IS 烈火の戦士   作:ダレ狐

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烈火 起動

2月某日 とある島

 

「ここが、烈火を作った会社」

 

「そう、ここがモルゲンレーテの日本支社よ」

 

俺は烈火を制作した会社のモルゲンレーテの日本支社に連れられて現在その工場の島に来ていた。

 

案内をしてくれたのは士門 エリカさんで、烈火の設計者だ。

今日は俺のISについて話があるのと

 

「…」

 

「簪ちゃん、そんな離れた所に居ないでこっちにおいでよー」

 

「……」

 

「あらあら、随分警戒されたわね」

 

「あははデスね」

 

簪ちゃんのISについても話があるみたいだ。

 

 

モルゲンレーテとは日本の姉妹交流がある東南アジアの諸国の連盟の国。オーブ連合首長国の会社。 数年前に独立国家になり、その技術力で世界に轟かせるほどの実力で、今は新型量産ISの開発をしているらしい。 烈火はその試作モデルで、元々は倉持技研と共同の予定が…俺達と同様に契約を切られたらしくてかなりご立腹の所にまさかの2人目の男性操縦者の機体になるとは思わず、まさに棚からぼたもちらしい

 

「それにしてもデカイなぁ〜」

 

「本社よりも新しく作られたからね。設備もすごいわよ。特にこれからは」

 

「予算でも降りたのですか?」

 

「えぇ、君のお陰でね」

 

「それは良かった…所でずっと聞きたかったのですが」

 

「何かしら?」

 

「ISから、操縦者に声を掛けることはあるのですか?」

 

「…面白いことを聞くわね」

 

「いや、変なこと聞きました?」

 

「とにかく、中で聞くわ何処で貴方の話を聞かれるか分からないから」

 

そう言って俺達は士門さんのオフィスに入った。

 

「ここは防音対策に盗聴器の類も無いから気にしなくてもいいからね」

 

「はぁ〜先の質問はやはりマズイのですか?」

 

「まぁ〜普段なら、頭がおかしいとスルーされるけど、哲也君の起動状況があまりにも特殊過ぎてね」

 

まぁ〜確かに、もし他人が同じ状況なら、俺も信じはしないからな

 

「結論から言うとまずISから声を聞くことは無い。 確かにISと長い間過ごした人には特殊な事象は有るみたいだけど、でも君はあの時が初めてなのでしょう?」

 

「はい、そうです」

 

「しかも、君を助けるような声を掛ける。しかも、あの時は君の祖父貫徹さんは声を聞いていない。つまり君の脳に直接語りかけた」

 

「そうみたいですね」

 

「しかも、調整前のISで移動だけとは言え、既にこちらの想定した以上の動きを出した…改めてISが未知の存在と言うのを痛感したわ」

 

「何か、そちらで解った事は何かないのですか?」

 

「残念ながら、1つ確かなのはあの烈火のISコアは君以外は載させない様に動いてね、初期化しようとすれば機器が破壊される」

 

「そんな事って」

 

「無いわね、まさに規格外のコアよ」

 

コアが意志を持って俺を呼んだ? 確かに初めてな筈なのに…なんで

 

 

「まぁ〜そちらについては追々調査するして、目下は烈火をどうどうカスタマイズするかの話題に変えましょう」

 

「カスタマイズ?」

 

「烈火はまだ、ウイングや武装の類が何も決まって無いからね、折角なら専用機らしく、哲也君の好みのカスタマイズしないとね」

 

「おお、何かテンション上がる!」

 

「そこの所は後でゆっくり話すとして、さて、更識簪さんで良いのかな?」

 

「はい、簪で良いです」

 

「解ったわ、簪さんに来てもらったのは他でもない、打鉄弐式をウチで完成させないか考えて欲しくて」

 

「え?どうして」

 

「実は、以前から喜多山 貫徹さんからウチでプログラム関連を依頼をして欲しいことを言っていたのね」

 

「ウチのクソ…いえ、爺さんが?」

 

「フフフ、私の前だからって気にしなくても良いわよ、貫徹さんから貴方が、普段はクソジジイって言われてるのは知ってるから」

 

「えっ、それは…どうも」

 

「どうして、貫徹さんが、そこまで」

 

「貫徹さんは貴方の打鉄弐式の完成を最後までしたくてね、以前から倉持技研の動きが怪しくてね…それで先日の対応がね」

 

「……」

 

簪ちゃんはそれを言われると落ち込んでいた。 後から聞いたけど、倉持技研からその通達を受けた時は見捨てられたっと思ってしばらくは部屋に閉じこもってたらしい。 無理もないけど…

 

「急な話だし、前の事もあるからいきなり信じろとは言えないけど、検討してくれないかしら」

 

「…少し、考えさせて下さい」

 

「えぇ、それで良いわ 」

 

