機動戦士ガンダムSEED FREEDOM~IF STORIES~短編集   作:フォレス・ノースウッド

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ステラ生存IF時空編の続きです。
第一弾同様、こっちでもシンはデスティニーVⅡ(バージョンツヴァイ)に乗っております。
本編ではあり得なかったステラとの共闘させったかったんで。
ちなみにステラの一人称だけど、こっちでは普段は『ステラ』だけど戦闘時は種デス序盤みたいに『私』呼びになる体にしました。
情緒面でも本編より成長したことにしましたが、種デス本編くらいの外見年齢相応より精神年齢幼めなままだと、絶対シンは二度とステラを戦場には出すわけありませんからね。
なのでステラとシンの共闘を描くには、それこそステラ自身が自分で戦う選択できるくらい自我持たせないと、シンも納得してくれないでしょう。

あと今回キラを出撃させなかったのは……この時期のキラはほとんど独りで斬りこんじゃうので、連携もへったくれも無いんですね。
この点、正規の訓練受けてるシンたちの方が、チーム戦をさせやすいんですわ(苦笑


さらにサプライズも用意してますぜ。

おっと言い忘れてました( ̄▽ ̄;)

祝・ガンダムSEED人気投票中間発表、MS部門でデスティニー(SPECⅡ)1位(便宜上改修前のSPECⅠも8位ランクイン)おめでとうございます!!(拍手喝采



もしも○○○がコンパスの一員だったら?②

Stella Suvive IF② 共闘編

 

 ミレニアム艦内のサイレンが引き続き響く中、パイロットスーツに着替えたステラはシンとルナマリアとともに格納庫に到着し、自身の機体のコクピットへと搭乗する。

 ステラの機体も《全天周囲型モニター》を採用しており、コンソールを操作して立ち上げると、内壁は開放感たっぷりにカメラとセンサーらが取り込んだ周囲の環境(じょうほう)を元に再現したCG映像を投影してコクピットを照らし、コンソールはOS――《Gunnery United Nuclear-Deuterion Advanced Maneuver(核・デュートリオン統合先進機動砲撃システム)》――頭文字を繋いで《G.U.N.D.A.M》と表示する。

 ステラが纏うスーツはデザインこそコンパス共通のものだが、カラーリングは強化人間(エクステンデット)だった頃を思い出させる淡いピンクで彩られている。

 今でもこの色合いのスーツが一番しっくりくるので、支給してくれたコンパスの職員のご厚意はほんとに有難い想いだ。

 

『ブルーコスモスと思わしき部隊が、《D.S.S.D》宇宙ステーションを襲撃――』

 

 今宵もと言うべきか、戦火を招いたのはブルーコスモス残党軍、連中が今襲撃しているのは、火星軌道以遠宙域の宇宙の探索と開拓事業を生業とする民間組織、深宇宙探査機構《D.S.S.D》の関連施設。

 創設時にはザフトからの資金援助を受け業務提携していたこともあり、現在もコーディネイターの職員が多数働いているとは言え……現在は中立的立場の民間の組織にまでテロ行為に及ぶとは、かつてブルーコスモス傘下の特殊部隊――《ファントムペイン》に所属していたステラも、連中の見境の無さには閉口させられる。

 

「狙いは前回同様、DSSD所有のAIユニットですか?」

『その可能性は極めて高いでしょう、AIによるMS自律可動は、人的資源に余裕が無い残党にとって、より喉から手が出る程欲する代物です』

 

 ステラからの質問に、ミレニアムの技術部主任アルバート・ハインラインが応えた。

 以前にも――時期的にはロード・ジブリールがシンたちミネルバ隊に引導を渡された頃に、DSSDはファントムペインの襲撃を受けている。

 こんなこと続けても……もっと〝怖いもの〟になって世界中の人々から憎悪されるばかりなのに。

 

『どうでしょうヤマト准将?今回はシン君、ルナマリア君、ステラ君の三人で対処すると言うのも手ですが?』

 

〝コノエ先生……〟

 

 ミレニアム艦長、アレクセイ・コノエを心中にてそう呼ぶステラ。事実彼は先の大戦で地球連合軍に招集される以前は教師をしていた。

 

『それは……』

 

