他の人には通常業務を言い渡し、カトレアに学校へ案内してもらう
するとタイヤの代わりに円錐形の飛行ユニットが付いており、エネルギーを流すと反重力で車が浮き上がった
ゲームにも出てきた歩兵を輸送する飛行車を一般車両に落とし込んだ物だろう
見た目は黒塗りのベンツだし···
運転は専用のスタッフが行い、その間にミッションのウィンドウを整理していく
クリアしているのは
『会話をしよう D』
『指示を与えよう D』
『ステータスを確認しよう D』
で、直ぐにクリアできそうなのは
『10人ステータスを確認しよう D』
『人材をスカウトしよう』
『人材を配置しよう』
後は筋トレをしろとか勉強しろとかのミッションだな
難しいミッションもちらほらあるがDというのが付いているのはデイリーミッションらしく、報酬は安いが毎日できるミッションでデイリーミッションを5つクリアする事に別枠でもう一つ新しい報酬が貰える仕組みになっているらしい
「なぁカトレア、これ見えるか?」
「何がですか?」
「あ、見えないんだったらいいわ」
どうやらカトレア達には見えないらしい
報酬を確認するとスティックバー5本、お米5キロ、ペンダントだった
ペンダントは5000円くらいの特に効果があるわけでもない装飾品
まぁだいたい1000円から1万円以内のアイテムが出てくるのだろう
とりあえず今現物化すると混乱させるのでアイテムボックス内にしまっておき、カトレアに話しかける
「この星は大半の資源が取れると記憶していたが、実際はどうなんだ?」
「はい、このコロニー内では液体燃料、鉱物資源、水、食料がある程度は採れます。しかし、希少鉱石や貴金属類、宇宙鉱石と呼ばれる物、ガス燃料は採れません」
「ガス燃料も採れないのか」
「ガス燃料は近隣のコロニーから産出される物を輸入しており、対価として液体燃料や食料を輸出しています」
「なるほど」
(典型的な資源国家に近い感じか、徐々に工業製品の輸出をしていきたいが···)
車の窓から外を見るとバリアみたいなのが見える
「コロニーバリアであれは合っているか?」
「そうですね」
「詳しい仕組みを知らないから教えてくれないか? 地球では無かったからな」
「はい、コロニーバリアはコロニーの外部からの脅威に対する防衛機構の一つです。現在は半径10キロの範囲に展開されています」
「ん? 半径10キロの面積に僅か300人しか居ないのか?」
「指揮官、お忘れかもしれませんがここは地球の様な人口密集地域ではないですし、例のウイルスのせいで最盛期には1兆人居た人口が全惑星で300億人まで縮小しているのですよ。しかもここの星は辺境に位置します···」
「そうだったなすまない」
(というか1兆人も居たのが300億人になるまで死んだとかヤバすぎるだろう。人類よく滅亡しなかったな)
「お陰で人類勢力は大きく衰退しましたし、宇宙連邦政府が瓦解して各地で独立が起きました」
「ちなみにだがニューアースの各勢力とか分かるか?」
「ええ、一番大きな勢力は宇宙港を管理しているヤマオカでしょう。人口も10倍以上、加工貿易でこの星を支えています。私達のお得意先でもあります」
「あとは皆同じ規模くらいのコロニーですね」
「なるほど」
(人口が減ったのならクローンとかが進歩しそうだが、そこら辺はどうなのだろうか)
「クローンとかは居ないのか?」
「指揮官大丈夫ですか? クローンはあのウイルスの免疫力が皆無で今で産み出したら1ヶ月以内に死んでしまいますよ。あ、指揮官は人口問題をなんとかしたいのですね。それでしたら精液バンクに登録してください。街の住民も人工授精で妊娠できるので」
「自然妊娠はしないのか?」
「性教育を受けなかったのですか? 男は精液を、女は卵子をそれぞれ機関に渡してカプセルの中で育たせるのですよ。昔の6歳児くらいまで成長させたらカプセルから出す感じです。勿論刷り込み教育である程度できますが、それ以上となると刷り込み教育だけでコミュ力皆無の機械人間が出来上がってしまうらしいですよ」
「自然妊娠は余程余裕がある人達しかできないのです」
「な、なるほど」
(すげぇ世界観だな···ん? ちょっと待てよ)
もしゲームみたいな流れであれば宇宙にヤベー国家がいくつか爆誕することになる
自分らを新人類と自称するゲルン帝国とそれを倒してもネオゲルンとして指導者を変えて復活する国家や旧ソ連を彷彿とさせるようなツァーリ連邦等
「カトレア、ゲルン帝国とかツァーリ連邦とかあったりする?」
「帝国とか連邦は知りませんが、ゲルンコーポレーションとかツァーリ準備政府とかは聞いたことがありますね。それが?」
「いや、ありがとう」
(まだ国家として形成していない段階か···ならまだなんとかなるか?)
