ガンダムSEED 天禀の才   作:雪の師走

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映画観て、書いてみたいと思いました。




その名はガンダム

コズミック・イラ70、血のバレンタインの悲劇によって地球、プラント間の緊張は一気に本格的武力衝突へと発展した。

誰もが疑わなかった数で勝る地球軍の勝利、が当初の予測は大きく裏切られ、戦局は疲弊したまま既に11ヶ月が過ぎようとしていた。

 

 

「ラミアス大尉、私は艦に先に行っています。自分のモビルスーツの整備もしないといけないので。」

美人士官が振り返り、敬礼をしてきた。

「畏まりました、キリュウ二佐。モルゲンレーテの協力に感謝します。」

「私は雇われの傭兵です。モビルスーツの扱い方を教えろと指示されたので仕事として行なっているだけです。そこまで畏まられても困ります。」

ではと言って場を離れて、その場を後にした。

 

アークエンジェルに搭乗し、機体のプログラミングを弄っていると強烈な揺れを感じた。これは爆発か?敵、ザフトが来たということか。

つまりは連合のモビルスーツ開発計画が漏れていたということらしい。

艦橋に上がり、外部の様子を見ると爆破された状況が確認できた。発進しようにも戦艦は人手不足、モビルスーツでは埋まった出入り口をどうにか出来ない。時を待つしか無いか。

 

「キリュウ二佐、ご無事でしたか!」

そう言って艦橋にいた私に声を掛けてきたのはナタル・バジルール少尉だ。

「モビルスーツの調整をしていたのでね。無事だったのは?」

「無事だったのは爆発の時、艦におりましたほんの数名だけです。ほとんどが工員ですが。」

アーノルド・ノイマン曹長が報告してくれている。

「ザフト艦はどうなっている。」

バジルール少尉の疑問には先に艦橋に来ていた私が答える。

「外部との連絡が取れない。状況の確認は困難です。」

私の報告を聞きながらアークエンジェルの主電源を入れている。

「流石はアークエンジェルだな。これしきの事で沈みはしないか。」

「しかし港口側は瓦礫が密集してしまっています。完全に閉じ込められました。」

「まだ通信妨害されている。だか、では、此方は陽動?ザフトの狙いはモルゲンレーテと云うことか。」

「くそっ、あちらの状況は?Gはどうなったのだ?これでは何も分からないではないか。」

『こち…105ストライク…地球軍、応答……』

さて、味方が一機確認された。どうするか。

「味方が一機いることは分かった。どうする?」

私の言葉にバジルール少尉が発進すると発言した。

「艦を発進させるなど、この人員では無理です。」

ノイマン曹長の最もな言葉に私は肩を竦める。しかし、バジルール少尉は意に介さず言い返した。

「そんな事を言っている間にやるにはどうしたらいいかを考えろ。モルゲンレーテはまだ戦闘中かもしれんのだぞ。それをこのまま此処に籠もって見過ごせとでも言うのか。」

「それも1つの手ではある。」

私がそう言うとキッと睨まれた。

「君たちがそう決めたのなら私はモビルスーツの方に行こうか。発進して、視界が開けたら私を出してくれ。何処まで出来るかは分からんが出来ることはしよう。それが契約だからね。」

「よろしくお願いします。」

バジルール少尉の頼みが後ろから聞こえたので片手を上げて、艦橋を出た。

 

 

「特装砲の発射と同時に港を出ます。その後に発進を。よろしいですか?」

「了解だ。カタパルトに移動を頼む。」

CICに頼み、カタパルトデッキに移動させておく。

『アークエンジェル、微速前進。特装砲、発射!』

揺れを感じながら自分の出番が来ることへの、戦闘になるかもしれない心の高揚感を感じる。

『プロト・ガンダム、発進どうぞ。』

管制から発進許可が出た。

「了解。カナデ・キリュウ、ガンダム発進する!」

そう言ってカタパルトデッキから機体を飛び立たせる。自動で敵機をザフトのモビルスーツをマーキングする。

あれはシグーか。となると指揮官かエースが乗っているという事になる。落とせる内に落とす。

そう考え、スラスターを吹かし、間合いを詰める。右手のビームライフルを向け、二射すると一射目を避け、二射目を盾で受けた。此方に牽制の重突撃機銃を撃ってくる。それを躱しながらシャフトに当たらない射線を取りながら相対する。

「いい腕をしている。落とせるか。」

そうコクピット内で一人愚痴ったら、ピピピッと計器に反応が示された。下?何だ?そう思い、カメラを向けると一機のモビルスーツが緑色の長大な砲をシグーに向けていた。

そして一条の強烈なビームが発射された。シグーは直前で躱したが右手を持っていかれたようで、放たれたビームがヘリオポリスの地表に当たり、大穴を開けた。

シグーは戦況の不利を悟り、撤退をしようとする。

「ちっ、逃げるか。仕留めておきたいが外の状況が不明な今、無理は出来んか。」

後方に機体を向けるとアークエンジェルが着陸しようとしている。味方機、恐らくはX-105 ストライクだろう。その収容を行うのだろう。敵の思い切りの良さ、作戦遂行能力を鑑みるにあまりノンビリしている時はなさそうだがな。

『プロト・ガンダム、キリュウ二佐。アークエンジェルに帰投願います。』

「了解だ。」

そう返事をし、アークエンジェルに向けて帰投する。

激化する戦争がもう目の前にきている。

 

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