なんちゃってサイヤ人(偽ターレス)で実況プレイ風 作:ハンマーしゃぶしゃぶ
では今回はこの名作ゲーム、〝ワンピース――海の彼方へ――〟をプレイしていきます。
別にRTAでも魅せプレイをするわけでもなく、のんびりプレイしていきます。
目標は、カイドウを海賊王にすること…ですがニカルフィを撃破した時点で後は消化試合になるのでそこまでですね。後はヤマトといちゃいちゃしながらお嫁さんにすることです。
レッツプレイ。
さてキャラクリです。
まずは動画タイトルにもあるように偽サイヤ人でプレイしたいので、まずは500円のリアルマネーを払ってDLCを購入。それから種族設定は猿のミンク族でスタート。
次にステ振りです。
ここで粘って、スキル:ナチュラル・ボーン・デストロイヤー を頑張ってとります。
これで疑似サイヤ人の完成です。
このゲーム、とあるDLCを買ってからこの条件を揃えるとサイヤ人を再現する事ができます。
さすがジャンプの名作同士ですね。
他にも、往年のジャンプ作品のオマージュネタが散らばっていたりして、探すのも面白いのですが、思い切りDLCで購入出来たりするので、高クオリティな再現キャラが欲しい場合は素直に買いましょう。リアルマネー最強。
しかし、この疑似サイヤ人ですが、思ったより条件揃えるの楽じゃーんと思ったら大間違いです。
先天的にのみ…つまりキャラクリ時にのみ獲得可能な〝ナチュラル・ボーン・デストロイヤー〟ですが、これはビッグマムが持っているスキルと同じもの。
これを持っていると、種族人間でも〝にんげん5さいぞく〟とワンピファンから讃えられる超性能を獲得できるぐらいで、このスキルを持つミンク族という事で、それはもう将来有望な破壊魔人が誕生します。
ですがさすがにこれだけだとビッグマムには一歩及びません。
いきなりビッグマム級でチート俺TUEEプレイをするには、もう一つ〝覇王〟が必須です。
でもナチュラル・ボーン・デストロイヤーと覇王を同時に取得しようと思ったら、私が廃人になってしまうのでここは妥協しましょう。
名前は、ホモ・サピエンスのなり損ない、略してホモにします。
顔はパターンの少ない
声はこれまたDLCで追加されている、ルフィの中の人の永遠の相棒。でぇベテラン風ボイス。
ですがカカロットは正義の味方なので、悪役の百獣海賊団で大成を目指すホモくんはターレス風にビルドしていきます。
では本編イクゾー!
■
その赤子は忌み子だった。
サルのミンク族として生まれたその子は、サルの特徴が薄く頭は人間のようで眉やまつ毛、黒い頭髪以外の毛が殆どない。体毛は豊かなものの、腹部と胸部にかけてはやはり人間種のように滑らか肌という不自然さで、それはミンク族からすれば不気味だった。
この子が人間との混血だったりするなら、理由も定かで不気味に感じる事はないだろうが、この赤子は純然たるミンク族のはずだから、その不自然さは心の広いミンク族からしても少々
とはいえ、それでもこの赤子は両親とモコモ公国の同胞の人々にその誕生を祝われた。
だが…。
生まれてすぐ戦える戦闘種族と称されるミンク族だが、やはりこのサルのミンクは異常だった。
この赤子は、産婆に取り上げられて元気に大泣きした。そこまでは良かった。
赤子そのものの無邪気な笑顔を披露しつつ、父に抱かれて、父が我が子へ名付けようとしたその時、親に抱きついた拍子に父の背骨がへし折れ砕けた。
「がっ、がああああ!!?」
「っ!!な、なんだこの子の力は!!ひ、引き剥がせ!!」
