なんちゃってサイヤ人(偽ターレス)で実況プレイ風   作:ハンマーしゃぶしゃぶ

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Part4

幼年期の終りに差し掛かる実況プレイはーじまーるよー。

 

前回は、ワノ国千年の歴史を終わらせたところまでです。

ワノ国の技術もすっかり百獣海賊団のクイーン率いる技術班に盗ませましたし、今後は百獣海賊団だけで良質な武器がじゃんじゃん作れます。え?そんな簡単にワノ国秘伝の職人技が盗めるはずはない?元MADSのクイーンを舐めてはいけません。本当に便利なんですよ、クイーンは。

そんなこんなでカイドウが、波に乗りまくってます。物理的にサーフィンしてるわけではありません。勢いに乗っているという意味です。

当たり前ですが、それにともない百獣海賊団の勢力拡大も波に乗りまくってます。

おでんイベントが終わると、百獣海賊団はしばらく大規模な固有イベントはありませんし、倍速でがんがん飛ばして遠征を繰り返し、反抗的な外海の島々を荒らしていきましょう。

うおー怒涛の勢力拡大じゃ。バヴァ君の経験値稼ぎと、悪名稼ぎも捗ります。

 

 

…。

 

…。

 

…。

 

 

というわけで10年経ちました。

倍速解除の理由は、おでん討ち入りから10年後の今日、最後の光月残党が蜂起するからです。

アシュラ童子も死んでるのに、一体誰が残党をまとめているの?と思うかもしれませんが、実はまだ赤鞘には生き残りが一人だけいます。

前回言いましたが、カン十郎です。

彼は黒炭のスパイですから、あのまま紙一重で生き残った…という(てい)で、潜んでいる光月派残党を糾合してくれています。

残党が散り散りに潜伏して、潰しても潰しても出てくる雨後の筍状態を回避してくれる、優秀過ぎるスパイです。ありがたいですね。

 

サルくんもヤマトちゃんも、ついでにジャックもマリアも立派なオトナになりました。

みんな大好き、うるティとぺーたんも百獣海賊団のガキンチョ新人として加入してます。いよいよ百獣海賊団らしくなってきました。

倍速10年の間にサルくんは、カイドウさんから「いつまでもサルじゃかっこつかねぇだろう。今日から〝バヴァ〟を名乗れ!」と言われたので、この瞬間からホモくん改めサルくん改めバヴァくんです。

バヴァってなんだよトランプ関係ないじゃない…と思ったら、どうやらジョーカー=ババで、ちょっとかっこよく発音してバヴァってことらしいです。まぁ、まんまの発音のババだと、後々ババヌキとかと紛らわしくなりますからね。

ジョーカーもエースも百獣海賊団が関係無いとこが使っちゃいますからね。原作イメージを重視した結果、ゲームでのジレンマが垣間見えます。

他にも、ウィキ情報によると〝ネイブ〟〝ナイト〟〝ソータ〟〝キリ〟〝バナー〟とかが、カイドウさんがくれる名前候補らしいですよ。もっとあるかもしれません。その時の実力や好感度に応じてどれかくれます。全部トランプの絵札に関わる単語らしいですが、詳しくは皆さんで勝手に調べてどうぞ。

 

 

しかし、18歳になってもバヴァくんはチビです。

チビと言っても、周りの百獣海賊団の面々と比べるとの話ですが。

恐らく、見た感じバヴァくんの身長は170cm前後。

彼の元ネタであるカカロット、ターレスとほぼ同じガタイに見えますが、隣に八頭身美女に成長したヤマトが立っていると尚更チビ感半端ないです。ヤマトの身長は推定2mと半分…250、260cmといった所でしょう。

うーん、元々の身長差と、ヤマトのスタイルの良さ、巨乳っぷりを見ると、冗談抜きにバヴァくんの頭よりヤマトのおっぱいが大きいですし、バヴァ君とヤマトが向き合うと、まるでおっぱいに向かって喋っているかのようだァ。

これは由々しき事態です。もはや訴訟問題です。法廷で会おう。

 

まぁそれはともかく、抑えきれない程の武装色の覇気が、常時僅かに溢れ出ている影響か肌の色も浅黒くなっていて、身につけている装備もクイーンに特注してサイヤ人っぽく整えたので、見た目いよいよターレスですね。

見てください!特にこの赤いグラスのスカウター!