流石にあんな事の後じゃ、すぐには他人を信じれないよな

 

「悪いが邪魔するで」

 

「邪魔するなら帰って」

 

「あいよ〜って帰るか! このアホガキ!!」

 

何かしんみりした空気の中、関西独特の挨拶で受け答えしたが、その相手は先まで話題に出たクソジジイこと、喜多山 貫徹と…中性的なイケメンのお兄さんがジジイに肩掴まれて連れてこられた。

 

「クソジジイ、よその所では大人しくしてるのか思ったが、変わらんようで残念やわ」

 

「へぇ、お前こそ、べっぴんさんの所で鼻伸ばして腑抜けになっていてざまー無いな ワハハハ」

 

「あははは」

 

 

「クソジジイ!!」

 

「アホガキ!!」

 

『くたばれ!!!』

 

俺とクソジジイは互いに笑った後に全力でクロスカウンターが決まるように拳をぶつけた。そこからはいつものように組手をしていた。

 

「え!? あの…どうして」

 

「簪さん、気にしないで、これが彼ら喜多山家の伝統芸みたいな物だから」

 

「噂には聞いていましたが本当に殴りあって居るんですね」

 

「あの…貴方? 」

 

「あっ、すみません 僕はキラ・アスハと言います。 僕は主にソフトエンジニアとして此処に居ます」

 

「更識簪です。 よろしくお願いいたします」

 

「さて、コレでは話が出来ないわね、 貫徹さんと哲也君、そろそろ止めてくださいね ここで何か破損したら、絹子さんに言いますね」

 

『!?』

 

俺とクソジジイは祖母の名前が出てすぐ様に大人しくなった。

 

「流石、絹子さん名前は偉大ね…さて今から話すのは烈火の装備についてだけど…」

 

そこからは烈火について装備の話が進みしばらく経ち、折角なので俺達は工場見学含め、食堂で昼食を摂ることにした。

 

「色々あるな〜それじゃカレーにしようと、簪ちゃんは何にする?」

 

「私は日替わりランチで…」

 

「了解、注文して置くから簪ちゃんは席確保してくれるかな?」

 

「うん、解った」

 

俺は注文をしにカウンターに移動した。本当は一緒に並んで喋りもしたかったけど、簪ちゃんは俺の事警戒してるからな…まぁ、最初の第一印象が悪いのもあるが元々、人とのコミュニケーションが苦手なのが理由もあるやろうな、今日は色んな人に会ったから1人の時間も居るやろう。

 

 

 

 

 

 

簪サイド 食堂

 

「……はぁ、またお礼が言えなかった」

 

私はつくづく思う。 どうしてお姉ちゃんみたいに彼に話しかけられないのかな? 彼とあの貫徹さんが火事の中、私の打鉄弐式を救出してくれた事や完成させるお手伝いしたいとか、感謝してもしきれないのに…でも、彼の事を思うと最初の告白が//////

 

「違う! 彼が私なんかに告白するハズ無い…きっとお姉ちゃんと間違えたんだよ…そうじゃなきゃ、私みたいな」

 

「簪ちゃんに告白したのは俺は楯無さんと間違えてはしてへんで」

 

「え!?」

 

いつの間にか、彼は私のと一緒にお昼ご飯を持って来てくれていた。 っと言うか今の聞かれてた!?

 

「あの時は本当に一目惚れで気持ちが舞い上がって告白をしたんや、勿論、今もその気持ちは変わらんで」

 

「どうして? ろくに話もした事無いのに」

 

「うーん、上手くは言えんけど好きなってしまったから理由はそれだけじゃアカンかな?」

 

どうして私にそんな真っ直ぐに答えられるの?

 

「勿論、簪ちゃんの気持ちが俺に向いてないのは解ってるし、急な事で迷惑なのは解ってるんやけど…俺は思った時になるべく言わないと後悔するって考えてるねん…実際に言えなくて後悔も沢山あったから」

 

「喜多山君…」

 

「まぁ〜そんなやから振られ続けてるんやけどなアハハハ」

 

正直、彼の事が好きなのかはよく解らないけど、彼の笑った顔は不思議と元気が貰える。

 

「ありがとう…こんな自分にも少しだけど自信が持てるよ」

 

「??? 何かよく分からんけど、簪ちゃんがそうやって笑ってくれるなら、俺は満足や ! 簪ちゃんの笑った顔は十分に魅力やで」

 

「/////」

 

本当にどうして、真っ直ぐに言うのかな/////

 

 

『アオハルかよ』

※食堂内に居る職員は目の前の2人のやり取りを邪魔にならないように静かに微笑みながらブラックコーヒーが甘く感じながら飲んでいた。

 

 

 

哲也視点 食堂

 

 

「さて、飯も食べたし士門さんの所に…『危ない! 伏せて』え?」

 