「指揮官、到着しました」
「ありがとう」
一旦思考を切り替えて車から降りるのだった
学校では6歳から12歳以下の生徒達が勉強に励んでおり、彼女(一応彼ら)達は勉強をして早くコロニーで働こうと頑張っている
学生は約100名で1クラス15人前後。教員は10名ほどが在籍している。
多分一番人員が居る施設だと思う
授業を受ける彼女達の様子とステータスを確認していき、なかなか良さそうな子の名前と年齢をカトレアから渡されたスマホのような端末のメモに記入していく
ステータスだが
·統率
·運営
·運用
·機動
·内政
·開発
·質量兵器
·光線兵器
·小型兵器
·格闘
·統治
·防御
·魅力
と13項目でそれぞれ
【統率】
人を導く力、高いほど多くの人員を掌握し、的確な指示を出せる
高いほど部隊の士気が高くなる
【運営】
組織を運営する力、主に事務能力や人事等に当たる
【運用】
実際に現場で人員を運用する力、現場指揮に当たる
【機動】
行動力の速さに当たり、乗り物や部隊の機動力に直結する
【内政】
内政能力、資源採掘や農地開発、建物の建築等に当たる
【開発】
研究能力、兵器や民需品の研究開発や量産効率に当たる
【質量兵器】
戦車以上の大型質量兵器を上手く操れるか
実弾を扱う為宇宙より地上の兵器の扱いに優れる
【光線兵器】
光線を扱う兵器を上手く操れるか
主に宇宙で活躍できる
【小型兵器】
小銃等の人が持てる兵器からロボット兵器もここに分類される
15メートルクラスの大型ロボットでもここの技能
これもどれだけ上手く扱えるかである
【格闘】
肉弾戦での強さ
【統治】
委託統治をする場合治安がどれだけ維持できるかに当たる
統率と統治が高いほど大きな惑星や基地の管理ができる
【防御】
全ての防御力、高いほど部隊損耗率を抑えることができたり機体の損傷を抑えられるし死ににくい
【魅力】
交渉能力と容姿等、高いほど美しかったりイケメンだったり可愛かったりする
で、元になったゲームだと星1キャラはこの値の合計値が200以下、星2キャラが300以下、星3キャラが500以下の初期値になったハズだ
レベルの上限は特に無いが、凸が進むと星1は30、星2は100、星3は300ほどステータスが上がる
レベルは1上がる毎に10ポイント貰える
レベルは業務をしていれば勝手に上がるが、戦闘だと大幅上がる
だからうちのクランのリーダーだった総統の愛しているロリキャラのミカとかはレベル1500の500凸とか言う化け物ができていたりしていた
(星3キャラの名前と合致する子が何名か居たけどステータスが低いな。まだ学生だからか? あとゲームじゃないから凸ってどうやって増やすんだろ? 増えないのかな)
「指揮官、大丈夫ですか? 考え事も良いのですが、前を見て歩かないと危ないですよ」
「あぁ、すまない···ん?」
「どうかされました?」
「今入ってきた宅配の彼女が少し気になって」
「あの彼女ですか?」
カトレアが宅配の彼女の方を見ると盛大にすっ転んでいた
「またですかアルスさん! 運動音痴なんですから気をつけてくださいよ!」
「いや~ごめんなさい」
教員の方に怒られていたが、彼女のステータスがヤバかった
【アルス・デル・バラリン】
【ステータス】
【レベル 1】
·統率90
·運営90
·運用80
·機動0
·内政100
·開発0
·質量兵器0
·光線兵器0
·小型兵器0
·格闘0
·統治80
·防御0
·魅力60
【スキル·役職】
·仲裁名人
·内政の達人
·運転下手
·鈍足
·運動音痴
何で不適材な運送業者なんてやっているんだ彼女は···
俺は散らばった荷物に近づいて拾い
「大丈夫ですか、手伝います」
と言って荷物を拾うのを手伝った
「ありがとうございました。助かりました〜」
「いえいえ、貴女はなぜ宅配業務なんかを?」
「卒業試験の時に名前を書き忘れて0点になってしまって···それでこの職業に割り振られたのですよ〜」
「それはそれは···もし良ければ基地で働きませんか?」
「いや、でも私どんくさいですし···」