クイーン製の通信装置 兼 オートマッピング 兼 敵の戦闘力測定機です!

 

「戦闘力っつーのは、戦闘状態に突入しても揺るがなかったり、寧ろ増したりする敵の自信…つまり覇気を電磁波的に捉えて測定し、その強弱を戦闘する力として計算しているんだぜェ!戦闘巧者ってのは、どんなヤベェ戦場でも揺るがねぇ自信がその脅威度に直結する!それを測定出来れば…ある程度の確度で相手の強さを予測できるって寸法だ…!その試作品を、おめェーに預けるぞ、バヴァ!ムハハハハ!おれ様ってマジで歌って踊れる天才科学者だぜェー!」

 

簡単に言うと覇気測定器だそうです。

でも、クイーンが言うには参考程度になるかもなってレベルで、ドラゴンボールのように正確な強さを測るのは無理だろうとの事。

使い心地教えてね、だそうです。

 

「へぇ…面白そうだな。ありがたく使わせて貰うぜ」

 

バヴァくん、大人な年齢に近づいてすっかり落ち着いた、しっとりした喋り方になっています。でぇベテランボイスでしっとり落ち着いて喋られると、男の色気半端ねぇですね。さすがターレス様ボイス。

さて、鬼ヶ島に大集合している百獣海賊団ですが、別に今日が特別な日というわけではありません。

次の遠征先と、そして遠征部隊の隊長を決める会議です。

 

「カイドウさん、おれに行かせてくれ」

 

ジャックがやる気もりもりで挙手してます。

 

「いや、ズッコケジャックにャ無理だぜ。ここはおれに行かせてくれ、おやじ」

 

バヴァくんもニヤリと笑って、気怠そうに手を上げています。

 

「ふん、お前が隊長って性分か?バヴァ。それにお前が遠征部隊の隊長なんざやったら、出港した次の日には、艦隊の飯がなくなっているだろう。すぐに干上がるぞ」

 

ジャックの指摘には、キングもクイーンも頷いてます。

バヴァ本人でさえ、真面目な顔で「確かに…」なんて呟いているのが印象的。

ジャックも小さな声で「…認めんのかよ」って突っ込んでます。

偽サイヤ人とはいえ、サイヤ人やってるバヴァくんの食欲は本家並ですからね。

食おうとしたら怒って止めてくれる格上がいないと、バヴァくんの遠征は危険です。

 

「…ジャック、おめェがいればバヴァは止めれるだろ。…よし、次の遠征は若手中心でいくぞ!隊長はバヴァ、副隊長にジャック!参謀にブラックマリア!てめェら3人が中心になれ!」

 

おっと、カイドウさんの鶴の一声。

ジャックは、えぇ…って顔してます。

幼馴染だけに、バヴァの食事量のえげつなさは嫌というほど知っているでしょうし、同年代ではらへったー状態のバヴァの摘み食いを止めれるのは、ジャックだけでしょう。

ジャックくんの苦労が偲ばれます。

 

「えぇー!?ぼくは?クソ親父、ぼくは遠征についてけないの!?」

 

ヤマトはすっかり付いていく気になってたみたいですね。

ぷんすこしてます。

 

「おめェは、言いつけてたワノ国の諸法度覚えるっつー話…すすんでんのか!?」

 

今のカイドウさんの発言…どうやらヤマトを次期将軍にするつもりみたいですが、既にヤマト本人にも話を通してるみたいですね。

 

「…ぼ、ぼくが将軍になったら、どうせぼくが新しい武家諸法度を制定するから。別にいいでしょ、悪しき旧法だよ、あんなの」

 

「じゃあ、今までの法度のどこが悪法なのか、原稿用紙20枚以内にまとめて、おれに渡せ!」

 

セリフの端々に、変なところで真面目なカイドウさんの気質が出てますね。

 

「ええ~~~!?なんだよそれ!なんでぼくだけデスクワークなのさ!ぼくだってバヴァと一緒に冒険に行きたい!!百獣海賊団の真価は、遠征と略奪でしょ!?」

 

「バカ野郎!お前は次期将軍だぞ!この国の体制ぐらい理解してねェでどうする!!」

 

