先生は周りにバレずに意識させたい   作:名無しのRちゃん

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先生はスイーツを食べさせたい

 

 

 どうも、『陰キャぼっちの僕が学校1美女の陽キャと結婚するまで』という作品を、登場キャラの名前を私とコトハにして裏でこっそり書いている先生です。

 さて、今日のシャーレ当番はトリニティ総合学園の1年生、放課後スイーツ部所属の杏山カズサだ。

 カズサは中学時代スケバンとして活動していた時期があり、キャスパリーグの異名で恐れられていたことがある。カズサ本人はこのことを黒歴史扱いしていて、もしキャスパリーグと呟こうものならスケバン時代の片鱗を見出し、速攻で締めあげられる。揶揄うのは心の中までに留めておこう。

 

「先生、コトハ、失礼します」

 

 かのキャスパリーグ様が御出でなさったみたいだ。

 

「……先生?今なにか”変”なこと考えてない?」

 

「き、気のせいじゃないかな?いらっしゃい、カズサ」

 

「こんにちは!カズサちゃん!」

 

「……まぁ、いいけど」

 

 なんで気づかれるんだ。とても怖い。きっとカズサから出てる獣のオーラで私の考えを読み取っ「先生?」あーすみませんなんでもないです。

 そ、それにしてもコトハは今日も可愛いなぁ。先生、コトハのふくよかなお胸を揉みしぎりたいな。さながらいちご大福なそれを先からぺろぺろ舐めしぎってあげたい。早熟なコトハの乳首を先生が丁寧に熟させてあげるからね。先生はコトハの先端専門農家さんになるんだ。完熟になるまで先生が愛してあげる。え?農家なら自分が育てたものを売りに出せって?ふ〜〜ん。あ、間違えてコトハの顔にちゅーしちゃったよ。キズものにしちゃったからこれはもう売れないね。仕方ないから先生が最後までお世話を見るよ。だから二度とコトハを売りに出せなんて言うなよ。キャスパリーグ様が黙ってな「先生?」あーすいませんなんでもないです。

 

「よ、よーし!じゃあ仕事に取り掛かろうか!」

 

「はい!先生!」

 

「なんか濁されてる気がするけど……分かりました」

 

 

________________________

 

 

 さて、仕事中にもこそこそ弄っていたら何回かカズサにバレかけたけど、まぁ怒られてないしなにより楽しかったからセーフだな!

 それでは早速、今回の作戦を実行する!

 

「コトハ、カズサ、前ナギサが当番の時に貰ったケーキが余ってるんだけど、少し休憩にしてみんなで食べない?」

 

「……休憩は私もしたかったからいいんだけど、その、他の生徒から貰ったケーキを私たちが食べても大丈夫なの?」

 

「うん。ナギサからも余ったら他の生徒さんに差し上げてくださいって言われたしね。そもそも賞味期限が短いのに1ホールあるから私とコトハじゃちょっとね……、コトハも私も沢山食べれるほど甘党な訳じゃないからさ」

 

「それなら大丈夫かな。じゃあ先生、ありがたく頂きます」

 

「それじゃあ私飲み物淹れてきますね。コーヒーと紅茶どちらがいいですか?」

 

「じゃあ私コーヒーで」

 

「私もコーヒーでお願い」

 

 今回の目標、それは……コトハにあ〜んをすることだ。

 ナギサが来た時にもタイミングはあったのだが、コトハが不意に「あはは……」と言ってしまいナギサの脳機能改善に時間が食われてしまった。

 だが、今回こそは成功させて見せよう。

 それにあ〜ん上級者っぽいカズサだっているしな。知らないけど。やはり経験者が居ると居ないではかなり違うだろう。知らないけど。

 

「先生、一気にケーキのお皿3つも持ったら危ないよ。手伝うから」

 

「ありがとうカズサ。カズサが手伝ってくれるだけでこの後の仕事も頑張れそうだよ」

 

「……先生?そういうの他の生徒にも言ってるんでしょ?」

 

「?カズサにだけだよ」

 

「ッ!そ、そっか、私にだけ、私に、ふふ」

 

 カズサに対して言ってるのだからそりゃそうだと思うのだが。

 まぁなんか喜んでくれているし、いいか。

 

「先生。コーヒー出来ましたよ〜」

 

「分かった。取りに行くね」

 

 あぁ〜コトハちゃん愛しいよ〜。先生のためにコーヒー淹れてくれたんだよね?もうこれ妻じゃん……。

 先生、コトハが私にコーヒーを淹れてくれたという事実だけで1年は仕事頑張れそうだよ〜。

 

「それじゃあ、いただきます」

 

「「いただきます」!」

 

 ここからが先生の、いや男の見せどころだ。

 ちょっとした前置きだとか、あ〜んをしやすくするための口実だとかは必要ない。まるでその行為が普通であるかのように素早くコトハにあ〜んをするんだ。そうすればコトハは『これが当たり前の行為みたいに振舞ってるし、普通なのかな?』とその行為に疑問を持ちながらもあ〜んに応じてくれるはずだ。さすがのコトハでも、あ〜んという所謂彼氏彼女の関係の人たちがやる行為を真正面から受ければ嫌でも意識してくれるだろう。

 よし!そうと決まれば早速あ〜んするぞ!