「ま、まるで万力だ…!離せない!!っ!ぎゃああっ!!お、おれの腕がっ!!」
「だ、だめだ!誰か!公爵様を呼んでこい!!!」
赤子は父に甘えただけだった。
引き剥がそうとしてくる他の大人の腕を払いのけようとしたのも、赤子故の当然の駄々を捏ねただけだったろう。だがそれによって、屈強なミンク族の戦士3人の腕が砕けた。
モコモ公国で一番の実力者だった当時の公爵・ひつギスカンが、必死になって赤子を引き剥がそうとしたが、嫌がる赤子は公爵の手を跳ね除けようとして、やはり捻じ折る。
しかしさすがに公爵だった。
それでも何とかサイヤを父から引き剥がす事には成功したが、既に父親は半死半生の重傷を負っていた。
その後も、何とかこの赤子を落ち着かせられないかと、産んだ直後で疲労困憊の母も、他の者達も総出で考え、そして試していった。
だがその結果は凄惨極まった。
大泣きし、暴れた赤子は母の顔面を殴ってしまった結果、母親の顔面は半分陥没し、産婆を撲殺し、医者を2名半身不随にし、戦士12名を再起不能に追い込んだ。
公爵の全力のエレクトロを叩き込まれ、ようやく赤子の肉体を麻痺させ、その暴威を止める。
緊急の、そして極めて重々しい話し合いが何日も何日も重ねられた。
赤子には、忌み子の烙印が押された。
同胞想いで、義に厚く、心優しいミンク族。
しかし、この
「…この子は、言い伝えに残るミンクの忌み子…
公爵は、治療不可により切り落とした腕の傷跡を擦りながら、苦渋の決断をした。
相容れぬ異常を持って生まれた同胞は、ミンクの伝統ではサイヤ人と呼び、もはや別種の人種として扱う。人間種すら、純毛の少ない猿のミンクと判断し友情を築くミンク族は、差別という概念が薄い。種ではなく個を見て、どのような者とも友情を結ぶ彼らだが、たった一つの例外がサイヤ人だ。
死刑と明確に宣言し実行できぬのは、彼らミンク族の善なる心故の事だったが、しかし赤子の身で追放というのは実質的な死を与えるものに他ならない。
これほどの恐ろしい力を振るう悪鬼羅刹の子であろうとも、やはり心優しいミンク族は生まれたばかりの赤子を直接殺す事は出来なかった。
「…すまぬ。ゆガラを受け入れられぬ狭量な我らを…許せとは言わわない。恨め。…次に生まれる時は…呪われしサイヤの力を捨てて、そしてまた我らの同胞に――」
動けぬ父母の代わりに、公爵は責任者として産み落として数日の赤子を、ズニーシャの上から投げ捨てた。
肉体を麻痺させられ続けられながらも、投げ落とされていく赤子は、公爵の目をずっと見ていた。
「カイドウさん、何か浮いている」
「あぁ?何かじゃねぇ。分かってから報告しろ!」
カイドウとアルベルことキングは、二人で気ままに船旅をしていた。と言うと多少語弊があったが、概ねそのようなものだった。
奪った軍艦を大雑把に改造した船を動かすのは、使い捨ての
カイドウを討伐しようと、或いはキングを奪い返そうと襲ってくる海軍やら政府機関を返り討ちにしつつ、二人の当座の目的は各地のツワモノを仲間にする事だ。
そんな船旅のさなか、キングの抜群の視力は波間に浮かぶ米粒より小さく見える点を捉えていた。
「ありゃ赤ん坊だな」
「…赤ん坊?」
言われて、一瞬怪訝な顔となる。
「ハッ!捨て子か。珍しくもなんともねェ。くだらねェ事をいちいちおれに知らせるな!さっさと次の目的地に行くぞ!」
吐き捨てて、それで終わりにしようとした。
自分達の目的は強い仲間。そして強くなるための金。装備。
時間はどれだけ惜しんでも惜しみ足りない。
