なんちゃってサイヤ人(偽ターレス)で実況プレイ風   作:ハンマーしゃぶしゃぶ

7 / 10
今話から本格的に原作主人公勢力側の人気キャラ達の悲惨・死亡描写が始まります。ご注意ください。


Part7

同族のミンク族に一方的な復讐して虐殺する実況プレイはーじまーるよー。

 

前回はヤマト坊っちゃんといちゃいちゃしたり、愉快な百獣海賊団幹部達を眺めました。

今回はタイトル通り、バヴァを捨てたモコモ公国に復讐しにいきましょう。

とは言っても、復讐はついで。メインは、ロードポーネグリフです。

百獣海賊団は、脳筋四皇集団ではありますが、伊達に四皇集団ではありません。

ビッグマム程じゃありませんが、情報収集もちゃんとやってますので、ポーネグリフの情報を得たカイドウがバヴァ艦隊を派遣する形になります。

 

 

 

前回からこっち、特に大事も無く、順調にレベルアップしつつ時間が過ぎ去っていきました。

残念ながら、機を逸した為にヤマト坊っちゃんとの仲ももどかしいままに友達以上恋人未満が続行中です。

これだけいちゃつきながらまだ一線を越えていないってうっそだろお前。バヴァ、ヤマト…お前らもう籍入れろ。と思わず言いたくなるもどかしさが、狂おしい程愛おしくもありますね。大食漢でバトルジャンキーのサイヤ人と、おでん狂いではなくなったものの、おでんヲタクのヤマト…ちょっと油断すると二人共趣味の世界にひた走る為、なかなか性欲が暴走してくれません。

そんなわけで目ぼしい恋愛イベントも無いまま、倍速は無慈悲に進んでいき…ワンピ世界の全ての運命を転換させた重大イベント、マリンフォード頂上戦争も起きたわけですが、百獣海賊団は蚊帳の外で、ささっとナレーションで終わっちゃうのでした。

人の恋路を邪魔してくれたエースは死にました。アーメン。

我らがカイドウさんは、マリンフォード頂上戦争の噂を聞いて、酔っぱらいながら単騎で龍になって行っちゃったので、百獣海賊団は置いてけぼり。

しかも原作通り、赤髪海賊団に動きを見抜かれて小競り合いの末止められるという。うーん、カイドウさん…運がない。せめて誰か一人でも大看板を連れてっていれば…。これが歴史の修正力…。というよりも、私が敢えて関わらないよう立ち回りました。

だって、このイベントに関わると、白ひげ海賊団とルフィとインペルダウン犯罪者達と赤髪海賊団と黒ひげ海賊団と海軍三大将率いる精鋭軍団と七武海と百獣海賊団が入り乱れる戦場という…どんだけフラグ管理してもし足りない、カオスの権化となって制御不能になって、カイドウさんは制御不能なガバ乱戦の中で幸せな戦死を遂げて終了になるんです。(4敗)そんなのに関わりたくないです。

 

さて、あっさりと重大イベントのお祭り騒ぎを逃したバヴァ君と愉快な百獣海賊団ですが、ここで倍速ストップ。

いよいよ帰郷です。

 

 

マリンフォード頂上戦争から2年が経ち、世はまさに新世界編。

 

 

「バヴァ。てめェの古巣にポーネグリフがあるかもしれねェ」

 

カイドウの鶴の一声です。

バヴァ君は、ゲーム開始直後の赤子時代に、ミンク族からビブルカードを分捕ってます。

もちろん、カイドウもキングも知ってますから、わざわざ名指しでバヴァ君に言ってきたのでしょう。

今回のプレイでは、既に赤鞘も忍者もおらず、雷ぞうを追う事もないのでゾウに行く理由が消失していました。

しかし原作よりも百獣海賊団の諜報能力が上がっていた結果、こういう辻褄合わせが起きました。

海賊王ロジャーにしか見せていないし、誰も口外しないであろう義理堅いミンク族達なので、一体どこからポーネグリフの情報が漏れたかは分かりませんが、まぁアホアホなミンク族がいて酔った拍子にうっかり漏らしたとかはあるかもしれませんね。なにせ、世界政府諜報機関であるCPのアルファさんも、酔った拍子に機密を漏らすぐらいの世界ですから。