 

「コトハ?」

 

「なんでふかせんふぇい?」

 

 ケーキを口いっぱい頬張ってるコトハ愛らしすぎるなぁ。って違う違う、私がしたいのはあ〜んだ。私を取り戻せ。

 

「あ、あ〜〜〜このケーキやっぱり美味しいね!さすがナギサのお墨付きだ!」

 

「?ほおですね」

 

 何をしているんだ私は。ここで私がヘタレていちゃ、コトハの戸惑いながらも私が差し出したケーキをその小さいお口で頬張ったあとに見せる照れ顔という楽園に辿り着けないだろう?まだケーキは一口しか食べられちゃいない。

 チャンスはまだまだあるのだから、焦らず冷静に。

 

「コ、コトハ?あ、あ〜〜〜nニメ!最近ハマっててね!おすすめでも無いかなーって?」

 

「モモフレンズです」

 

 いやまぁコトハならそう言うと思ってたよって違う!

 私は何をやっているんださっきから!確かに勇気を持ってあ〜んしようとしたのに断られた時のダメージは計り知れないが!……本当に計り知れないな?やっぱり今回はやめておこうかな……嫌われたくないし。

 いやいや待て待て弱気になるな!そうだ、カズサだ!察しのいい彼女のことなら、もしかしたら私のやりたいことに気づいているかもしれない!

 コトハにあ〜んしたいくらいなら恋愛感情だとバレることも無いだろうし頼む!なにか助け舟を私に!

 

「(う〜ん。多分だけどあれ、先生がコトハにあ〜んさせたがってるのかな?助けてあげてもいいけど……私も先生からのあ〜んとか……してもらいたいし。よし、決めた)先生?少しだけ体こっちに向けて?ほら、あ〜ん」

 

「カ、カズサ?急にどうし「先生、コトハにあ〜んしたいんでしょ。それなら今は私に乗って。」

 

「わ、分かったよ」

 

 あまり理解は出来ていないけれど、とりあえず助けてくれたのは分かった。さすがカズサだ。世のスケバンを名前だけで震え上がらせただけはあザクッ痛っ!カズサ?もうケーキは食べたから口の中をフォークで刺すのはやめて!

 

「カズサちゃん大胆ですね……」

 

「そうかな?私たちの関係ならこれくらい普通だよ。ほら、先生も”私たち”にやってよ」

 

 なるほど!一度あ〜んをしたという事柄、そしてあ〜んをした人からのそれが『普通の行為』だという発言!これによりあ〜んをするという行動のハードルが大幅に下がった!

 しかもカズサはそれに加え、その『普通の行為』を私が1つ返事をするだけで簡単に行える状況を作り出した。

 さすがは神話に登場するほどの名を持ザクッ痛っ!なんで察せれるのかは分からないけどごめんって!もう言わないから!

 

 と、とりあえずだ。カズサが作ってくれたこのチャンスを捨てる訳には行かない。覚悟を決めろ私。

 

「そうだよコトハ。ほら、あ、あ〜ん」

 

「そ、そういうものですか?で、では。パクッ」

 

 よし!ようやく成功だ。これはもうカズサに足を向けて寝れないな。

 にしても口にケーキを含んだ瞬間に耳まで赤くして俯いてるの可愛すぎるなぁ⋯⋯これは完全に私のこと意識しちゃってるんじゃないか?

 いや、そうやってすぐ調子に乗るのは良くないな。今回はカズサが居てくれたから作戦が成功しただけだし。

 まぁそれはそれとしてせっかくだしこのままコトハにあ〜んでもして貰っちゃおうかな!あ〜んされるだけであんなに照れてたんだし、私にあ〜んするとか絶対に可愛すぎるコトハが見れるはずだ。

 顔を真っ赤にしながら震える手で私の口元にフォークを近づけるコトハとか、もう婚姻届30枚くらいの破壊力だよ!先生、予備の婚姻届にサインする手が止まらなくなりそう!あ〜これは早速行動に移すしかないな、ほらコトハ先生にもあ〜

 

「先生?コトハにもしたんだから、私にもしてよ」

 

 カ、カズサ?いや、まぁ正当な主張ではあるか。というか、しない理由がない。

 

「じゃあカズサも。ほら、あ〜ん」

 

「あ、あ〜ん。パクッ」

 

 うん。すごく幸せそうな顔だ。私にもその顔をさせてもらおうかな。

 

「コト「先生?私まだ食べ足りないな」え?で、でも」

 

「先生?今回コトハにあ〜んを出来たのは誰のおかげ?」

 

「そ、そりゃカズサだけど……」

 

「なら、もうちょっとだけ我儘を言う権利くらいはあるよね?」

 

「は、はい」

 

「私もしてあげるからさ。ほら、あ〜ん」

 

「え?あ、あ〜ん。パクッ」

 

 な、なんか想定と全然違ってきたぞ?生徒から求められるのは悪い気分じゃないし、むしろ最高だが、だが!コトハからのあ〜んと言う可愛いを司る事象をまだこの目に収めれていない。今からでも遅くは無い、無理やりにでもコトハに!

 

「ご馳走様でした。私、先に食器片してきますね」

 

「あっ。コト……「先生?今は私の時間だよ。こっち向いて」は、はい」

 

 

 

 こうして、結局先生はコトハからのあ〜んを受けることは出来なかった。ちなみにこの後のカズサの気分は最高潮とも言えるほどだった、と先生は語る。

 

 

 

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