「けど、カイドウさん。あの赤ん坊…おれと
「…あ゛ァ?」
そこまで言われて、ようやくカイドウは奴隷達に発破をかけるのを止めて、キングが指差す方向へ目を向けた。
「ッ!」
キングの言う通りだった。
キングがしつこくカイドウに報告をしてくるのは妥当だったと、カイドウもその時点で悟った。
「…!あのガキ…こっちを見てやがる!!」
「ああ。面白いだろ。あんた好みじゃねェか?」
「拾ってこい!キング!」
「ああ」
キングが黒い翼を広げて滑空し、なおかつ空を駆ければまさに風のようだ。
しかし、能力者でもないのに翼を広げた様子を見て驚いている奴隷達は、また全処分だとカイドウは内心で愚痴る。
兵隊奴隷などいくらでも補充がきくが、それでも弱すぎる奴は兵隊奴隷すら務まらない。
(まぁそれでも、キングの正体を隠すのと、あのガキを拾うほうが大事か)
そんな事を考えているうちに、キングが赤ん坊を抱いてさっさと戻っていた。
そしてキングは妙な笑顔でカイドウを見ていた。
「…カイドウさん、こいつ…抱っこしてみるかい?」
「あァ!?なんでおれがガキを!」
「いや、なかなか面白い体験できそうだと思ってな」
赤ん坊が、キングに抱かれながらもカイドウへと手を伸ばした。
(こいつ…身一つで大波に晒されて続けだろうあの状況で、これ程の活力の充実…!笑っていやがる!)
赤ん坊に、己の指を一本掴ませた。
「こいつは…!」
「ほら、面白いだろう」
カイドウの指が、一瞬、ほんの僅かにミシリと音を立てていた。
「ニィ」
そして、カイドウの目を真っ直ぐに見て笑った。
カイドウは、少しの間そのまま固まっていたが、やがて何かを思いついたようで、赤ん坊を無造作にキングから奪い取ると、そのまま甲板に放り捨てた。
「…ガキ。この船の奴らで
船は壊すなよ、と最後に付け加えて、カイドウはどっかとその場に座って赤ん坊の観察を始める。
赤ん坊は、身を包んでいた布切れから這いずり出ると、そのまま「ダァダァ」と無邪気に笑い始め、そして尻尾も使って跳ねるようにして走り出した。
それは赤ん坊の走りではない。
もはや捕食者の…獣の走りだ。
「え!?えぇ!?ちょ、カイドウ様!この赤ちゃん、おれ達で育てるンすかァ!?」
「わぁ~!赤ちゃ~~ん!」
部下とすら認識されていない兵隊奴隷達が、場違いな赤ん坊に一瞬心絆されにこやかに手を伸ばしたその時。
「あれ?」
「あ゛?」
その兵隊奴隷二人の首が捩じ切れて、甲板にポロリと落ちた。
「赤ん坊からあれか…すごいな。…あの尻尾、体毛…ミンク族ですかね?」
「だろうな。ありゃ捨てられるわけだぜ…!ウォロロロロロロ!!」
赤ん坊は、大人に遊んでもらっている気分なのだろう。
叫び逃げ惑う兵隊奴隷を笑って追いかけ回し、そして粘土細工を壊すように人間の頭を潰し、手足をもぎ取り、内臓を掻き回し、骨を割る感触を楽しんでいた。
「おいおい。いいのかよカイドウさん。船を動かすには人手がいるんだぜ?」
「どうせおまえの翼を見ちまったんだ。すぐに処分する気だった。手間が省けていいじゃねェか」
「あのなァ…ハァ…またおれに船を引っ張れって言うんじゃないだろうな」
「心配すんな!この船にも飽きてきたとこだ!気分が良い…おれが次の街まで連れてってやるさ!!」
カイドウとキングを除く、全ての船員をミンチに変えて、血溜まりの中でキャッキャと戯れる赤子を見ながら、カイドウは己を龍へと化身させていく。
カイドウは思う。今宵は旨い酒が呑めそうだと。
カイドウの大きな笑い声が海原の隅々まで響いていた。