「もしかしたら事務仕事とかの方があっているかもしれませんのでどうか」
「あわわ、頭を上げてください。でも、私が抜けたら運送に支障が···」
「そんなに切迫しているのですか?」
「上司に確認を取らないと···」
「カトレア」
「はい」
カトレアが運送科に電話をかけると直ぐに
「問題無いそうです」
「ええ〜!」
「ではえっとお名前は」
「あ、アルスです」
「アルスさん、貴方をスカウトします。一緒に基地で働きましょう!」
「は、はい!」
こうしてスカウト第一号はアルス・デル・バラリンという17歳の女性に決まった
後に彼女は事務統括のアコの部下として配属された。そこで彼女はみるみると頭角を現し、行動自体はゆっくりだが、事務系統の仕事は凄まじく早く、そして丁寧であった
そして彼女はコミュ力も高く、おっとりした性格ながら、言う時はビシッと言うので基地の中でも直ぐに信頼を獲得していくこととなる
学校近くの街の様子も見るが、学生は基本寮生活、働いている人は家を借りる事が許されている
まぁ基本的に1人暮らしが殆どでたまーにレズカップルがいる感じか
「しかし、寂しいな。娯楽も少ない」
「仕方がありません。300人しか居ないコロニーですし、娯楽といえばヤマオカが放送しているテレビか星間ネットくらいしかありませんから···ウイルス前は娯楽で溢れていたらしいのでその残った映像などを楽しんでいますが···出ていた俳優や女優とかもウイルスでほぼ亡くなってしまいましたし、辺境では産業以外の娯楽に割くリソースもほぼ無いですからね」
「うーん、なんとかしなければならないな。というかここのスーパーに並んでいる食材のレパートリーも少ないな」
「人材が不足していて農作物はどうしても単一の物を大量に作ることが優先されてしまって···」
「うむ···ありがとうカトレア」
基地に戻り、筋トレをしながら今後の事を考える
「フンフン、やっぱり300人でこの広さのコロニーを維持はできても発展させるのは無理だろ···となると精液バンクに頼るか?」
というか宇宙連邦政府が瓦解したことで人身売買が普通に行われているのでそういう場所から子供をまとめ買いするのも手だろう
「1ヶ月程度で6歳まで成長して、そこから6年かけて働ける知識と技能を身に着け···そして死ぬまで働く···一部上層部のみ職業選択の自由とか終わってんな···」
『筋トレ D』
『10人ステータスを確認しよう D』
『人材をスカウトしよう』
『人材を配置しよう』
『勉強1時間 D』
「さてデイリー5つクリアとデイリーじゃない任務のクリア報酬は何かな」
デイリーの小物は置いておいて、まずデイリー5つ目のクリア報酬は
『耐性鶏の遺伝子情報』
詳細を確認すると例のウイルスの耐性を持つ鶏の遺伝子情報らしい
「そう言えばスーパーで売られていた肉は合成肉って書いてあったな···これがあれば鶏のクローンを作れるのか?」
続いてデイリーじゃないクエストの報酬は
『選択式青写真×2』
となっていた
詳細を押したら欲しい技術の青写真が貰えるようだ
設計図ではないので研究は必要だが、答えがわかっている状態で研究ができるので研究速度はぐっと上がるだろう
俺は初期型小型産業用ロボットと初期型多目的ロボットの青写真を選択し、アイテムボックスから取り出すと、マジでブループリントが出てきた
直ぐに研究開発主任のホシノに青写真のコピーを送る
すると端末に電話がかかってきて
『どどど、どこでこんな青写真を手に入れたんですか指揮官!』
「まぁ俺の伝手を使った。これで開発は進むか?」
『勿論っす! 今までの数倍早く作れるっすよ!』
「それは良かった。早く完成させてこのコロニーを豊かにしよう」
『はいっす!』
元気よく端末を切られたのだった
活動報告にてキャラを募集しています
皆さんのキャラが小説に登場するかもしれません
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=308682&uid=105016
活動報告の注意事項を読んだ上でお願いします