星間企業の成り上がり   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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戦争準備

 治安維持部隊と外征部隊···AJ社では2つの主力部隊が存在する

 

 主力では無いが、資源輸送部隊にも防衛戦力として戦車が数台割り振られているので補助部隊として機能している

 

 今まで両方の部隊を合わせても50名ほどであったが、今回100名程の人員が両方の部隊に組み込まれた

 

 新兵教育は宇宙に人類が上がっても同じ様に、とにかく体を虐め、武器の扱いと整備の仕方を覚える

 

 あとはシミュレーターによる模擬戦闘訓練を繰り返す

 

 そして戦車兵、ロボット兵、歩兵のどれかに割り振られる

 

 戦車兵は戦場の主役であり、高い機動力と攻撃力で外敵を遠距離から仕留めるスナイパーの様な役割である

 

 戦車はレイ博士が設計し、スペード1型戦車と名付けられ、量産が始まっていたのを順次兵士に供給されている

 

 現状日産3台ペースであるが、戦時というわけでも無いのでこれで良いし、100名のうち戦車兵になるのは25名程度である

 

 基本的に全員が外征部隊となる

 

 ロボット兵はホシノ主任が開発した多目的初期大型ロボット(約7メートル)を使用する

 

 兵士であるが、様々な道具を使えるため、工兵としても使われる

 

 レパートリーは様々で、背中に治療室を増設した救急車代わりの救急ロボットや、シャベルとドリルを腕に取り付けられた工兵タイプ、輸送車に資源を乗っけるクレーン車代わりに使われていたりもした

 

 ただメインは兵器であり、超電磁砲から多連装ロケット砲、斧や短剣、シールドや大型銃など扱える武器の多さにある

 

 多くの兵器を扱えるため、戦車ではできない外敵との近接戦闘を行うことに長けている

 

 そして歩兵

 

 歩兵は修理兵や衛生兵、そして憲兵を意味する

 

 戦場で自衛の為に武器を扱うこともあるが、基本は戦車とロケットが敵を片付けるので、その後始末や兵器のメンテナンスを主とする

 

 憲兵であるが、人口が多くなれば犯罪も発生してしまうのが人間である

 

 喧嘩の仲裁や泥棒の捜査等の警察的役割を担う

 

 歩兵は全体の半数の割合である

 

 今までは外敵だけに注力していたが、ワルキューレという軍事企業があるため、それを防衛及び壊滅させることができる戦力を求められた

 

 つまり? 

 

 防衛隊から侵略を目的とした攻撃的組織への生まれ変わりである

 

 それに伴い治安維持部隊隊長をアンジェラ・R・ブルーバード変更

 

 アンジェラはケッセルの車の運転手をしていたが、運転手に留めておくには惜しいとケッセルから数年前に配置転換を行い、外征部隊に所属させた

 

 現場指揮にて功績を上げ、部隊長に就任した事になる

 

 アンジェラに隊長が交代したタイミングでケッセルはアンジェラと外征部隊隊長のマノ・オルトラクにこう伝えた

 

「まず軍として機能するか確かめるためにRA社を攻める」

 

「しかし、RA社は防衛協定を結んでいた仲では?」

 

「一言で言えば彼らは調子に乗り過ぎた···ヤマオカが決めるレートを無視した資源の高値の売り付けもそうだし、崩壊したコロニーの勝手な占領もしていることも発覚した」

 

「役満ですね」

 

「ああ、そうだ。で、ヤマオカは地上軍が機能不全に陥っているからRA社への懲罰をAJ社に任せる事を貰い受けた」

 

「なるほど、でもRA社への懲罰を実行すれば周辺だと我々AJ社が頭1つ抜き出るのでは?」

 

 マノがそう指摘する

 

 しかし、ケッセルは堂々とした態度で

 

「その分ヤマオカとの連携を重視する。ヤマオカが欲しているのは言葉が通じる相手であり、狂人や自己中ではない」

 

「業務提携をしながら信頼を勝ち取っていく感じですか?」

 

「あぁ、だからRA社のガス利権はヤマオカに譲渡するし、RA社はヤマオカに業務再建をさせる。あっちは手を汚さずに勢力が増える、こっちは自身の軍の実力を把握できる」

 

「···何名か死ぬかもしれませんよ」

 

 外征部隊は直接戦闘することになるため、マノは不満を漏らす

 

「必要上の犠牲···とは言いたくない。ただ今のままでワルキューレに挑めば更に大きな犠牲が出るだろうから、一番最小の犠牲を考えた結果がこの手順だ」

 

「わかりました」

 

「治安維持部隊も外征部隊が居ない間に基地防衛ができる程度には戦闘能力を上げておきます」

 

「治安維持部隊にも今後はある程度の兵装を回す。頼んだぞアンジェラ、マノ」

 

「「了解です」」

 

 

 

 

 

 

 ヤマオカから調子に乗ったRA社の懲罰依頼はこっちはケッセル本人が交渉したのに対し、あちらは部長クラスの対応であった

 

 今までは担当部署のオペレーターとしか会話できなかったので、一応上司の方と喋ることはできた

 

 しかし、事務的な返答しか貰えず、支援や援助も何もなかった為にAJ社では懲罰行動等できないと思われているのかもしれない

 

「今に見てろよ···必ず成り上がってみせるからな」

 

 ぞんざいな扱いであるが、実力を見せれば良いだけのこと、新兵が実地訓練を終えた1年後を目処に作戦計画が立案されるのであった

 

 

 

 

 

 

 イマイチ目立っていなかった技術開発主任のホシノが建設効率を上げる研究を完了させた

 

 今までは工場で建材を造り、現地で組み立てるユニット工法と呼ばれる建築方法を取っていたのだが、3Dプリンターを使用した建築方法とそれに伴う原料となる疑似合金プラスチックと呼ばれる素材を使用することで、ユニット工法と遜色ない耐久性かつ、現地でプリンターを動かしておけば作業人数も作業日程も大幅に短縮することができる

 

「めがっさ疲れたっす···指揮官、あ、あの、ご、ご褒美貰ってもいいっすか?」

 

「あぁ、良く頑張ったな。研究関連はギフトに引き継いで、少しホシノは休んで英気を養ってくれ」

 

「は、ハイっす」

 

 ホシノと✕✕をし、ホシノは無事に懐妊

 

 正直ホシノは星1程度のステータスなので下からの突き上げが激しいだろうが、主任をずっと続けてきた意地やプライドもあるだろう

 

 なのでホシノを今回のタイミングで主任から外し、研究開発室のトップをギフトに任命し、人員が増強されたので、主要な研究員達に自分の研究室を与えた

 

 これで並行して色々な開発が可能になる

 

 有能な人材はガンガン引き上げなければならない

 

「やっとギフトを主任にすることができた。というか後々は研究室じゃなくて各地に研究所を建てて、より効率的に研究ができるようにしないと」

 

 ケッセルは頭をフル回転させながら次の手を考えるのだった




ちょっと短いですが今回はここで

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