俺は食べ終えたので、簪ちゃんと一緒に戻ろうとしたら、前に聞いた烈火の声が不意に聞こえたしかも危ないって

 

「どうしたの?」

 

「いや…その」

 

答えるのに迷うと直後にヤバいっと直感が働いて簪ちゃんを庇うようにしてテーブルの下に入り込んだら

 

「ふぇ////」

 

『ドカーーン!!!!』

 

地震が来たような大きな揺れが来て、蛍光灯やらが上から落ちて来た。もう少し遅れたら簪ちゃんが怪我をする所やった。

 

「簪ちゃん、大丈夫? 怪我は無いか?」

 

「うん、大丈夫…ありがとう」

 

「良かった…それにしても地震『緊急事態…現在施設内に謎のISから襲撃を受けています。非戦闘員はすぐに避難をして下さい』!?」

 

襲撃!? 何で此処に…まさか狙いは

「簪ちゃん、ごめんやけど1人で避難してくれるか…多分、襲撃した奴の狙いは烈火のコアの可能性が高い」

 

「!? 待って、まさか」

 

「危ないのは解ってるけど、俺が行かなアカン気がしてな、士門さんには後で謝るからって伝えて!」

 

 

「待って!!」

 

俺は、簪ちゃんの声振り切り、走り出した。烈火の場所は昼前に聞いていたから走って向かっていた。

 

「それにしても、こうも襲撃に巻き込まれるとはな…それほど男性操縦者の存在が嫌か…まぁ、理由はどうでも良いか、ここには俺の家族やスタッフや簪ちゃんが居るんや、指一本も触れさせんで!!」

 

俺は避難する人と逆走しながら駆け抜けた。

 

そして、目的地について扉を開けると、まだ烈火はそこに残っていた。 部屋にはキラさんと士門さんが居た。

 

「!? ちょっとどうして哲也君が」

 

「すみません、今から烈火に乗って襲撃犯と戦います」

 

「そんな、無茶よ、君、まともな戦闘経験無いでしょう?」

 

「それに烈火にはまだ基本装備しか無いし、ファーストシフトのセッティングも終えてないのに」

 

「無茶苦茶な事は解ってます。 でも、俺は自分のせいで誰かが巻き込まれてるのに黙って見守ることは出来へん、烈火に乗る時に覚悟はしたんです」

 

「はぁ〜流石は喜多山家の男児ね…解ったわ、キラ君悪いけどセッティングお願い出来るその間に哲也君に説明するわ」

 

「分かりました。 哲也君は烈火に乗る前にスーツに着替えて」

 

キラさんから、ライフセーバーが着るような水着みたいなISスーツを渡された。 こんな時間無い時に着るのかっと思うけど多分少しでもセッティングを早めるためか…そう思って隣の更衣室で着替えた。

 

「コレでええんですか?」

 

「うん、サイズはピッタリね、 それじゃ烈火に乗り込んで」

 

「了解です!」

 

烈火に乗り込んだ。 数週間ぶりやけど、あまり違和感は無かった。

 

隣を見るとキラさんが小言を呟きながら指が止まらない速さでタイピングしていて顎が外れる位驚いた。

 

「さて、状況説明すると侵入者は3名でこのラボの外からシールドエネルギーを削る様に攻撃を仕掛けてるわ」

 

「だから、アラーム鳴ってもどこも火の手が出てないんだ」

 

「とは言えシールドエネルギーは攻撃を受け続ければ何れ消えるわ、哲也君はその侵入者を近くにある岩礁地帯に誘導して欲しい。そこなら多少暴れても被害は出ないから」

 

「なるほど、分かりました」

 

「あくまで、君は時間稼ぎ、正規の軍が来るまで維持が優先だけど、最悪は君だけ離脱しても問題は無いから」

 

「……」

 

「ここで君の身に何かあれば意味が無いことは理解して」

 

「分かりました…武装についてだけど背中にビームサーベルが2本マウントしている。頭部のバイザーには左右に牽制用射撃武器イーゲルシュテルンが装備、君はまだ高速切替 (ラピッド・スイッチ)が出来ないからビームライフルとシールドとそれと腰部に4連装ロケットランチャーをセットするは」

 

士門さんがそう言って近くのモニター操作すると烈火の横の壁から武装を持ったアームが腕と腰部にセットされた。

 

「おまたせしました。セッティング終了。 烈火ファーストシフト起動!」

 

俺のモニター画面がからセッティング完了っと表示された。

 

「ありがとうございす。 それじゃ行きます」

 

「解ったわ、緊急用上部ハッチ開放、拘束解除」

 

天井が開き、拘束が外れ推進部が起動しエンジンを吹き始めていた。

 

「発進スタンバイ」

 

「哲也、烈火 行きます!」

 

俺は烈火のスラスターを全開にして空を目掛けて飛んだ。

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