 

「へェ。あいつら、そんな大層なモンを隠し持っていやがったか」

 

バヴァ君も悪辣に笑って、既にウキウキ感出てます。自分が行く気まんまんのようです。

 

「カイドウさん、ゾウはバヴァの故郷だ。ミンク族共に情が湧くかもしれねェ。おれが行く」

 

ジャックがすかさず立候補しました。

ジャックのあの顔…親友のバヴァが情を湧かせるだなんて微塵も思ってなさそうで、実際、ジャックの心の吹き出しには(バヴァなら、カイドウさんの命令一つでゾウなんざ皆殺しにするだろうがな)だなんて思ってますよ。ある意味信頼すごいです。さすが幼馴染の親友。

つまりジャックは、自分が行きたいが為に適当な難癖をつけてるだけですね。この野郎。あるいは自分もバヴァと行きたいか…ですが、男からのモーションなんてノーセンキューです。うちのバヴァ君はヤマト坊っちゃん一筋なんでね。

 

「ゾウか。おれも一度行ってみてーんだよな。色々実験できそうだし。俺がスピーディーにぱぱっと片付けてくるぜ、カイドウさん」

 

クイーンも立候補してきました。

 

「なにがスピーディーだ。その腹でよく言えたもんだ。おれが行こう、カイドウさん。最近、遠征もご無沙汰だしな」

 

ぬ。

キングまで立候補してきました。

 

「ここは次期将軍であるぼくが行くよ!やっぱ経験は積まないと、クソオヤジの後継者として舐められるからね。バヴァとぼくなら、クソオヤジも安心でしょ?」

 

ファ!

ヤマト坊っちゃんまで!?

 

「おいおい、お前ェら…モコモ公国までのビブルカードは、おれがおやじに献上したもんだぜ?それに、あそこの奴らにゃ、おれは少しばかり借りがあるんだ。ここはおれに譲ってもらうぜ」

 

バヴァ君ももっともな事を言ってアピールしてます。

あの脳筋な猿が、ここまでクールで真っ当なこと言える男に成長するなんて。

これにはカイドウさんも、「ふむ」なんて唸って顎さすってます。

 

「バヴァ、ジャック…おめェらに任せる。…ヤマト、お前は今週中に提出しろと言った、今月の兎丼の兵器上納品目…まとめは出来てんだろうな?」

 

「」チーン

 

よっしゃ。これで錦の御旗を得ました。

原作通りのジャック君出撃と、そこにバヴァ君が加わる形になりました。ヤマト坊っちゃんは白目剥いてます。

 

「またそれだ!昨日も座学!一昨日も事務仕事!一昨昨日も将軍の行儀作法!勉強、勉強、勉強って!!一体何時ぼくはお飾り将軍の勉強から解放されるのさ!クソオヤジ!」

 

「てめェが〝父上様〟に与えられた仕事を、全部期日守れるようになったらだ。…いつもいつも、お前だけが平気で締め切りを守らねェ!言っとくが、キングもクイーンもバヴァもジャックも、飛び六胞も、全員締め切りを守って書類は提出してるぞ!!」

 

「ぼくは、未来の総統だからね!小難しい事は部下にやらせる!」ドン!

 

「クソガキが!!!」

 

ゴンッと、カイドウの金棒がヤマトの脳天に落ちてきて「あいたーーー!?」とヤマト坊っちゃんが悶えています。

このツンデレ親子…お互い、口が悪くてすぐ手が出ますが、原作の親子関係を思うとこんなんでもホッコリしてしまいますね。

相変わらずの親子を放っておいて、幹部達もまた相変わらずのマイペースっぷり。

 

「またてめェとか。…ったく………こりゃ、船倉にはいつもの3倍は食料積まねぇとな」

 

「何言ってやがるジャック。10倍だ」

 

互いに嫌味を飛ばしながら軽く小突きあうジャックにバヴァ。

男の友情も良いものですね。カイドウとヤマト、ヤマトとバヴァの関係も良いですが、こっちにはやはり野郎同士独特の、男子校のような空気があって別腹です。

そんなジャックとバヴァを、ちょっと羨ましそうにじとーっと見ているヤマトも良いアクセント。

 

「うぅ…ぼくを置いて、ジャックなんかと行くのかい?バヴァ…。ぼくは、鬼ヶ島に缶詰で理不尽な詰め込み教育をさせられて、君は自由な航海か…良い御身分だね」

 

ヤマトがジト目で訴えかけてきますが、そこへすかさずカイドウのブロック発動!