「どうせ数年後には解体する国でしょ!もう将軍なんてオロチに任せておけばいいじゃないかァ!ぼくは次期総統になる!ぼくは大海原を所狭しと暴れるよ!クソ親父やおでんみたいに!!」

 

ギャーギャー親子喧嘩を始めたカイドウさんとヤマトですが、仲良く喧嘩しているので放っておきましょう。

原作のような爽やかな女傑に育っているヤマトですが、発言の所々にカイドウばりの凶悪さが滲み出るようになってますね。

ちょっと邪悪になった原作ヤマト、といった感じ。良い育ち方になってきました。

もはや、仲良く親子喧嘩は日常茶飯事のようで、キングもクイーンもバヴァもジャック達も、そんな親子を放って遠征部隊メンバーの選出作業に入っています。

 

「…キング兄、艦隊編成だが――」

 

「あぁ、そんなもんでいいだろう」

 

「キングの兄御、すみませんがこっちにも助言を頂いていいっすか?」

 

「……その分野なら、クイーンを頼る方が賢明だな。おい、無能のクイーン、てめェの出番だ」

 

「だからおめェはいつも一言多いんだよ!?ったく…どれだ、ズッコケジャック。見せてみろ!このクイーン様が、キングより的確にずびしっと答えてやるぜ!」

 

「…バヴァ、ジャック、ちょっと待って。このメンバーだと火力ばかりでバランスが悪いと思うわ」

 

「そうか?…まぁマリアがそう言うならそうかもしれねェが。…どう思う、ジャック」

 

「聞いておこうぜ、バヴァ。おれらよりも、マリアは気が利いた考え方ができる」

 

騒がしい親子を尻目に会議は順調に進んでいます。

特に、若手三人衆のやる気がすごいです。

初の、カイドウ、キング、クイーン抜きでの自分達だけの遠征部隊指揮のチャンスとあって、メンバーも荷物も厳選してます。

 

「た、大変です~~~~!!幹部方、お話中すいません!!!」

 

と、そこに連絡員が血相を変えてすっ飛んできました。

 

「光月の残党が…鬼ヶ島に向かってきます!!!」

 

報告を聞いた幹部全員が、ニヤッて笑うのが悪カッコいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつらは、死にたいだけの奴らだった。

有り体に言えば自殺志願者というわけで、真実、そういう奴らだった。

百獣海賊団の10年に渡る支配と搾取で、もはや支配を拒絶する光月派のサムライ達はボロボロだった。

バヴァという異物が百獣海賊団に加わった結果、「20年後」の希望すら無くなった光月派残党は、もはや生きるのを諦めて〝良い死に方〟を求めて鬼ヶ島へ討ち入ってきたのだ。

 

「へへへ…やってくるやってくる。良い眺めじゃねェか。なァ、ジャック」

 

「クククク…あぁ、そうだな。まだこんなに反骨精神を持ったサムライがいたのかと思うと嬉しくなるぜ」

 

波止場の、船舶のロープを係留するビットに片足を乗せて、肘をそこに置いたバヴァが何とも楽しそうに、そして獰猛に微笑んでいた。

親友のジャックも、バヴァと同じように凶悪に笑って敵を眺める。

バヴァが、伸びをして首の骨をコキリと鳴らした。

 

「お前達能力者は、可哀想になァ。おれは一足先に…あいつらと遊ばせてもらうぜ」

 

バヴァが言った通り、幹部勢は皆が能力者だったが、バヴァだけは唯一、悪魔の実を食っていなかった。

それは、バヴァが特異なミンク族というのもあって、能力者でないのに能力者のような強力な技を使えるからだった。

それに一人くらいは幹部に非能力者がいる方が、船に異常があった際に対処もしやすい。

バヴァは、百獣海賊団の水関連での()()という役割も担っているのだ。

 

「チッ…少しは残しておけよ、バヴァ!」

 

「分かってるさ」

 

バヴァが無造作に海に飛び込み、海中を魚雷のような速度で突き進む。

するとすぐに、サムライ達が乗り込んだ船の船底が、バヴァの眼の前に現れる。

バヴァは口の端を釣り上げて笑うと、そのまま右手にエレクトロと覇気を混ぜ込んだ、彼だけが作り出せるエネルギーを球状に生成。そして一気に撃ち出した。

サムライのみすぼらしい船に大穴が空き、みるみるうちに船が割れた。

 

