ケッセルが指揮官となって3年とちょっとが経過した
これから毎月25名から50名近くの学生が卒業していく
適性試験をと言っても自衛隊や職業訓練学校でもやるようなテストとIQテストを混ぜた様なテストであり、俺は更にそこに運動能力と先生からの推薦評価というのを加えた
その評価に基づいて候補の職を3つ提示して学生がその3つから職業を選択する
また、視察をしてピックアップした生徒には指揮官推薦という枠を選択肢の中にねじ込むので選択肢が4つに増える
まぁ俺のスキルに依存しているため人数が更に増えれば今度は割り振るではなく試験や面接で合格を勝ち取る方式に変えれば良い
たぶん人口が5000人を超えた段階でその方式に一部切り替えられるだろう
同じくらいの面積の東京都で950万人が生活することかできているので、地下空間も上手く扱えば自給自足型でも250万人程度は無理なく生活を送ることができるだろう
いや、資料によれば宇宙連邦政府最盛期には同型のコロニーに1200万人が生活していた事があるらしい
つまりそれだけのキャパが存在するのだ
最小のコロニーでこれである
まぁ人口がスカスカであるが、学生がこれから卒業するし、学生から大人に成人することで卵子や精子の提供義務が生じる
そうなればさらなる人口の増加が期待できる
「1年で約500人、3年で1500人···3年毎に規模が爆発するから1年目の500人が成人して提供できるようになるから1人あたり1月1名換算だと6000人、3年後には1万8000人、そしてそれがまた成人するから···うん、7年目にはこのコロニーは逆に人口過多でパンクするな」
ここからは増える人口にいかに食料、住居、勉強、職業を与えるかの勝負になるだろう
増える人口を考えれば別のコロニー建築は何も不思議でない
というか必然である
「まぁ培養装置のキャパもあるからそんな爆発的な増加は理論値でしか無いがな···クズハ、ミカ」
「「はい!」」
「2人も統治者候補だからな。新コロニーは幾つも建てるこのコロニーを中心に8方向に8箇所建築する」
「しかし、それではRA社のだいぶ近くにコロニーを建築することになりませんか?」
「悪いがRA社は植民地化させるつもりだ。というかまず踏み潰す相手に変わった」
「それはまたなぜ?」
「ガス供給料金の一方的な値上げだ。自分たちの地位を上げるために相当無理をしているらしい」
「なるほど」
「クズハ、ミカは他にもコロニー統治者候補を選定して、スローとチハナに合流させろ」
「はい」
「了解です」
学生達の卒業が順次始まり、今年度の500人の進路は100名が教師、施設管理者が150名、軍人100名、研究·開発員40名、輸送関係50名、特殊職60名という形になった
特殊職というのは基地事務員とか料理人とかさらなる勉強が必要なエネルギー管理者だとか医者、コロニー統治者候補などである
でクズハとミカが統治者候補に組み込まれた為に秘書には別の人物が入ってくる
「ニャハハ、まさか私が選ばれるとはアルやグレドリーには悪いことをしたなぁ」
遺伝子学の天才 エレン・ネーデルラント
「指揮官に宛てた20万文字のレポートが届いた! これから私の思考の正しさを証明してやります!」
思想家 アノー・ゲルン・ヒーリット
「あら、皆さん紅茶はお好きですか?」
紅茶中毒者 ヒデミ·ミヤザト
「指揮官専属料理人ってことでしょうか? アノーと一緒なのは嬉しいけど」
旧給食部部長 ハンリィ
個性豊かなメンバーが秘書として集められた
「ケッセルだ。短いか長いかはわからないけどこれからよろしく頼む。より良いコロニーにしていこう」
「ところでヒデミ、うちのコロニーでは茶葉なんて作ってないが?」
「自家製です。裏で仕入れて学生時代栽培していました」
「お、おうそうか···」
【エレン・ネーデルラント】
【ステータス】
【レベル 1】
·統率0
·運営0
·運用30
·機動0
·内政0
·開発80
·質量兵器0
·光線兵器0
·小型兵器10
·格闘0
·統治0
·防御0
·魅力30
「指揮官、何で私を秘書に任命したのかにゃ〜指揮官」
黒色の短い角、銀髪に紫水晶のように透き通った紫目、黒色のピチッとしたインナーの上からダボッとした白衣を着た少女はエレン·ネーデルラント
名前からもわかるように彼女の先祖はオランダ本国出身なのだが、宇宙に上がって数世紀、遺伝子の組み替えも合わさり、白い肌と高い鼻以外には見受けられない
「遺伝子工学は今後どの様な分野でも活躍できる。食料にしろ、畜産にしろ···人にしろな」
「おお、マッドな感じがするねぇ! 指揮官もそういうロマンがわかる口かい!」
「まーな。で、エレンはどんなクローンを創りたいんだ?」
「軍人としての適性が高いのとか、統治者として適性が高いのとか、頭の回転が凄く良いのとか···そして人間の限界に挑戦した者を最後に創りたいんだ」
