転生したらニチアサのようなホビーバトルの世界でした   作:犬猫鼠

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現在後付け設定の祖語と数年たって見直したらちょっとひどい文章だったので
最新投稿の章にてリテイク版を執筆中です
最終的にこの話の内容に収まりますが話数を増やし加筆する予定です


転生したらニチアサのようなホビーバトルの世界でした

 俺は3歳のころ熱で倒れ生死の境をさまよった。

 まぁそのおかげで前世の記憶なんてものを手に入れることができたんだが。

 

 どうやら前世の地球は取り立てて何も起こってない平和な世界らしい。

 かといって今世の地球が争いにまみれているというわけではないのだが。

 ……いや、ある意味争いにまみれているか。ありとあらゆることがドールバトルで決着をつけるというまるでホビーアニメのような世界になってしまっているのだから。

 なんでそんなことになってるかだって? ……そりゃ100年ほど前に宇宙人との戦いに地球側が負けたせいだろうなぁ……

 

 西暦1999年7の月、地球は宇宙人の侵略を受ける。そして1か月もたたず全面降伏することになる。

 宇宙人の植民惑星となった地球に与えられたのはまずは技術だな。主だったところで太陽系を開発できる程度の科学技術。魔力という概念とその利用法といったところか。

 そして一人につき一体づつ人形が与えられた。だいたい20センチくらいの自立型ロボットってやつだ。こいつはまぁ最初のころは監視も含んでたんだろうが主の目的はそれじゃない。すべてドールバトルで白黒つける世界。そのテストケースとしてこの地球が選ばれ侵略されたんだとさ。侵略されるほうからすればたまったもんじゃないがそのルール以外は宇宙人はなーんにも口出ししてこないしほとんど恩恵を受けているようなものなので今となっては宇宙人への反感はほとんどない。某カードゲーム並みに”バトルしよーぜー”があふれる世界だ。

 

 まぁそんななかで、俺の生まれた家はあたりといっていいものだった。規模は中堅どころだがそこそこ名の知れているドールバトルのパーツメーカーの息子として生を受けたのだ。ただ、まぁこのパーツメーカー女の子向けなんですけどね……。そんでなんでか知らんが自分女顔だし、小さいころからなぜか女の子の洋服を着せて育てられるし……。いや、宇宙人の技術で性の格差はなくなり女でも生やすことができるし男でも孕むことができるようになったからそういったこだわりも言ってしまえば旧世代の価値観だというのはわかっているんだけどねー。

 

「それでは記念すべき100回目のドールバトル関西大会小学生の部決勝戦を行います!」

 

 まぁドールバトルが日常になった世界っていうのはこういった大会も頻繁に開かれるってことで……なんで俺はここに選手として立ってるんだろうな……女の子の格好をして。

 

「やーいやーい男女ー。適正Cだっていうしここまでこれたのはどうせ運だけだろ。楽ショーじゃねーか。こりゃ勝ちはいただきだな」

 

 とまぁいかにもガキ大将といった体の男の子が俺をあおってくるんだが……まぁ俺のドール適性の低さはいかんともしがたいからなぁ。

 俺も最初は男の子向けのかっちょいいドールが欲しかったんだけどまともに動かなかったんだよなぁ。唯一動かせたのが素体が女性型のモデルしかも適正ランクCという間違ってもこういった大会の決勝戦に出てくる能力じゃない。うまくここまでこれたのは前世で見たアニメから流用した異色パーツと常に冷静さを保つ大人の精神力のおかげだろうなぁ。

 

 相手のドールを見やる。……うんまさにファンタジーの正統派勇者ってかんじだね。対する俺はロボっぽい感じのメタルボディ。まぁいってしまえば前世のド〇ッセルお嬢様みたいなやつだ。体の線が見えるぴっちりボディースーツつけてるんで観客の何人かは顔を赤らめてるのもいる。いやー若いねぇ君たち。

 

 そんなこんなで試合は始まり俺は本邦初公開の参式斬艦刀でもって決着をつけたのだった。え、内容? 刀が急にでかくなったことに驚いてるうちに一閃で決着よ。あっさりしすぎである。

 

 まぁこんな戦法が通じるのもこの大会までだろうな。

 この世界、義務教育は小学生までであとは大人として扱われスキルチップのインストールが解放される。これは何かっていうと生まれの肉体的精神的格差を補うための外付け回路ってのがもとにあって、いろいろな技能やバフを簡単に習得できるようになるシステムだ。まぁ人によってスロット数の認定には制限があったりするんだが。そうなってくると今まで通りの小手先の技術だけではどうにもならないだろうなぁ……

 

 それにバトルの種類も増える。今までどおりのパートナー式もマスター同時参戦タイプってのもあるし、ガンプラバトルみたいな操縦式やヒーローものみたいな精神同一式、さらにはそれらをひっくるめた無差別で日本一を決めるドールファイト頂上決戦なんて企画もある。当然これらは世界大会もありドールファイトでお金を稼ぐことを生業としている人達には目が離せない……というか、俺も目をつけられてるんだろうなぁ。今回は景品が景品だったので結構はっちゃけたし。

 

「精霊の卵」

 

 それが今回の100回記念大会の優勝者への目玉商品だ。こいつは何かっていうと、ドールに自己意思を宿すための媒介となる精霊が生まれてくる卵だ。生まれてくるまで一年ちょっとかかるし、そもそも生まれてくる精霊がバトル向きの性格じゃないこともあるので強化策としては一種の賭けだわな。

 だがしかし、俺の魂の根底には”パートナーロボはしゃべってなんぼ”というのがあるので絶対欲しかったんだよなー。

 

 というわけでさっさと表彰式済ませて景品もらって帰宅。家では両親による優勝記念パーティーが開かれ今は夜の8時ごろ、ちょっと眠い。とりあえず精霊の卵を机の片隅に飾って撫でてやる。

 

「元気な精霊が生まれて来いよー」

 

 そう呼びかけながら小学校卒業の10歳になった後のプランを考えるのであった。




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