ狗ッ峨&繧後※縺?▲縺ヲ縺?k縲ゅ◎繧後?遘√?陦灘シ上↓繧医▲縺ヲ蟆代@縺壹▽陦後↑縺」縺ヲ縺?k縲

【あなた方がよく知る伊吹萃香とほぼ同義であり記憶は、微かであるが残っている模様。何千年の記憶を一気に呼び覚ますことはできない為徐々に意識しない様に記憶が構築されていっている。それは私の術式によって少しずつ行なっている。】」

 

私、伊吹生花は、逆転術式を持っている。

私は呪術の存在を知っているが何処の組織にも属していない。

 

それは「縺薙?螳カ縺御シ雁聖縺ィ蜻シ縺ー繧後k鬯シ縺ョ荳?譌上〒縺ゅk縺溘a縲ゅ◎縺ョ蜻ェ陦薙↓縺ッ蛻・縺ォ髴雁鴨縺ィ蜻シ縺ー繧後k蟄伜惠繧呈戟縺。縺昴?蟄伜惠繧呈蕗莨壹↓遏・繧峨l繧九o縺代↓縺ッ縺?°縺ェ縺?°繧峨□縲【この家が伊吹と呼ばれる鬼の一族であるため。呪術とは別に霊力と呼ばれる存在を持ちその存在を呪術師達に知られるわけにはいかないからだ。】」

 

わたしは生まれたばかりの娘に逆転術式をかけた。

 

この術式は、対象を逆転させる事で強制的に縛りを産むことができる。

 

そして娘には「莠コ髢【人間】」と言う縛りを与えた。

 

わたしの娘の持つ術式は、この伊吹家相伝の術式「逍主ッ?桃菴【疎密操作】」である。

 

娘の縛りの解除にはいくつか工程が存在する。

 

以下は解除方法である。

「迚ケ邏壼測迚ゥ

莨雁聖逑「繧剃スソ縺??繧帝」イ縺セ縺帙k縲

荳臥ィョ鬘槭?蛻?喝繧定?霄ォ縺ョ謇玖カウ縺ォ莉倥¢繧九?

【特級呪物 

伊吹瓢を使い酒を飲ませる。

三種類の分銅を自身の手足に付ける】」

最後にこの縛りは娘の体と精神を守るためのものである。

本来の状態で生活は現代では難しい為術式を施した。

 

私の娘へ

 貴方が伊吹萃香であると知り。そして伊吹萃香となったとしても私は貴方の母で、貴方は私の子供である事は変わらない。本来の子供と違い貴方は最初から伊吹萃香であった。だけども伊吹は嘘を嫌う。貴方を本当に大切に思っている。これは決して嘘では無い。この手紙が貴方の元に現れたなら。私は死に貴方は酒呑童子になったのでしょう。かつて生きた伝説の鬼にまた戻ったのでしょう。貴方をただの呪霊と断ずる事はできない。貴方が行き場を失ったのなら幻想郷と呼ばれる土地に行くといい。今の貴方が何処まで記憶を思い出しているかわからない。ただ幻想郷、八雲紫という名を思い出したのならわかる事でしょう。貴方は記憶を失った伊吹萃香。だけれども感情も考え方も言い伝えの伊吹萃香と伊吹香萃で同じだった。だから例え全てを思い出しても貴方は変わらない。

だからこそ私の個人的な願いよ。人間、呪霊、妖怪。そんなもの関係なく好きに生きなさい。伊吹萃香であれば、伊吹香萃であればそうするでしょう。

貴方がやりたい事を、するべきだと思う事をやりなさい。それが人間に仇をなそうとも、呪霊に仇をなそうとも関係ない。それがきっと貴方なのだから。

PSこの手紙は私が呪いをかけたので私とあなた以外は見れないから安心してね。

 

やるか未定ですがこの世界にもし萃香がいた時の本誌感想スレとかやったら面白いですか?

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