「私の別の可能性を見ることができるのもクローンだと思うんだよね。私がもう少し違う適性が高かったらこうなっていたっていうのを···卒業前に産み出そうとした子は培養液の中と外で意見交換が可能だったし、しっかりとした意思が存在した。私の腕が未熟でカプセルから出た瞬間に重力に耐えられなくて首を骨折しちゃって亡くなってしまったけど···」
「それでも私はクローンを創る。クローンは模造品じゃない。クローンは基盤が一緒なだけで環境や勉強によって個性は大きく変わる。クローンも一個人、それが私の見解であります。指揮官」
「なるほどな。俺は自分のクローンが作られたらそいつと喧嘩しそうだから創らないが、クローン技術には興味がある···熱量をここで存分に発揮してくれ」
「はい!」
【アノー・ゲルン・ヒーリット】
【ステータス】
【レベル 1】
·統率40
·運営0
·運用10
·機動20
·内政20
·開発0
·質量兵器20
·光線兵器20
·小型兵器20
·格闘5
·統治0
·防御5
·魅力40
頭から小さな翼が生えた金髪碧眼で普段は全裸
外出時は流石に服を着るが、透けているような服を好む
「指揮官指揮官! 指揮官はゲルンコーポレーションをご存知ですか!」
「一応知識としては知っている。新人類こそが人類を導くべきという優生論を掲げる企業だろ」
「はい! 私もその思想に感化されていて、新人類のすゝめという本から新人類になるために必要なウイルスへの耐性を身につけるためにこうやって全裸になり、免疫力の向上と集団免疫により免疫力の無い人へもウイルスへの擬似的な耐性を付けてもらおうと努力している次第です」
「正直に言うぞ、アノーを秘書にしたのは私が君を見張るためだ。優生学は時に過激な思想を産む。そもそも絶対に新人類のすゝめには裸族を推奨することなんか書かれていないし、新人類は産まれた時から決まっていると書かれているのではないかな? それを擬似的に近づけるために君は曲解して読み解いているのではないかな?」
「うぐ、た、確かに裸族を推奨する文面はないのですが」
「まぁ俺も全てを否定する気はない。別に裸族でも個々の自由で済ませられるからな。ただ人を差別し始めたらコロニーの結束が崩壊するからそれだけは駄目だからな」
「はぃ···」
「ただ自ら思想を作る姿勢は良いと俺は思っているから、どんどん自我を出していけ」
「は、はい!」
アノーは秘書として働くが、水耕栽培施設でも働き、再教育後は農業系を教える教師となるのだった
【ハンリィ】
【ステータス】
【レベル 1】
·統率5
·運営5
·運用5
·機動5
·内政5
·開発200
·質量兵器0
·光線兵器0
·小型兵器0
·格闘0
·統治0
·防御5
·魅力70
ダークブロンドのロングヘアーで頭のサイズに合っていないコック帽(ゴム紐で頭に固定している)とエプロンを着用し、ピッチピチのインナーを着ている
「指揮官は料理のレシピを作成して欲しいとのことですが」
「今AJ社のコロニーでは既存種25種、新種の野菜を50種、復元した野菜125種、家畜は牛、豚、鶏、羊、馬、そして穀物5種を栽培、育成している。これからもっと種類は増えるが、美味い料理は士気を上げるし、金にも娯楽にもなる。そして様々な物を食べればより健康的な体になれる」
「一人でも多くに美食に目覚めて欲しい。その為には秘書の方が予算が通りやすいからな」
「わかりました。色々な料理と料理の方法を再発見してみせます」
「一応これが旧時代に使われていた料理のレシピだ。端末に渡しておくぞ」
「ありがとうございます」
【ヒデミ ミヤザト】
【ステータス】
【レベル 1】
·統率100
·運営0
·運用0
·機動80
·内政0
·開発10
·質量兵器0
·光線兵器110
·小型兵器0
·格闘0
·統治0
·防御100
·魅力100
「指揮官、どうぞ紅茶です」
「ありがとう」
磁器製の茶器など無いので一般的に使われているコップを使う
「俺はもう少し甘い方が好きだな」
「それもまたお茶の楽しみ方ですね」
普段着から寝巻きのベビードールを着用している英国系女子
彼女を秘書にしたのは英国面的な智謀の高さ···というのは全く無く、凹というスキルである
凸の反対であり凹は凸と相乗効果のあるスキルであり、凸と交わると成長しやすいとなっていた
こいつもこいつで方向性が違う変態である
紅茶飲みながら足で息子をまさぐるのはやめて欲しい
「それで? 私を秘書にしたのはいかがな理由で?」
「まぁ成長しやすい人材だと思ったからだな」
「成長しやすい?」
「体の相性が良いってことだ」
「???」
良くわかってない感じである
その夜には4人と結局交わり、4人が気絶するくらい絶頂と射精を繰り返したのだった