 提案されたコンパスMS隊の隊長であるキラは、渋り気味の反応を見せる中。

 

『キラさん、ただでさえ新兵器の開発に疲れているでしょう、今回は俺たちで何とかしますから』

「私もシンに賛成です、今日もラクス姉(ねえ)は今頃、隊長へのお料理をたっぷり作って待っているでしょうから」

 

 実戦に出れば、シンたち他の隊員には後方支援と避難誘導を指示し、自分はフリーダムを駆って独り戦場の最前線に斬り込みがりなキラの方針には、ステラとて心配する日々だった為、ここぞとばかりにシンに続いて提言する。

 

『そうさね、せっかくのラクス様の手の込んだ料理を熱い内に食べないとあっちゃ、私も頂けないと思いますが? ヤマト隊長さん』

 

 さらには元は旧クライン派のザフト兵で、ラクスには恋愛面でも好意を持っているらしいヒルダも加わり。

 

『分かりました……シン、ルナマリア、ステラ、お願いできるかな?』

「『了解です』」

『待っていましたよそのお言葉!』

 

 コノエ先生と、立場上は部下に当たるシンたちの押しに根負けしたキラは、少し苦笑気味に彼らの提言を了承し、シンは心底嬉しそうに晴れ晴れとした表情で応える。

 

『ほんとにこの辺柴犬よね~シンってば』

「うんうん~♪」

 

 ステラはシンの恋人(ルナマリア)とこっそり、シンの人となりはやっぱり犬っぽいことを共有し合いつつも――。

 

『ステラ機、発進スタンバイ』

 

 機体がカタパルトへと運ばれ始めたところで身を引き締め直し、普段はあどけなさと儚さのある彼女の面持ちが、すみれ色の双眸が、凛々しさを帯びていく。

《カーボンヒューマン》の技術で生まれ変わってからも、MSの操縦桿をどう握れば上手く機体を操縦することができるか、魂の奥底にまで刻まれ、覚えている。

 物心ついた時から、既に強化人間(エクステンデット)育成機関《ロドニア研究所》にいたステラは、MSの操縦含めた兵士としての技術、即ち戦争と言う〝怖い世界〟の中における人間の殺し方だけを徹底して叩き込まれてきた。

 生まれ変わってから覚えた言葉の一つに、過去に身に着けてた技術の腕前は今でも衰えていないと言う意味で〝昔取った杵柄〟があるのだが、皮肉込みでステラの場合はブルーコスモスのイデオロギーの下で幼少期から植え付けられた〝戦闘能力〟だ。

 けれど今、《エクステンデット》だった頃の自分とはっきり相違する点がある。

 こんなこと今のシンからも苦言を呈されるだろうが、エクステンデットは人であって人でなし、いわば《コーディネイター》を全て殺し尽くす為に育てられた〝猟犬〟であり、戦って敵と見なされた存在を滅しなければ今日を生き抜くことも許されなかった〝生体兵器〟、それがかつての自分(ステラ)。

 だが今は違う。曲がりなりにもステラは〝一人の人間〟としてシンたちと一緒に生きられるチャンスを得た。

 その上で、自分の意志で、人間として再び、昔はあれほど我を忘れて恐れていた〝死〟が充満し、自分もシンたちも例外なく関わった人間全てを〝怖いもの〟へと変貌させてしまう戦場(じごく)に、再び身を投じて立つことを選んだ。

 

『ハッチ開放、射出システムのエンゲージ確認――カタパルトオンライン、射出推力正常――』

 

 操縦桿を握る手を通じて伝う、自身に課せられた〝引き金〟の重さは、かつての比ではない……〝生体兵器〟だったからこそ許されていた免罪符(いいわけ)はもう通用しない。

 それなのに、なぜ選んだか?