 

「うるせェ!お前に任せた兎丼だけ、もう2週間も報告書が上がってきてねェんだぞ!!?期日を守れてりゃ、おれも行かせてやりたかったが、身の程を知れバカ息子!!さっさと缶詰部屋に戻れ!!!!!」

 

すかーん、とカイドウの金棒バスターホームランがヤマトにとうとう炸裂し、ヤマト坊っちゃんはるーみっくポーズで吹っ飛んでいき、ちゅどーんと缶詰部屋らしき場所に突っ込んでいきました。

かなりの威力のはずなのに、原作にあったような殺伐とした雰囲気ではなく、ほのぼの吹っ飛んでいくのは笑えると同時に感動ものです。

 

では出撃幹部も決まった事ですし、いざ鎌倉。イクゾー! デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!

マンモス号とクラッシャー号を中心とした艦隊が、意気揚々と鬼ヶ島を出港していきます。

 

 

 

 

 

 

順調だった航海はすっ飛ばしましょう。

さてゾウに到着しました。

ゲーム開始直後以来、ひさびさに見ましたが…デカァァァァァいッ説明不要!!

クリリンじゃなくても心底震えが来るデカさです。

 

「こいつが、伝説のゾウか。バカみてェにデカいな」

 

「ああ。こいつの背中にしがみついて、ノミみてェに隠れ住んでいるのがミンク族さ」

 

「…よし、やるぞバヴァ」

 

「ああ。…どっちが多く狩れるか競争だ、ジャック。負けた方が、今度の飯を全部奢る」

 

「おいふざけるな。おれの食う量なんてたかが知れてるが、てめェはマジでしゃれにならねェぞ」

 

「なんだ?今から負ける心配か?」

 

「なわけねェだろ!おれが勝つ!」

 

「なら問題ねェな」

 

「あぁ問題ねェ」

 

戦いのゴングが鳴りました。主にこの二人の間だけで。

ミンク族に対しては、いきなり何の言葉も無く問答無用で襲いかかる予定です。

どうせ何言ったって、ポーネグリフの在り処を吐くような奴らじゃありませんからね。

皆殺しの後、のんびり探せばいいんです。

ゾウの足をよじ登るジャックと仲間達ですが、そんな彼らを尻目にバヴァは足の裏からエレクトロと覇気を混ぜ混ぜした〝気〟を放出してアイアンマン方式で飛んでいます。

 

「てめェずっけぇぞ!」

 

「はん!ウスノロ!」

 

普段はクールなターレ――バヴァですが、ジャックといるとお調子者のイタズラ好きな一面が垣間見えてきますね。

ジャックもしかり。普段は、常に目を血走らせた凶相で、まったくひょうきんな面は見せず任務と暴れる事しか頭にない頑固男でしかありませんが、バヴァといるとこうして表情豊かに雑談も口喧嘩もします。

やっぱ…対等で年の近い友人って……最高やなって。

よし、登りきりました。

大きくて丈夫そうな鉄門があります。

ここは、いっちょ百獣海賊団流にノックしてやりましょう。

 

ジャックとバヴァが、突然突っ込んで暴れまくります。

モコモ公国ではまず鳴ることのない〝敵襲の鐘〟が鳴り響き、背中の傷みにズニーシャが吠えました。

 

「な、なぜだ!なぜいきなり我らを襲う!!ゆガラら、何者だ!!」

 

「クククク…おいおい、つれないじゃないか。久々に帰ってきた同胞だぜ?もう少し温かい言葉をかけてもらいたいもんだ」

 

腰に巻いた尻尾を、シュルルっと解いて見せつけるようにゆらゆら振れば、ミンク族の戦士は何かに気づいたようです。

 

「尻尾…!?レッサーミンクに、猿のような尻尾が…!」

 

「まさか、猿のミンク族なの!?だが、ゆティアには純毛は―――っ!ま、まさか…」

 

