そして、男は大きな荷物を持ってアパートを出た。
「いろいろ、お世話になりました。」
「そうですか、じゃあ北海道へ行かれるんですね。」
と、大家は言った。
「ええ、今日の夕方の寝台特急「北斗星」に乗って北海道へ帰ります。」
そして、男はアパートからタクシーに乗って上野駅へ向かった。
上野駅
男は、上野駅からタクシーを降りてホームへ向かった。
「えーと、札幌行の寝台特急は16時50分か。」
と、電光掲示板を見た。
「まもなく、16時50分発東北本線回りの寝台特急「北斗星1号」札幌行が参ります、危ないですから黄色い線の内側に下がってお待ちください。」
と、駅のアナウンスが流れた。
男は、上野駅から16時50分発の寝台特急「北斗星1号」に乗って北海道へ向かった。
ピィーッ!
16時50分、寝台特急「北斗星1号」は警笛を鳴らして上野駅を発車した。
男は、ロイヤルDXに乗って車窓を眺めた。
「すいません、どちらへ行かれますか。」
「私は北海道の釧路へ行くところです。」
「北海道の釧路ですか。」
「ええ、札幌から特急に乗ってい事と思いました。」
「そうですか、札幌到着は翌朝の8時53分です。」
「そうですか、どうも。」
と、車掌に言った。
郡山に近づくと、夕食の時間だ、男はグランシャリオでフランス料理を食べていた。
男は、そう言って釧路へ行く準備をしていたのだ。
「次の釧路へ行くには石勝線・眠本線経由の特急「おおぞら」に乗れば間に合うな。」
と、男は時刻表を見ていた。
「乗るなら、9時53分発の特急「おおぞら3号」に乗って釧路へ行くのか。」
寝台特急「北斗星」は上野を発車して、夜の東北本線走り抜けてゆく。そして、青函トンネルに入った。
そして、吉岡海底駅を通り過ぎてそこからは北海道に入ったのであった。
次の日、男が乗った寝台特急「北斗星1号」は函館に到着し、そこからディーゼル機関車に交換し、終着の札幌へ向かって走り出した。
8時53分、男が乗った寝台特急「北斗星1号」は定刻通りに札幌に到着した。
特捜班は、犯人を特定していた。
「わかったよ、犯人が使ったトリックが。」
「えっ、高山それ本当か。」
「ええ。」
「つまり、犯人は東京から東北新幹線に乗って仙台から寝台特急「北斗星1号」に乗ったんですよ。」
「そうか、犯人は東北新幹線「やまびこ」に乗り、そして仙台で下車して、そこから寝台特急「北斗星1号」に乗って北海道へ向かったって言うのか?。」
「ええ、その通りです。」
「ほう、なるほどね。」
と、高杉は言った。
そして、犯人が使った列車トリックとは。
次回は、いよいよ終結を迎えるのだ