「そんで嬢ちゃん、どうしてこうなったんだ?」
村正の家でアルトリアと一緒に朝食を取りながら今までの情報共有を行う
コミュニェーションは大事。こちらに友好的なサーヴァントで前にもお世話になった村正とアルトリアなら大丈夫。
特異点へのレイシフトの記憶がないことや、多分意識だけ移動してることを伝える
「ってことはカルデアからの支援も応援もないってことかい」
「そうなんだよね。困っちゃうね。でもサーヴァントは(アルトリア顔だけ)召喚できるからなんとかなるよ」
「ってもなぁ」
村正は隣でもきゅもきゅ食べてるアルトリアを見ながら神妙な顔で
「おまえさんが今いる世界だが、随分おかしなことにいなっててな」
村正とアルトリアからこの世界について教えてもらう
「モルガンが女王様で世界を統治してるって?!」
しかも妖精國とは違って支配してない。君臨するだけなんてあのモルガンが?偽物じゃないの?
「まぁまぁ妙なことはしてるがな」
ここにもある魔晄炉っていう地脈から魔力を際限なく吸い上げて電力に変換する機械を世界中に作って土地を枯らしているらしい。
「魔力を電力に?電力を魔力じゃなくて?」
「カルデアは電力を魔力変換するんだったか。どんな仕組みか知らないがここは魔力がそのままエネルギーになるからな。一般人でも扱える機械で使い放題ってわけさ」
呆れた顔から真面目な表情に切り替えて村正は話を続ける
「けどな土地の魔力がなくなれば植物も育たなくなる、モンスターも沸いて生活できなくなるってのに開発だ、便利になるってどんどん魔晄炉が建設されるのさ」
ここも昔は今より緑があったもんだが・・・
星が枯れるほどの魔力を吸い上げ続ける世界。
モルガンの狙いは一体何?
「ところで神秘の秘匿は?」
「そんなもんはない」
村正はあっさりと参ったというようなポーズで答えてくれた。
「あのここ地球じゃないですよ。星の見え方も違いますし魔術体系が全然違いますもん」
「え、異世界なの?」
「そうですよ」
「うわー!異世界召喚!!」
「藤丸は異世界転移かもな」
談笑しながらも朝食を食べ終えたアルトリアが話し出す
「私魔法が使えるんです」
「え!?」
「村正に作ってもらったこれがあればできます!」
選定の杖によく似たロッドをアルトリアは取り出して見せてくれた。ロッドの柄の部分に穴が空いていており何かを埋め込むような形になっている
「マテリアっていうんですが、この宝玉を埋め込むと魔法が使えるようになるんです。誰でも」
「え?誰でも?」
「はい。マテリアの種類にもよりますが、武器に装備すると炎も氷も雷だって出せちゃいます。回復だってできるんです。しかも使えば使うほどマテリアが育って強くなっていくんです」
ふふんと得意げにアルトリアは解説してくれた
「まあ厳密には魔術のようなものですけどね。藤丸も使えると思いますよ」
「向こうの礼装とは違うんだね」
「ええ。これは星が生んだ奇跡みたいものです」
アルトリアは手元にあるテニスボールくらいの緑の玉を愛おしそうに愛でながら語る。星の力を凝縮させた力の結晶体。魔晄を人に扱えるように加工した小さな奇跡。
「マテリアの話はそれくらいでいいだろう。藤丸、ここは人類史から完全に分岐したとは考えられないくらいの大きな差異がいくつかある」
村正は地球との差異について教えてくれた
大陸の形や人々の暮らしに歴史。
「なるほどー異世界っぽい」
「RPGのようでもありますね」
「モンスターやら不老不死の女王様ってそうかも」
「そのモルガンが統治後に女王暦と切り替わってるそうで今でちょうど2002年ですね」
「ずいぶん地球とは違うんだ」
「そうでもないですよ。言語はモルガンが統一したので地球とほぼ同じですね」
「女王様すごい」
アルトリアとわいわいやっているとなぜ私がここに居るのか疑問が出てくる
「なんで私ここに来たんだろう」
「聖杯じゃないですか?」
「やっぱ聖杯かー。じゃあいつも通りに聖杯探索だね。ここの聖杯を持ってそうな人っていえば・・・」
「モルガンしかいないですね」
「やっぱり」
アルトリアは神妙な顔になって腕組みをしながら教えてくれる。
「モルガンはミッドガルにいます」
「なんで分かるの?」
「会社の会長になってCM流してますね。」
村正がおもむろにテレビの電源を点けてダイヤルを回してチャンネルを合わせてくれる。テレビは今時珍しいブラウン管だった。
ららら~神羅~らら~神羅電気動力株式会社~
あなたをの暮らしを応援します
「何これ。」
「魔晄炉作ってる電力会社のCMだよ。それでほらここ」
(C)モルガン陛下公認CM
「この会社の公式HPに会長職でモルガンって記載があるから・・・」
アルトリアと顔を見合わせて同時に頷く。
「会いに行くしかないね!」
「道中お供しますね!」
準備するからとアルトリアは家に帰っていった