転生したらニチアサのようなホビーバトルの世界でした   作:犬猫鼠

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4話で設定を盛ったため1話が描写不足……というか年月が経ってみてみるとひどい出来
だったのでいま、執筆の神様が下りてきているうちにリメイクしてみることにしました
途中でエタったらごめんね


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 カシャァと部屋のカーテンが引かれ朝の陽ざしが俺の目をゆっくりと覚醒させていく。

 

「善牙、起きなさい。今日から大会でしょ。遅刻しても知らないわよ?」

 

 母さんの声で一気に目が覚める! そうだ! 今日はめったに出回らないあのパーツ……じゃないな。ともかく、ずっとほしかったものが優勝賞品としてもらえる大会のはじまる日!

 

「服は用意しておいたからしっかり目を覚ましてから降りてらっしゃい。今日は明日の分も含めてとってもかわいいのを用意したからね!」

 

 うげっ! っと多分変な顔をしてたと思うんだけど母さんは気にせず部屋の扉を閉めて一階のリビングへ降りて行った。

 

 俺は男なんだけどなー、といつも用意される女の子の服を着ている現状にもはや違和感を抱くこともなく(前世の魂的にはいやだと言っているが)洗面所で顔を洗い母さんの用意してくれた服にそでを通す。

 

 そう、前世の魂なんて言葉が簡単に出てくるように俺、笹河原善牙(ささがわらぜんが)はいわゆる転生者というやつである。まぁ、とはいっても今世の意識のほうが強いからどちらかといえば前世の記憶持ちといってほしいところだけどね。

 

「うわー、今日のはまたフリフリがいっぱいだー。それでいて主張は激しくなく落ち着いた感じになっているのはさすが母さんだなー」

 

 大会だからとっておきを出してきたのかな? なーんて考えながら母さんたちのいるリビングへ。

 

「おはよう、父さん、母さん」

「おはよう、善牙。さっきぶりね。うん、似合ってる似合ってる。さすが私のコーディネートは完璧ね!」

「おはよう、善牙。ほれ、今からニュースで今日の大会のことをやるところだぞ」

 

 

「というわけで、私、アナウンサー南かな子は逢坂で開かれるドール大会の会場に来ていまーす。今回の大会、いわば子供の部の日本代表を選出する本部大会の予選も兼ねているのですが、なんと逢阪大会は記念すべき200回目ということで優勝賞品がすごいんですよー」

 

 前世的には聞きなれない言葉、”ドール大会”。各々に与えられたドールと呼ばれる端末を使って戦い勝敗を決するこの世界特有の競技……というかあれだ。前世でいうカードゲームの”バトルしよーぜー”とか”バトルで決着をつける!”とかそういうノリで行われるこの世界の中心事業といっていい存在。それがドールバトルだ。

 前世の記憶がわいてきたときには”ここなんてニチアサの世界!?”と驚いたものだ。

 

「今回の目玉商品はこちら! じゃじゃーん、なんと”精霊の卵”が優勝者に与えられます! くーお姉さんも欲しい~! こちらなんと一年間愛情をこめて温めると精霊が生まれて自分のドールと一体化することでドールに自立意思が宿るんです! 本来ならAランククラスのライセンスを習得しないと搭載できない自立思考AIと全く同じ性能なんです! これがどれだけすごいことかわかりますか? 休みの日とかちょっと一人でさみしい時にパートナードールとおしゃべりができるんです!」

 

 と、南お姉さんは興奮気味に語っていたがスタジオから”南さん、恋人いないの?”というヤジによって激高状態になっていた。そして中継は中断されスタジオへ。

 

 これだよこれ。俺が欲しいのもまさにこの景品! 前世から引き継がれたいくつかの強い思いの中に”パートナーロボは意志を持ってしゃべるのが正義(ジャスティス)。異論は認めない”というのがある。そのため俺も自分のドールがしゃべらないと違和感しかない。この祖語の解消のためにも今日、明日と開かれる逢阪大会の予選と本大会に全勝して”精霊の卵”をゲッとせねばなるまいて!

 

「それではここでドールファイトの歴史を振りかえってみましょう。桂さーん、スライドお願いしまーす」

 

 という流れでTVからは歴史の授業が始まった。ちょっとぼかしているが1999年7の月、地球は宇宙人の侵略を受け負けたのだ。実際には一か月もかかっていないが一か月戦争と呼ばれているそれはいわゆる前世の地球との大きな分岐点だ。

 それで負けた結果どうなったのかというと、太陽系を開発できるだけの科学技術力を与えられ、魔力という新たなエネルギーの概念と扱い方を教えられ、各個人に一体ずつドールと呼ばれる端末が配布された。

 この配られたドール、最初は監視用か?と疑われていたが宇宙人から指示された要求は一つだけ。

 

「”すべてドールバトルで決着をつけるべし”」

 

 ま、あれだ。わかりやすく言えば地球は”すべてをドールバトルで決着をつける政策”のテストモデルとしてたまたまえらばれただけらしい。それで侵略されたほうはたまったもんじゃないけどな。

 でも、本当に宇宙人はそれ以上干渉してこなかったので、反発運動も徐々に下火になりドールバトルも受け入れられた。

 

 いま語ったのは俺の憶測も交じっているが、そんなかんじのことがTVでは流れていた。

 

「さぁ、いつまでもテレビなんか見てないで朝ごはんにしましょ!」

「そうはいうがな、善牙の初めてのバトルデビューだぞ。情報はしっかり集めないと」

 

 ……野良バトルは結構こなしてるけどね。公式の大会とかは確かに初めてだ。

 

「あら、あなた善牙の実力を信じてないの?」

「いや、善牙が精霊の卵が欲しいほしいっていつも言っていたの知っているからさ。それにこいつの発想力と開発力は俺が一番よくわかってる。今回もとんでもないものを用意したんじゃないか?」

「んー、それは見てのお楽しみだね。まぁ初見殺し中心で行くとだけ教えておくよ」

 

 それを聞いた父さんは ”我が息子ながらえげつない。どうしてこう育ったのか……” なーんて嘆いているが……

 

 ドールをかろうじて動かせる適正レベルCじゃこうでもしないと大会優勝は無理なんじゃないかな?

 

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