やぁ。皆様。お呼びになられましたか?
わたくし、わたくしですわ。
おや、このわたくしをご存知でない?
わたくしこそ、『トリニティ総合学園のトンチキ』
銃声が聞こえたらとりあえずわたくしを疑えと名高い問題児、ティーパーティーに喧嘩を売り正実に中指を立てた挙句自警団には頼れないという立ち位置にいるこのわたくしをご存知でないと?
いや、別に好きでこんなことやったんじゃないですわよ。ただティーパーティーは無実の生徒を退学に追い込みかけた挙句謝罪の公表は無し、本人たちの間で解決しているのであれば問題ありませんって訳ねえですわわたくしの数少ない友達ことヒフミさんとアズサさんを巻き込みくさりおってコラ!
取り乱しましたわね。あ、正実は普通にこういうこと繰り返してるからマークされてるだけですわ。自警団に頼れないのも同等の理由でしてよ!オーッホッホ!!実を言うと捻り潰したトリカスに有る事無い事吹き込まれただけですけれどね。一回は取り調べに応じましたが、噂を信じた白い目にむかつきましたので粘着手榴弾で爆破して帰ったまで。これが昨日のお話ですわよ。
まま、そんなことはどうでもいいのですわ。今問題なのは登校したら襲い掛かられたこととそれに応戦しちまった事ですわ。
ツルギお嬢様やハスミお嬢様といった正実の筆頭お嬢様も出てきてわたくしたーいへん☆
この先、どうなってしまいますの〜〜?!はーあ。クソわよ。
***
しばらく逃亡とゲリラ戦で戦力を減らしつつ、しばらくの時間が経ちましたわ。
相棒のステンガンMkⅡハイエンドモデル*1ちゃんも弾切れ。鹵獲もできんではありませんが9mmパラベラム弾を使っているお嬢様はいるのでしょうか。
しかし問題はそれよりも———
「み・つ・け・た」
「ッ!!」
これなんですわよ。一番の強敵であるツルギお嬢様に見つかる事。
わたくしの人生もここまでですわね。百鬼夜行連合では死に際に『ジセイノク』を詠むらしいですし、やってみるのも乙かもしれませんわね。
「そう顔を青くするな。私は話しを聞きに来たんだ」
「こんだけ襲われ散らかして信じれると思ってますの?」
「わかっている。だから、『正義実現委員会』ではなく『私』として話を聞きに来た」
向こうが銃を下ろし、手を上げて敵意はないちアピールしてきました。ここで応じぬはお嬢様として今生の恥。弾切れのステンガンだけ放り投げておきますわ。
「お前の悪評は恨みのある人間の流したデマだと言う話を小耳に挟んだ。それは間違いないのか?」
「言うなればそう、と言うやつですわね。実際、ティーパーティーとの喧嘩以外目立った罪状はございませんもの」
「お前の身柄はこちらが保証する。噂だって消し去って見せよう。もう一度、信じてはくれないか」
「願い下げですわね。あんな白い視線浴びるのはもう御免ですわ」
「……交渉決裂だな」
ツルギお嬢様はショットガンを、わたくしは予備で持っていたL85を構えます。
一足先に照準を頭に定め、引き金を引きました。が———
「……ジャムった!!」
なんとか作りだした隙、絶対に見逃しませんわ。こんなチャンスに使うべきは銃剣なんかではありません。
やはり粘着手榴弾、粘着手榴弾は全てを解決しますわ!!
カバーを外して手榴弾を腹に押し付け、真横を走り抜けようとしたのですが……
「……あれ?」
手が離れませんわ。ここ一番でやらかしましたわねこんのトンチキブリカス装備めが。
致し方なし、ここは心中といきましょう。
そう覚悟した瞬間、わたくしの視界は閃光に染まり、あっという間に暗転してしまいましたわ。