「そのまさかさ。……今の公爵は誰だ?おれを放り投げた、ひつギスカンはくたばったか?」

 

バヴァの悪人度MAXな微笑みが素敵です。

 

「純毛の無い、ミンク族!サ、サイヤ人…!!あの、伝説の忌み子…!!」

 

「ま、まさか!20年以上前に、一人だけ生まれたと先代公爵様は言っていたが…ま、まさか…ズニーシャから投げ捨てられて、生き残ったというのか!!?」

 

どよめくミンクの戦士達。

久しぶりの帰還を、どうやら喜んでくれているようですね。

盛大なおもてなしが期待できます。

 

「ほぉ。バヴァ…てめェ、ミンク族じゃなくてサイヤ人とかいう別種だったか。毛皮もねぇミンクの出来損ないたァ、納得だぜ」

 

「うるせーぞ、知ってただろうがズッコケジャック。カナヅチの半魚野郎め」

 

二人共「あ゛ぁ゛?」とか言いつつ互いにガン飛ばしてます。こらー、じゃれ合うのもいい加減にしろ。真面目に戦いなさい。

ミンク達が、口々に「悪魔のサイヤ人め」とか叫びつつ襲ってきます。

生まれながらに、エレクトロの力を使いこなす戦士一族のミンクですが、バヴァとジャックのコンビの敵ではありません。

原作でも、ジャック一人に滅ぼされかけ、ボコボコにされていたモコモ公国の戦力では、勝ち目はないでしょう。

ドフラミンゴから輸入した、シーザー印の毒ガス兵器が無くても制圧できます。

イヌアラシ、ネコマムシ…は死んだんでしたね。なので彼らはいませんが、ワンダ、キャロット、ペドロ、シシリアンなどなど、有名なミンク族NPCが次々に昼夜交代で現れますが、もちろんまともに言葉を交わすチャンスはなく、罵られ煽り返しのやり取りに終始してます。

イヌアラシとネコマムシがいないのに、一体なぜ昼と夜の公国に別れているんだ…?と思ったら、どうやら20年前にイヌとネコが死んだので、ひつギスカン公爵が引退時を失って、老体に鞭打って数年前まで公爵やってたそうです。

そして、ようやく将来有望な次期公爵候補の若者が現れて、政権交代のバトンタッチ。その若き公爵とは、なんとペドロとワンダのお二人。しかし将来有望といえどまだ若い2人は、昼はワンダ、夜はペドロが治める二公爵制をとり経験値の無さを補い合っている…という理由のようです。

ペドロさん、公爵の座についてますが、ビッグマムに盗られた寿命はどうなんでしょうね。まぁどのみちここで死ぬので、残り寿命については気にしないでいいです。

ペドロとワンダはまだ若いのに、原作よりちょっと老け込んでいるような気もしますし、公爵の座を引き継いだ重責からか、原作よりも強いようです。

イヌアラシとネコマムシを殺した弊害がこんな所にまで現れるとは驚きですね。

 

「がふっ!」

 

「フフフ…情熱的に迫ってくるものだ。それがガルチューという奴か?おれはそんな文化が染み付く前に、貴様らに捨てられたからな。さっぱり理解できんが……そんなお望みなら、そら!抱きしめてやるぞ!!」

 

「ゆ、ゆティア…放、せ…!!っ!!!ああああああ!!!」

 

ワンダを全力で抱き締めあげて、サバ折り!

ワンダ撃破!

 

「見たか?ジャック。おれが先に大物は仕留めたぜ」

 

「…ぬかせ。もう一匹の方はおれが貰う」

 

「出来るかな?」

 

「たりめェだ」

 

ワンダ三銃士(原作ではイヌアラシ三銃士)は、ジャックによってコテンパンにやられてお陀仏したようです。

ピクピク痙攣して転がってますが、何人かはまだ生きていますね。

まぁ後で使い道があるので、死んでない奴は無理してトドメは刺さないでいいです。

 

「昼のミンク族共はあらかた片付けたな。さて、じゃあ森に逃げ帰ってる夜のミンク族共を殺るとするか」

 

「昼夜交代で攻め立ててきやがるから、思ったより時間くっちまったな。さっさと皆殺しにして、例の物を探すぞ。そっちが本命の任務なんだからな」

 