 これ以上、自分たちの様な存在が新たに生まれてしまう戦争の悲劇を繰り返したくないが為。

 その為に、再び武器を手に取り戦うこともまた悲劇だと分かってもいる。

 だがそれでも……そうまでしても〝守りたいもの〟が、今のステラにはあるのだ。

 

『進路クリア、発進どうぞ』

「ステラ・ルーシェ――《エクレールガイア》――出撃します!」

 

 カタパルトから、ステラの駆る《ガンダム》が星々煌めく宇宙(そら)へと飛び立つ。

 

『ルナマリア・ホーク――《ゲルググ》、行くわよ!』

『シン・アスカ――《デスティニーガンダム》――行きますッ!』

 

 続いてルナマリアの《ゲルググメナース》、そしてシンの《デスティニーガンダムVⅡ(バージョンツヴァイ)》も発進し、三機は戦場へと向かっていった。

 

 

 

 

《ZGNF-X89T エクレールガイア》

 

 それが今のステラの乗機であり、その名の通り、彼女がかつて乗っていた《セカンドステージシリーズ》の一機《ZGMS-X88S ガイア》の後継機だ。

 ヴァリアブルフェイズシフト装甲稼働時の機体色はガイア同様、黒を主体としつつも、すみれ色と朱色のカラーラインが走っている。

 さらにこの機体の特徴の一つは、MS形態時から、下半身が逆関節構造となっていること、飛行用MA形態への変形機能を有していること。

 機体をうつ伏せにすると、マニピュレーターが爪のある前足へと切り替えられ、前脚と後ろ脚をエジプトのスフィンクスの様に折り畳み、二つのキャノン砲を背負う背部主翼(ウイング)が広がり、バクゥ系の面影を残す機首が《ガンダムタイプ》の頭部を多い、ビームライフルは右肩に、シールドは胸部に接着され、単眼(モノアイ)が光る長距離航行用MA形態の《エクレールガイア》は、デスティニーとゲルググとともにデブリ帯へと入り込んでいく。

 ミレニアムの現在地からDSSDのステーションまでの最短コースが、天然の小惑星と廃棄されたコロニーや基地等の残骸が散らばるこの宙域(ルート)だ。

 

『デブリは苦手なのに~もう……』

 

 本人曰くデブリ戦は苦手と、模擬戦で何度もその手のぼやきを耳にしているステラだが、そのルナマリアとてザフトの赤服を着ていたエースの一人、実際昔デブリ帯で交戦した時、苦手分野真っ只中でも自分とスティングとアウルの相手をして、当時の自分が焦燥と怒りに熱くなるくらい互角に立ち回れていた。

 それに今回はデブリの中を通り抜けるだけ、戦闘するよりはまだ難易度は易しい方、と言いたいところだけど、残党軍相手に応戦しているDSSDのMS隊とステーションで暮らす人たちのことを思えば、少しでも急がないと。

 

『ここが最短だってハインライン大尉も言ってただろ? 急ぐぞ!』

 

 シンのデスティニーの主翼(ウイング・バインダー)が開いて、元々はDSSDが開発した《ヴォワチュール・リュミエール》の光の翼を発してスピードを上げた。

 フランス語で〝光り輝く運び手〟と名付けられただけあり、かの推進システムが齎す加速力は現存するMSの中で飛び抜けている分、パイロットにかかるGも凄まじく、ましてこんな小惑星たちが密集する宙域で使うなど傍からは自殺同然の無謀行為だが、さすがはシン、こんな悪路の中で流星の如き速度のまま機体本体に掠らせもせずに〝針の穴に糸を通す〟神業を披露して宇宙(そら)の海の中、なだらかな流線の軌道を描き泳ぎ抜けていく。

 

「私も!」

 

 ペダルを押す力を強めて速度を上げながら、ステラは折り畳んでいたエクレールガイアの四肢を伸ばし、以前のガイアを思い起こさせる四足獣型MA形態へと変形させて小惑星の一つへと突き進み、着地した瞬間に合わせスラスターの推進力と四脚によるバネの運動エネルギーを相乗させた蹴り上がりで急加速。

 小惑星密集地帯の中、今の行程を反復し、デブリからデブリへと飛び乗って先行するデスティニーより向こうの戦場(もくてきち)へと急ぐ。

 無論これも神業、どのデブリも常に絶えず慣性で動いており、数え切れぬ岩場の中から跳躍が可能な質量を持つ固体をステラは瞬時に見定め、一定のリズムを刻んだ八艘飛びを繰り返す。大気圏内で言えば落下中の岩から岩へと飛び乗って崖の上まで登っていくに等しい芸当だ。

