2月某日 某所 更識家の施設
どうも、喜多山 哲也です。 先日、ISを動かした事で俺は2番目の男性操縦者として世間を騒がせたが、俺の身を守るため、更識楯無さんの計らいで何処かの山奥の広い屋敷に連れられていた。
とりあえず、家族の方は証人保護プログラムのお陰で身の安全は保証されるらしい会社に関して吸収合併という表向きで、彼らは烈火の製造会社に移籍したみたい、その事は後日、俺と話すみたいだが
「…覚悟はしてたけど、堪えるな」
クソジジイにあんな偉そうに言って行動したけど、ウチを潰して皆に迷惑掛けた。それに田辺達に挨拶する暇もなくお別れするとはな…IS操縦出来れば桃色の学園生活が待つとかアホ言ってたのが遠い昔に思えるわ。
「あら、もう起きたの?」
「おはよう、更識さん」
「私の事は楯無さんって呼んでね、ここはウチの敷地内だから更識だらけだから」
「そうか、楯無さん…」
「急でごめんね、本当なら卒業式出たいところだけど、貴方を4月からIS学園に通わすには今からでも勉強させないと間に合わないか」
「質問やけど、最初の男性操縦者のえっと名前は」
「織斑 一夏君ね、彼がどうしたの?」
「俺と同じ様に過ごしてるんですか?」
「…その彼に関しては今も学校に通っているわ、監視付きだけど、貴方と違うのは」
「俺には織斑 千冬みたいな世界チャンピオンの姉は居ないからな、後ろ盾もない、先の監視からしても、東京と関西に分けて監視する余裕が無い、他の男性操縦者が出るかもしれんから…そんな所かな?」
「ごめんね、私達、更識家は暗部としてこの国を守ってるの。それ故に表沙汰には出来なくてね」
「謝らんとって下さいよ、俺はあの時の選択に後悔はしてないですよ、もしクソジジイだけ助けても、もしあのコアだけ持ち出して助かたら、俺は一生自分を許せなかったから」
「そう…強いわね、哲也君は」
「俺は男の子やからね、意地を通さんとカッコつかないからな!」
そう言わないと何か気持ちがブレそうになろうとしたから必死に上を向いていたら身体に温もりが……!?
「ちょ!? 楯無さん」
「良いから、今はお姉さんに甘えなさい」
楯無さんが俺を抱きしめてくれた、 それに驚いて頭がうまく回らなかった。
「そんな事言って良えんかな? スケベな事しても…」
「そんな泣きそうな顔してスケベな事をする人間は居ないわよ。今、君にしてやれる事はこれだけだから…」
「…ほんま、ずるいわ」
俺はしばらく声を殺していた。今はそれが精一杯だった、あの時の無様な思いして以来、泣かんようにしてたのに…ただ悔しくて涙が止まらない、色んな感情が溢れて訳が分からんかった。とにかく落ち着くまで声を殺していた。
「君の事は、私が守るから」
「俺は…強くなる もう自分のせいで誰かを犠牲にしたくない…後悔もしたくない…強くなりたい…………」
「うん、君は強くなれるよ」
そこからしばらく俺は楯無さんの温もりを感じながら泣いていた。
数時間後 更識敷地内 道場
「お疲れ様、今日の稽古は終わりよ」
「どうも…こんなにキツイんですか? ISって?」
「ごめんね、本当はもう少し軽くするつもりだけど、哲也君、元々、武道してたのか身体が鍛えられてるから、稽古のしがいがあってね、ツイね ごめんね(テへぺろ)」
「わぉ〜すごい、可愛さよりも今は憎さ100倍ですよ」
もはや、文句位しか動く余裕が無いのに、楯無さんは汗ひとつ出てない…同じ人類なのか疑うレベル
「はいはい、じゃあ道場内にシャワーあるからそこを使って汗を流しなさい、外で待ってたら迎えの人連れてくるから」
「…はい、分かりました」
この人の言うことを逆らえば俺の命は無い、優しい人やけど、逆らってはダメなのは先までの稽古で身に染みた。
「よろしい〜 じゃあ、また後で」
楯無さんが去り、俺は節々痛い身体動かしてシャワー浴びるがさらに痛みが激痛を走り、暫くは悶えていた。
道場の外に出るともう夜になっていると目の前に提灯を持つ女性が居た。
「こんばんは…喜多山 哲也さんですか?」
「えっと君は?」
「えっと、私は更識簪です。 更識楯無の妹です」
目の前に現れたのは楯無さんと同じ水色の髪でメガネっ娘が現れた。
「おっ……」
「お?」
「俺とお付き合いしてください!!!」
因みに俺の好みはメガネっ娘で委員長タイプのため、脊髄反射で彼女に告白をしてしまった。
「ふぇ!?/////」
しまった!!!! またやってしまった!! オレのドアホ、コレで俺は中学3年までに15人振られてるのに…疲れのあまりいつもよりもストレートに言ってしまった。
「ごめん、急に驚かせてしまって(ストン!!)え?」
簪さんに謝ろうとしたら俺の頬をかすり後ろで何か刺さる音がして振り返るとそこには苦無が刺さっていた。
「え? 嘘」
「ふふふふ、哲也〜君♡」
木の影からかつてない程の満面の笑みの楯無さんが何か近づいているけど…何故だろう背後には鬼の姿が見える…アカン、殺される
「随分、元気見たいね、まさか私の妹に手を出そうとするなんてね」
「楯無さん、落ち着きましょう、お腹空いてるから、これから夕食ですよね」
「そうね、今から盛りが着いたオスのうさぎの去勢でもしましょうかね」
「へぇ〜更識家ってうさぎを食べるんやね〜」
「だから、哲也君動かないでね、手元が狂うと大変だから」
「手元が狂うなら辞めないと危ない(ズドン!)」
言い終わる前に俺の股下に何か通り過ぎて後ろの壁に刺さる音がした先の苦無ではなく、ナタを投げられたようだ。
「覚悟を」
「嫌じゃ〜!!!!」
そこからは俺と楯無さんのリアル鬼ごっこだった、おかしいな先は涙を流さんように抑えてたのに、今は鼻水と涙流しながら逃げています。 この事から解ったのは、この人は妹の事が好きだと…かなりの重度の
「妹にちょっかいかける男は何処だ!!!」
「死ぬ〜!!! 助けて!!!!」
解ったことは世の中は渡る世間は鬼ばかり、一寸先は闇…この言葉の重みが今の俺には痛感した。
「あっ、お礼言えなかった」
俺はこれからの生活が不安から始まった。
コレで更識簪が登場しました