「へへ、分かってるさ」

 

現モコモ政権の、昼行性と夜行性とで交互に一日中戦うねっとり戦闘スタイルが崩壊しました。

ちょっと厄介でしたが…時間がかかりすぎると、運命に導かれるように、色んな理由をつけてルフィ達が増援として現れる可能性が高かったのので、さっさと倒せて良かったです。

後はドミノ倒し方式に崩れるのみでしょう。

 

「まさか、ゆガラら…ワンダを!!」

 

ペドロが、倒されてしまったワンダの事を慮ってか、その顔は怒りに染まって薄っすら涙を流してます。

 

「ただではやられん!時は我らに味方している!!日は落ち、そして今宵は満月!!我らミンクが真価を発揮する月の獅子(スーロン)!!見せてやる!!!!」

 

追い詰められた、ペドロ率いる夜行性軍団が、めきめきと変身していきます。

ですが、ジャックは取り乱すことなく冷静そのもの。

 

「…おい、バヴァ。今回の遠征は、おれの運が少しばかり無かっただけだ。調子に乗るなよ」

 

賭けに負けるのを認めるかのような発言をした後、ジャックは部下のプレジャーズ、ギフターズ達に後退命令を出しました。

 

「満月だ!へへ、あのミンク族どもも間抜けだぜ!」

 

「まったくだな!大看板の一人、〝蝗害〟のバヴァ様も、てめェらと同じミンク族だってのによォ!!」

 

「ゴクリ…!ひ、久々に見れるぜ…!バヴァ様のスーロン化!!」

 

「お、おれ、まだ見たことねェよ!どうなっちまうんだ?!こんなに距離を取って退がるよう命令されるなんて!」

 

「お、初めてか?よーく目に焼き付けといた方がいいぜ?めちゃくちゃレアだからよ!」

 

部下の皆さんも、ギャハハハと笑いながら戦々恐々としたり、ワクワクしたりうるさいですね。

 

「ぐるるるるる!ガオオオオオオオオ!!!!」

 

巨体になり、荒ぶる鬣を振り乱すペドロ一党ですが、我らがバヴァ君の変身は一味違います。

すでに視聴者の皆さんもお察しでしょう。そう、大猿化です。

動画では初披露ですが、今まで満月の夜にはバヴァ君は大暴れしており、変身習熟度が低いと、プレイヤーの操作を受け付けない完全暴走状態になるので厄介ですが、変身する度に習熟度が貯まって、今では理性をある程度保てるようになっています。

ちなみに毎月変身させられていた理由は、カイドウさんが大猿の力を面白がって大怪獣バトルをご所望だったからです。

 

「月が真円を描く時こそが、我らの本領を発揮できる時…くくくく、スーロン同士の喧嘩はなかなか珍しい。楽しもうぜェ!」

 

バヴァが、スカウターを投げ捨てて満月を睨むと、周囲に漏れ聞こえる程の鼓動のリズムが鳴り響いて…

 

―――ドクンッ、ドクンッ

 

怪奇映画か怪獣映画かって感じにばりばり変身していきました。

クイーンさんお手製の戦闘服は、バヴァ君のスーロン化を考慮して超伸縮性です。やったぜ原作再現。ありがとうクイーンさん。

うーんでかい。

ドラゴンボール原作では6、7mといった身長でしたが、明らかに10m以上はありそうです。個人差か、バヴァ君の成長か…。

うわー、お目々が真っ赤だー。鋭い真っ赤な目がかっこいい。

 

「グオオオオオ!!!!!」

 

キングコングばりの、大猿形態完成です。

こっからの操作はもはや別ゲー状態。

ペドロ達のスーロンもかなり素早く強力ですが、バヴァ君のそれは比が違います。鬼耐久力に鬼火力。気分はカイドウさんですね。実際、この形態のバヴァ君は、真正面からカイドウさんの人獣形態と殴り合えます。

スーロンどもを噛み砕き、握り潰し、踏み潰し、そして口から怪光線を撒き散らします。

適当にガチャプレイしてるだけでもペドロ一党が減る減る。

あぁ変身習熟度上げといて良かった。

 

「う、うおおお!?じ、地震だァーー!!?」

 