 三機はスピードを落とさぬまま、ステーションへと急行していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方DSSDの宇宙ステーション――《トロヤ》では、この基地の守り手たるMS――《シビリアンアストレイDSSDカスタム》の部隊が、襲撃してきたブルーコスモス残党軍に応戦している。

 シビリアンの一機に搭乗しているパイロットの青年は、複雑な心中を奥に秘めつつも、表面上は涼しい顔で迎え撃っている。

 なぜかと言えば彼はかつて、地球連合軍に所属していたMSパイロット、しかも前回ステーションを襲撃した《ファントムペイン》の一員であり、問答無用でこの施設に破壊工作を実行した当事者の一人でもあったからだ。

 残党軍の戦力の内、《ウインダム》と《一〇五ダガー》と《ガーティー・ルー級》の戦艦程度なら十分に応戦できるが、厄介な相手がいた。

 

「《ザムザザー》……まだあんなものを」

 

 彼の口の中に苦味が広がる程の厄介な機体、甲殻類を連想させる巨体の持ち主な大型MA――《YMAF-X6BD ザムザザー》。

 あの機体には陽電子砲の直撃にも耐えられるビームシールド――《陽電子リフレクター》を装備している上、巨体に似合わぬ機動性と絶大な火力も併せ持っている。

 どうにか自分に注意を向かせるよう牽制しているが、やはりシビリアンでは決定打を与えられない。いくらビームガンを撃ってもリフレクターで防御され、近接武器(ビームサーベル)にもなる工具(レーザートーチ)で懐へ飛び込もうにも、向こうの機動力の高さでそれもままならない中――。

 

『こちら世界平和監視機構コンパスMS隊、これより大型MAを狙撃します、シビリアン隊は射線上より退避して下さい!』

 

 通信が入り、コクピット内のスピーカーから男性……むしろ少年の声が響いてきて、コンソールにデータが送られてくる。

 コンパスからの応援がどうにか間に合ったらしく、どうやらザムザザー含め残党軍を対処する策があるらしい。

 

「聞いた通りだ、各機射線上より退避、ステーション防衛を優先しろ!」

 

 残存するシビリアン隊全機が後退した瞬間、デブリ帯の方角から緑色のビームがザムザザーめがけ迫るも、陽電子リフレクターの盾に阻まれ、眩い閃光が迸るが―――同時に別方向から遠方射撃で放たれたレールガンの弾丸が、敵戦艦の主砲(ゴッドフリート)を撃ち抜く。

 

〝上から?〟

 

 さらに敵艦真上からマゼンタ色の光を発して急速降下する機影(きたい)。

 その機体は、左腕に装備するシールドを振り下ろし、内臓していた杭(バンカー)を電磁の力で射出し、戦艦の推進剤貯蔵部を一撃で打ち貫き、その場から飛翔すると、投てきしたビームブーメランの投擲と右腕に接着されたビームライフルで《イーゲルシュテルン》とミサイル発射管ら残る武装を全て破壊し無力化した。

 

「ガンダム……」

 

 青年――スウェン・カル・バヤンは思わず、自身もかつて搭乗していたことのある《G兵器》の通称を口にした。

 

 

 

 

 

 

 まず残党軍の敵艦を無力化したシンのデスティニーは、ザムザザーに牽制射撃をしかけこちらに引き付けつつ。

 

「ステラ! ルナ!」

 

 デブリ帯を抜けている最中に彼女らとともに練った即席の作戦(プラン)を開始させる。

 飛行型MA形態のエクレールガイアの機種から、赤味を帯びたエネルギー粒子――《スクリーミングニンバス》を放出して機体を覆った状態で背部の《M108 アムフォルタス改 プラズマ収束ビーム砲》から発するプラズマビームと《MMI-M2021 コブラ3 レールガン》からの電断弾頭を同時に連射して残党軍MSの頭部カメラや武器を持つ四肢を攻撃。

 残党軍も攻撃し返してくるも、防護フィールドに阻まれ。

 

『行けぇぇぇーー!!』

 

 エクレールガイアの真後ろから隠れて追随していたルナマリアのゲルググから、ロングレンジビームライフルと、バックパックに装備しているミサイルとレールガンを一斉に発射。

