転生したらニチアサのようなホビーバトルの世界でした 作:犬猫鼠
続きを書くのは真っ白な状態から作るより幾分熱量がいるのが難儀なところ
(6/10)追記しました
「あら、もう出発するの?」
「うん、逢阪の街とか観光したいからね。やっぱ、逢阪天上都市は外から見ておきたいし」
「ハンカチとちり紙は持った? 地図とかはマザーに聞いて迷子にならないようにね。それから……」
「んもう、いうほど子供じゃないんだから。大丈夫だよ」
まったく、いつまでも子ども扱いして! でも実際まだ子供なんだけどね。
「お、出かけるのか。ハンカチとちり紙は持ったか? 地図とかはマザーに聞いて迷子に……」
「んもう! 父さんまで母さんとおんなじこと言って! だいじょうぶだって! 俺、もう8歳なんだよ? 大人までもう2年もないんだ。心配することないって!」
「そうはいっても、ねぇ、あなた」
「そうだぞ、親はいつだって自分の子供のことが心配なものさ。まぁちょっとうっとおしいと感じるかもしれないがな」
そんなやり取りに思わず苦笑い。前世では結婚はしなかったのでわからない感覚ですねぇ。なんて茶化しちゃいけない。俺が愛されてるのが実感できる日常の一コマだ。
そんなやり取りをしながらワープポータルを起動させる。一家に一台ワープポータル! って売り文句で一気に各家庭に普及したのは俺が生まれる前らしいからな。
ちなみに入り口のほうが多くなってしまったので出口が空くまでしばらく待たされることがあったりするんだけど今回はそんなに待たなくてよさそうだ。”ポーン”っという音が鳴ってリンク完了のランプが点灯する。
「それじゃあ行ってくる。大会の結果は……まぁ期待しておいてよ」
「お、自信ありだな。お前の戦闘スタイルは知っているがだからこそ事故が起こりうることもわかる。心は常に冷静(クール)に、な!」
「善牙ちゃん、明日用意した服はちょっと着にくいかもしれないけど私の作品の中でもとびっきりを用意したからね! 本大会でしっかりお披露目してきなさい!」
そんな声援を受けながら「いってきまーす」と言って、俺はワープポータルの光の中に飛び込んだ。
こんな時間に両親が家にいて見送ってくれるのを不思議に思うかもしれないが、こちらではいわゆる前世でいうテレワークが当たり前なのだ。その分休日という概念は消え去ったみたいだが、休暇は申請すればもらえるらしい。前世と比べるのもなんだけど結構ブラックだと思う。
結構親ばかなんだよなー。ま、そこが自慢できる部分でもあるんだが、なーんて、ワープ中を示すランプ表示とともに流れていく光を見つめながら両親について思いをはせる。
母さんは私の作品といっていたようにいわゆるドールのファッションデザイナーで結構有名な賞を毎年もらってたりする。俺が生まれてからは人間の服も手掛けるようになりカリスマデザイナーっていうの? いわゆる流行のけん引役となっている結構すごい人だったりする。
父さんは女の子むけに対象を絞ったドールのパーツメーカー ”サファイヤジュエリー” の開発部門をまとめる部長さんだ。まぁ女の子といっても子供ではなくいわゆるティーン年齢のことでこの世界では大人として扱われる年齢だ。
おかげで魂に受け継がれている知識の再現には苦労しない。いや、再現には苦労するんだけど材料集めとか資料とか技術知識とかアイデアを父親にプレゼンするだけで開発に必要なものを用意してくれるので結構いいとこに生まれたと思っている。
しばらく光の中で待っていると軽快なメロディーが流れ転送が終了したことを教えてくれる。
扉を開けて外に出ればそこはもう逢阪だ。
立ち並ぶビルディング。行き交う人の波、波、波。それにしては都会というには静寂すぎる空間。騒音は宇宙人の技術提供のおかげで減少している。
「これが近未来都市かー」
と俺の知る都会との違いに少し戸惑いながら、まだ見ぬ強敵たちが俺を待ち受けている! と明後日の方向を睨みつけながら決意を新たにするのだった……なんてね。
その前に観光だよ観光! 息抜きは大事だからね! 大会の受付時間には注意しないといけないけどいくつ回れるかなー?
と、大会より観光に意識が向いてるのを自覚して、やっぱりまだ子供かな? だなんて自分に突っ込む俺であった。
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ふんふふん~、ふふふふ~ん、ふんふんふ~ん♪
たっこやき、おこのみやっき、おおおさっかじょぉ~
そういえばおおさかじょうは大阪城でした。ここは昔は大阪だったんだね~
なんでも魔力災害でひどいことになったらしくそれをきっかけに名前が変わったのだとか。
”逢阪”だなんて文字は厄介ごとしか感じないけど周りに言わせればそうでもないらしい。
前世との価値観の違いだね。
「お子様連れの方はエスカレーターの中央に乗り、手をつないでお乗りください。なお、……」
てなわけで俺は観光名所兼今大会の開催会場である”逢阪天上都市を”外から見学できるエスカレーターに乗っている。ただ大会に参加するならワープポートで直接行けばいいんだが、この天上都市の第一区はなんとラピュタを再現しているらしい。
初めて写真を見たときは思わず”ラピュタはほんとにあったんだ”と声が出てたよ!
やっぱ好きだよねー、日本人。原作再現。
で、エスカレーターに乗り10分ほどすると、ようやく天上都市の外観が見えてきた。
「うわぁ~、すっげ~」
俺は今感動している。まさにアニメで見たラピュタそっくりのお城が空に浮いてるんだ! 興奮しないわけがない! 前世でリアルガンダムを見た時もこんな感じだったっけ。
周りの人たちも感動しているのか、先ほどまでざわざわと聞こえていたものがなくなりシーンとした空間になっている。
目の前の親子連れの子供が”らぷた! らぷた!”と声を上げているのがほほえましい。
100年たってもジブリは現役の履修科目です。
ちょっとと薬の影響で次の話は遅くなるかも、すまぬ、すまぬのじゃ
あ、今回のリテイクシリーズでは追記した風に他作品ネタ多めの予定なのでダメな方はバック推奨です