「それに、う、うるせぇ!!?ゾウがめちゃくちゃに鳴いてやがる!!」

 

「痛がってるんだ!!ジャ、ジャック様、どうします!!?」

 

「うろたえるな。このゾウが死んだところで、おれ達には何の関係もねぇ。海に沈んでも、バヴァの野郎は溺れねぇしな」

 

そう。こんな大怪獣バトルをしておきながら、バヴァ君は非能力者。

海もチャラヘッチャラという、海原を舞台に戦うには大変なアドバンテージとなる要素です。

そしてこの大地震と、鼓膜の破れそうな超大咆哮はズニーシャが苦しんでいる証拠です。

背中を、大猿の怪光線でがんがん抉って焼き払ってますからね。

そこら中から焼肉のいい匂いが漂ってきそうです。

ペドロが、大猿の攻撃を避ければ避けるほど、ズニーシャの背中が抉れて、地面から血飛沫が舞う様はスプラッター。

 

「ぐ、がはっ…!ゼェ…!ゼェ…!お、おのれ…!!」

 

「グオオオオオオオオオ!!!!」

 

「がああああッ!!!!??」

 

スーロンペドロを、大猿バヴァが両手でがっしり捕獲しました。

この体勢なら、ペドロお得意の爆弾体に巻きつけて自爆アタックも、点火が不可能なので封じれます。まぁ今のペドロは爆弾を巻きつけていなさそうですが、念には念を入れましょう。

このままベジータがやったように、握り潰してやります。

 

「がふッ………サ、サイヤ人……ば、化け物、め……!死んでも忘れんぞ、バヴァ…ジャック…!我が怨みで、ゆガラらを呪い殺す日まで……――」

 

ぐるるると唸りながらも、大猿が口の端をニヤッと持ち上げました。

理性がある程度残っている証拠ですね。

そのままバヴァ君は大口を開けて、ペドロの上半身をがぶりして終了です。

ごっそさん!

 

ですが、理性がある程度残ってるとはいえ、変身解除の為に目を瞑り続けるとかの小器用なマネはできない現バヴァ。なので、このまま一晩中暴れてズニーシャの背中でも焼いたり食ったりしましょう。バヴァ君の腹も満たされて一石二鳥です。

 

 

 

 

 

 

 

「よォ、気分はどうだ」

 

「…あァ、もう朝か」

 

光月の夜明けを待つミンク共の代わりに、夜明けを拝んでおきましょう。

スッキリした顔のバヴァ。そして朝チュン。ひゃだ、卑猥な想像しちゃいますね。

 

「で、どうだった?ポーネグリフは見つかったのか?」

 

「あァ?ふざけろよ。てめェが一晩中暴れてたせいで探索どころじゃなかったぜ。探索は今からだ」

 

「チッ、仕事が遅ェな」

 

「ぶち殺すぞ、てめェ」

 

「フッ…まぁいいさ。久々に思い切り楽しめたしな。さて…てめェら!ポーネグリフを探せ!目当てのモンを探し当てたら、このゾウを全員で食い散らかして、好きなミンクで楽しんでも構わんぞ!」

 

まだ瀕死の状態で生きているミンクはいますからね。

こういう事をさらりと言って士気を高めるバヴァ君は、すっかり荒くれ者共の纏め役が板についてます。まさに海賊。

 

「さっすが~!バヴァ様は話がわかるっ!」

 

「よォし!ぜってー見つけるぞ!!」

 

「うふふ!あの死にかけのライオンのミンク、私の趣味なのよね♪死にかけって活きが良いから楽しみ~」

 

「ぐへへへ!おれは断然、あの公爵の犬雌ミンクだな!」

 

見目麗しいミンクは男女共に多いです。

ギフターズもプレジャーズも、男女平等に「ひゅー!」と喜んでいます。いいことをしたなぁ。

 

 

 

ゾウの背中を更地に変えるような、無慈悲なローラー作戦によってあっけなくポーネグリフ発見。

ズニーシャはどれだけ攻撃されようが、〝過去のとある出来事〟によって攻撃行動に移れません。攻撃し放題です。

背中から内部を貪られるズニーシャと、百獣海賊団の乱取り祭りを眺めつつ終了です。

 

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