 さらにエクレールガイアの主翼に備える《MR-Q20X グリフォン3 ビームブレイド 》の刃も振るわれて敵機は次々と腕かスラスターを裂かれ、刃を逃れても粒子フィールドが掠めただけでもダメージとなり、その上デスティニーとゲルググからの射撃含めた三機の攻撃で、残党軍のMS全機が行動不能となる。

 残るはザムザザーだけ。

 デスティニーは敢えて正面から相対する形で《シュトゥルムアグニ》――ビーム砲二振りを腰だめに構えて照射、当然この攻撃はリフレクターに阻まれるも。

 

『はあぁぁぁぁーーーー!!』

 

 その隙を突いてエクレールガイアが粒子フィールドを纏ったまま突貫、赤熱化させた前脚の爪《MR-LC9Xヒートレーザークロー 》による刺突が、シールド発振器の一つを破壊。

 デスティニーも持前の加速力で一気に肉薄し、残る発振器を《アロンダイト改 ビームアックスソード》による横薙ぎの斬撃で両断。

 その間にエクレールガイアはMS形態に変形しながらザムザザーの背後に素早く回って推進部をビームサーベルで破壊し、超振動クラッシャーとビーム砲を内蔵した前脚の内、片方はゲルググの《マグヌスグラディウス 特斬槍》での斬撃で、もう片方はデスティニーの掌中が携える《パルマ・フィオキーナ》によるゼロ距離射撃で破壊され。

 

「自爆もさせないッ!」

 

 ダメ押しにパイルバンカーシールド――《ブリューナク》の高圧電流を纏う杭による刺突が巨体を撃ち貫き、動力供給を担う電装部品ごとクラッシュし、操縦不能となったザムザザーはその場で機能停止して沈黙。

 

「撃ち方待って下さい!」

 

 シビリアン隊に、向こうが反撃の兆候を見せるまで追撃はしばし待てと、シンはデスティニーの手を翳す。

 ほどなく、戦艦から信号弾が上がった。

 その光が意味するものは〝降伏を受け入れる〟と言うものだった。

 どの道残党軍には攻撃手段が一切残されておらず、自爆テロ紛いの特攻を行うだけの意気すら、兵士たちには残されていなかった。

 

「やったな、ルナ!ステラ!」

『やり~!』

『うん!』

 

 可能な限り、敵対する相手含め、戦闘による人命の犠牲を最小限に抑えられたシンたちは、互いの健闘を讃え合い、己が機体のマニピュレーターでハイタッチし合う一同だった。

 

 

 

 

 

 その様子を眺めていたスウェンはヘルメットを取り、乱れた銀色の髪を整え直しつつ。

 

『スウェン、お疲れ様』

「セレーネ、労いの言葉は彼らに送るべきだ、お陰で《スターゲイザー》をまた戦わせずに済んだんだからな」

 

 安堵の息を零し、微かに口元に笑みを浮かばせたのであった。

 

 

 

 

 

 

――――

 

《機体紹介》

⊡エクレールガイアガンダム

 

型式番号:ZGMF-X89T

 

全高:17.92m

 

装甲:ヴァリアブルフェイズシフト装甲

 

所属:世界平和監視機構コンパス

 

 

⊡概要

 

オーブのモルゲンレーテとプラントの設計局の共同で開発されたコンパス所属MSのガンダムタイプの一機。

 

名前と見た目の通り、ガイアガンダムの後継機でもあり、エクレールとはフランス語で『稲妻』を意味する。

 

コンパスの宇宙、大気圏内を往還する活動範囲に対応する為、ガイアの人型と四脚形態に加え、長距離航行型飛行形態の三つの形態に変形する機構を有している。その為、以前のガイアと違って大気圏内でも飛行可能。

 

MA形態時の機首はバクゥ系同様に頸部可動域とモノアイを有している。

 

さらに本機の最大の特徴として、脚部は逆関節構造がデフォとなっており、四脚形態への変形がよりスムーズに行える。飛行MA形態時の四肢は、スフィンクスのように折り畳まれる。

 

さらに四脚形態にはドムトルーパーで採用されたホバー移動機能を採用し、陸上だけでなく海上でも高速移動を可能とし、海中を除く陸・海・空・宇宙・コロニー等の閉鎖空間のあらゆる環境に対応できる汎用性を手にした。

 