「うおおお!!?なんだ!?海から光が!!」

 

「妖術使いか!!?」

 

「だ、だが妖術使いは海では力を奪われると聞いたぞ!」

 

「では、これはいったい…!」

 

崩れる船にしがみつきながら、或いは海面を凄まじい脚力で超高速で蹴り上げて、沈まぬように海面に着水しながらサムライ達は戸惑っていると、海面が爆発するかのように弾けて、水柱を拭き上げながら人影が現れる。

 

「ははははは!おれだ!!」

 

高笑いをしながら、バヴァは両手を左右に広げ、そして一気に収束した掌のエネルギーを放つ。

 

「うわあああ!!!?」

 

死を決意し、捨名知(すなっち)の精神となったサムライを、触れることさえ無く、まさに鎧袖一触で消し去る。

 

「…っ!!蝗害のバヴァ!!」

 

「カイドウを守る、4つの災害…!!その一角か!!」

 

「相手にとって不足なし!捨名知じゃァァァァ~~~!!!!」

 

海上を跳躍しながら、サムライ達が抜刀する。

前後左右からの高速の斬撃。

 

「その程度の力で…このおれに敵うと思うか!?」

 

それをバヴァは一笑に付し、超高速の指先で弾き折っていくと、背後のサムライは尻尾で顎を砕いた。

そしてそれとほぼ同時に、4人の土手っ腹に手加減なしのブローがめり込んだ。

サムライの骨が砕け、内臓が潰れ、腹に穴が空いて赤い血肉がまろびでる。

 

「捨名知っ!!!」

 

4人の屍を踏み台に、さらに1人のサムライが覇気纏わせた一刀両断を、バヴァ目掛けて放とうとしていた。

バヴァが凶悪に微笑んだ。

 

「遅いなァ…!」

 

「っ!?」

 

「ハッ!!!」

 

向けられた掌底で気弾が閃光と共に弾けると、サムライの上半身が吹き飛んだ。

 

「…強い!」

 

「ぬぅ…災害の名に偽り無し、か」

 

付け入る隙が無くとも、捨名知の精神で次々に斬り掛かってくるサムライだが、その全てをバヴァは殴り殺し、蹴り殺していく。

バヴァの逞しい褐色の肉体が、返り血で赤黒く染まっていった。

バヴァが、頬を伝う返り血をぺろりと舐め取った時だ。

空から声が響いた。

その声は、バヴァが頭が上がらないただ2人の人物の1人。

 

「バヴァ、その辺にしておけ。これ以上やると、ヤマトぼっちゃんが拗ねるぞ。クイーンとジャックもへそを曲げちまう」

 

「キング兄!」

 

巨大なプテラノドンが、吐き出した炎でサムライを焼き殺しながら笑っていた。

 

「…ま、しょうがねぇか。分かったぜ、キング兄。引き上げる!」

 

ドンッと海面を蹴ったバヴァは、そのまま宙を数度蹴り、足の裏にエネルギーを収束させて、そのままジェット噴射の要領で更に空中で加速。

一気に、天空を飛ぶ獣形態のキングの真横まで来ると、「よっと」と言いつつ何の遠慮もなくキングの背に飛び乗った。

 

「おい、自分で帰れるだろう」

 

「そう言ってくれるなよ、キング兄。ここの寝心地は最高なんだ」

 

「いつまで甘えてやがる。…まだガキか?」

 

「ははは!おやじやキング兄にかかりゃァ、おれなんていつまでもガキだろ?」

 

「チッ…」

 

憎まれ口を叩かれながらも、最高幹部であるキングにこういう態度と行為が許されるのは、ヤマトと、そしてバヴァのみだった。

もはや、これはこういうスキンシップの一環でもあった。

何だかんだでヤマトに甘い所があるカイドウと、バヴァに甘い所があるキングは似た者同士であった。

戯れる2人が眼下を見下ろせば、そこでは群がるサムライ達を、ヤマトが、ジャックが、クイーンが、他の真打ち達と共に迎え撃っている。

 

「サムライ共も、これで終わりだな」

 

「ああ。ワノ国が終わる…いよいよな」

 

百獣海賊団の野望は、いよいよ本格的に動き出していた。

 

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