反面、人型と四足獣型、飛行型二種のMA形態、計三形態に加えドムが制式採用から外れた要因たるホバー機能までも使いこなす仕様上、操作性の難易度は以前のガイアより遥かに高くなってしまい、正式ロールアウト直前までパイロットの選抜に難航する状況だったが、丁度同時期にコンパスMS部隊に志願したステラが見事テスト運用で乗りこなし、晴れてコンパスの主力機兼ステラの乗機となった。

 

 

⊡武装一覧

 

・ MMI-GAU26 17.5mmCIWS

 

頭部に二門内蔵するバルカン兵装。デスティニーで使われているものと同じ。

 

・ MMI-GAU1717 12.5mmCIWS

 

MA形態機種部分に計四門内蔵する機関砲。

 

・ MA-BAR75XE 高エネルギービームライフル

 

ガイアが使用していたビームライフルを改良したもの。インジャのビームライフルに近い取り回し重視のコンパクトな形状をしている。ガイア同様MA変形時は右肩に固定する。

 

・ MA-FZ51 ヴェルシーナ ビームサーベル

 

ライジングフリーダムにも採用されているビームサーベル。

 

・M108 アムフォルタス改 プラズマ収束ビーム砲

 

背面に装備するセイバーに使われていたビーム砲を本機用に改良したもの。セイバーのものより大きさはコンパクトになったが、電力消費効率のさらなる向上で威力と連射性は上回っている。MS、MA両形態でも使用可能。

 

・ MMI-M2021 コブラ3 レールガン

 

アムフォルタス改の上部に設置されたレールガン、ライジングフリーダムのレールガンにも使われている砲身伸長機能で、未使用時は折り畳まれている。こちらもMS、MA両形態とも使用できる。

 

・MR-Q20X グリフォン3 ビームブレイド

 

背部の飛行兼姿勢制御ウイングに装備されたビームエッジ、用途はガイアのビームブレイドと変わらないがビーム刃の出力向上で切断力がアップしている。

 

・RGM75 フラッシュエッジ5 シールドブーメラン

 

シールド兼ドラグーンシステム操作による射出機能を有した複合兵装、MA形態時はガイアの機動防盾同様腹部に接着する。

 

・ MX2351Aソリドゥスフルゴール ビームシールド発生装置

 

ディステニーVⅡにも使われているビームシールド

 

・MR-LC9Xヒートレーザークロー

 

ラゴゥに使われていたクローを改良発展させたMA形態専用兵装、MA形態への変形の際にマニピュレーターに替わる形で前足となり、飛行タイプ時はランディングギアとして機能する(ウイングガンダムのバード形態をイメージ)。

 

攻撃武器として使用する際、敵機体に当たる直前に爪がレーザーエネルギーで瞬時に赤熱化して対象を焼き切る(つまるところライガーゼロ等のストライクレーザークロー)。

 

・G14X33Z スクリーミングニンバス改

 

ドムトルーパーにも採用されていたアンチビームフィールド発生装置、本機ではMA形態機種の口に当たる部分から放出される。持前の機動力と合わせることで、敵機からの攻撃をものともしない突進戦法で対象を破壊する。その様はまさに名前の通り閃光(エクレール)である。

 




アニメでは生死はぼかされてたセレーネとスウェンですが、こっちでは漫画版同様、どうにか生きて帰還できて、スウェンはDSSDに転職しております。

またあやうくスターゲイザーが戦う寸前、同じヴォワチュール・リュミエールを持つデスティニーがその運命を打ち砕いた展開、どうでしたか?
感想待ってます(^▽^)/
せっかくスウェンも出したからステラとシンと絡ませたいと構想中。

え?このIF時空でのアグネスはって?
多分、病み上がりでデストロイもほぼぶっつけ本番で乗りこなせちゃったステラがコンパス入っちゃうと『貴方の枠もうないから』になっちゃいそう。
彼女がコンパスに入隊できたのって『人員の確保の為に贅沢言ってられない』事情があっただろうし(オイコラ
福田監督がTwitterで述べた初期設定が本編でも生きてるなら『月光のワルキューレ』すら軍の広報(プロパガンダ)で、コンパスに入れたのも広告塔枠だったとしたら……不憫だわ(-"-;A ...アセアセ
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